リスト ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」  

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さて、現在 KiKi はダンテの「神曲」を読み進めているところではあるのですが、「煉獄篇」に入ってから急激に読書ペースが落ちてしまっています ^^;  キリスト教徒であろうとなかろうと、「地獄」という概念にはどこか引き込まれる要素があるのは、言ってみれば愚かな人間の「他人の不幸は蜜の味」的な野次馬根性が働くということもあるだろうし、ダンテ自身も気に入らないヤツはみ~んなここへ落としちゃっているためか、筆致がノリノリっていう感じがするんですよね~。  だから「地獄篇」は自分でもびっくりするぐらいサクサク読めちゃったのですよ。  これに対し、今読んでいる「煉獄篇」。  そもそもクリスチャンではない KiKi には「煉獄」っていうところがどういう所なのかよくわからないうえに、そこにいるっていうことがどういうことなのかも正直ちゃんとわかっていないし、ついでに「聖歌の一節」やら「聖句の一節」やらが出て来るとそれだけで何となく「ふぅ・・・・・ ^^;」という気分になってしまうのです。

ま、そんな中、せっかく「神曲 地獄篇」を読んだのでその印象が薄れないうちにこの音楽を聴いておきたいと思いました。  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

リスト ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
EMI 0777 764882  演奏:シフラ(pf) 録音:1965年1月

51LKRZYoVTL__SL500_AA300_.jpg   (Amazon) 

この曲、リストの「巡礼の年 第2年イタリア S. 161」の中の1曲です。  因みにこの「巡礼の年 第2年イタリア」は全部で7曲からなり(後日補遺版の「ヴェネツィアとナポリ」で3曲が追加されます。)、その詳細は以下のようになっています。

1. 婚礼
2. 物思いに沈む人
3. サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ
4. ペトラルカのソネット 第47番
5. ペトラルカのソネット 第104番
6. ペトラルカのソネット 第123番
7. ソナタ風幻想曲 「ダンテを読んで」

 

この曲はね~、「ダンテには手も出していない頃」から「リストらしい華やかでカッコいい曲だなぁ」という印象で何度も聴いてきた音楽でした。  ある意味で演奏会栄えのする音楽なので、結構リサイタルなんかで弾かれることが多いんですよね~。  CDではなくホールで生演奏を聴くと圧倒されること間違いなしの音楽だと思います。  

因みにリストはこのピアノ曲だけでなく、もう1つ別のダンテ絡みの音楽を残しています。  それは「ダンテ交響曲」。  この交響曲は間違いなくダンテの「神曲」3部作全体を音楽にしたものであるのに対し、本日の KiKi の1曲のこちらピアノ曲の方は「地獄篇」のみを音楽にしたものであるというのが定説になっているようです。  どうやらリストさんは「ダンテ」の愛読者だったらしい・・・・・(笑)。   

で、この「ダンテ・ソナタ」です。  実は何年もかけて推敲に推敲を重ねた音楽であるらしいのですよ。  KiKi が持っているリスト関連の年表によるとこ~んな感じです。

ダンテソナタ関連の年表
S701e  ダンテ・フラグメント 断片 1837年
S158a  神曲のパラリポムネス 第1バージョン 1839年
S158b  神曲のプロレゴムネス 第2バージョン 1840年
S-  ハ長調のアダージョ  断片 1841年
S158c  ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」  第3バージョン 184?年
S161/7  ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」  最終版 1849年

ま、いずれにしろ万を持して発表された音楽っていうことなんでしょうね。  でね、今回もう少し詳細に調べてみたら、どうやらこのダンテ・ソナタ、「地獄篇」の中でも特に第5歌で歌われる「フランチェスカ・ダ・リミニ」の挿話を物語っているらしいのです。  (yokochanさん、ここに出てきているんですよぉ~!!)  

フランチェスカは13世紀に実在したと言われる人物で、義弟(パオロ)と恋に落ち、夫にその不倫がばれて殺害されたという悲劇の女性で、第2の圏谷にいます。  ここにいるのは他にはクレオパトラ、ヘレナ & パリス(トロイ戦争の元凶)、アキレウス、トリスタン、etc. etc.  そんな愛欲者の地獄にあって尚、フランチェスカとパオロは2人一緒に仲良くしていたりするのです。

06Dore_DC015.jpg

私が言った、「先生、あの2人は一緒に進み、風に乗っていとも軽やかに見えますが、できたらあの2人に話しかけてみたいのですが」   <パオロとフランチェスカ>

曲はとにかくドラマティックで迫力満点なんだけど、激しい苦悩や葛藤を表しているかのような音楽と音楽の谷間に美しく穏やかな旋律が流れていて、そこがフランチェスカ・ダ・リミニの挿話の部分なのかもしれません。

それにしても・・・・・・

リストがこの曲を書いた「イタリア旅行」なんですけど、愛人であるマリー・ダグー夫人とフラフラ・ブラブラ・ラブラブしていたんですよねぇ。  そんな状態で描くのはやっぱり「愛欲者の地獄」なのか・・・・と変なところで納得してしまった KiKi なのです(苦笑)

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年9月20日 15:11に書いたブログ記事です。

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