2010年12月アーカイブ

今日はとうとう2010年の大晦日です。  KiKi はLothlórien_山小舎から里へ下り、ついでに太平洋沿いをぐ~んと南下(西下?)して、静岡県の実家まで来ています。  お正月はここで過ごし、2日の夕方か3日の午前中にはまたLothlórien_山小舎まで戻る予定です。  何せ、あの山のような薪の束が気になって気になって仕方ないのです(笑)。  そんな中、2010年最後の1冊を読了しました。  これでサトクリフのローマ・ブリテン4部作は何とか年内にやっつけることができました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

辺境のオオカミ
著:R.サトクリフ 訳:猪熊葉子  岩波少年文庫

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北ブリテンの辺境守備隊に左遷されたローマ軍の若き指揮官アレクシオス。  衰退の一途をたどる帝国の辺境で、挫折と挑戦、出会いと別れを経て、やがて<辺境のオオカミ>として生きる決意を固める。  ローマン・ブリテン四部作の最終編。  (文庫本裏表紙より転載)

ローマン・ブリテン4部作の最終編・・・・と言いつつも、若干これまでの3部作とは毛色が異なる物語だと思います。  どちらかといえばこれまでの3部作が主人公単独(銀の枝は2人セットだけど)の冒険という描かれ方の物語だったのに対し、この最終作は最後まで「個人」ではなく「組織の隊長」として任務を遂行する男の姿を描いた物語となっています。  他の作品との違いは他にもあって、女性がほとんど出てこないということ。  更には今作では主人公アレクシオスとアクイラ家の親族との関係性も極めて希薄・・・・・(?)で、「イルカの紋章のあるエメラルドの指輪」を受け継いでいるということぐらいしか、「家」との接点がないんですよね~。  ま、もっとも辺境の地へ左遷されちゃった男の物語なので、家だの女だのと甘っちょろいことを言っちゃいられなかったという事情はあるわけなんですけどね・・・・・^^;

KiKi の独断的 且つ 個人の趣味丸出しの4部作ランキングをつけてみるとすると、こ~んな感じでしょうか?

1. ともしびをかかげて
2. 第九軍団のワシ
3. 辺境のオオカミ
4. 銀の枝

 

雪の朝・・・の続き・・・・

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さて、昨日は突然の雪にびっくりさせられたわけですが、その後起こった出来事についてお話しておきたいと思います。  先日、このエントリーでお話した「駐車場 & 作業小屋」を建築するに当たり、それまで設置してあった薪小屋1号 & 2号の移設が必要となり、その移転作業が終わったのが26日のこと。  何とか2台の薪小屋移転を終わらせ、1号機の途中まで薪積み作業を完了したところで昨日の朝を迎えました。  で、結果としてこ~んな感じ(↓)で、何とも寒々しい光景を演出してしまいました。

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おまけに、本来ならこのアキアキ部分に詰め込むはずだった薪も雪を被り、こ~んな状態(↓)になってしまっていたわけです。

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そこで、「このままじゃ薪が湿って燃えにくくなってしまう!」とばかりに、一念発起した KiKi。  離れがたい薪ストーブの前を離れ、これを薪小屋に詰め込む作業を雪の中、頑張っちゃいました!!。

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軒下からすべての薪が運び去られ

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薪小屋1号は満杯になり手前の薪小屋2号も下段はだいぶ薪で埋まりました。  

 

よしよし、これで後は玉切りまで終了していて割るのを待っているこの薪(↓)を割って2号機に詰めればおしまい♪・・・と。 

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(えっと、念のため補足しておくとこの上に見えている窓は母屋の窓ではなく、作業小屋の窓です。  で、雪を被っていた薪の上に見えていた窓は母屋の窓です。)

 

 

 

安心して年末・年始を迎えられるような気分になったその直後・・・・・・

 

 

 

 

ブッブ~、ブ~!!!

 

 

 

地響き(?)と共に何かがLothlórien_山小舎に近づいてきました。

 

 

「え?  あれは何???」

 

「えっとですね~、あれはね~・・・・・」

 

 

 

20年ほど前までは感度のよさを誇ったものの、ここ何年かは(特に東京スカイツリーの建設が始まって以降は)まるで「お役御免!」とばかりにさっぱり働かなかった KiKi の女の勘のアンテナが猛烈に作動し、何事かを囁き始めました。

 

 

「あれはねぇ、あなたが待っていたって言えば待っていたはずのもの・・・・。  でもよりにもよって年も押し迫ったこんな時期に、しかも、ようやくいろいろ片付いたその直後にだけは、来て欲しくなかったもの・・・・・。  さ~て、な~んだ??

 

 

雪の朝

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今朝、KiKi は布団の中、肩から忍び寄ってくる寒さで目が覚めました。  ここ、Lothlórien_山小舎の朝はとても冷え込むものなのですが、今朝の寒さはちょっと半端じゃありませんでした。  ここ何日かは日本のあちらこちらでお天気大荒れというニュースは聞いていたし、このブログで表示している天気予報でも、もう何日も「雪が降る」と告げられていたので「ひょっとして・・・・」と思い、褞袍(どてら)を着込んで、カーテンを開けてみると案の定・・・の景色が広がっていました。

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今年の初雪は例年より早く、1か月ほど前にあったみたいなんだけど、KiKi がLothlórien_山小舎に滞在している真っ最中にここまでまとまった雪が降ったのはこれが初めてです。  (チラチラ舞って積もるまではいかないということは既に2~3回)  久々に見る一面の雪景色に何となく気分はウキウキしてしまい、ちょっと庭先へ出てみました。

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まるで天然のクリスマスツリーみたいな木もあれば

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畝をおおうトンネルはふかふかしていて気持ちよさそうだし

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薪小屋移動に伴い、軒下に緊急避難していた薪は雪を被り(せっかく乾燥していた薪が湿気ちゃうから、あんまりありがたくないんだけど・・・・苦笑)

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移設だけは何とか間に合っていたけれど、薪積みまでは追いついていなかった薪小屋1号 & 2号は雪の中で何だか寒そうです ^^;  

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この寒風に晒されれば、「切り干し大根」は甘く仕上がることでしょう(笑)

 

 

いや~、冬本番っていう感じですねぇ~。  もっとも暦の上では冬至も過ぎて春に向かい始めているはずなんですけどねぇ・・・・・。

 

サトクリフのローマ・ブリテン四部作の三作目です。  ふぅ、何とか年内にこの4部作 & 岩波少年文庫のサトクリフ・ラインナップを読了できそうです ^^;  それにしてもこれは傑作だなぁ!!  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ともしびをかかげて(上)(下)
著:R.サトクリフ 訳:猪熊葉子  岩波少年文庫

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衰退したローマ帝国は、450年にわたるブリテン島支配に終止符をうつ。  地方軍団の指揮官アクイラは、悩んだ末に軍を脱走し、故郷のブリテン島にとどまることを決意したが...。  意志を貫いて生きることの厳しさ、美しさを描く。  (文庫本裏表紙より転載)

山中にたてこもるブリテンの王子アンブロシウスのもとに集い、来るべき闘いにそなえるアクイラたち。  勢いを増す「海のオオカミ」ことサクソン軍との死闘の末、アクイラはなにを手に入れたのか。  ローマン・ブリテン四部作の三作め。  (文庫本裏表紙より転載)

前作「銀の枝」ではちょっと消化不良気味の感想しか抱けなかった KiKi。  そういう意味ではこの第3作を読み始めるまでは正直ビクビクものでした。  でも、「カーネギー賞受賞作品」だし、上巻の表紙の写真は KiKi 好み(?)だし、おっかなびっくりの期待を込めて読み始めたのですが、前作で感じた「中ダルミ感」は冒頭2章であっという間に吹っ飛び、この物語の世界観に吸い込まれていきました。  で、上下2巻を一気読み!(笑)  それぐらい面白かったし、魅せられたし、多くのことを考えさせられました。  「第九軍団のワシ」も KiKi の中ではかなり評価が高い作品だったんですけど、こちらの方がさらにそれを上回っている・・・・かもしれません。

