久々に眺めた富士山

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KiKi は静岡県の出身です。  そんな KiKi にとって「富士山」というのは「あって当たり前の山」「見えていて当たり前の山」という存在でした。  毎朝、通学途中で富士山を眺め、「今日ははっきりくっきりよく見える」とか「今日は傘をかぶっているから風が強くなる」とか「今日は初冠雪があった」とか、そんな会話を両親や友だちとして育ちました。  大学入学と同時に上京し、「富士山が見えなくて当たり前」の生活に変わったとき、何だかとても心もとないような、大切な何かを失った喪失感に近いものを感じましたが、月日がたつのと同時に、今度は「見えなくて当たり前」に慣れきってしまうようになりました。

大学を卒業して数年した頃、高校の同窓会に参加した KiKi は大学進学と同時に静岡県を離れていた友人たちの何人かが、一旦は都会で就職したものの実家に帰り静岡県で再就職していることを知りました。  彼らがどうして都会生活を捨てたのか、ちょっぴり疑問に感じた KiKi は「どうしてこっちへ帰ることにしたの?」と聞いてみました。  するとそんな人たちの中の何人かがまるで申し合わせたかのごとく同じ反応を示しました。  彼らはほんの少しだけ考える時間をとりました。  そしてようやく口を開いた時に発した言葉は

「だって・・・・・富士山があるし・・・・・。」

このとき、KiKi は感じました。  「ああ、なんて分かり易い、でも納得しやすい理由なんだろう!」ってね。  そして、富士山の存在ゆえにUターンを決めた友人たちをほんのちょっぴり羨ましく感じました。  KiKi にとっても富士山はとても大切な山だったけれど、彼らの気持ちは、いえ、気持ちというより、お腹の底から、KiKi の臓物のすべてが大きく首を縦に振っていたけれど、それでもUターンの決心がつかない KiKi にとって彼らは眩しく映りました。  

ま、それはさておき、故郷静岡県で暮らした年月よりも東京で暮らした年月の方が長くなってしまった KiKi。  今となっては「富士山」は「出張時に新幹線の窓から眺める山」もしくは「帰省した際に眺める山」と化し、そういう時には「じっくり眺める」というよりは「チラリと視線を投げる」というような見方しかしなくなってしまっています。

 

さて、たまたま先週末からこの週末にかけて、KiKi はちょっとした身内のトラブルに巻き込まれ、東京 - 神奈川 - 名古屋近辺 をあっちへ行ったりこっちへ行ったりとしなくてはならない状況に陥りました。  東名を上ってみたり下ってみたりの連続でした。  そしてメインに長距離を動き回ったのが土日だったため、例の「土日、高速道路1,000円」 & 「飛び石連休」の影響をもろに受け、あっちでもこっちでも数十キロ単位の渋滞に巻き込まれました。  ただでさえ、あまり楽しいとは言えない用事で動き回り、そのうえ渋滞にまで巻き込まれたのですから、正直、そのシンドイこと、シンドイこと・・・・・。

土曜日は午前9時半に東京を出発したのですが、まずは首都高で渋滞にはまり、東名の入り口から海老名近辺まで事故渋滞にはまり、お昼時になっても足柄にまだたどり着いていないという状況でした。  お腹はすいていたけれど、足柄なんていう場所は金太郎と熊さんが相撲のけいこをしていた所ですから、およそそこで食事をする気にはなれず、何とか富士川まで我慢して走り続けました。

で、ようやくたどり着いた富士川SA。  そのすぐ近くの由比で獲れた(と信じたい)シラスをまぶしたご飯とおうどんのセットを食べ、ほっと一息ついたところでようやく周りを見回してみたら、目に飛び込んできたのはあの懐かしい富士山の勇姿でした。

2010_Nov24_001.JPG

2010_Nov24_004.JPG

ああ、やっぱり富士山はいいなぁ!!!  

満腹感も手伝っていたような気がしないでもないし、渋滞でちょっと気持ちがささくれていたのも功を奏した(?)のか、久々にあの旧友たちが

「だって・・・・・富士山があるし・・・・・。」

と語ったのを聞いたときと同じくらい、深く、静かに、染み入るように、富士山が与えてくれる「気」のようなものを、胸いっぱいに吸い込みました。

そうだ!  こうなったら日本平にも寄って、「太平洋 & 富士山のツーショット」でも撮影してみようかな?  な~んていうことまで考えました。  でもね、とっても残念なことに日本平は通過してしまったのです。  だって、この日は「ぶらり、ゆったり、一人旅」を楽しんでいたわけではなくて、一応大変な用事があって、連れもいたし、しかもこの連れは気が気じゃない思いを抱えて一刻も早く目的地に着きたいと願っていたし、さらに悪いことにはこの先の岡崎近辺で大渋滞のニュースが流れ込んできていたし・・・・・・。

でも久々に堪能した富士山はやっぱり「日本一の山」でした。

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2010年11月22日 11:18に書いたブログ記事です。

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