2010年10月アーカイブ

ドルイドの歌 O.R.メリング

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昨日読了した「妖精月の王」に引き続き、O.R.メリング作品を読了しました。  今回図書館からは「妖精月の王」「歌う石」「ドルイドの歌」の3冊を借りてきていて、日本での発刊順(「妖精王」→「石」→「ドルイド」)に読もうか、はたまた「妖精月」だけは最初に読んじゃったけれど、後は著者の発表順(「ドルイド」→「石」→「妖精王」)に読もうか、ずいぶん迷ったんですけど、最終的には著者の発表順に進んでみることにしました。  やっぱり著者の考え方というか、物語を書くことで何を伝えたいと思っているのかというようなことっていうのは著者の発表順に読んでいったほうが伝わってくるものがあるような気がするので・・・・(笑)  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ドルイドの歌
著:O.R.メリング 訳:井辻朱美  講談社

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ここは別の世界なんだ。  そうさ。  ピーターがぼくらを連れこんだんだ。  姉さんの言ったように魔法か何かでかもしれない。  そしてそこの世界に、なぜかぼくらは、しっくりなじんじゃったんだ。  ローズマリーとジミーは、謎の男ピーターの歌声にさそわれて古代のアイルランドへ迷いこみ、コノハトとアルスターの二つの王国による「クーリーの牛捕り」戦にまきこまれる。  アルスター最強の戦士クーフーリンとジミーの友情、コノハトの王子とローズマリーの恋...。  ドルイドのピーターに魔法で助けられながら、ふたりはロマンと冒険の世界にとびこんでいく。  (単行本扉より転載)

ケルト伝承の中ではとっても有名な「クーリーの牛捕り」に題材を得た、少女向けファンタジーという感じでしょうか?  メリングさんの作品2冊を読了して思うのは、やっぱり彼女の作品はどことなく乙女チックだなぁ・・・・ということです。  まあ幸いにして KiKi は♀なので、その乙女チックさ加減がさほど難点には感じられないんですけど、世の男性 & 少年にはちょっとついていきにくいものがあるかもしれません ^^;  とは言いつつも、この「ドルイドの歌」がバリバリ少女向けかっていうとそこもちょっとビミョーかもしれません。  昨日読了した「妖精月の王」は主人公も女の子2人だし、フェアリーランドを舞台にしたプチ・ハーレクイン的なお話だったと思うんだけど、今回の物語の大半は「戦記」という性格を持っているし、現代的な価値観からすると結構残忍というか、野蛮というか、荒々しい戦模様が描かれているので、羽の生えたティンカーベル的な妖精譚を求める少女衆にはちょっと受け容れがたい物語だと思うし・・・・・ ^^;

今回の物語ではカナダの姉弟があっちの世界と接点を持つことになるわけだけど、お姉ちゃんの関わり方は KiKi にとってはあまり興味をそそられるものがなくて(表紙にもなっているあっちの世界の王子様、メインとの燃え盛る炎越えのダンスのシーンは美しかったけれど・・・・)、どちらかというと伝説の英雄クーフーリンと友情を結んだ弟君の物語に魅せられました。

 

妖精王の月 O.R.メリング

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以前からず~っと気になっていて、なかなか手を付けられずにいた「忘れ物」みたいな本って誰にもあると思うんですよ。  好奇心が旺盛で興味の対象があっちへ行ったりこっちへ行ったりする傾向のある KiKi にはそういう類の本が多いんだけど(^^;)その中のひとつに挙げられるのが O.R. メリングの作品でした。  そんな作品を今回図書館で借りてくることができたのは、ラッキーでした。  ま、てなわけで本日の(実際には昨日の)KiKi の読了本はこちらです。

妖精王の月
著:O.R.メリング 訳:井辻朱美  講談社

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そなたの答えがノーでも、彼女の答えはイエスだ。  わたしは〈人質の墳墓〉から花嫁を連れていく。  フィンダファーを寝袋もろともさらいあげると、妖精王は塚山から去った。  タラの丘の〈人質の墳墓〉でキャンプした夜、別の世界にあこがれるいとこ、フィンダファーが妖精王にさらわれる。  翌朝からグウェンのいとこを連れもどす旅がはじまる。  妖精たちとの絶妙な出会いに助けられながら。  だがケルトのフェアリーランドは、グウェンにとっても魅力ある世界だった。  カナダの青少年がその年、一番おもしろかった本を選ぶルース・シュワッツ賞の1994年度受賞作。  (単行本扉より転載)

評判 & 期待に違わず、面白かったぁ!!!  この世界観!  これこそが KiKi の読書に求める「ワクワク・ドキドキ」の典型なんですよね~。  ファンタジーと言えばファンタジーなんだけど、KiKi には神話・叙事詩に近いものに感じられます。  で、舞台がアイルランドでしょ。  ベースがケルト伝承でしょ。  これはもしも誰かに素通りしろと言われていたとしても、絶対に KiKi には通り過ぎることができなかった物語だし、これからも何回か読み直してみたい作品だと感じました。  まあ、プロットが乙女チックにすぎるところが難点と言えば難点でしょうか?  でも、妖精たちの住む世界と現代の私たち人間が住む世界をここまで難なく融和させてしまっている作品という意味では、ケルト物語に興味のある男性であれば、楽しんでいただける作品なのではないかと・・・・・(笑)

主人公の2人の少女もなかなか興味深い人物造詣だと思ったけれど、それ以上に脇役的に出てくる人々、妖精たちが生き生きしていてとても魅力的です。  KiKi にとってもっとも魅力的に見えたのは最後の最後に出てくるインチ島の王、ダーラ・マクロリー。  どうやら彼はかなりの美男子らしいけれど、物語を読んでいる KiKi には彼の Visual は確認のしようがないので、これはツラに惚れたわけじゃないことだけは断言できると思います(笑)。  彼のもっとも魅力的なところ、それは普通の現代の青年としての生活とインチ島の王という2つの世界観をいとも簡単に並立させてしまっているところ。

グウェンに語る以下のいくつかのセリフに何だかぐっときちゃうんですよね~。

日本霊異記 水上勉

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先日「リビイが見た木の妖精」と一緒に図書館から借りてきた、現在絶版中の岩波少年文庫を読了しました。

日本霊異記
編:水上勉  岩波少年文庫

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もの言うしゃれこうべ、牛に生まれ変わった人、死後の世界を見てきた人...。  奈良時代の摩訶不思議なできごとを、善行・悪行にはそれぞれの報いがあるという仏教の考え方をとおして語りかける物語41編。  (文庫本扉より転載)

う~ん、なかなかビミョーな物語だなぁ・・・・・^^;  これを読んでいて最初に思ったこと。  それは「ああ、このビミョーな感じが KiKi に日本文学より英文学を選ばせた理由だったなぁ・・・・・」と。  まあ今にして思うとそれは日本文学 vs. 英文学という対比ではなくて、説教臭い物語 vs. ワクワク・ドキドキさせてくれる物語という対比なんですけどね。  編者の水上さんがあとがきでおっしゃっているように、この「日本霊異記」という物語は薬師寺のお坊様が仏教思想を民間に根付かせるために、日本各地に伝わる説話を収集してそれに説教をくっつけた物語という成り立ちであるがゆえに、どうしても説教臭くなっちゃうんですよね~。  で、その説教臭さが何となくうざったいんですよぉ ^^;  極論すれば、最後の数行がなければもっと楽しめる物語だと思うんですけどね~。

さすがに奈良時代にあった各地の説話をベースにしているだけに、かの時代の日本人(一般人)がいかに貧しく、生と死が隣り合わせの世界に生きていたのかはヒシヒシと感じられます。  そしてそんな「生きること、生き抜くこと自体がある種の偶然であり、それが楽なことではないだけに、精神的支えが必要だった」という時代背景には改めて気がつかされます。  先日読んだ「チェーザレ 破壊の創造者」でチェーザレが堕落したキリスト教世界を嘆くセリフがあったけれど、それと大差ない世界がここにもあるなぁ・・・・と感じずにはいられません。  要するに現世での苦しみを救うための抜本的な解決法が提示されているわけではなく、前世・来世とか、死後の世界がどうしたこうしたという教え。  生きることが困難であっただけに「生き抜くためには何でもアリ」となりがちな人間を戒めるための教えという意味ではどんな宗教も似たり寄ったりだなぁ・・・・と。

 

海のたまご L.M.ボストン

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先日読了した「リビイが見た木の妖精」の世界観にすっかり魅せられてしまった KiKi。  せっかく出会った素敵な作家さんなので、もう一編、彼女の作品を読んでみたいと思っていたらちょうどタイミングよく、岩波少年文庫60年記念特別復刊でこちらが発売されました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本は同じ L.M.ボストンさんのこちらの作品です。

海のたまご
著:L.M.ボストン 訳:猪熊葉子  岩波少年文庫

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イギリス南西端に位置するコーンウォールの荒々しい海を舞台に、海の妖精トリトンと2人の少年が経験したふしぎな冒険と、3人のあいだに芽生えた友情をこまやかに美しく描いたファンタジー。  再刊。  (文庫本扉より転載)

「リビイが見た木の妖精」の自然描写も美しかったけれど、こちらも負けず劣らず素晴らしいものでした。  「リビイ」が「森、林、川、田園」が舞台ならこちらはタイトルからも明らかなように「海」を舞台にした自然賛歌です。  しかもその自然賛歌はいわゆる「観光レジャー的」なそれではなく、どちらかというと原始的・・・・というか、ありのまま・・・・というか、要するに「美しくて癒される」という類のものじゃなくて、プリミティブな信仰に近いもの。  畏れと憧憬と親しみがないまぜになったもの。  自然の厳しさは厳しいままに、現代のパック旅行のような短い、おいしいとこどりの滞在で感じられるあれこれとは完全に一線を画しています。  24時間、365日をそこで過ごして初めて見たり、感じたりすることができることを言語化した物語だと思います。

「リビイ」を読んでいる時にも感じたことだけど、本を読んでいる間中、まるで皮膚の毛穴が全開になっているのと同じように KiKi の五感が全開になって、物語の中心に位置しているイギリス人の少年、トビーとジョーが見るもの、感じるものを疑似体験しているような気分になり、何度もゾクゾクときちゃいました(笑)。  う~ん、やっぱりこういう物語はいいなぁ!!! 