前作でもケチョンケチョンの扱いだったサクソン人は今作でも引き続きケチョンケチョン・・・・ではあるものの、そこに主人公アクイラ(「第九軍団のワシ」のアクイラの子孫)の愛してやまない妹フラビアの存在と、彼女が略奪され不本意ながらも嫁ぐことになったサクソン人との間の息子、マルの存在があることにより、善 vs. 悪の対立軸からはちょっと離れ、もっと深い1人の人間の精神性・生き様というものが浮き彫りにされた、人間性回復の物語になっていることに感銘を受けました。  そいういう意味ではこれは「児童書カテゴリー」に入っている作品ではあるものの、大人が読むとさらに味わい深い作品になっていると思いました。  物語冒頭であまりにも呆気なくすべてを失ってしまうアクイラだけど、同時に彼がその冒頭で灯した「ともしび」が、物語全編で時に弱く、時に強く燃えているのが、感覚的にも視覚的にも感じられるのもすごいなぁ・・・・。  

 

今年も残すところあとわずか・・・・・。  最近ちょっとサボリ気味だったLothlórien_山小舎での生活についてエントリーを起こしておきたいと思います。  題して、今年のLothlórien_山小舎の三大ニュースです。

第1位  NTT光が開通!

やっぱり第1位のニュースはこれ!でしょう。  田舎暮らしに憧れるっていうことは都会で得ていた多くの利便性を諦める必要がある・・・・という覚悟はあったものの、さすがに今のご時世 ISDN という通信環境はきつかった。  多くのソフトウェア(アップデートファイルを含め)がネット環境から自動ダウンロードになってしまっているのでなおさらでした。  よ~く考えてみたらISDNが初めて世に出てきたころ、そのスピード感には感動したけれど、いわゆるアップデートファイルっていうのは記録媒体が物理的に郵便で送られてきてローカルでインストールしていたように思うんですよね~。  それにインターネットでは、HPなんかも何だかんだと言ってもテキスト主体だったし・・・・。  今にして思うと KiKi が一番最初に開設したHPでも写真データをアップロードするときには画質を落として、少しでもファイルが軽くなるように工夫したものでした。  昔はメールに添付ファイルな~んていうことも滅多になかったし、あってもこれまた容量の小さいものばかりだったし。  KiKi は今、お仕事関係のメールをLothlórien_山小舎で受け取ることも多いんだけど、パワーポイントでアニメや写真を多用しているものなんかを受信するのは本当に大変でした。  でも、2010年末には何とか光回線が開通し、これで東京に拘る理由がさらに薄れました(笑)。

 

第2位 駐車場 & 作業小屋完成!

この件に関して、このブログでお話するのは今日が初めてだと思います。  実はねぇ、今年の秋からLothlórien_山小舎では買い増しした土地の方に駐車場 & 作業小屋を建設していたんですよ。  田舎暮らしっていうヤツは思っていた以上に多くの「作業」があるもので、母屋にはそういう作業をするのに十分な空間をほとんど設けていなかったんですよね。  だからちょっとした作業をするには常に庭でやっていたんだけど、そうするとお天気に左右されちゃうので、悠々自適の隠居暮らしならいざ知らず、KiKi のような「週末田舎暮らし」の人間だと予定通りに事が運ばないことが多すぎて・・・・ ^^;  ま、他にも色々理由はあったんだけど、たまたま駐車場を作る予定だったので、ついでにその横に作業小屋も作っちゃいました(笑)  ま、てなわけで本邦初公開!!  こ~んな小屋ができました。

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左側が駐車場で、ちょっと曲がった煙突がついている部分が作業小屋です。  煙突は後日、もうちょっとまっすぐになるように調節する予定なんだけど、例の地元材木業者のHさんのご協力を得て、自前で取り付けたもの。  この小屋にもチビながらも薪ストーブを設置しました。  もっともこちらは母屋に設置した立派な薪ストーブではなく、ホームセンターなんかで売っている安物ですけどね(苦笑)  暖房機能としては正直なところイマイチだったような気がしないでもない・・・・・。  でもね、薪ストーブに慣れてしまうと、なかなか石油ストーブとかガスストーブとか、空気を汚す暖房装置には戻れないんですよね~、これが。  ちなみに作業小屋の薪ストーブはこんな感じです。  後ろの白い板 & 薪ストーブの下の白い板は耐火ボード。  床の耐火ボードの上にレンガを積んで、その上にステンレス製のストーブ台を置いたうえに鎮座しています。

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第3位 ウッドデッキ完成!

これもこのブログでご報告するのは初めてだったんじゃないかしら。  以前から母屋のリビングの先にウッドデッキが欲しいなぁと思っていたのですが、こちらも今年、完成しました。  ウッドデッキにガーデン・テーブル & ガーデン・チェアを置いてそこでお茶をいただく・・・・・・ああ、なんて優雅なんでしょ!と思ったそこの貴方!!  早まっちゃいけません!!  他でもない KiKi がそんなオシャレな生活をしているわけがないじゃありませんか!!!  それを証拠に・・・・・・本日のウッドデッキの模様をご紹介しましょう。

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え?  殺風景だって??  ま、確かにいわゆるデコレーションは一切していないので、殺風景なのは否めませんけど、実はここには大事なものが写っているんですよ。  わかります???  え? わからない??  しょうがないなぁ、じゃ、ぐ~んとそのモノに近寄ってみましょうか。

 

 

 

 

 

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お久しぶりの「一夜干しネット」で、ただ今「切り干し大根製作中」です。  実は今のところこのウッドデッキ、布団干しと一夜干し製作以外で利用したことがありません ^^;  もう少し我が家の柿の木が大きくなったら、干し柿もここに吊るす予定・・・・・。  そもそも最初から KiKi はここでお茶する・・・・な~んていう雑誌によくある生活のために作ったわけじゃないんですよ。  じゃあ、何のためか?と言えば、今年の夏のあまりの暑さがウッドデッキを作るきっかけだったんです。  

今年の夏はいかに山村と言えども半端な暑さじゃなくてねぇ・・・・。  で、その理由の半分が庭先からの照り返しにあったんですよね。  で、考えました。  広いガラス引き戸のすぐ外が庭っていうのもよし悪しだなぁ・・・と。  そう言えば昔の家には「縁側」な~んていうものがあったっけ・・・・と。  ま、今更、縁側を作るわけにもいかないので、縁側の代用品としてウッドデッキを作ってみたっていうわけです。  ま、ひょっとするとそのうちここに「ガーデン・テーブル & ガーデン・チェア」を置いてお茶することもあるかもしれないけれど(とは言ってもそういうモノがあると正直、邪魔に思えて仕方ないんだけど・・・・・ ^^;)、来夏はこのウッドデッキの屋根に葭簀(よしず)でも垂らして、日除けをしてみようと画策中です。

  

銀の枝 R.サトクリフ

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岩波少年文庫のサトクリフ2作目、そして彼女のローマ・ブリテン4部作の2作目です。  正直なところ第1作の「第九軍団のワシ」ほどは KiKi に響いてくるものがなかったんだけど、それでもサトクリフらしさはたっぷり堪能できる作品でした。

銀の枝
著:R.サトクリフ 訳:猪熊葉子  岩波少年文庫

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百人隊長フラビウスといとこのジャスティンは、皇帝の側近アレクトスの裏切りを知り、追われる身となった。  二人は地下組織のメンバーとともに、故郷で見つけた「ワシ」を旗印に新皇帝に立ち向かう。  ローマン・ブリテン四部作の二作め。  (文庫本裏表紙より転載)

