チェーザレ 破壊の創造者(8) 惣領冬実

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KiKi がこの Blog にこの漫画の Review を書き始めたのは今年に入ってから。  直近で書いたエントリーは第7巻のもので、2010年9月13日でした。  で、そのエントリーを書いてから暫くはこの漫画に感化されてダンテの「神曲」に取り組み、「地獄篇」「煉獄篇」は何とかなったものの、「天国篇」は挫折しっぱなしという苦い(?)思い出もまだまだ生々しい今日この頃・・・・・。  そうこう言っているうちに、第8巻が発売されました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

チェーザレ 破壊の創造者(8)
作:惣領冬実 監修:原基晶  講談社 モーニングKCDX

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世界が揺れた、1492年が始まる。  ヨーロッパによる新大陸の発見。  キリスト教によるスペイン国土回復運動、レコンキスタの終結。  この年、中世が終わった。  神の時代から、人間の世紀へ。  その時、17歳のチェーザレは何を思うのか。

年が明けて、1492年。  チェーザレは本国スペインの歴史的勝利レコンキスタの終結を祝うため花の都フィレンツェへと向かう。  だが真の目的は、ロレンツォ・デ・メディチと彼の弟殺害の容疑者ラファエーレ・リアーリオとの同盟を成立させること。  メディチ家を襲った悲劇から14年。  かつての因縁が選ぶのは新たな平和か、混迷か?  ルネッサンス史上最大のミステリー パッツィ家の陰謀事件の真実を描き出す。  500年間隠され続けた真の黒幕とは・・・・・。  (漫画本帯より転載)

前巻が出てから1年強という長~~いお休みがあり、満を持して・・・・という感じでようやく発売されたこの第8巻。  今回も実に美しく、そして読み応えがありました。  KiKi の心の恋人(?)チェーザレ様は美しくも大人びた美青年からあっという間に脱皮し、表舞台に出る直前の助走期間の になっていました。  なんというふてぶてしさ!!  そしてなんという鮮やかさ!!  さて、一応 KiKi は高校時代に「世界史」を専攻していたはずなんだけど「レコンキスタ」こそは記憶にあったものの、「パッツィ家の陰謀」っていうのは正直、知らなかったなぁ・・・・・ ^^;  今号の巻末の解説でじっくりとお勉強させてもらっちゃいました。  なんでも「ルネッサンス時代の研究をしている人ならば誰もが知っているような有名な事件」とのこと。  KiKi はそれなりに「ルネッサンス絡み」の本を読んできたつもりだったんだけど、まだまだダメですねぇ・・・・・。  まぁ、うっすらと、イル・マニーフィコが若かりし頃に反メディチ派に襲われた云々っていう話があったのは覚えていたんですけど、あれが「パッツィ家の陰謀」だったんですねぇ。

この時代のイタリアってあまりにも複雑でよくわからないんですよね~。  権謀術数の花盛り~っていう感じで・・・・・。  ついでに群雄割拠でグチャグチャだし・・・・・。  でも、そういう時代だったからこそチェーザレみたいな早熟の天才(?)が生まれる土壌があったと理解すべきなんでしょうね。  

今号を読んでいてもう1つ感じたこと。  それは私たちが歴史の流れの中の必然と考えている数多くの事件、さらには、その事件の発生した背景や別の事件との因果関係を理解していると思っているいくつかの事件はひょっとしたら、ある人の何らかの目的のための働きかけがあって始めて成ったことがあったのかもしれない・・・・ということです。  まあ、これは逆の意味からすると機を見ることに聡い人間が時の動きに巧く乗じて自分の目的を果たしている・・・・ということでもあるわけですが。  KiKi がそんなことを考えたのは、「レコンキスタ」の終結がロドリーゴ・ボルジア(チェーザレのお父さん)の教皇選への1つの布石であったことは確かなことだったように思えたからです。

 

教皇選・・・・と言えば、ロドリーゴさんの最大の政敵、ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレさんの幼かりし頃の姿がチラッと出てきたけれど、あれは身につまされるなぁ・・・・・。  第1巻からこの第8巻の前半までは「イヤなオッサンモード全開」のいけすかないヤツだったけれど、KiKi は思わずホロリときてしまいました。  

今回は政治がらみのお話がメインの1巻だったけれど、ところどころに差し挟まれるピサでの留守番スペイン団 & アンジェロのドタバタ喜劇がいい意味で、息抜き 兼 中休みになっています。  同じ時代、同じ年代の同じ大学で学ぶ学友であっても、権謀術数の世界で華麗に振舞うチェーザレと、お気楽大学生のまんまのアンジェロ。  この対比が際立っています。

ところで・・・・・

日本人の、しかも無宗教の KiKi にとってはこれまであまり興味のあるテーマではなかったんだけど、ピサの居残りスペイン団の皆さんが酒場で話していた、スペインでこの年に発生していたらしい「ユダヤ人追放」。  これってやっぱりイスラム教徒に占領されていた反動で起こった出来事なんでしょうか??  ちょっと興味を持ったので、これから色々調べてみたいなぁと思ってネットを徘徊していたらこんなサイトを見つけました。  う~ん、これは結構面倒くさそうな面白そうな新たなテーマを見つけちゃったかもしれない・・・・・・かも(笑)

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年10月25日 22:18に書いたブログ記事です。

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