サラサーテ カルメン幻想曲

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最近、どうも KiKi の iPod の調子がよくないんですよね~。  KiKi の愛機はず~っと以前にこのエントリーこのエントリーでご紹介した2台なんだけど、方や古い方はフル満タンに充電できないという問題を抱え、新しい方はデータのアップデートをしようとするたびに「音楽データがありません」な~んていうエラーメッセージが出て何度も、何度も、な~ん度も初期化を繰り返しているという状態です。  特に後者は問題が深刻で、なんせ160GBもの容量なので、初期化して再度データを入れ直すな~んていう作業をしていると、半日強、時間がかかるんですよぉ・・・・・(涙)  で、色々考えた末、この2つ、使い分けることにしました。  

1代目の古い方(Sigmund)は Podcast 専用機。  こちらは次々と配信されてくる Podcast を受信しなくちゃいけないので、しょっちゅうPCに繋ぐ iPod。  繋ぐ頻度が高ければフル充電できなくても「電池切れで困ったぁ!」な~んていう事態は避けられる可能性が高いでしょ♪  で、新しい方(Siegfried) はKiKi の所有クラシックCDの持ち歩き用ということで、新しいCDを購入しない限りPCには繋がない iPod とすることにしました。  PCに繋ぐたびにトラブルを起こす・・・・とは言え、PCに繋ぎさえしなければとりあえず今のところ問題は起こしていないので、PCに繋ぐ頻度を落としゃいいんじゃないかと考えたっていうわけ。  

ま、それはさておき、そんな使い分けをするために、ついでに iTunes に放り込みっ放しで「Play List」を作らずに放置してあったいくつかの楽曲の編集作業をしていたら、見つけちゃったんですよぉ。  以前、「のだめカンタービレに出てくる音楽を聴いてみる企画」で聴こうとしていて、なかなかCDが見つけられずに断念したとある音楽のデータを!!  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

サラサーテ カルメン幻想曲
Brilliant 93030 演奏:L.コーガン(vn) 録音:1950年4月

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この Box とか先日このエントリーでご紹介した「オイストラフ Box」は、「この曲が聴きたい!」と思って手に入れたものではなく「この演奏者の演奏を聴きたい!」というモチベーションで購入しているので、どの曲が収録されているのか、あんまりはっきりと記憶に残っていなかったんですよね~。  たまたま今回、iTunes のファイルを整理していたので、「ああ、この曲はここに入っていたんだ。」と思いだすことができたけれど、そうでなければ下手をするとず~っと見落としたままだったかもしれません。

漫画では清良タンが留学前のR☆Sオケ卒業公演でソリストとして演奏した曲として紹介されていました。  「真っ赤なルビー」・・・・かどうかは別として、「真っ赤」なイメージの曲という意味では峰君の例えは的を射ているかも!(笑)  そもそも「カルメン」のイメージが「赤と黒」ですもんね。

 

KiKi がこの Blog にこの漫画の Review を書き始めたのは今年に入ってから。  直近で書いたエントリーは第7巻のもので、2010年9月13日でした。  で、そのエントリーを書いてから暫くはこの漫画に感化されてダンテの「神曲」に取り組み、「地獄篇」「煉獄篇」は何とかなったものの、「天国篇」は挫折しっぱなしという苦い(?)思い出もまだまだ生々しい今日この頃・・・・・。  そうこう言っているうちに、第8巻が発売されました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

チェーザレ 破壊の創造者(8)
作:惣領冬実 監修:原基晶  講談社 モーニングKCDX

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世界が揺れた、1492年が始まる。  ヨーロッパによる新大陸の発見。  キリスト教によるスペイン国土回復運動、レコンキスタの終結。  この年、中世が終わった。  神の時代から、人間の世紀へ。  その時、17歳のチェーザレは何を思うのか。

年が明けて、1492年。  チェーザレは本国スペインの歴史的勝利レコンキスタの終結を祝うため花の都フィレンツェへと向かう。  だが真の目的は、ロレンツォ・デ・メディチと彼の弟殺害の容疑者ラファエーレ・リアーリオとの同盟を成立させること。  メディチ家を襲った悲劇から14年。  かつての因縁が選ぶのは新たな平和か、混迷か?  ルネッサンス史上最大のミステリー パッツィ家の陰謀事件の真実を描き出す。  500年間隠され続けた真の黒幕とは・・・・・。  (漫画本帯より転載)

前巻が出てから1年強という長~~いお休みがあり、満を持して・・・・という感じでようやく発売されたこの第8巻。  今回も実に美しく、そして読み応えがありました。  KiKi の心の恋人(?)チェーザレ様は美しくも大人びた美青年からあっという間に脱皮し、表舞台に出る直前の助走期間の になっていました。  なんというふてぶてしさ!!  そしてなんという鮮やかさ!!  さて、一応 KiKi は高校時代に「世界史」を専攻していたはずなんだけど「レコンキスタ」こそは記憶にあったものの、「パッツィ家の陰謀」っていうのは正直、知らなかったなぁ・・・・・ ^^;  今号の巻末の解説でじっくりとお勉強させてもらっちゃいました。  なんでも「ルネッサンス時代の研究をしている人ならば誰もが知っているような有名な事件」とのこと。  KiKi はそれなりに「ルネッサンス絡み」の本を読んできたつもりだったんだけど、まだまだダメですねぇ・・・・・。  まぁ、うっすらと、イル・マニーフィコが若かりし頃に反メディチ派に襲われた云々っていう話があったのは覚えていたんですけど、あれが「パッツィ家の陰謀」だったんですねぇ。

この時代のイタリアってあまりにも複雑でよくわからないんですよね~。  権謀術数の花盛り~っていう感じで・・・・・。  ついでに群雄割拠でグチャグチャだし・・・・・。  でも、そういう時代だったからこそチェーザレみたいな早熟の天才(?)が生まれる土壌があったと理解すべきなんでしょうね。  

今号を読んでいてもう1つ感じたこと。  それは私たちが歴史の流れの中の必然と考えている数多くの事件、さらには、その事件の発生した背景や別の事件との因果関係を理解していると思っているいくつかの事件はひょっとしたら、ある人の何らかの目的のための働きかけがあって始めて成ったことがあったのかもしれない・・・・ということです。  まあ、これは逆の意味からすると機を見ることに聡い人間が時の動きに巧く乗じて自分の目的を果たしている・・・・ということでもあるわけですが。  KiKi がそんなことを考えたのは、「レコンキスタ」の終結がロドリーゴ・ボルジア(チェーザレのお父さん)の教皇選への1つの布石であったことは確かなことだったように思えたからです。

 

先日、「松岡正剛千夜千冊フォロー」のための本を図書館から借り出し、何とか読み進めようとしたのですが「皇帝の新しい心」と「バベッジのコンピューター」で挫折し、ついでに図書館の返却日もオーバーしてしまった KiKi。  いかに自分ひとりでは選ばない本と出会うチャンス・・・・とは言え、やはり興味のない分野っていうのはあるもんですね~(苦笑)  ま、それはさておき、昨日はとにかくその借りっ放しの本を返却するために図書館へ行きました。  今日はそこで借りてきた本を読了したのでご紹介したいと思います。

リビイが見た木の妖精
著:L.M.ボストン 訳:長沼登代子  岩波少年文庫

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木の妖精ドリュアースのために家を探しまわるリビイ。  化石を温めて太古の生命をよみがえらせるロブ。  自然や「時」の不思議に出会った少年少女の驚きを描く二編。  (文庫本表紙扉より転載)

今回 KiKi が図書館から借り出してきた岩波少年文庫は KiKi の未入手本から5冊です。  内4冊は現在絶版となっているものばかり。  ま、そのうちの1冊は今回の60年記念でリクエスト復刊されるんですけどね。  その5冊をリストアップしておくと

リビイが見た木の妖精 著:L.M.ボストン
星のひとみ 著:トペリウス
日本霊異記 編:水上勉
水の子 著:C.キングスレイ
ぼくがぼくであること 著:山中恒

です。  その中からこの1冊をまず手に取ったのは、たまたま数日前に発見したこちらのサイトの影響によるものです。  数日前、KiKi は遅まきながら「岩波少年文庫を読んでサイトを作成している人っているのかな?」と思いつき、色々調べていたんですよね。  そしたら、やっぱり世の中には似たようなことを考える人がいるもんですねぇ~(笑)  こちらのサイト・オーナーさんがこういう企画を考えられたくだり、全作品読破を決意されるにあたり取られた行動のひとつひとつがあまりにも KiKi とそっくりで思わずクスッと笑ってしまいました。  で、まあ、それはさておき、こちらのサイト・オーナーさんが「人気Best10、大人に薦める5冊、子供に薦める5冊」というコーナーを作成されていて、その中の「大人に薦める5冊」の中の1冊にこの「リビイが見た木の妖精」を挙げられています。  ま、てなわけで、同じようなことを思いついた先輩(?)に敬意を表し、まずはこれを読んでみるべきだろうと考えたっていうわけです。

う~ん、これは素敵な物語でした。  この本に収録されている「リビイが見た木の妖精」も「よみがえった化石へび」も KiKi の大好きな世界観です。  もっとも爬虫類が大の苦手な KiKi にとって「よみがえった化石へび」は蛇の描写部分になると何だか落ち着かない気分になったりもしたんですけどね(笑)  どこが素敵かって、まずは美しい自然の描写が挙げられます。  そしてそれ以上に KiKi を魅了したのはこの2つの物語で紡がれる自然に対する素朴で、素直な畏敬の念・・・・・とでも呼ぶべきもの。  

美しくも厳しい田園での暮らしの中で、主人公の都会育ちの少女リビイはごくごく自然に、素朴に、そして本能的に「岩にも、空気にも、風や、水や、木にも精がいるし、それに、オオカミや、ヒキガエル、ヒツジや、フクロウのすがたになってあらわれる精もいる」と思うようになります。  そして美しい木の妖精ドリューアスと出会うことになるんですけど、そのシーンのなんと幻想的なことか!!  でも、リビイはその素敵な経験の詳細をお喋りしないで「心の中に大切にしまっておくことにした」そうなので、KiKi もこれ以上のお喋りは慎んでおきたいと思います。

  

以前、このエントリーでもお話した創刊60年記念のリクエスト復刊の詳細(?)が岩波書店のHPにアップされていました。  

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ああ、やっぱりこれはかつて出ていた「特装版」とか「復刻版」と似たような特別装丁でしたねぇ・・・・。  って言うことはですよ。  これはやはり18点というあまりにも中途半端な復刊冊数が気になるんですよね~。  これまでの特別装丁版は常に30冊セットでしたから・・・・・・。

でも、この手の特別装丁版は発売されると足が早くて、あっという間に売り切れちゃうんですよね~。  (限定販売だったりするので・・・・・・)。  過去において KiKi は「特装版」は結構なお値段を払って古本屋さんでゲットしなくちゃならなかったし・・・・・・。  う~ん、どのタイミングでどんな揃え方をすれば後悔せずに済むんだろうか・・・・・・。  岩波書店さんもずいぶん罪な出し方をしてくれたものです。

 

追記:2010年10月23日

今日、本屋さんへ行ってこれらの本の実物を見てきました。  結果、わかったこと。  過去に出された「特装版」とか「復刻版」は表紙の紙質も通常の少年文庫とは異なる厚紙仕様、通常であれば紙の栞が挟まれているものが栞紐(しおりひも)だったのに対し、今回のリクエスト復刊は現在のソフトカバー部分の装丁が上の写真にあるようなデザインになっているだけのもの・・・・・だったんですね。  こうなると、KiKi としては既に入手済みの「特装版」や「復刻版」とダブッているものは必要ないし、他にも既に古本屋さんで入手済みの「隊商」とか「キュリー夫人」もいらないっていう結論になりました。  既に絶版になってしまっていてなかなか入手できなかったものが再版されてラッキー♪っていうことでしょうか(笑)        

 

   