いわゆる「冒険度」(RPGのダンジョンの難易度)みたいなものがあるとしたら、「第九軍団のワシ」の方がこの「銀の枝」よりも上をいっているような気がします。  いかに不本意ながらも正規ローマ軍団を離れ脱走兵扱いされていると言えども、「狩られる」描写が細緻と言えども・・・・です。  その理由の1つは「第九軍団のワシ」のマーカスにはエスカという連れがいたと言えどもやはり「1人」だったのに対し、こちらではフラビウス & ジャスティンという2人連れだということが強く影響しているような気がします。  方や元百人隊長、方や元軍団付きの外科医という立場の違いこそあれども、この2人、「いとこ同士」という設定もあって、正直なところ個性に乏しいというか、どっちがどっちなのか混乱しやすいというか・・・・・。  それが2人の絆だと言ってしまえばそうかもしれないんだけど、KiKi には2人連れでなければならない物語設定上の理由のようなものが、はっきりしませんでした。

と、同時に「第九軍団のワシ」ではローマ人であるマーカスとブリトン人であるエスカがコンビを組んでいるからこそ発生していた様々な含蓄のあるドラマがこの物語ではほとんど発生しないんですよね~。  あのエスカに見合う登場人物と言えば「槍の男 エビカトス」と地下組織のメンバーになる「元剣闘士のパンダラス」だと思うんだけど、彼らもエスカほどには存在感がない・・・・。  KiKi はエビカトスにはかなり期待していたんだけど、ちょっと中途半端な感じが否めませんでした。  「ローマ人ではない人種」がもう少し丁寧に描かれるとこの物語にも更に深みが出てきただろうに・・・・と感じちゃうのは否めません。 

  

図書館本のサトクリフで助走期間をたっぷりと取った(?)ので、そろそろこのブログのご本尊、「岩波少年文庫」のサトクリフ作品に取り組みたいと思います。  年明けからは「グリーン・ノウ」に没頭するためにも、ローマブリテン四部作だけは何とか年内に読了したい KiKi です。  ま、てなわけで本日の読了本はその第1冊目のこちらです。

第九軍団のワシ
著:R.サトクリフ 訳:猪熊葉子  岩波少年文庫

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ローマ軍団の百人隊長マーカスは、ブリトン人との戦いで足を負傷し、軍人生命を絶たれる。  マーカスは親友エスカとともに、行方不明になった父の軍団とその象徴である<ワシ>を求めて、危険に満ちた北の辺境へ旅に出る。  (単行本裏表紙より転載)

この本は15年位前、一度途中まで(というよりは最初の方)を読みかけたのです。  でも、当時の KiKi は「落ちこぼれながらも会計人」として、かなりお仕事に邁進していた時期で、深夜残業・休日出勤は当たり前という生活をしており、そんな中で夜中に眠い目をこすりながら読書をするのは睡魔との闘いという側面もあったのです。  で、冒頭部分ではちょっと物語に乗り切れないものを感じ、結果、常に睡魔には負けてしまい読み通すことができない・・・・・ということを数回繰り返し、読了するのを諦めたという前科がありました。  今回は睡魔との闘いはないし、サトクリフ作品に嵌り始めているという自覚も手伝って、何とか冒頭のダラケを乗り切り、後はマーカス & エスカとあたかも共に冒険しているような気分のままラストまで突っ走ることができました。

北イングランドからスコットランドにかけての、どことなく荒涼とした、そして厳しい自然の中の描写が思わずため息をついちゃうほど美しく、そんな厳しい自然の中で生きる人たちの鍛え上げられた自尊心には心を打たれ、征服するもの vs. 征服に抗うものの関係性も克明に描かれた素晴らしい作品だと思いました。  うん、できればこの作品は中学生のころに読みたかったなぁ・・・・。  そう考えると KiKi が中学生だった頃の岩波少年文庫のラインナップにこの作品が含まれていたかどうかは定かじゃないんだけど、「岩波少年文庫 ≒ 小学生のための読み物」と勝手に決めつけていた自分が情けなくなります。

    

先日、こんなエントリーを書いたばかりですが、その再工事が本日ようやく終了しました。  やっとこさっとこ、我がLothlórien_山小舎も文化圏(?)へ突入です!!  今晩 & 明日は東京でちょっとお仕事があるので、せっかくの光環境を存分に楽しむのはもう少しお預けですが、とりあえず何とか無線LANの設定まで終了し、このエントリーは光環境で作成しています。  

おっと、そろそろ帰京準備を始めないと、今晩の予定に間に合いそうもありません。  取り急ぎ、光開通のご報告まで・・・・・。

今日もサトクリフ作品です。  作品そのもののお話に入る前に・・・・この本の表紙って素敵だと思いませんか??  KiKi はこういう景色に何とも言えない懐かしさ、郷愁に似た思いを抱きがちなんですよね~。  樹齢何年とはわからないけれど、決して真新しい感じはしない森。  常に日が当たるわけではないから地表に生えるのは美しい苔とシダ。  1日のうちある一瞬だけこの世のものとは思えないような日差しが差し込み、凛とした空気が、大地が喜びの歌を奏でる瞬間。  こういう景色に感じるある種の安堵感故に、KiKi のLothlórien_山小舎暮らしが成立していることを改めて感じます。  ま、それはさておき、本日の KiKi の読了本はこちらです。

アネイリンの歌 ケルトの戦の物語
著:R.サトクリフ 訳:本間裕子  小峰書店

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戦にむかった三百人の兵のうち、生き残りはただひとり―。  吟唱詩人アネイリンによる、いまも伝わるケルトの叙事詩「ゴドディン」。  紀元六〇〇年のブリテンを舞台に、少年プロスパーの半生とともに、ゴドディンの世界を物語る。  (単行本扉より転載)

KiKi が高校時代の世界史で学んだ英国史では、ほんの数行で語り終えてしまっていたケルト民族(ブリトン人やピクト人)とゲルマン民族(アングル人やサクソン人)の戦い。  多くの戦の結果とその後に続く歴史以外には目を向けることさえなかった KiKi は不勉強のためこの物語のベースになっている「ゴドディン」という叙事詩の存在さえもこの本を読むまでは知りませんでした。  これで「大学時代は英文学を専攻していました。」な~んていうことは、恥ずかしくてとても言えないなぁ・・と反省することしきりです ^^;  この物語の主人公は「ゴドディン」を歌ったアネイリンでもアネイリンが歌った歌に登場する同胞隊300人の中の1人でもなく、その300人に付き従って戦場に赴いた従者のプロスパー。  この当事者でもあり傍観者でもある主人公が語るという体裁がまずは凄い!!  ある時はちょっと引きの目線で、そして又別の時は出来事真っ只中という目線で語るこの悲劇の全貌は力強いながらも、どことなく淡々としており、必要以上に感傷的にもならず、かといって他人行儀でもない不思議な魅力の文体と相まって胸に迫ります。

そしてもう1つ。  この物語の魅力を増しているのが、そのプロスパーと彼の付人奴隷、コンとの関係です。  この時代のちょっと落ちぶれたとはいえ村長(むらおさ)の息子に生まれながらも、付人奴隷と親友関係を築き、彼の口には出せない胸の奥に抑え込んだ「刀鍛冶」への道を勧めるエピソードには思わず胸が熱くなりました。  もっともこれはある意味で、プロスパーのような中途半端なポジション(付人奴隷を持ちながらも自身も300人の騎士の1人にはなりえない)に生きる者だからこそ持ち得た一種のバランス感覚の成せるわざだったのかもしれませんが・・・・・。

 

あんなに「どちらかというと苦手」と思っていたにも関わらず・・・・です。  人間っていうのはかくもゲンキンなものなのですねぇ。  今では KiKi はサトクリフ作品に嵌ってしまったみたい(笑)  まあ、これには吾妻郡図書館の影響もかなりあるんですけどね。  いえ、別にこの図書館がサトクリフ・コーナーを設けているとか、今月の推薦本みたいな形で斡旋しているというようなことではなく、1)状態のよい本を、2)KiKi の動線上に、3)見栄えよく陳列している・・・・・ただそれだけのことなんですけどねぇ(笑)  ま、いずれにしろ、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ケルトとローマの息子
著:R.サトクリフ 訳:灰島かり  ほるぷ出版

