リビイが見た木の妖精 L.M.ボストン

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先日、「松岡正剛千夜千冊フォロー」のための本を図書館から借り出し、何とか読み進めようとしたのですが「皇帝の新しい心」と「バベッジのコンピューター」で挫折し、ついでに図書館の返却日もオーバーしてしまった KiKi。  いかに自分ひとりでは選ばない本と出会うチャンス・・・・とは言え、やはり興味のない分野っていうのはあるもんですね~(苦笑)  ま、それはさておき、昨日はとにかくその借りっ放しの本を返却するために図書館へ行きました。  今日はそこで借りてきた本を読了したのでご紹介したいと思います。

リビイが見た木の妖精
著:L.M.ボストン 訳:長沼登代子  岩波少年文庫

2010_Oct24_009.JPG  (Amazon)

木の妖精ドリュアースのために家を探しまわるリビイ。  化石を温めて太古の生命をよみがえらせるロブ。  自然や「時」の不思議に出会った少年少女の驚きを描く二編。  (文庫本表紙扉より転載)

今回 KiKi が図書館から借り出してきた岩波少年文庫は KiKi の未入手本から5冊です。  内4冊は現在絶版となっているものばかり。  ま、そのうちの1冊は今回の60年記念でリクエスト復刊されるんですけどね。  その5冊をリストアップしておくと

リビイが見た木の妖精 著:L.M.ボストン
星のひとみ 著:トペリウス
日本霊異記 編:水上勉
水の子 著:C.キングスレイ
ぼくがぼくであること 著:山中恒

です。  その中からこの1冊をまず手に取ったのは、たまたま数日前に発見したこちらのサイトの影響によるものです。  数日前、KiKi は遅まきながら「岩波少年文庫を読んでサイトを作成している人っているのかな?」と思いつき、色々調べていたんですよね。  そしたら、やっぱり世の中には似たようなことを考える人がいるもんですねぇ~(笑)  こちらのサイト・オーナーさんがこういう企画を考えられたくだり、全作品読破を決意されるにあたり取られた行動のひとつひとつがあまりにも KiKi とそっくりで思わずクスッと笑ってしまいました。  で、まあ、それはさておき、こちらのサイト・オーナーさんが「人気Best10、大人に薦める5冊、子供に薦める5冊」というコーナーを作成されていて、その中の「大人に薦める5冊」の中の1冊にこの「リビイが見た木の妖精」を挙げられています。  ま、てなわけで、同じようなことを思いついた先輩(?)に敬意を表し、まずはこれを読んでみるべきだろうと考えたっていうわけです。

う~ん、これは素敵な物語でした。  この本に収録されている「リビイが見た木の妖精」も「よみがえった化石へび」も KiKi の大好きな世界観です。  もっとも爬虫類が大の苦手な KiKi にとって「よみがえった化石へび」は蛇の描写部分になると何だか落ち着かない気分になったりもしたんですけどね(笑)  どこが素敵かって、まずは美しい自然の描写が挙げられます。  そしてそれ以上に KiKi を魅了したのはこの2つの物語で紡がれる自然に対する素朴で、素直な畏敬の念・・・・・とでも呼ぶべきもの。  

美しくも厳しい田園での暮らしの中で、主人公の都会育ちの少女リビイはごくごく自然に、素朴に、そして本能的に「岩にも、空気にも、風や、水や、木にも精がいるし、それに、オオカミや、ヒキガエル、ヒツジや、フクロウのすがたになってあらわれる精もいる」と思うようになります。  そして美しい木の妖精ドリューアスと出会うことになるんですけど、そのシーンのなんと幻想的なことか!!  でも、リビイはその素敵な経験の詳細をお喋りしないで「心の中に大切にしまっておくことにした」そうなので、KiKi もこれ以上のお喋りは慎んでおきたいと思います。

  

「よみがえった化石ヘビ」の方は、化石のヘビのうちはワクワクしながら読み進めることができたんだけど、その化石の隠し場所でヘビが生き返っちゃって、色々なものを食しながら、どんどん大きくなっていくあたりの描写はちょっと苦手・・・・・ ^^;  でも、それが「へび」だということを考えないようにして、別の太古の時代に生きていた生き物と読み替えてみると、何だかとっても素敵なお話に思えてくるのです。  ま、その空想をするうえでは挿絵がちょっと邪魔なんですけどね(笑)  

主人公の笛にあわせてヘビが踊るシーンなんかは、苦手というよりは何だかマンガチックで思わずクスッと笑っちゃう楽しさがあるし、主人公とヘビの月光の中での別れのシーンなんかは、爬虫類嫌いの KiKi が相手はヘビだと思いつつも感動しちゃったシーン。  

最後に・・・・・

今日、ご紹介した KiKi の大先輩(?)さんのこの本の書評の中に素敵な言葉があったので、それもご紹介しておきたいと思います。

アニミズム的な世界観を基調にした文学で、これほどシンプルで美しく、且つスケールの大きい作品は稀だと思う。  (「岩波少年文庫全作品読破に挑戦!」さんより転載)

今回60年記念で復刊した18冊の中の1冊「海のたまご」もこの作家さんの作品なんですよね~。  本来なら、図書館から借りてきた本を粛々と読み進めなくちゃいけないところなんだけど、次はその「海のたまご」を読んでみたいと思います。

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年10月24日 20:27に書いたブログ記事です。

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