ちょっとここのところバタバタしていて、読書も音楽鑑賞も、さらにはブログ更新もサボリ気味でした。  実際、読書の方は「読みたい気持ちはあれどもなかなか落ち着いて本を手にとることができない」状態が続いていました。  夜、寝る前には一応、お布団の中で本を開くのです。  でも、ものの5分とたたないうちに睡魔に襲われ、ふと気がつくと本を片手に電気は煌々とつけっ放しのまま寝入り、朝を迎える・・・・・そんなことが数日続いていました。  こう言うときにその5分で読んだ部分っていうのはいけませんねぇ。  ほとんど頭に印象が残っていないんですよ。  で、仕方なくもう一度読み返してみると、何となく「ああ、ここは読んだ・・・・ような気がする。」と思う。  デジャヴ感からだらける。  で、先へ進む前に寝入る・・・・の繰り返しでした。  でも、昨晩はいい音楽(?)を聴いた余韻も手伝ってか、かなりじっくりと読書をすることができました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

台所のおと みそっかす
著:幸田文 編:青木奈緒  岩波少年文庫

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父・露伴の没後、文筆の道に進んだ幸田文。  歯切れのいい文章には定評がある。  人情の機微をつづる「台所のおと」「祝辞」、生い立ちを語る「みそっかす」、露伴の臨終を描いて圧巻の「終焉」など、孫娘青木奈緒の編んだ幸田文作品集。  (文庫本裏表紙より転載)

幸田文さんと言えば、幸田露伴のお嬢さん。  ず~っと昔、幸田露伴の「五重塔」を読んだ直後に、そのお嬢さんである幸田文さんの「父・こんなこと」を読んでみようとしたことがあるのですが、当時の KiKi にはどことなく古臭く感じられる一切合財(特に露伴さんのあれこれ)が何となくうざったくて、なかなか前へと読み進めることができず挫折したというありがたくない思い出があります。  そして当時の KiKi は日本人の女流作家の描く日常的なアレコレを言語化したものに対する興味がすこぶる薄くて、そのことが「読み進められない挫折感」をさらに助長しました。  何て言うか、生活臭が強すぎてつまんない・・・・というような感じでしょうか?

まあ、当時の KiKi は夢見る夢子ちゃんで、颯爽としたカッコイイ将来(その実際の姿がどんなものか、具体的に何をしているのか等々はおぼろげではっきりしていないんだけど・・・・・ 苦笑)を追い求めていた ので、普通の日本人の(幸田一家が普通かどうかは置いておいて・・・・・ ^^;)、普通の生活が書かれた物語というだけで何となく胡散臭く感じていたし、同時に興味もなかったのです。  だって考えてみてもくださいよ。  自分の将来は日本ごとき狭い島国には閉ざされず、世界を股にかけて、何事かを成しているはず・・・・・なのです。  まかり間違っても、普通の家の普通の主婦になっているな~んていうことはあってはならなかったのです。  生活というものが人生に直結しておらず、人生に思い描くのは何らかの「社会的成功」だったのです。  そんな子供が幸田文さんの世界に共感できるわけがない!!(笑)  

今日、KiKi は板橋アクトホールで催されたとあるコンサートに行ってきました。  今日はその時に感じたこと、考えたことをエントリーとして残しておきたいと思います。  KiKi が行ってきたコンサートはこちらです。

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KiKi はね、このブログでもお話しているように、ここ数年はHONDAさんの上得意と言っても過言ではないぐらい車を購入していると思うんですよね。  だって、もともと乗っていた車はシビックだったし、去年は軽トラ_Acty を買ったし、今年はシビックをフィットに買い換えたし・・・・・。  まあ、決して値の張る車を購入しているわけではないので、上得意は言いすぎかもしれませんが、でも毎年新車を買っているっていうことはディーラーさんにとってはそこそこいいお客さんだっただろうと思うんですよ。  で、たまたま KiKi の担当の営業さんがフィットの1ヶ月点検の時に、このコンサートの話を教えてくれて、「久々の生コンサート!」ということで、KiKi も飛び着いたわけです。

因みに、このウィーンピアノ四重奏団ですが、弦はウィーンフィルのメンバー、そこにチェロ奏者であるヨァゲン・フォゥグさんの奥さまであるピアニストの陽子・フォゥグさんという構成です。  久々の生コンサートが あの ウィーン・フィルの弦チームなんですよ。  KiKi がどれだけ期待し、こんなコンサートを企画したホンダさんにどれだけ感謝したか、クラシック音楽ファンの方々であれば、容易に察していただけると思います。

でね、9月の末だったか、10月の頭だったか忘れちゃったけれど、この(↓)「プログラム 兼 入場券」がホンダさんから届きました。  企業の冠コンサートなので、お値段も超破格で予約権利代(?)が500円。  その500円で当日は4人まで入場できるとのことでした。  まあ、そういう類のコンサートなので、当然のことながら事前の座席指定な~んていうものはありません。  ま、正直、この時点で KiKi はちょっと危ぶんだのです。  でも、もっと危ぶんだことがこのプログラムには印刷されていました。

2010_Oct21_IMG_NEW.jpgのサムネール画像

ト音記号の右側の白文字部分が見えますかねぇ~。

一昨日もお伝えしていたように、ここ最近、KiKi の「岩波少年文庫読破企画_日本文学の巻」が続いています。  で、今日の読了本はこちらです。

走れメロス 富嶽百景
著:太宰治  岩波少年文庫

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友情の究極の姿を描き感動を呼ぶ「走れメロス」、「富士には月見草がよく似合う」の名文句で知られる「富岳百景」、日本昔話を意表をつく展開で語る「お伽草子」や「女生徒」など、短編の名手太宰治による、ユーモアと明るさを秘めた8編。  (文庫本裏表紙より転載)

これまた久々の太宰作品です。  太宰治の作品は多感だった(だろうと思われる)高校時代に結構はまって、片っ端から手を出して読んだことがありました。  で、その頃はある種の妙な感性の一致を見出したことにより、彼の世界観をすっかりわかったつもりになってしまい、それ以降、再びページを開いてみようと思わなかった作家の代表の1人でもあります。  ま、そんなわけですから、今回実に○0年ぶりぐらいに、岩波少年文庫版の太宰作品を読み返してみることになり、正直、ちょっとした期待で胸が弾むのと同時に、不安もありました。  高校時代の KiKi を魅了した作家ということは、今の KiKi にとってはあんまり感銘を受けない作家であるという可能性が高いということになってしまうので・・・・・ ^^;

で、読み終わってみての感想ですが、「走れメロス」はまあ、可もなく不可もなく。  富嶽百景は KiKi の出身が静岡県であるということもあり、作品そのものに対する感慨よりもある種の郷愁を誘われた(実は中学生の頃、美術の時間に富士山の写生をしたことがあり、その際にわざと「月見草」を入れたことがあった)という感じ。  太宰に嵌った高校時代の KiKi なら大いに共感した「女生徒」は今の KiKi にとっては何となくメンドクサイ感じ・・・・・(苦笑)。  魚服記も昔だったら妙に感情移入したように思えるけれど、今の KiKi にとっては読み流す作品・・・・・っていう感じでした。

そんな中、昔の KiKi なら読み流して終わってしまっただろうと思われる「お伽草子」(浦島さん & カチカチ山)と、同じく昔の KiKi なら、眉根をしかめてしまってあまり味わおうとしなかっただろうと思われる「畜犬談」には妙に心惹かれるものがありました。    

夏目漱石、芥川龍之介と読み進めてきたら、何だか無性に日本文学@岩波少年文庫を読み進めたくなってきてしまった KiKi。  こうなったら、もうあと何冊かはこの路線で突っ走ってみようかなと思います。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

山椒魚 しびれ池のカモ
著:井伏鱒二  岩波少年文庫

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岩穴に閉じ込められた山椒魚の心の動きを描く「山椒魚」、はく製作りの名人と弟子の少年がまきこまれる騒動「しびれ池のカモ」のほか、「おコマさん」「屋根の上のサワン」を収録。  人間と動物への鋭い眼差しと、ユーモアに満ちた短編集。  (文庫本裏表紙より転載)

井伏鱒二と言えば、本日の読了本の「山椒魚」、そして「黒い雨」。  そして「ドリトル先生シリーズの翻訳」がまず思い浮かびます。  そんな KiKi にとって「しびれ池のカモ」、「おコマさん」、「屋根の上のサワン」の3作は今回が初読の作品でした。  超有名な「山椒魚」はKiKi 自身、子供の頃に読書感想文を書いたこともあるし、何もこのブログであらためてご紹介しなくても、ネット上には様々な方の様々な読後感が見受けられる(だろう)と思われるので、今日の KiKi のエントリーは残りの3作の中から、もう1つの表題作「しびれ池のカモ」をメインに書き連ねてみたいと思います。

「しびれ池のカモ」が中編、その他の3作が短編という感じでしょうか。  1作、1作、少しずつ書き方・・・というか、スタイル(筆致とでも呼ぶべきもの)に違いがあってとても楽しめる1冊だと思います。  どの作品もとても味わい深い趣があると思うのですが、特に KiKi のお気に入りになったのが、「しびれ池のカモ」です。  自然に対する著者の暖かい眼差しを感じるのと同時に、「人間」というしょうもない生き物をどことなく風刺しているようなテイストも感じられ、思わず2度、3度と読み返してしまった作品です。 

SONGS 山口百恵

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ちょっとタイミングを逸してしまった感もあるのですが、ここ2日で録画してあった「SONGS 山口百恵」の Part1 & 2 を一挙に観終えました。  基本的に流行歌にはあまり興味のない KiKi なのですが、実は、実は、実は・・・・・  

 

山口百恵さんだけは例外で、大ファンだったんですよね~。  

 

自由になるお小遣いがほとんどなくて田舎の中学生 or 高校生だった KiKi はコンサートに行ったこともなければ、シングルを買い漁ることもできなかったけれど、それでも当時はたくさんあった歌謡番組の「百恵ちゃん登場シーン」だけは欠かさず観ていたし、彼女の歌なら今でもイントロを聴いただけですぐにどの曲か言えちゃう(但しヒットチャートにのった曲限定だけど・・・・・ ^^;)し、第一音楽と言えばクラシック一辺倒だった KiKi が「へそくり」を貯めてまでして購入した唯一のレコードが山口百恵さんが引退された際に発売された「百恵伝説」(LP5枚組)だったということだけでも、これはものすごいことなのです(苦笑)

彼女が引退してからその姿をTVで観ることはほとんどなくなって、今では彼女が画面に姿を見せないことが当たり前になってしまっているけれど、今回、久々にあのお姿を番組で拝見し(って何も敬語になる必要はないんだけど・・・・ ^^;)、あらためて何て存在感のある人なんだろう・・・・と思いました。  今回この番組であらためて聞いてみると、彼女って決して歌が巧かったわけじゃなかったんだよなぁ・・・・と。  「うたうたい」という意味ではイマドキの KiKi には名前と顔の一致しないシンガーさんのほうがよっぽどうまかったりもすると思うんですよ。  でも、彼女が放つオーラ・・・・・のようなもの、あれに匹敵する「心にひっかかってくる何か」を持っている人ってそうそうはいないような気がするんですよね~。 