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ケルトの戦士として育った少年ベリックは、じつはひろわれたローマ人の子どもだった。  不作と疫病の年、その原因として部族を追放され、ひとり父母の地ローマへと向かった少年を待っていた運命とは...?  自分と自分の居場所を求めてさまよう若者の成長を描く、カーネギー賞作家サトクリフ渾身の長編歴史ファンタジー。  (単行本扉より転載)

ふぅ・・・・・。  あまりにも没頭して読まされてしまったが故に、最後の1行を読み終え本を閉じた瞬間、KiKi は大きなため息をついてしまいました。  そのため息にはちょっとした安堵と、何かを成し遂げたあとに感じる充足感と、長大な歌を歌い終えた際の大きな呼吸に似たような何かが含まれていたように感じます。  この日本語のタイトルがいいですねぇ。  原題は「Outcast」(「追放者」とか「見放された者」とか上橋さん風に「流れゆく者」とでも訳せばいいのでしょうか?)。  確かに居場所を失った若者の放浪物語ではあるんだけど、「ケルトとローマの息子」というタイトルが一番しっくりくるような気がします。

この本を読んでいて KiKi はずっと昔、ある友人と語り合ったことを思い出しました。  その友人との出会いは KiKi がまだとある外資系企業でお仕事をしていた時のこと。  彼は在日韓国人。  日本で生まれ、日本語を話し(逆に韓国語はほぼ「できない」と言った方が正しいかもしれない)、ある年齢からアメリカに渡って学業を終え、日本にある外資系企業に入社した人でした。  たまたま KiKi とはとある Project で一緒にお仕事をしていました。  そんな彼とある日居酒屋で話をしていました。  そこで彼は「日本人でも韓国人でもない自分」について、さらっと語ってくれました。  たまたまその年はオリンピックだったかワールドカップだったか、そんな類のスポーツの祭典の催されていた年で KiKi は彼に聞きました。

「ねぇ、じゃあ、例えば今やっているオリンピック( or ワールドカップ)みたいな世界大会がある時、あなたはどの国を応援するの?」

これに対する彼の答えは「日本も韓国も応援しない。  応援するのは好きな選手であって、○○国代表ではない。」というものでした。  更に重ねて KiKi は

「ねぇ、じゃあ、周りがどうかは別にして、あなた自身は自分のことを何人だと考えているの?」

これに対する彼の答えは「強いて言えば Global 人かなぁ・・・・・。  僕にとって国というのは意味がないのと同じだから・・・・・・。」  というものでした。

 

美味しい珈琲

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今日は KiKi のお気に入りの珈琲屋さんをご紹介します。  基本的にはさほどグルメではなく、珈琲の味にも特別うるさいわけでもない KiKi なので、あちらこちらと試してみるというほどのこだわりは持ち合わせていません ^^;  それでも人生を50年弱送っていると、口コミとか、たまたま何かの折にいただいたとか、たまたま通りかかったとか、そんなこんなでお気に入りとなる店も出てくるものです。  まずご紹介したい1店目はこちらです。

池袋 ドリームコーヒー

こちらは KiKi の東京の自宅から徒歩5分ほど。  池袋駅から立教大学へ向かう途中にあります。  昨今のオシャレな外観の喫茶店とはちょっと異質な、昔懐かしい「喫茶店」の雰囲気がプンプンと漂うお店です。  ちょっと椅子がボロかったりもするんだけど、嬉しいのは「本日の珈琲 200円」というコストパフォーマンスの良さ!!  そしてこれが結構美味しい!!!  

こちらは本来は「珈琲豆屋さん」でもあるので、店内には焙煎の機械もあり、どのように焙煎するか、豆の挽き方はどうするのかもきめ細かく対応してもらえます。  挽く前に豆そのものの香りまで確認させてくれます。  ついでに言うと、どういう飲み方をしたいというようなお話をすると、豆の保存方法、粉の保存方法、いれる時のちょっとした注意点等のアドバイスまでいただけちゃいます。

KiKi はこのお店と出会うまで、珈琲というのは豆のブランドで評価するものと勝手に思い込んでいて(たとえばブルーマウンテンとかキリマンジャロとか)、わざわざ「ブルーマウンテン」を大枚はたいて購入したのにさほど感動しないな~んていうことを経験してきていて、「所詮自分は珈琲音痴なんだろう」と思っていたのですが、こちらで購入したいわゆるスペシャルティ・コーヒーとかその最高峰に位置する Cup of Exellence といういわゆるオークション豆との出会いから「本当に美味しい珈琲」は KiKi みたいな「珈琲音痴」でも一口すすればわかる!!という経験をさせてもらいました。  因みにこちらではそういうオークション豆とも運が良ければ(仕入との関係で)出会うことができます。

そしてもう1店。

岐阜 山田珈琲

こちらのお店との出会いは、とある知り合いからのご紹介でした。  実店舗にはお邪魔したことさえないのですが、ある時クール宅急便で KiKi のもとにこちらの珈琲を送ってくださった方がいらっしゃいました。  その包みの中にはこちらのお店のご案内のパンフレットも入っていました。  

 

遠かった「光」への道

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以前、このエントリーでもお話していたとおり、Lothlórien_山小舎の通信環境は未だにISDNという骨董品並みの Poor なもの。  ついでに言えば、KiKi はお仕事用に E-Mobile も持っているのですが、こちらはやっぱりねぇの「圏外」。  正直なところ、Lothlórien_山小舎唯一の(?)不満はこの通信環境にありました。  だってね、いつだったか Windows Update をしようとしたら、寝る前に操作をして朝起きてPCを見たらそれでも終わっていない ^^; という不便があったりなんかもしたんですよ。  それに最近はなぜかはよくわからないんだけど、これが時々何の前兆もなしにブツっと切れちゃうことまであったりして、何度ブログエントリーの書き直しを余儀なくされたことか!!  

ところが、「村の事業の一環として光回線が敷設されるようになる!」というニュースを耳にしたのがこの秋のこと。  当然、KiKi はいの一番に工事の依頼をして今日はその待ちに待った工事予定日です!!  ようやくあのISDN から解放される!!!  あまりの嬉しさに本来なら何をおいても出席しなくちゃいけないはずの今関わっている Project の臨時緊急会議をすっぽかし(だって東京と群馬の2か所に1つの体を置くことは不可能だし、工事のリスケをするといつまで待たされることになるかわからないし、光工事の予約 & 休暇申請の方が先にしてあったし・・・・ ^^;)、新しい無線 LAN ルーターまで準備して、工事の人が訪れるのを待ちました。

事前に届いていた郵便物によれば、今日の午後に工事予定とのこと。  午後と言っても13時から夜中まで時間帯があるわけで、いったい何時ごろになるんだ??と思っていたら、その郵便物の入っていた封筒に「工事日当日にこちらのQRコードを読み取ると、訪問時間の目安が確認できる携帯サイトに簡単にアクセスできます。」という記載があるのを発見しました。  おお!なんと便利な世の中なんだ!!と感動しながら携帯でチェックしてみると、本来なら予定工事時刻が入っているはずの欄がず~っと空欄のまま・・・・・ ^^;  このサイトで確認できたのは「間違いなく今日、工事予定が入っている」ということだけでした。  いえねぇ、それだったら届いている郵便物で確認できているし、わざわざ費用をかけてまでしてこのサイトにアクセスする意味はなかったんですけど・・・・と、ちょっぴりご機嫌斜めに。  いやいや、いかん、いかん。  こんなことでいちいちカリカリしていたら、縁起が悪い。

そうこうしているうちに電話があり、工事は今日の4時前後になるとのこと。  4時ねぇ。  まあ、いいんだけど、Lothlórien_山小舎付近は最近は日の入りが早くて、5時ごろにはもう真っ暗になっちゃうんだけどなぁ・・・・・・。

      

今日のエントリーは正直何を書けばいいのかよくわからない状態のまま、今、PCに向かっています。    と言うのも、タイトルに惹かれて図書館から借りてきた本だったにも関わらず、どうも KiKi とは相性が良くない本を読了しちゃったから・・・・・。  正直なところあまり書くこともないんだけど(^^;)、このブログは KiKi の読書記録を兼ねているので、一応エントリーは起こしている・・・・そんな感じです。  ま、てなわけで、本日の KiKi の読了本はこちらです。

イギリス・ファンタジーへの旅
著:岩野礼子  晶文社

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この世界と背中合わせにもうひとつの世界があり、二つの世界は秘密の扉でつながっている―。  少女の頃から読んできた物語の世界にあこがれてロンドンに住むことになった岩野さんは、街のとある場所にそんな扉を見つけて、二つの世界を自由に行き来できるようになったのです。  『指輪物語』から『ハリー・ポッターと賢者の石』まで、大人も子どももとりこにしてやまない、イギリスのファンタジー物語の魅力を解きあかす。  (単行本扉より転載)

う~ん、扱っている素材はトコトン KiKi 好みなのにどうしてこんなに読みにくいんだろうか・・・・。  正直なところ途中で読むのを辞めようかと思っちゃったぐらい、KiKi には読みにくい文章でした。  何て言ったらいいんだろう??  要するに何を伝えたい文章なのかよくわからない文章だと思うんですよね~。  書きたいことを整理しないまま、だらだらと言葉だけを羅列した・・・・そんな印象の本なんですよ。  おまけに「イギリス・ファンタジーへの旅」というタイトルの本にも関わらず、「赤毛のアン」やら「ゲド戦記」まで出てくるし・・・・・。  いえね、KiKi も「赤毛のアン」はともかくとして(実はちょっと苦手だったりする ^^;)、「ゲド戦記」は ♪ か★な★り ♪ 好きな物語なんですよ。  でもねぇ、一応タイトルが「イギリス・ファンタジーへの旅」となっている以上、最低限でもイギリスを舞台にしているかイギリス作家の物語を扱うべきなんじゃないかなぁ・・・・と。  そうでなければ、「これらの物語も自分にとってはイギリス・ファンタジーの流れを汲む作品です。  と言うのは・・・・」みたいな考察があってしかるべきじゃないかなぁ・・・・と。  

で、イギリス・ファンタジーへの旅と題されている割には、その物語の舞台を訪ねてみてのエッセイ・・・・というわけでもなさそうだし、作家の生きた世界を訪ねてみてのエッセイ・・・・というわけでもなさそうなんですよ、これが。  で、あちらこちらの章に「私がイギリスに来るようになったいきさつ」的なお話とか、「かの地で出会い、一旦は恋愛感情を抱いたけれど結果的にうまくいかなかったオノコとのあれこれ」みたいなお話が出てきて、「え~っと、ファンタジーの話はどこへいっちゃったんだ??」みたいな気分にさせられちゃうんですよ。  これって著者の読書遍歴と自叙伝のまぜこぜ本???  いやはや、何とも不思議な読書体験でした。

 

今日も吾妻郡図書館で借り出してきた本のご紹介です。  KiKi の読書の原点とも言える「イギリス児童文学(というよりファンタジー?)」の名作7つと、その作品 & 作家ゆかりの土地の案内本です。  こういう本(とんぼの本シリーズとか 笑)は眺めるだけでも楽しいので、本屋さんではついつい手にとってパラパラとめくってみて悦に入ったりもするんですけど、なかなか購入意欲までにはつながらない KiKi ^^;  たまたま図書館の棚で目を引いた・・・・のと同時に、この本の著者が先日読了した「クロニクル 千古の闇シリーズ」の訳者さんだということに気がついてしまったため、思わず借り出してきてしまいました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

イギリス7つのファンタジーをめぐる旅
著:さくまゆみこ  メディアファクトリー

51+zKOb3qPL__SX230_.jpegのサムネール画像 (Amazon)

7つのファンタジーをめぐる旅。  ビアトリクス・ポター、ルイス・キャロル、A.A.ミルン、J.M.バリ、チャールズ・ディケンズ、ケネス・グレアム、ルーシー・ボストン。  作家たちの生きた時間がよみがえる!  息づかいが聞こえる。  (Amazonより転載)

やっぱり楽しいなぁ、こういう本って!!  図版も写真もふんだんに使われていて、読む・・・というよりは眺めて楽しめるところが魅力です。  もしも KiKi が大学時代、イギリスに暫く滞在していた時期にこの本が既に出ていたなら、絶対にこの本を片手にすべての土地を歩き巡り、作者と同じように多くの事物に直接手を触れて大興奮したであろうこと、疑う余地もありません。  最もこういう本がないとそういう行動には移れなかったこと自体が KiKi が文学を学んでいく上での限界の証左だったのかもしれませんが・・・・ ^^;  まあ、正直なところ KiKi は長らく多くの物語に描かれた世界には大いなる興味を持っていても、その作品をものした作家や翻訳家にはあまり興味を抱かなかったんですよね~。  だからこの本を読んで一番の収穫だったのはこのエントリーこのエントリーでご紹介した作品の作家さんが、あの「グリーン・ノウ シリーズ」の作家さんと同一人物であることをようやく知ったこと・・・・だったかもしれません ^^;

この本で扱われている7つのファンタジーとは以下の作品です。

「ピーター・ラビットのおはなし」  ビアトリクス・ポター
「ふしぎの国のアリス」  ルイス・キャロル
「クマのプーさん」  A.A. ミルン
「ピーター・パン」  J.M. バリ
「クリスマス・キャロル」  チャールズ・ディケンズ
「たのしい川べ」  ケネス・グレアム
「グリーン・ノウの子どもたち」  ルーシー・ボストン

いずれ劣らぬ素敵な物語ばかりでしょう!!  欲を言うならこれに追加で E.ファージョン と C.S.ルイス と A.アトリー と A.ランサム と M.ノートン と J.R.R.トールキン が入っていたら、KiKiにとっては申し分のない本だったんですけどねぇ・・・・。

      

今日もサトクリフ作品です。  どうやら KiKi の「サトクリフ苦手意識」は一掃され、逆にお気に入りの作家になりつつある模様・・・・・ ^^;

闇の女王にささげる歌
著:R.サトクリフ 訳:乾 侑美子  評論社

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イギリス人なら誰もが知っている伝説の女王ブーディカ。  彼女は紀元60年、強大なローマ帝国の軛に抗してケルトの諸部族を結集し、民族の尊厳のために立ち上がった。  それは、帝国にとっては「叛乱」、ケルトにとっては「聖戦」だった。  「聖戦」ならではの、残虐で無慈悲な戦い...。  それらを包み込むようにして語る竪琴弾きの哀切な響きのなかに、古代の悲劇があざやかによみがえる。  (単行本扉より転載)

これも面白かったぁ!  いえ、面白いというのとはちょっと違うかな。  グイグイ引き込まれて読み進み、時に胸が震え、時にため息をつき・・・・と、時代を遡ってあたかも竪琴弾きの歌を広い宴会場の片隅で聴いているような錯覚を覚えました。  こちらの作品の語り部は竪琴弾き。  タイトルが与えるイメージ・インパクトと扱っている題材のショッキングさが相俟って、ゾクゾクしながら読み進むことができる物語だと思います。  学校の歴史の授業では支配者側となるローマ帝国の目線でさらっと触れられるイケニ族の叛乱。  華々しいローマの躍進の数多くの出来事の中の小さな一例にすぎない闘いだけど、そこには当たり前だけど多くの人たちの人生と生き様があって、それらは呆気なく歴史の波の中に飲み込まれていってしまう・・・・・。  そんなことを改めて感じさせてくれる読書体験となりました。

  