羅生門 杜子春 芥川龍之介

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「夏目漱石 - 寺田寅彦 - 中谷宇吉郎 という師弟作品を続けて読んでみる企画」(それにしても KiKi は企画モノ好きですねぇ~。  我ながら呆れてしまう・・・・ ^^;)遂行中の KiKi ですが、漱石先生の次に選んだ作品は寺田寅彦さんの「柿の種」です。  で、これを一挙に読み進めようとしたのですが、そんな KiKi に寺田先生が仰るのです。  「なるべく心の忙(せわ)しくない、ゆっくりした余裕のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたい」・・・・・・と。  幸い、KiKi は今のところ「心が忙しくはない」んだけど、一挙に読んでしまおうという目論見は著者の思惑とはかけ離れてしまうわけで、それはちょっと申し訳ないかな・・・・・と。   ま、てなわけでとりあえず「柿の種」を1節読んだところで、一旦頁を閉じ、ならば・・・・と「内田百閒」にいってみようか、「野上弥生子」にいってみようかと色々考えてみたのですが、結果的に次に手にしたのは、やはり拘らずにはいられない「岩波少年文庫の日本文学作品」でした。  芥川龍之介も一応、「夏目漱石門下」と言えば門下だし・・・・・。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

羅生門 杜子春
著:芥川龍之介  岩波少年文庫

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日本・中国の古典に題材をとった「羅生門」「杜子春」「鼻」「芋粥」をはじめ、「魔術」「トロッコ」など、人の心をするどく描いた11の短編と、生きることへの警句集「侏儒の言葉」をおさめる。  (文庫本裏表紙より転載)

いや~、こちらもホントお久しぶりの芥川作品の数々です。  芥川作品はそれこそ KiKi の小学生時代、夏休みや冬休みの宿題、読書感想文の課題本だったり、通常の学期の「○学年課題図書」なんかによくなっていて、ここに収録されているほとんどの作品を学校の課題の一環として繰り返し繰り返し読み込んだ記憶があります。  最後の数行にどことはなしに「道徳的」というか、「説教じみた」ことが書かれているのが、そういう「○○図書」に選抜された理由の1つだったんでしょうね。  子供時代からそういう「大人の好む良い子の条件」みたいなことに嗅覚の効くほうだった KiKi はよくその「読書感想文コンクール」などで、大人が喜びそうな文言を添えることによって賞状をもらったりしたものでした。  ま、実際のKiKi はそんなに素直な子でもいい子でもなかったから、大人からは見えないところでペロっと舌を出したりしていたんですけどね(苦笑)

因みにこちらに収録されている全作品は以下のとおりです。

蜘蛛の糸
魔術
杜子春
犬と笛
トロッコ
仙人
羅生門

芋粥
幻灯
蜜柑
侏儒の言葉    

この中で読んだことがなかったのは「侏儒の言葉」だけでした。  「蜘蛛の糸」に至ってはストーリーのみならず「カンダタ」という男の名前まで何故かくっきりはっきり記憶していたぐらい!(笑)  さすがに「漢字でどう書くか」までは覚えていなかったんですけどね。  昔、確かに読んだことがあるんだけど、タイトルだけ見て話のあらすじが思い出せなかったのは「魔術」。  でも、冒頭の2ページぐらいを読んでいるうちに、「ああ、あの話か!」と思い出すことができました。

 

坊っちゃん 夏目漱石

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先日、中谷宇吉郎さんの「雪」を読み、寺田寅彦さんとの師弟関係に思いを馳せたとき、夏目漱石 - 寺田寅彦 - 中谷宇吉郎 という子弟ラインの著作を続けて読んでみたい気分になりました。  で、せっかくなら「岩波少年文庫全冊読破」に結び付けられないかと考えて既版の夏目漱石作品を探してみたら、とりあえず「坊っちゃん」だけが収録されているようです。  そこで早速、手に取ってみました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

坊っちゃん
著:夏目漱石  岩波少年文庫

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四国の中学に数学の教師として赴任した江戸っ子の坊っちゃん。  校長の〈狸〉や教頭の〈赤シャツ〉は権力をふりかざし、中学生たちはいたずらで手に負えない。  ばあやの清を懐かしみながら、正義感に燃える若い教師の奮闘の日々が始まる。  (文庫本裏表紙より転載)

いや~、久しぶりです。  この物語を初めて読んだのは KiKi が小学校高学年の頃だったと記憶しています。  で、小学生にも関わらず当時の KiKi は背伸びしたい年頃だったためか、はたまた今ほど「少年文庫」そのものが充実していなかったためかは定かではないのですが、KiKi の父親の蔵書である「日本文学全集」の中の1冊として読んだことを思い出します。  当時の KiKi には坊っちゃんの「べらんめい調」がなかなか受け容れがたくてねぇ・・・・・ ^^;

かと言って「狸」も「赤シャツ」も好きにはなれなくて、「マドンナ」に至っては理解の外にある女性で、比較的好意的に受け容れることができたのが「山嵐」。  で、実は一番理解できたのが「うらなり君」だったんですよね~。  で、いずれにしろ当時の KiKi にはこの「坊っちゃん」という作品がいいんだか悪いんだかまったくわからなかったことをまずは白状しておきたいと思います。

 

先日、このエントリーを書いて久々にベートーヴェンのピアノソナタの魅力にとりつかれはじめた KiKi。  一度は「ライフワーク」と位置づけたにも関わらず棚上げしっぱなしのソナタに着手してみることにしました。  で、さすがにこちらは「全曲制覇」というのはちょっと厳しそうなので、とりあえずは KiKi のお気に入りのソナタを1曲でも多くさらってみようかな・・・・と。  ま、そうなると後期ソナタに一挙になだれ込みたい気分もヤマヤマ・・・・・ではあるのですが、難易度的にもかなりのものがある後期ソナタにいきなりにいくほどの度胸もないわけでして・・・・・ ^^;  で、色々考えた末、過去に一度は手がけて放置しっぱなしになっていたこのソナタにちゃんと向き合ってみることにしたいと思います。  ま、てなわけで、本日の KiKi の1曲はこちらです。

ベートーヴェン ピアノソナタ第17番 Op. 31-2 「テンペスト」
DENON COCQ-84054 演奏:B.L.ゲルバー(pf) 録音:1992年

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このCDはね、KiKi の大好きなピアニストの1人、ブルーノ=レオナルド・ゲルバーがベートーヴェンのピアノソナタ全集に着手したというニュースを耳にし、それを知ったその足で HMV に走ってゲットしたという懐かしの1枚です。  でもねぇ、その後が続かなくてねぇ・・・・。  

そもそも KiKi がゲルバーに嵌ったのはこのCDが発売されたのとさほど違わない時期に昭和女子大人見記念講堂で開催されたブラームスのPコンのコンサートでのこと。  彼の奏でるPコン2番に半端じゃなく感銘を受けた KiKi はこれまたそのコンサートの翌日、取るものも取り合えず・・・・といった雰囲気でこれまたHMVに走り、ブラームスの「ヘンデル・ヴァリエーション」のCDを購入したのです。  で、その演奏にこれまた半端じゃなく共感を覚えた KiKi がその次に購入したのがこのCDなんですよね~。

彼がメインのレパートリーにしているのが、ベートーヴェンとブラームスで、KiKi の音楽的嗜好ともマッチしているっていうこともあって、以来、KiKi は陰ながら応援しているんですけど、最近ではめっきりCD収録からは遠ざかっちゃっていらっしゃるようで、唯一彼が継続している活動はコンサートだけなんだけど、こちらは足が遠のき気味(というよりそこまで経済的余裕がない ^^;)の KiKi とは縁が薄くなっちゃった感が否めません。  ああ、ゲルバーさん。  あなたのベートーヴェンとブラームス、もっと何度も気軽に聴きたいので、録音活動もしていただけないものでしょうか?(笑)

 

「神曲_天国篇」に挫折し、「皇帝の新しい心」にも挫折してしまった KiKi。  こういうときは目先を変えるのが一番です。  楽しむための読書が苦痛になってしまっては何にもなりませんしね ^^;  で、目先を変えるんだったらやっぱり本来のこのブログの読書企画に戻るのが一番でしょう。  ま、てなわけで本日の(というより昨日の)KiKi の読了本はこちらです。

白いオオカミ ベヒシュタイン童話集
著:ベヒシュタイン 訳:上田真而子  岩波少年文庫

2010_Oct11_015.JPG  (Amazon)

森で道に迷った王さまを救い出したのは小人でした。  小人はそのお礼にと、あるものを欲しがりましたが...。  ドイツの昔話や伝説の収集家ベヒシュタインの童話は十九世紀後半の子どもたちにグリム童話と同様に好まれました。  1960年代に再評価され始めた童話集より代表作十編を日本ではじめて紹介します。  (文庫本扉より転載)

魔法使い、ヒキガエル、鳥の骨、暗い森など、など、など・・・・。  ドイツの昔話には必ずといっていいほど登場するお馴染みの、そして独特の雰囲気を持つ人物やアイテムがぞろぞろ登場する楽しい童話集です。  どの物語を読んでもそこかしこにデ・ジャ・ヴ感が漂います。  うんうん、これよこれ!  こういう何とも怪しげ(?)で、ワクワクやハラハラに満ちた物語。  これが幼かりし頃の KiKi を読書に惹き付けた魔法でした。  

作者のベヒシュタインはグリムよりも日本では知名度が低いけれど、19世紀の後半のドイツではグリムをはるかに凌いで子供たちに愛されたのだとか。  どことなく説教臭さもないじゃないけれど、やっぱり多くの人に愛された物語というのは不思議な懐かしさをもって現代の私たちにもスンナリと入ってくるような気がします。  ま、おとぎ話特有の突飛なさはあるんですけどね(笑)

この本に収録されている作品は以下の10篇です。

白いオオカミ
もてなしのいい子牛のあたま
ねがい小枝をもった灰かぶり
魔法をならいたかった男の子
おふろにはいった王さま
ウサギ番と王女
魔法つかいのたたかい
ウサギとキツネ
七枚の皮
明月(めいげつ)

ラロ スペイン交響曲 Op. 21

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もうだいぶ前のことになるのですが、「のだめカンタービレに出てくる音楽を聴いてみる企画」のために、次に聴くべき音楽をチェックしていたら、「ラロのスペイン交響曲」だった時がありました。  さて、では・・・・とCD棚を漁ったのですが、どうしてもこの曲の収録されたCDを見つけることができず、「はてさて、KiKi はこの曲のCDも1枚はあったはずだったんだけど、誰のどんな演奏だったっけ???」と、一所懸命記憶を探ってみたのですが、どうしても思い出すことができませんでした。  ・・・・と言うのも、 KiKi はことこの曲に関してはさしたる思い入れもなく、この曲を聴くことを目的としてCDを購入したことがそもそもないんですよね~。  どちらかというと別の曲を目的として購入したCDに自動的についてきた音楽であったことだけは確かなんですよ。  ま、えてしてこういう曲っていうのは探そうと思ったときには見つからず、別のことをしているときに、ふと見つかったりするものです。  で、とりあえずそこはすっ飛ばして次の曲に手を付けたわけですが、本日、雨のLothlórien_山小舎で、何気に見つけちゃいました!!  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