先日、「ケルトの白馬」を読んで以来、それまではどちらかというと苦手意識のあったサトクリフ作品に興味を持ち始めた KiKi。  ま、せっかくなので「吾妻郡図書館」で他のサトクリフ作品もいくつか読んでみることにしました。  岩波少年文庫のサトクリフ作品もちゃ~んと待機しているんだけど、それはもう少し先にとっておくことにします。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ヴァイキングの誓い
著:R.サトクリフ 訳:金原瑞人・久慈美貴  ほるぷ出版

51WK0F1E5WL__SL500_AA300_.jpeg (Amazon)

孤児となったイギリスの少年ジェスティンは、ヴァイキングにさらわれ、奴隷として売られた。  ある事件をきっかけに、自分の主人と兄弟の誓いをする。  そのことからジェスティンは、ヴァイキング同士のすさまじい復讐の戦いに巻きこまれてしまうことになった。  アイルランド、ユトランド半島、ロシア、黒海、そしてビザンティン帝国の都コンスタンティノープルへとつづく、思いもかけない冒険の旅がはじまったのだ...。  十世紀のヨーロッパを舞台に、自分と自分の居場所を求めて悩む若者の成長を描く、サトクリフの歴史ファンタジー。  (単行本扉より転載)

これは面白かった!!  この時代のことを正直なところあまりよく知っているとは言い難い KiKi にとっては目からウロコの作品でした。  こういう物語を読むとつくづく KiKi は思うのです。  ああ、KiKi が学んできた歴史って本当に「受験対策のための歴史だけ」だったんだなぁ・・・・ってね。  物語は主人公ジェスティンの回想という形で語られていて、ところどころ記憶が曖昧になったりぼやけたりしちゃっているがゆえに「え~!  そんな、期待だけさせてぇ!!  もっと深堀りして、語っちゃって~!!」ってなことを感じちゃう部分もなかったわけじゃないんだけど、この時代のヨーロッパ全体の状況が俯瞰できる作品だったと思います。  と同時に極東の島国に暮らし、メルカトル図法で描かれた地図が強烈に頭にインプットされている KiKi にはしっくりイメージできていたとは言い難い、アイルランド、ユトランド半島、ロシア、黒海、ビザンティン帝国の位置関係も、かなりくっきりとイメージし直すことができた作品となりました。

 

 

 

ちょっと親戚筋で不幸があったり、仕事でトラブルがあったりでバタバタしておりました。  ようやくちょっぴり落ち着いたところで、何とか読了したこちらのエントリーを書いておきたいと思います。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

エルフギフト(下) 裏切りの剣(つるぎ)
著:S.プライス 訳:金原瑞人  ポプラ社

5175YKVF75L__SL500_AA300_.jpeg (Amazon)

叫び石の戦いに勝利して王となったエルフギフト。  しかし、傷ついた弟ウルフウィアードを助けることを選んだために、オーディン神の庇護を失うことになる。  一方、異母兄アンウィンは他国の兵を借りて攻め寄せてくる。  エルフギフトを「血染めのワシの刑」にし、王位を奪おうというのだ。  ユルの祭りの夜、双子の神のように剣の舞を行うエルフギフトとウルフウィアードの頭上に、運命の剣は振り下ろされる  ―ゲルマン神話の重厚な世界が鮮やかに蘇る、愛と憎しみのファンタジー完結編。  (単行本扉より転載)

う~ん・・・・。  上下巻読み通してみて、やっぱりちょっとビミョーかも・・・・ ^^;  確かに北欧神話(というよりゲルマン神話)をベースにしていて、オーディンなんかもうま~く登場させているし、「生と死」を必要以上に美化も嫌悪もせず描ききった異色作だとは思うんですよ。  エルフギフトの最期と再生の描写なんかは迫力も満点だし、そういう意味では不満に思うことは何もないはずなんですよ。  ないはず・・・・にも関わらず、何かが足りない・・・・・。  そう感じちゃうんですよね~。  エルフギフトとウルフウィアードの「剣の舞」のシーンも必死に荘厳さ、神秘さ、美しさを表現しようとしているのはわかるんだけど、上橋さんの「闇の守り人」で読まされた「槍舞い」のシーンに圧倒されねじふせられちゃったような説得力には欠けている・・・・・。  エルフギフトの死体をオーディンが○○するシーンは「おお、ケルト!」とは思わせるんだけど、他のいくつかの本で読んだ「ドルイド」関連の記述とかケルト人の哲学に関する考察の記述ほどには、響いてこない・・・・・。  まあ、これがそういう本を読んだことがない状態で初めて目にしたものだったらもう少し異なる感動(? 感慨?)を得たのかもしれませんが・・・・・。  それか、この本は1度読んだだけでは足りなくて、2度3度と読み返してみたときに初めて伝わってくる何かがあるのか???

今から6000年前の太古の時代を扱っていた物語から、キリスト教がヨーロッパのあちらこちらでその他の信仰を押し退け始めた時代の物語へ一っ飛び!!(笑)  本日読了したこちらは、タイトルに惹かれていつかは読んでみたいと考えていた物語です。  本来なら上・下2巻読了した時点で感想を書くべきなのかなぁと思ったのですが、ま、とりあえず・・・・ということで。 

エルフギフト(上) 復讐のちかい
著:S.プライス 訳:金原瑞一  ポプラ社

51866CS4D0L__SL500_AA300_.jpeg (Amazon)

はるか昔、南イングランドのサクソン人の王国。  エルフギフトは、王と森のエルフの間に生まれ、癒しの力をもつ美しい若者。  王が死のまぎわにエルフギフトを後継ぎに指名したために、怒った異母兄らに命をねらわれることになる。  ともに暮らす人々を虐殺された彼を、美しい女戦士が母の国、異界へといざなった。  異界で戦士として鍛えられたエルフギフトの前に剣をかざして立ちはだかったのは、瓜ふたつの容貌を持つ異母弟ウルフウィアードだった。  人の世の未来を描きだすという<運命のつづれ織>は、彼らにどのような道を用意したのか...。  ゲルマン神話の世界観の下に、愛と憎しみ、現世と異界、神々と人との相克が織りなす、血と鉄と土の香りがするファンタジー。  (単行本扉より転載)

う~ん、上巻だけ読んで判断するのは危険だけど、ちょっとビミョーかも・・・・・。  KiKi の大好きな北欧神話やケルトの匂いが香りたっているわりには、あっさりしているというか、淡々としているというか・・・・・。  起こっている出来事自体はまさに「ザ・ゲルマン」っていう雰囲気で、生々しく陰惨なんだけど、それを表現する言葉があっさりしているというか、もたついているというか・・・・・・。  エルフギフトの人物造詣もどことなく中途半端な感じがするんですよね~。  半分は人間で、半分はエルフという出自を持つエルフギフトに神性があるようなないような・・・・・。  冷たいような暖かいような・・・・・。  残虐性を秘めているような、甘えん坊の愛情家のような・・・・・。  まあ、人間世界で生きていた時間が長いせいもあって、ある意味で「中途半端」であり続けることが身についてしまっているのかなぁ・・・・・。  それとも、下地となっている北欧神話のオーディン自体が「矛盾の塊」みたいな存在だから、エルフギフトもこんな中途半端な感じなのかなぁ・・・・・。

どうも KiKi は北欧神話をベースにした物語だと、常にワーグナーの「リング」と比較してしまう傾向があって、それもこの上巻の読書を辛くさせていた一因だったかもしれません。  ワルキューレといえばブリュンヒルデだろう!!みたいな感じでね(笑)  でもね、この物語のモチーフ自体は絶対に KiKi の嗜好にドンピシャリなはずなのです。  

 