ラロ スペイン交響曲 Op. 21
Brilliant BRL92609 演奏:D.オイストラフ(vn) & コンドラシン(cond) モスクワ放送交響楽団  録音:1947年1月

511TP5TWTTL__SL160_AA160_.jpeg  (Amazon)

こりゃ、すぐには見つけられなかったわけだ!!  だって、この Box セット、はなから何かの曲を目的に購入したものではなくって、オイストラフの演奏をコレクションしておきたくて購入したものだったし、10枚セットなんだけど、まだ全部聴いていなかったし・・・・・ ^^;  で、KiKi にとってオイストラフと言えばメンコン(メンデルスゾーンのVコン)とシベコン(シベリウスのVコン)の代名詞みたいな人だし・・・・。  

ま、だいたいにおいて、この曲、本当のところ KiKi にはあまり訴えかけてくるものがない音楽なんですよね~。  ラテン的な気分(・・・・というか、スペイン風のちょっとエキゾチックなメロディやリズム)に溢れた華やかなヴァイオリン協奏曲だとは思うんだけど、それ以上でもそれ以下でもない・・・・・と言ったら言い過ぎでしょうか?(苦笑)

千秋君のライバル、ジャンのコンクールでの協奏曲の課題曲で、ジャンの彼女、ゆうこさんの言う「どすーん!ずどーん!って重そうな曲」という表現が何ともぴったりとくる印象的な第1楽章がやっぱり有名なんじゃないでしょうか。  この部分は一度聞いたら忘れられないような気がします。 

火の誓い 河井寛次郎

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涼しい日があったかと思うと、蒸し暑い日があったり・・・・・。  何だか最近の気候は、はっきりしませんねぇ。  季節をあっちへ行ったりこっちへ行ったりと、お天気の神様に振り回されているかのようです。  日本の美点の1つに四季のあることが挙げられと思うんだけど、その四季の移ろいはソフトランディングであってくれなくちゃいけません。  そうでありさえすれば、文句なしの美点になりうるところが、昨今のお天気のようにどっちつかずっていうのでは、いいんだか悪いんだか、判断に苦しむところです。  ま、そんな中、本日の KiKi の読了本はこちらです。

松岡正剛千夜千冊 第5夜
火の誓い
著:河井寛次郎  講談社文芸文庫

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人間国宝や文化勲章に推挙されても応じることなく、一陶工として独自の陶芸美の世界を切り拓き、ついには焼き物の枠を超えた無私普遍の自在な造形世界に自らを燃焼させた河井寛次郎が、美しい物に隠れている背後のものを求めての歩みを詩情豊かな文章で記した、土と火への祈りの書ともいうべき名エッセイ。  (文庫本裏表紙より転載)

今日の読了本はここ最近の KiKi の読書傾向からすると、ものすご~くゆっくりと、時間をたっぷりかけて味わった1冊でした。  これは、本当に良書だと思います。  書かれている内容も深いんだけど、それより何より、こんなに美しくも雄弁な日本語を久々に読んだような気がします。  それも日本人のDNAに浸み込んでいる何ものかに、静かに、それでいてストレートど真ん中を射ぬく勢いで訴えかけてくる言葉・・・・・。  そんな言葉に溢れた珠玉の随筆集だと思います。  

日本の土と水を手で触り、日本で伐採された木で火を焚き、造形の道を邁進した人間っていうのは、その直に触れた風土とでも呼ぶべきものから、鋭敏な感覚と「日本人を形づくってきた核のようなもの」を、かくも鮮やかに、かくも慎み深く感じ取るものなのか・・・・と感嘆するばかりです。

とは言うものの、読み始めは通常どおりさらさらと、布団に寝転んで・・・・という体制で本を開いてみたんですよ。  でもね、冒頭の「部落の総体」という文章をほんの1ページ読んだだけで、KiKi は無意識のうちに布団から出て椅子に座りなおしていました。  KiKi の中の何者かが告げるんですよ。

「この本は寝転んで読む類の本ではないよ。」

ってね。  この感覚は本当に久しぶりでした。  そう、例えて言えば、まだCDなんていうものがこの世にはなくて、LPレコードがかなり高価だった時代に、お誕生日とクリスマスのプレゼントとお年玉を全部合わせてようやく買ってもらった大切なレコードに、わくわく・どきどきしながら、居ずまいを正して針を落としたあの瞬間の感覚に似ていました。  

秋ですね~。  ついこの間まで「暑い、暑い、あっつ~いぃ!!」と叫んでいたのが嘘のようです。  先週末は体調を崩したためにLothlórien_山小舎へは行けなかった KiKi なのですが、あそこは最早秋というよりは初冬の気候なんじゃないかしら・・・・。  先日、ネットを徘徊していたら、Lothlórien_山小舎のご近所さんのブログを発見したのですが、そこに

今日なんぞは、雨も降っていて、
霧も巻いていて、
外気温は、日中でも12度。

火が欲しいところだが、
一度点けてしまうと、歯止めがきかなくなるので、
薪ストーブは、ぎりぎりまで我慢。我慢。

な~んていう記述があって、「ああ、とうとう薪ストーブの季節到来かぁ・・・・」と、KiKi@東京 まで何となくプルプルと震えに襲われてしまった次第。  今週末は車にジャンパーでも積んでいこうかなぁ・・・・。

さて、秋と言えば「食欲の秋」、「読書の秋」、「芸術の秋」、「スポーツの秋」と人によって様々ではあるけれど多方面から引っ張りだこの「人に何かを促す季節」ですよね。  じゃあ、KiKi にとってそんな秋がどういう季節かっていうとね、それは

 

無性にピアノが弾きたくなる季節

 

なんですよね~、これが。  ピアノを弾くっていうのは案外重労働なので、夏は暑さのせいもあって、なんとなく疎遠になるんですよ。  で、それが一段落して気候がよくなると、まるでその反動のようにピアノが弾きたくて弾きたくてたまらなくなるんです。  これがもう少しして寒くなっちゃうと、手が悴んで思うようにパッセージが弾けなくてイライラしたりもするんだけど、秋はそういうことがないし・・・・。  まあ、要するに「あまり汗をかかないうえに、手(指)が自由に動く季節」なんですよね~。

無性にピアノが弾きたくなる原因はそれだけじゃなくて、だいたいこの季節に調律師さんから連絡が入るんですよ。  「そろそろ、調律の季節ですよ・・・・」ってね。  それも東京のマンションとLothlórien_山小舎の2台分!!  そうすると、昔懐かしい抜き打ちテストの時同様、KiKi の焦燥感に火がぽっと灯るんです。  

 

いかん、いかん。  ピアノを弾かなくちゃ!!

 

ってね。  長~い前振りだったけれど、ま、てなわけで、今日の KiKi の1曲はこちらです。

 

ベートーヴェン ピアノソナタ第1番 Op. 2-1
PHILIPS 432 317-2 演奏:C. アラウ (pf) 録音:1964年3月

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まだ何となく風邪の残ったちょっと重苦しい頭と体を抱え、何とか今日1日を乗り切りました。  う~ん、どうもすっきりしません。  こういう日は、ゆったりした気分に浸れる音楽を聴きながら、あったかい蜂蜜たっぷりの紅茶を飲んで、早めに寝るに限ります。  「さて、では何を聴こうかな?」と念のため「のだめエントリー」を確認してみたところ、おお!何と言う Good Timing!!  次に聴く予定の音楽はショパンだったんですね~。  しかもノクターン(夜想曲)とは早寝を決め込んだ矢先なだけに縁起(?)がいいじゃありませんか!!  まして今年はショパンのメモリアル・イヤーだし・・・・・。  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

ショパン ノクターン第8番 Op. 27-2
EMI CZS 7671632 演奏:D.リパッティ(pf)  録音:1950年2月

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ず~っと鳴かず飛ばず(?)だったのだめちゃんがコンバトのレッスンであのマジノ先生に「ん、素敵ね♪」と言わしめた、とってもショパンらしい音楽。  のだめちゃんはいったいどんな演奏を聴かせてくれたのでしょうか。  是非聴いてみたいものですよね。  でもまあ、漫画では音を聴くことは叶わないので諦めるとして、同じその曲の演奏を何種類も聴いてきた KiKi が 「う~ん、素敵ねぇ~♪」 と聴き惚れちゃったのが今日ご紹介するこのリパッティの演奏です。  KiKi が生まれるよりもはるか前の録音だけのことはあって、決していい状態の録音とは言い難いんですけど、KiKi はこれに勝るこの曲の演奏を知りません。  ま、それにはこの曲を初めて聴いたのがこの演奏だったという刷り込み効果もあってのことだとは思うんですけどね(笑)。

この曲が録音されたその年にわずか33歳でこの世を去った天才型ピアニスト、リパッティ。  ものの本によれば彼の晩年は持病の白血病と闘いながら、命を削る思いでレコーディングに取り組んでいたと言いますが、この演奏からはそんな病による苦悩とか絶望感といったような負の感情は何一つ聞こえてこず、逆に幸福に満ちた天国の花園を思わせるかのような芳しさ、爽やかさ、清潔な詩情といったようなものが感じられます。  リリシズムっていうのはこういうのを言うんだろうなぁと思わずにはいられない演奏なんですよね~。

透明で、清潔で、端正な音づくり。  それがリパッティの持ち味で、それが文句なく生かされるのが彼のショパン演奏だと思います。  このCDは5枚組でショパンだけじゃなくて、バッハやスカルラッティ、モーツァルト、グリーグ、リスト、ラヴェル、ブラームス等々の様々な曲の演奏が収録されていて、どれもため息が出ちゃうほど素晴らしいんですけど、今日はこの1曲で我慢、我慢・・・・・。  

もしもリパッティが今も生きていて、現在の録音技術で彼の演奏を録音したらどんな風に聴こえるんだろう・・・・・。  そんなあり得ない妄想をかきたてつつ、今日はもうお布団にもぐりこみたいと思います。  おやすみなさい・・・・・zzzz。 

つい先日、新しい Blogparts、「日めくりカレンダー」(右サイドバー;上から2つ目)を設置しました。  もともとここ、Lothlórien_Blog にはカレンダー(エントリーのある日を表示するもの)は既に設置してあったし、月齢も表示してあったので、これを設置すべきかどうか結構迷いました。  最終的に設置することにしたのは、このカレンダーに表示されている情報の多さに感嘆したから・・・・ということと、このカレンダーであれば比較的目にする頻度が高いかもしれない・・・・という儚い希望を抱いたからです。

実はね、KiKi はずいぶん前に この Blog に、「暦」というカテゴリーを作ってみたのですよ。  そのカテゴリーを設定した時に目論んでいたのは、せっかく何でもアリの Blog を開設したのだから、季節感のあるエントリーもたまには書いてみたいなぁ・・・・ということでした。  そんなことを考え始めたのは、たまたまこんなプログラムを PodCast で見つけたということとも関連しています。

 

Nippon Archives 京都二十四節気

 

このProgram、結構 KiKi のお気に入りなのです。  二十四節気そのものの説明もあるけれど、同時にその季節季節に昔の日本人が営んできた「生活様式」の紹介もあって、何となく「和心」がくすぐられます。    

まして、最近の KiKi の生活は「半農半勤」みたいな感じになっていて、その「農」の方は季節(≒「暦」)と仲良くしなくちゃいけないわけですよ。  まあ、それやあれやから「暦」、それも私たち日本人が使ってきた「旧暦」に、更にその中でも「二十四節気」だとか「七十二候」に俄然興味が湧いてきて、今年2010年はわざわざ「二十四節気・七十二候 歳時記カレンダー」な~んていうものまで購入して壁にかけてあるんですけど、これが東京のマンションの壁にかかっているせいか実は滅多に見ない!!(苦笑) 

今日、KiKi は体調不良のためお仕事をお休みしています。  先週の半ばからちょっと風邪気味で咽喉が痛くて嫌~な予感はあったんですよね。  でも、先週は今手掛けているプロジェクトの関係でひょっとしたら今後アライアンスを組んでご一緒させていただくことになるかもしれない会社の方たちと打ち合わせの予定が入っていたので、大事をとってお休みする・・・・・というわけにはいかなかったのです。  で、予定通りに出張して、予想通りにホテルで風邪を悪化させ、恐れていた通りに週末から発熱・・・・(苦笑)  ま、今日はようやく微熱程度までに熱も下がったんですけど、ほとんどの時間をお布団の中で過ごしていました。  「風邪には睡眠が一番」とは言うものの、週末からひたすら寝っ放しなので、もはやそうそう寝付けるものでもありません。  で、何か本を・・・・と考えたんですが、こんな日はとてもじゃないけれど小難しい本(例の「皇帝の新しい心」ね ^^;)なんかは読む気にもなれません。

そうしたらふと思い出したのです。  この間何気なく観ていた NHK の「週刊ブックレビュー」でこの夏 KiKi が購入したきり「積読」状態だったこの本を紹介していたことを。  まあ、KiKi はあんまり良い詩の読者じゃないんだけど、今日みたいな日にはぴったりかも♪と手に取ってみました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ガラガラヘビの味 アメリカ子ども詩集
編訳:アーサー・ビナード & 木坂涼  岩波少年文庫

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「お行儀なんか気にしなくていい。  そのまま指でつまんで、がぶっとかぶりついて大丈夫。」(「詩の食べ方」)。  とびきりおいしい62篇のアメリカの詩を、どうぞめしあがれ。  捨てるところはなんにもないはず!  (文庫本裏表紙より転載)

この本、正直タイトルを見た時には「えぇ?? (疑いの目)」っていう感じだったんですよ。  このイラストのヘビはどことなく可愛げがあるものの、ガラガラヘビですよ。  しかも、その味とは、何て趣味の悪いタイトルだろう・・・・・ってね。  恐らく「岩波少年文庫全冊読破」という企画がなかったら、そしてこの(↑)裏表紙に書かれていたコメントがなかったら、KiKi はこの本を「見なかったことにする・・・・・」と即座に棚に戻してしまったんじゃないかと思います。  でもね、そうしなくてよかった!というのが KiKi の読後感。  KiKi は決して良い詩の読者じゃないっていう自負があるんだけど、この本に掲載されている詩はどれも楽しく読むことができました。  いや~、食わず嫌いをしなくて本当に良かった、良かった♪(笑)

掲載されている詩の作成年代もばらばら、筆者の知名度もばらばら、そして歌われているテーマも、詩の作り方もてんでんばらばら。  でも、なんて自由で楽しい詩集なんでしょう。  第1句が内容紹介にも書かれている「詩の食べ方」という詩なんだけど、ほんと、お行儀だの、詩を味わうためのお作法(なんていうものがあるのかどうかも知りませんが・・・・ ^^;)も、何も気にならない、無邪気に素直に、子供の心で読むことができる詩ばかりだと思います。

編者のお二人があとがきでこの詩集について対談されていらっしゃるんだけど、その中に素敵な言葉がありました。

この「ガラガラヘビの味」のメンバーに共通しているのは、詩はみんなのもの、生活とつながるもの、だれでも入れる空間だといった基本姿勢だろう。

特権階級の遊びじゃなく、会員制クラブでもなく、だれにでも開かれていると。

いえね、KiKi はさすがに「特権階級の遊び」とまでは思っていなかったけれど、「ある種の鋭い感受性の持ち主たちによる会員制クラブ」みたいなところが「詩」という世界にはあるような、そんな偏見みたいなものがあったんですよね~。  何て言うか「感受性の繊細さが共通していないとわからない世界」みたいな・・・・・ね。  でも、この本にとりあげられている詩たちには、普通っぽさ、普通の生活の中で発する誰にも共通する想いみたいなものが溢れていて、何て言うかとっつきやすさ・・・・みたいなものを感じました。  もっともそうは言っても、自分が「好きだなぁ、これ♪」と思える詩っていうのは限られていたりもするのですけどね(苦笑)    

今月から「松岡正剛千夜千冊フォロー」の読書企画を始めた KiKi ですが、第3冊目(千夜千冊では第4夜)にして挫折ぎみ・・・・です。  せっかく図書館で回送してもらってまでして借りてきた本だから頑張って読み通したいという「ささやかな気持ち」はあるんだけど、何だかぶ厚すぎて、小難しそうな本なんですよね、これが!!  (これ、第4夜の「皇帝の新しい心」のことです。)  目次を見ただけでも目がクラクラしてくるような KiKi の人生とは無縁の言葉が羅列してあって、それだけでじんましんが出てきそうな本なんですよね~。  で、早くもしょげかけている気持ちをスッキリと切り替えるために久々に得意分野(?)の企画を進めてみたいと思います。  「漫画、のだめカンタービレに出てくる音楽を聴いてみる企画」です。  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

武満徹 遠い呼び声の彼方へ!
DENON COCO70428 演奏:若杉弘(Cond.) & 東京都交響楽団 録音:1991年7月

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「現代音楽」と名がつくものの大半が苦手な KiKi にとって唯一・・・・と言ってもいいぐらいに馴染みのある作曲家。  それが武満徹さんです。  まあ、これには「民族的な身贔屓」みたいなものが根っこにあることは否めないんですけどね ^^;  でも、以前このエントリーでご紹介した「そして、それが風であることを知った」もそうだし、今日ご紹介するこの「遠い呼び声の彼方へ!」もそうだし、いずれはご紹介することになるだろう「ノヴェンバー・ステップス」や「雨の樹」や「雨の呪文」、「エア」などは比較的何度も聴いてきている音楽です。  武満さんの音楽って日本人の心の原風景をそのまま音にしたような、何とも不思議な魅力が溢れているように思うんですよ。

KiKi にとって武満さんの音楽は「都会的な音楽」ではありません。  どちらかというと「原始的」と言いましょうか、「縄文的」と言いましょうか、「自然の音(それは静寂も含めて)に耳をすませてみたら、こんな曲ができちゃいました」というような音楽に聞こえるんですよね~。  特にこの曲の場合は、KiKi の大好きなワーグナーの「ニーベルングの指環」の冒頭の「天地創造の音楽」に通じるものがあるように感じるんですよ。  何て言うか、原始的な水のイメージなんです。

今月から始めた「松岡正剛千夜千冊フォロー企画」。  昨日の第1夜に引き続き、今日は第2夜です。

松岡正剛千夜千冊 第2夜
ペガーナの神々
著:ロード・ダンセイニ 訳:荒俣宏  ハヤカワ文庫

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この世が始まるより以前のこと。  <宿命> と <偶然> が賭けをし、その勝者が絶対者の許に赴いて、こう言った - 「われのために神々を創れ」と。  かくて、この世のありとあらゆる存在が <宿命> と <偶然> のたわむれによって造られ、人間は <死> の猟犬 <時> に狩りたてられて神々に呪詛の言葉を吐きかける!  異境の神々の創造と黄昏を雄大に描いた表題作ほか、詩的イメージと神秘的美意識が結晶した「時と神々」を収録。  (文庫本裏表紙より転載)

昨日に引き続き、今日のこの本も幸いなことに KiKi の蔵書の中にありました。  このブログ、 Lothlórien を開設し「岩波少年文庫」と「神話・伝承」関係を読書カテゴリーの主軸に置こうと決めた時に、図書館で借りて読んだことはあっても蔵書が少なかったケルト系・妖精系の本を少しずつ集め始めたのですが、その中の1冊がこの「ペガーナの神々」でした。

なんて言うか不思議な物語ですよね~。  どことなくもや~っとしている世界観。  配置されている登場人物(と言っていいんだろうか??  ほとんどが神様なんだけど・・・・ ^^;)の階層だけはものすご~くはっきりくっきりしているんですけど、それ以外はもやもや~っとしているんですよ。  そのはっきりしている階層構造は簡単に言うとこんな感じです。

<マアナ=ユウド=スウシャイ> → < ペガーナの神々> → <地霊たち> → <人間の預言者> → <地球上に生きる普通の人間など>

こんなにはっきりした構造にも関わらず全体的にもやもや~っとしている一番の理由はそもそもこのヒエラルキーの中でトップに位置するはずの「マアナ=ユウド=スウシャイ」が冒頭でペガーナの神々を創る以外はこれと言った仕事もせず、スカアルという鼓手の叩く太鼓の音を BGM にただひたすらまどろんでいると言うこと!(笑)  ある意味で唯一絶対の存在であってもおかしくないポジションにいながら、ひたすら惰眠(と言うと言い過ぎかもしれないけれど)を貪っちゃっているのです。  もっともその「マアナ」であってさえしても絶対なのかどうかがはっきりしないのは、「宿命」と「偶然」の賭けの結果に従うだけの存在だということなんですよね。  

で、その「宿命」か「偶然」のどちらかのリクエストに従って「マアナ」は「ペガーナの神々(≒ 小さな神々)」を創造するんだけど、「宿命」が勝ったにせよ「偶然」が勝ったにせよ、賭け事による勝敗で「マアナ」への働きかけが行われたということは、世界創生の理由そのものからして曖昧だっていうことだと思うんですよね。  そうやって創られた神々もこれまたよくわからない神々で「戯れに」世界やら命やらを創り始めるんですよ。  で、この「戯れ」には「マアナが目覚めるまで」というタイムリミットがあって、もしも「マアナ」が目覚めてしまうと「モトイ!」とばかりに新しい世界と新しい神々が創造され、古い世界と古い神々を消し去ってしまうのだそうな・・・・。  だからペガーナの神様たちは押し黙ったまま手話で世界を創造するのだそうです。  で、挙句の果てに作者はこんなことまで言うのです。

数え切れないほどある下界と天界は、どれもこれもがこのスカアルの打ち鳴らす太鼓の音の谺(こだま)にすぎないのだ、とある者は言う。  またある者は、それら大地と星々とは、ちょうど歌声に眠りを乱された人が不思議な夢を結ぶのと同じことで、マアナがスカアルの鳴らす太鼓にうながされて結んだ、ただの夢にすぎないのだ、と言う。  けれど、どちらが嘘で、どちらが本当かは誰にもわからない。

この世が「マアナ」なるものの夢に過ぎず、「マアナ」が目覚めると共に消えてしまい、同時に神々も人々もすべてが虚しい戯れに過ぎないということは、ある意味で、約束されている終末にひたすらに向かっていくのが、神々と私たち人間とで行われる事々ということだと思うんですよね。  幻想的でもやもや~っとしていて全てが霧の中にあるような、薄絹ごしに透けて見えるような世界なんだけど、パステルチックなホンワカとしたやわらかさに包まれた世界というのとは全く異なって虚無感が支配している世界。 