最近の KiKi の読書傾向は思いっきり「ファンタジー・童話集」に偏ってきています。  ま、もともとこのブログでメインに取り扱う予定なのが「岩波少年文庫」だし、そもそもこのブログの前身「落ちこぼれ会計人の本棚」を開設した際にも「昔懐かしい物語の世界」に遊ぶことを目的としていたわけだから、これは当初の思惑通り・・・・ではあるんですけどね(笑)  で、ここいらでちょっとこれから読み進めていく本のガイドが欲しいなぁ・・・・と感じ始めていたんですよ。  で、ふと気がつけば、随分前に購入して本棚に積読状態になっていたこ~んな本があったんですよね~。

大人のファンタジー読本 未知なる扉をひらく180選
編:やまねこ翻訳クラブ  マッグガーデン

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プロの翻訳家たちが選ぶ、大人が読む異世界小説ブックガイド。  金原瑞人氏と若手翻訳家の鼎談「ファンタジーって、なんだよ?」。  「西の善き魔女」「精霊の守り人」「血族の物語」など、ハリポタ、ナルニアの次に読むファンタジーを満載。  注目の未訳書紹介、全作品詳細データ付き。  (Amazon より転載)

この本、いわゆる「読書案内本」なんですけど、結構楽しめました。  やっぱり翻訳なんていう膨大な時間を要する作業を生業とされていらっしゃる方のご紹介なので、ご紹介文そのものに作品に対する愛情・・・・というか、強い思い入れが感じられるんですよね~。  要するに「評論家」の書く「それ」とは一線を画している・・・・とでも言いましょうか。  それにね、この本のもう1つの良さは例えば冒頭の荻原規子さんの「西の善き魔女」のご紹介の下に、彼女のその他の作品「これは王国のかぎ」「空色勾玉」三部作、「樹上のゆりかご」なども紹介されているところ。  難点を言えば今となってはちょっと古い(要するに最新作の情報がない)ことと、どうやら現在は絶版状態らしい・・・・ということでしょうか??    

ま、せっかくなので、今後はこれも参考にして「ファンタジー系」の充実を図ってみようかなぁ・・・・と。  てなわけで、一応この本で紹介されているファンタジー作品の Index もぼちぼちと作成していく予定・・・・・です。  現在ある「ファンタジー・民話・童話の Index」のデザインを変えるか、別エントリーを立てるかはちょっと検討してみます。  

巨人の本 R.M=サンダーズ

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「クロニクル千古の闇シリーズ」に嵌ってしまっている間、ちょっとその存在を忘れかけていた「世界の民話館」からさらに1冊読了しました。  「魔法使い」「魔女」「竜」「悪魔」に続くのは「巨人」です。  ここまでくると凡そ「民話」に登場するメインの敵役はほぼ網羅されたんじゃないかしら?(笑)  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

巨人の本
著:R.M=サンダーズ 訳:西本鶏介  ブッキング

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世界的な民話採集者ルース・マニング=サンダーズがよりすぐったさまざまな巨人のお話。  強く手ごわい巨人もまぬけな巨人も登場する各国の民話を収録。  (単行本裏扉より転載)

KiKi にとって「巨人」っていう存在は、多くの神話に出てくる原初の時代に生きていて神様とスッタモンダのある存在という意識の方が実は強かったりするんだけど、この本に集められている「巨人」たちは、もっと後世(?)に現れた、人間とスッタモンダのある存在ばかりです。  そしてその多くが日本語に言うところの「独活の大木」さながら、どことな~くオツムが弱くて(力だけが強い・・・・とも言える ^^;)、人間たちに退治されちゃう物語ばかり・・・・・。  ここまで徹底的に退治(≒排除)されちゃうということを考えると、西洋人にとって巨人っていうのは「屈服させなければならない相手≒大自然」ということなのかなぁ????  集められている民話に出てくる巨人の中に1人ぐらい「気は優しくて力持ち!」がいてもいいような気がするんだけど、「気が弱い巨人」はいるものの「気が優しい巨人」はいないんですよね~。  それもちょっと残念なような気がします。

とは言うものの、どれもこれも楽しい物語ばかりで、思わずクスクス笑いながら読み進めることができました。  

とうとう「クロニクル千古の闇シリーズ」も最終巻を迎えてしまいました。  正直なところ主人公のトラクがよかったのは最初の2~3巻までで、その後はトラクをとりまくウルフやレン、そしてワタリカラス族の族長フィン=ケディンにより魅力をを感じていた KiKi だけど、この物語の世界観にひたっている間の幸福感は何者にも変えがたいと感じられるものでした。  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

クロニクル千古の闇 6 決戦のとき
著:M.ペイヴァー 訳:さくまゆみこ 画:酒井駒子  評論社

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「もう待てないんです!  あの女に立ち向かうのは、ぼくの定めなんです」  ―最強の<魂食らい>イオストラと対決するため、トラクは決死の覚悟で幽霊山へと入っていく。  あとを追うレンとウルフ。  イオストラの恐ろしい企みとは?!  全世界注目のシリーズ、圧倒的な感動をよんで、ついに堂々の完結。  (単行本扉より転載)

満足のいく最終巻でした。  トラク自身の成長もそこそこ感じられる物語だったと思いますが、それより何より、ウルフ・黒毛・小石、そしてレンとの「トラクの群れ」に幸あれ!と心の底から思える物語だったと思います。  今回のハラハラ・ドキドキはトラクの盟友・ウルフとその家族に関する部分が圧巻でした。  トラク自身の旅はどちらかというと「予定調和的」 & 「毎度おなじみ的」でさらっと読み飛ばしてしまった感がなきにしもあらず・・・・・ ^^;  KiKi の場合、その物語の世界観にどれだけのめりこむことができたかの1つのバロメーターは「原書で読みたいと思うか否か」だったりもするんだけど、この物語はいつかどこかの時点で、原書にもチャレンジしてみたいと強く思いました。  だったウルフの「オオカミ語」が原書ではどんな風に書かれているのか、ものすご~く気になるんだもの(笑)

最強の<魂食らい>イオストラがどれだけものすごい存在なのかに関してはちょっと描写が足りないような気がします。  「最強、最強」と強調されているし、「人間らしさの喪失」みたいな描写でそれを語ろうとしているんだろうけれど、正直なところシアジやセシュルに比べると造詣が薄っぺらいような気がしないでもありません。  イオストラの凄さをもっとも端的に表しているのはトラクの父親の霊を呼び出しているというその一事だけ・・・・。  そんな気がしないでもなかったかなぁ・・・・。

 

「クロニクル千古の闇シリーズ」もとうとう5作目です。  どうやら、第4巻以降は第3巻で出会った「魂食らい」たち1人1人とトラクとの闘いという進め方のようですね。  前作第4巻ではレンの母親でもあり、トラクに「魂食らい」の刺青を残したセシュルとの闘い。  そして本作では第3巻で「残虐性・支配欲」というものを目一杯強調されて登場した大男、シアジとの闘いです。  そして最終作では「得たいが知れない No.1」のイオストラとの闘いが待っている模様・・・・。  ま、いずれにしろ、本日の KiKi の読了本はこちらです。

クロニクル千古の闇 5 復讐の誓い
著:M.ペイヴァー 訳:さくまゆみこ 画:酒井駒子  評論社

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まさか!こんなことが!  ...大切な友人が、若い命をうばわれた。  「魂食らい」のしわざと知り、復讐を誓うトラク。  犯人を追って、自分が生まれた「深い森」へと入っていく。  そこで見つけたものは?  母がたくした思いとは?  ―さまざまな秘密が明かされる人気シリーズ第5巻。  (単行本扉より転載)

本作も挿絵を含め、グイグイと引き込まれる内容でした。  ちょっと冒頭に起こる事件がショッキングすぎたこと、シアジとの闘いがあまりにも呆気なく片がついてしまったこと、トラクが大人なんだか子どもなんだか戸惑うことを除けば・・・・ですけどね(笑)  太古の時代にスンナリと読者をいざなう筆致は相変わらず冴えていて、そこには何ひとつ不満はないし、冒頭の事件がショッキングに思えたのは KiKi 自身が結構ベイルびいきだったので、ちょっと置いておくとして、シアジとの闘いの顛末はちょっと肩透かし・・・・・。  さんざんここまで引っ張ってきた割には「へ?」と言っているうちに終わっちゃったっていう感じで、何だか煙に巻かれたみたいな気分です。  大体、火をも支配していたはずだったシアジがどうして髪の毛に引火した火でやられちゃうんだ????  そして最大の欠点に思えちゃうのが、トラクが未だに子どもなんだか既に大人なんだかわからないところ・・・・・・。