雪 中谷宇吉郎

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さて、今日から少しずつ、少しずつ、読書カテゴリーの中の新企画、「松岡正剛千夜千冊フォロー」の読書にも着手していきたいと思います。  これに着手するにあたって KiKi は1つのルールを設定することにしました。  そのルールの基本線は既に持っている本はともかくとして、それ以外に関しては原則として図書館から借りることとします。  もっとも KiKi にとってアクセスのよい図書館にも蔵書されていない本も紹介されているようなので、その場合にはよほど KiKi 自身がそのタイトルに興味を持てない本に関しては無視(笑)することにします。  もしもそのタイトルが「うんうん、これは KiKi と相性がいいような気がする・・・・」と思える本だった場合には単価 2,000 円を上限とし、それ以下で入手できそうだった場合には購入を検討、そうでなければやはり無視することにします。  敢えてこんなルールを設定したのは、こういう企画ものは下手をすると追いかけることに夢中になるあまり、冊数をこなすことに躍起になったり、字面を眺めて満足したり、あたかも蔵書コレクターになったかのように並べて満足・・・・みたいなことに陥りがちだと思うからです。  

ま、てなわけで本日の KiKi の読了本は千夜千冊の第1夜です。

松岡正剛千夜千冊 第1夜

著:中谷宇吉郎  岩波文庫

51YWFSQGAZL__SL500_AA300_.jpeg (Amazon)

天然雪の研究から出発し、やがて世界に先駆けて人工雪の実験に成功して雪の結晶の生成条件を明らかにするまでを懇切に語る。  その語り口には、科学の研究とはどんなものかを知って欲しいという「雪博士」中谷の熱い想いがみなぎっている。  岩波新書創刊いらいのロングセラーを岩波文庫の一冊としておとどけする。   (文庫本表紙より転載)

KiKi は静岡県の出身なのですが、幸せなことに子供の頃からスキーに親しむ機会を与えられていました。  両親、特に KiKi の父親はいわゆる「遊園地」のようなところにはあまり連れて行ってくれたことがないのですが、自然相手のレジャーに関してはかなり理解があって(というより本人が好きで? 笑)、釣り、トローリング、スキーといったレジャーに関してはかなりの頻度で KiKi を連れて行ってくれました。  

もっともイマドキのファッショナブルなレジャー・スタイルとは大きな違いがあって、例えばトローリングであれば決してカッコいいレジャーボートではなくゴムボートに船外機をつけただけの船を両親が交代で操縦して・・・というものだったし、例えばスキーであれば、スキーの板もストックも靴もすべてを知り合いや親戚からおさがりを譲っていただき、ウェアに関してはそれ専用に開発されたスキーウェアではなく、ウールタイツの上に厚手の冬物のズボン、上はウールの徳利セーターの上に冬物ジャンパー。  スキーを始めるにあたり新規で購入したのはレザー手袋のみ・・・・というスタイルでしたけどね ^^;  

でも、KiKi がスキーを始めたばかりの小学校低学年の時代であってさえも、人工降雪機なるものが既に開発されていて、イマドキのそれよりも雪質に問題はあったものの、静岡県から比較的アクセスのよいエリアのスキー場では天候の具合によってはそれが大活躍をしていた時代でした。  教育者だった父はスキー場に行くたびに、KiKi にその日の雪を握らせ、「今日の雪は○○な感じがするね。」「今日の雪は××な感じがするね。」なんていう風に感想を言い合いながら「雪」という物質を子供の KiKi に肌で感じさせようとしていました。

KiKi が初めて雪の結晶の写真を見たのはそれからずっと後のことで、その美しさに驚愕すると共に、あんなに何度も触ったことのある雪だったのにそれを顕微鏡で、否、虫眼鏡で見てみようとさえ思わなかった自分が何だかとってももったいない忘れ物をしていたことに気がつかされ、愕然としたことを覚えています。

 

2010年9月の読書のまとめです。  今月は23冊!!  とは言うものの、その中に漫画が7冊プラス2冊(岩波少年文庫の「おとうさんとぼく」も漫画だったから、プラス2ね♪)、絵本が1冊と計11冊も普通にはカウントできそうにない本が含まれているし、2冊で1作というやつもいるので、実際の読書量からするとたいしたモンではなかったように思います。  しかも「神曲」の「天国篇」では相変わらず行き詰りっぱなしだし・・・・・ ^^;  

「岩波少年文庫全冊読破企画」に関しては9月はそこそこ進捗したと言えるかもしれません。  10月は「松岡正剛千夜千冊フォロー」がメインになってしまう予感があります。  だってまずは「雪」を読まなくちゃいけないし、その後の何冊かもいきつけの図書館で取り寄せをお願いしていたんだけど、それらが一挙に揃ったというメール通知がきていたので、返却日までにせっせと読まなくちゃいけないし・・・・・ ^^; 

ああ!  こうやって結局「神曲 天国篇」は忘れ去られ、結果として「神曲は結局読破できていない記録」を更新し続けていくことになるんだろうなぁ・・・・・。  

9月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:5964ページ

雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)雪は天からの手紙―中谷宇吉郎エッセイ集 (岩波少年文庫)
この本の大元のエッセイを書かれた中谷宇吉郎博士って、以前 KiKi が同じく岩波少年文庫で読んで「しまったぁ~!!  この本はもっと早く読んでおきたかったぁ!!!!」と後悔(?)した「科学と科学者のはなし」の寺田寅彦さんのお弟子さんだったんですねぇ。  最初に「あとがき」から読んで、その一事をもってして俄然この本に興味を持った KiKi。  ついでに言うと、この本の後には「千夜千冊」の「雪」が待ち構えているわけですから、かなりの期待感で胸を膨らませながら、読み進めていきました。 
読了日:09月30日 著者:中谷 宇吉郎


童話の国イギリス―マザー・グースからハリー・ポッターまで (中公新書)童話の国イギリス―マザー・グースからハリー・ポッターまで (中公新書)
う~ん、これは KiKi としては失敗でしたねぇ~。  ろくろく表紙扉にある内容紹介を読まずに、本のタイトルと値段だけに惹かれて(何せ半額でしたから・・・・・)手を出したのが敗因でした。  一応大学で「英文学」な~んていうものを専攻していた KiKi にとって、これって単なる名作案内(それもものすご~く大雑把な)以上でも以下でもない本でした。  イギリスの22の児童文学を取り上げていて、著者のとりとめのない感想を書き散らしているっていう感じで、そこに魅力あるエピソードとか興味深い考察みたいなものがあるわけ
読了日:09月27日 著者:ピーター ミルワード


神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)神曲 煉獄篇 (河出文庫 タ 2-2)
地獄と比べてここ煉獄にいる人たちは KiKi にとってあまり馴染みのない人が多かったです。  そうそう、それとですね、地獄と煉獄って形からすると地獄をひっくり返したのが煉獄・・・・みたいな形になっているみたいです。  要は地獄はすり鉢状・・・というか漏斗状で下へ行くほど狭まってその先っちょにあるのが氷漬けの世界なんだけど、煉獄はそれを上下ひっくり返したような形の急峻な岩山でその天辺にあるのが天国・・・・らしい。  地獄から天国に移動する際には地獄の底に埋まったルシフェロの体づたいにダンテはウェルギリウスに
読了日:09月22日 著者:ダンテ


神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1)
そう言っちゃなんだけど(ひょっとしたら不謹慎?)、面白かったぁ!!!!  「神曲」というタイトルからして「どこか説教じみた抹香くさい話なんじゃないか?」と思ったり、これまでにチャレンジした難解な文語調翻訳で「う~ん、よっぽど余裕がないとこれは読み終えることができない・・・・・(溜息)」という先入観があったりで、興味を持ちつつもどうしても読み進めることができなかった作品だけど、この平川版の「神曲」は「読み易い」「面白い」「翻訳日本語が美しい」の3拍子 + ギュスターヴ・ドレの挿絵のインパクトであっという間に
読了日:09月16日 著者:ダンテ


大きな木のような人 (講談社の創作絵本)大きな木のような人 (講談社の創作絵本)
KiKi の大好きな絵本作家は基本的には2人です。  1人は「ガブリエル・バンサン」。  そしてもう1人がこの絵本の作者「いせひでこ」さんです。  どちらの絵もものすご~く丁寧で絵を見ているだけで何だかウキウキワクワクしてくるんですよね~。  で、どちらの絵も半端じゃなく雄弁なんですよ。  この本は「ルリユールおじさん」と一緒に購入してもう何度も何度も読み返しているのですが、何度手に取っても飽きるということがありません。  だいたい、KiKi がLothlórien_山小舎暮らしを始めるに当たってある種背
読了日:09月15日 著者:いせ ひでこ


ぼうしネコのたのしい家 (岩波少年文庫 (2147))ぼうしネコのたのしい家 (岩波少年文庫 (2147))
うんうん、やっぱりこれは楽しい物語だなぁ。  この本で起こる出来事は Amazon の内容紹介のところにほとんど書かれているんだけど、とにかく台本調の書き方をしているので、まるで実際に目の前で起こっていることみたいにイメージしやすいんですよね~。  で、会話があまりにも生き生きしているのでついつい物語の世界に没頭しちゃうんですよ。  どうしてこんなに楽しめるのか、色々考えてみたんだけど、訳者さんがあとがきでも仰っているみたいにこの「ぼうしネコ」の家に集まっている面々はかなり変わっているとはいえ、でも誰もが
読了日:09月14日 著者:ジーモン・ルーゲ,デージ・ルーゲ


チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(7) (KCデラックス)
いやはや、今号は本当に読み応えがありました。  やっぱり今号の白眉は「新説(? でもないか・・・)カノッサの屈辱」と「チェーザレ vs. ランディーノ教授の『神曲』談義」ではないでしょうか?  世界史の授業で学んだ「カノッサの屈辱」とこの漫画で描かれる「カノッサの屈辱」では結構違いがあるのもなかなか新鮮だし(とは言えども、これに似た話はどこかで読んだことがある記憶はあるのです。  その時はこの解釈にはちょっと懐疑的だったんですけどね 笑)、ピサ大聖堂に安置されているハインリッヒ7世の墓を見、そしてダンテの
読了日:09月12日 著者:惣領 冬実


チェーザレ 破壊の創造者(6) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(6) (KCデラックス)
今号で再びこの時代の庶子というのがどういう存在であったのかを思い知らされました。  考えてみると不思議ですよね~。  日本ではどちらかと言えば殿様の血を残すことに重点が置かれ、いわゆる側室を持つことが支配者階級であれば言わば常識であったのに、海の向こうでは逆に正式な婚姻を経ていない男女間に生まれた者であれば、仮にそれがそこそこの立場の人であったとしても「人としての存在そのもの」が認められないとは・・・・・・。  確かにミゲルが言うとおり「それが教義」であり、その教義をベースにした信仰生活を否定しない以上「
読了日:09月12日 著者:惣領 冬実


チェーザレ 破壊の創造者(5) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(5) (KCデラックス)
いや~、今号では絵の迫力にやられっ放しです。  物語としてはさほど進んでいないのですが、ピサ大学で催された騎馬試合の様子がこれでもかっていうぐらい丁寧に描かれているんですよね~。  実写版の大河ドラマ系やら騎士物語系の騎馬試合よりもはるかに迫力があります。  さすが、美大出身の漫画家さんですねぇ~。
読了日:09月12日 著者:惣領 冬実


チェーザレ 破壊の創造者(4) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(4) (KCデラックス)
第1巻の終わりから第2巻の最初までは「世事に疎いアンジェロのための社会化見学」だったのが、今号では「庶民生活に疎いチェーザレのための社会科見学」っていう感じでしょうか(笑)。  企画:ボルジア、遂行:メディチの産業振興プロジェクトで問題が発生したのを機にチェーザレが工事現場視察(偵察?)に行くエピソードが楽しいです。  政治的なことには年齢を感じさせない「大人顔」のチェーザレが、工事現場視察をほっぽらかしてついでに出向くピサでのお祭り観光では、以前ダ・ヴィンチに見せたのと同じような子供の顔を見せてくれます
読了日:09月12日 著者:惣領 冬実


チェーザレ 破壊の創造者(3) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(3) (KCデラックス)
KiKi が歴史上の人物の中でもっとも魅了されている男がチェーザレ・ボルジアであることは以前にもお話しましたが、同時に興味がありつつもまったくその正体が見えない男で、魅力的なのかどうかの評価さえできない人物の1人がチェーザレの腹心・ドン・ミケロット(漫画上のミゲル)です。  いわゆる「暗殺者」という形以外でドン・ミケロットについて触れた日本語の作品を KiKi は見たことがありません。  そういう意味で、この漫画でのミゲルの人物設定には非常に興味を覚えます。  チェーザレの影に常に寄り添い、ダークサイドの
読了日:09月11日 著者:惣領 冬実


チェーザレ 破壊の創造者(2) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(2) (KCデラックス)
ず~っと昔、何かの本か雑誌で以下のようなお話に出会ったことがあります。  曰く、とあるパーティーでちょっとダサイけれど高名な文学者と、時代の先端を行くようなハイセンスな女性が出会った。  その女性は会話の中でとあるベストセラー作品の話題を出し、その文学者に感想を聞いたところまだ読んでいないという返事だった。  するとその女性は「まあ、先生。  あのベストセラー作品をまだ読んでいらっしゃいませんの?  早くお読みになるべきですわ。  発売されてもう何ヶ月にもなりますもの・・・・」と言った。  するとその文学
読了日:09月10日 著者:惣領 冬実


ぼうしネコとゆかいな仲間 (岩波少年文庫 (2146))ぼうしネコとゆかいな仲間 (岩波少年文庫 (2146))
これは楽しい!!!  最初にさほど期待していなかった KiKi ですが、その期待(?)を見事に裏切ってくれました。  ドイツの童話ってどうしても「グリム」のイメージが強くて、こんな風にナンセンスで、こんな風に風刺の効いた物語を期待していなかっただけに、尚更楽しい物語だと思います。  訳者の若林さんもあとがきで仰っているように、「ドイツモノなのにどことなくイギリス風」というのが KiKi も大きく頷いちゃう感想です。 「ぼうしネコ」本人(?)もかなり面白い、愛すべきキャラクターだと思うんだけど、それ以上に笑
読了日:09月09日 著者:ジーモン・ルーゲ,デージ・ルーゲ


チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)
とにかく KiKi はこのチェーザレ・ボルジアという人物には半端じゃなく興味を持っていました。  過去に「歴史上の人物の中で誰が好き?」というような問いを投げかけられたとき、「チェーザレ・ボルジア」と答え、「誰、それ??」と逆に聞き返されたことの何と多かったことか!!  歴史の教科書にも出てこない彼の存在をどうやって知ったのかはもう覚えていないし、何にそんなに惹かれたのかは今もって定かではないんだけど、何故かこの男、KiKi の興味を捉えて離さないんですよね~。  で、高校生ぐらいの頃にマキャベリの「君主
読了日:09月08日 著者:惣領 冬実


クオレ―愛の学校 (下) (岩波少年文庫 (2009))クオレ―愛の学校 (下) (岩波少年文庫 (2009))
う~ん、いい話だぁ!  確かに説教臭いと言えば説教臭いし、現代感覚からすると冗長に感じられるところもないわけじゃないけれど、それでもこの本の説教は KiKi には鼻につかないんですよね~。  それは根底に「人に対する尊敬」だとか「親子の間に流れる愛情(それもベタベタしたものではない)」だとか「自分を育ててくれた人・国に対する感謝」だとか、ちょっと眩しすぎるけれどそれでも可能であればそういう気持ちを自分も持ちたいと思わせてくれる、人間の根源にある「社会性への指向」みたいな部分の一番ピュアな形が描かれているか
読了日:09月07日 著者:エドモンド デ・アミーチス,前田 晁,Edmondo De Amicis


クオレ―愛の学校 (上) (岩波少年文庫 (2008))クオレ―愛の学校 (上) (岩波少年文庫 (2008))
う~ん、いい話だぁ!  確かに説教臭いと言えば説教臭いし、現代感覚からすると冗長に感じられるところもないわけじゃないけれど、それでもこの本の説教は KiKi には鼻につかないんですよね~。  それは根底に「人に対する尊敬」だとか「親子の間に流れる愛情(それもベタベタしたものではない)」だとか「自分を育ててくれた人・国に対する感謝」だとか、ちょっと眩しすぎるけれどそれでも可能であればそういう気持ちを自分も持ちたいと思わせてくれる、人間の根源にある「社会性への指向」みたいな部分の一番ピュアな形が描かれているか
読了日:09月06日 著者:エドモンド デ・アミーチス,前田 晁,Edmondo De Amicis


四人の姉妹 (下) (岩波少年文庫 (3059))四人の姉妹 (下) (岩波少年文庫 (3059))
(上巻から続く)どうしてあの時代の KiKi にとってさほど面白い物語でなかったのかと言えば、友人たちが興じるほど KiKi には「私は○○タイプ」と言えるほど、自分が気持ちを寄せる相手を四姉妹の中に見出すことができなかったし、憧れて「○○がいいよね♪」と言える存在もいなかったというのが大きな理由だと思うんですよね。  もっといえば KiKi 自身が子供時代には「自分の家は貧しいか裕福か?」ということにはまったく無頓着だったし、いつも親戚のお姉さんのお古ばかりを着ていてそれが当たり前だと素直に受け容れてい
読了日:09月05日 著者:ルイザ・メイ・オルコット


四人の姉妹 (上) (岩波少年文庫 (3058))四人の姉妹 (上) (岩波少年文庫 (3058))
「四人の姉妹」というとどんな物語なのかご存じない方も「若草物語」と言えば、特に女性ならかなり多くの方が「ああ!、 あれ?」と思われるのではないでしょうか?  少なくとも KiKi が小学生だった時代には女子小学生にとっては必読本と言ってもいいほど人気の高かった作品ですね。  多くの友人たちが「私はメッグ・タイプ」「私はジョー・タイプ」と自分と姉妹の類似点を探したり、「誰それがいいよね♪」と評したりしていたものでした。  そんななか、KiKi も一応「必読書」ということで読んでみたことはあるのですが、正直な
読了日:09月05日 著者:ルイザ・メイ・オルコット


黒馬物語 (岩波少年文庫 (2011))黒馬物語 (岩波少年文庫 (2011))
この物語を初めて読んだとき、KiKi はびっくりしたのです。  と言うのも、「馬の自叙伝」っていう感じで、とことん馬目線になって、馬の言葉(と言っても当然それは人間言葉 ^^; だけど、要するに1人称が馬なんです。)で書いている物語なんですよ。  でもね、物語冒頭が「わたしが~」で始まっているんだけど、最初は「わたし≒馬」とは思えなくて、そのすぐ後に「小さい頃は草が食べられないので」と出てきたとき、「え?  く、草??  そりゃ大きくなったって食べられなさそう・・・・」とまず思って、次に「あ、ひょっとして
読了日:09月03日 著者:シュウエル


あそびあいてはおばあさん (岩波少年文庫 (1053))あそびあいてはおばあさん (岩波少年文庫 (1053))
この本の表紙も素敵なんですよね~。  千代紙や日本てぬぐいなんかにありそうな図柄が、なんとはなしに KiKi の和心をくすぐります。  よくよく眺めてみると、どことなくグロテスクだったり、ちょっと恐ろしかったりもするのですが、これが日本人が元来持って生まれているある種の世界観なんだと思うんですよね。  だから、そのグロテスクさや歪みのようなものの中に美を見出すとでも言いましょうか・・・・・。  今、たまたま NHK の朝ドラで「ゲゲゲの女房」というのをやっていて、妖怪大好き人間の水木しげるさん一家の物語の
読了日:09月02日 著者:木島 始


おとうさんとぼく (2) (岩波少年文庫 (2109))おとうさんとぼく (2) (岩波少年文庫 (2109))
これは本当に楽しい漫画だと思うんですよね。  どことなく「おとうさん」が「サザエさんちの波平さん」んに似ているんですよ。  波平さんから「父親の威厳」をごっそりそげ落として、お茶目なところだけを残したらこうなるんじゃないかっていうような雰囲気なんです。  で、「ぼく」は「カツオ君」をもっと幼くして、ついでに「現代っ子ぽい計算高さ」をごっそりそげ落として、ちょっとだけ幼くして、「やんちゃさ」だけを際立たせるとこうなるんじゃないかっていうような雰囲気です。
読了日:09月01日 著者:E.O.プラウエン


おとうさんとぼく (1) (岩波少年文庫 (2108))おとうさんとぼく (1) (岩波少年文庫 (2108))
これは本当に楽しい漫画だと思うんですよね。  どことなく「おとうさん」が「サザエさんちの波平さん」んに似ているんですよ。  波平さんから「父親の威厳」をごっそりそげ落として、お茶目なところだけを残したらこうなるんじゃないかっていうような雰囲気なんです。  で、「ぼく」は「カツオ君」をもっと幼くして、ついでに「現代っ子ぽい計算高さ」をごっそりそげ落として、ちょっとだけ幼くして、「やんちゃさ」だけを際立たせるとこうなるんじゃないかっていうような雰囲気です。
読了日:09月01日 著者:E.O.プラウエン


フィオリモンド姫の首かざり (岩波少年文庫 (2135))フィオリモンド姫の首かざり (岩波少年文庫 (2135))
「針さしの物語」でも書いたけれど、こちら「フィオリモンド姫の首かざり」は彼女が残した出版物としては2冊目です。  1冊目に比べるとさすがに中身がより充実し、多くの示唆に富み、より哲学的・・・・というか、人間描写に深みみたいなものが出てきていると思うんですよね~。  もともと彼女の作品は女性らしい感性にあふれた女性目線の物語が多いと思うんだけど、その女性たちがグリム童話集などの女性に比べるとより主体的で、自らが行動し、そして得られる「何か」をベースにした女性目線ならではの社会批判のようなものが色濃く出ている
読了日:09月01日 著者:ド・モーガン

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