まあ、「これが青春ゆえの不安定さ」と考えられなくもないんだけど、トラクが言ったりやったりすることがどうも支離滅裂に思えちゃうんですよね~。  妙なところは「大人」のくせに、案外なところで「子ども」なんで・・・・・。  KiKi は個人的にはこれだけ「生きることが厳しい時代」に、これだけの宿命を背負って生まれた子どもは早熟であって然るべき・・・・・だと思っているので、大人っぽいトラクは結構受け容れやすいんだけど、妙なガキっぽさを示されちゃうと、第1巻ならいざ知らず、第5巻にもなって・・・・・とちょっと批判的な目で見ちゃう傾向があります。

 

早いもので今年も師走を迎えてしまいました。  残り1ヵ月かぁ・・・・。  年々、時間が経つのが速くなっているように感じる KiKi です。  ま、それはさておき、11月の読書のおさらいをしておきたいと思います。  23冊!!  よくもまあ、読んだものだ!!(笑)  あ、でも読書メーターへの登録の関係で「ムーミン谷の彗星」は単行本と文庫本でそれぞれ1冊ずつ、合計2冊がカウントされちゃっているけれど、実際にはこれは1冊でしか読んでいないから、正しい数字は22冊ですね。  それに、KiKi の場合は児童書メインなので、サクサク読めちゃうっていうのがあるので冊数には実はほとんど意味はないんですけどね ^^;  

11月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:6607ページ

追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)
前巻でトラクの胸に刻まれた「魂食らい」の刺青が呼び起こすトラクの悲劇。  ああ、あんまりだ!と思う気持ちがある反面、とにかく氏族を無事に生き永らえさせるためには、トラクを「ハズシ(村八分みたいなものだけど、森で氏族に属するものに出会うことがあったら抹殺される!)」にしなければならなかった人たちのことも、理解できないわけじゃない・・・・・。  それにしても未だにトラクは青年ではなく少年なのに・・・・と思うと胸が痛みます。  本当は「生きる」って「生き抜く」ってそれだけで大変なことなんだと改めて感じさせられた
読了日:11月28日 著者:ミシェル ペイヴァー


獣の奏者 外伝 刹那獣の奏者 外伝 刹那
う~ん、これは女性だから書くことができた物語だと思います。  しかもそれはイマドキの女性ではなくて、KiKi も過ごしてきたあの何とも微妙で窮屈な「社会的男尊女卑」が残っていた時代に、キャリアを重ねてきた上橋さん世代の女性でなければ書けなかった物語ではなかったかなぁ・・・・と。  特にそんな思いを強くしたのは、エサルが若かりし頃の苦い恋を思い返す「秘め事」です。  読み方によっては単なる「不倫賛歌」とも読めなくもない、エサルとその学友の刹那的な恋。  でも、これって賛成するか否かはともかくとして、「何かを
読了日:11月28日 著者:上橋 菜穂子


魂食らい (クロニクル千古の闇 3)魂食らい (クロニクル千古の闇 3)
第1作が森、第2作が海、そしてこの第3作では氷河地帯が舞台です。  文明の力に頼り切っていて、己の持てるものを最大限利用して生き抜く術を持たない KiKi なんかでは1日ともたないような極限の世界の中、トラクの試練は続きます。  第1作、第2作と比べると色彩感も乏しく、寒さのためか全体的にくすんだトーンのまま進む本作。  何となく神秘的な雰囲気も前作までに比べると弱め・・・・のような気がします。  ま、これは KiKi がこの物語の世界観に馴染んできているせいかもしれませんが・・・・ ^^;  日本人の感
読了日:11月25日 著者:ミシェル ペイヴァー


生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)生霊わたり (クロニクル千古の闇 2)
第1巻に引き続き第2巻もサクサクと読み終えてしまいました。  読んでいて感じたのは第1巻の Review でも書いたことだけれど、上橋菜穂子さんの「守り人シリーズ」との類似性です。  扱っている時代も舞台設定も人物造詣も異なると言えば異なるんだけど、どこか似ている・・・・・。  それは文章の持つ息遣いのようなもの。  舞台で生きる人々の生き様の説得力の強さ・・・・のようなもの。  そしてそこに説得力があるだけに、太古の時代には人間はかくも自分が属する「村」や「里」、「族」独自の文化を持ち、そこにはそれぞれ
読了日:11月24日 著者:ミシェル ペイヴァー


オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)オオカミ族の少年 (クロニクル 千古の闇 1)
案の定です。  KiKi のアンテナはやっぱりさびついていなかったみたい!!  KiKi が大好きな上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズを読み始めたときとまったく同じ興奮を味わわせてもらっちゃいました!!  やっぱり KiKi はこういう「どこかにある本当の人間の世界」から彼らの生き方、生活の仕方、道具・食べ物等々の着想を得た物語には滅法弱いみたい ^^;  最近になって KiKi は改めて気がついたんだけど、どうやら KiKi はキャラの魅力だけで引っ張っていくような物語よりも、世界観そのものに魅せられ、
読了日:11月19日 著者:ミシェル ペイヴァー


悪魔の本 (世界の民話館)悪魔の本 (世界の民話館)
今回もとても楽しむことができました。  前回の「魔法使い」「魔女」を読んだときにはあまり感じなかったのですが、今回、この2冊を読んで初めて気がついたこと。  それは「国別童話集」とか「作者別童話集」とは異なり、こうやって1つのテーマであちこちの国のお話を集めている童話集を読むと、自分の中に存在するある種の「固定概念」みたいなものが覆されるなぁ・・・・ということです。  と言うのもね、KiKi にとって「竜」とか「悪魔」のプロトタイプっていうのは、「人間に仇をなすもの」で「退治されるべきもの」だったんですよ
読了日:11月18日 著者:ルース マニング=サンダーズ,Ruth Manning‐Sanders,西本 鶏介


竜の本 (世界の民話館)竜の本 (世界の民話館)
今回もとても楽しむことができました。  前回の「魔法使い」「魔女」を読んだときにはあまり感じなかったのですが、今回、この2冊を読んで初めて気がついたこと。  それは「国別童話集」とか「作者別童話集」とは異なり、こうやって1つのテーマであちこちの国のお話を集めている童話集を読むと、自分の中に存在するある種の「固定概念」みたいなものが覆されるなぁ・・・・ということです。  と言うのもね、KiKi にとって「竜」とか「悪魔」のプロトタイプっていうのは、「人間に仇をなすもの」で「退治されるべきもの」だったんですよ
読了日:11月17日 著者:ルース マニング=サンダーズ


三つの冠の物語―ヒース、樫、オリーブ三つの冠の物語―ヒース、樫、オリーブ
こちらは古代を舞台にしたサトクリフの短編集です。  タイトルどおり3つの冠にまつわるお話で、1作目の「ヒースの花冠」が1,2世紀頃にブリテン島に住んでいたケルト人部族での物語、2作目の「樫(オーク)の葉の冠」が3,4世紀頃のピクト人と戦うローマ軍での物語、3作目の「野生のオリーブの栄冠」が紀元前ギリシャのオリンピックでの物語です。  どの作品も戦いや対立の中で出会う2人の人物の友情の物語で、その友情にこれら3つの冠が関わっているという仕掛けになっています。  舞台も登場人物もバラバラな3つの物語であるにも
読了日:11月17日 著者:ローズマリ サトクリフ


ムーミン谷の彗星 (講談社文庫 や 16-2)ムーミン谷の彗星 (講談社文庫 や 16-2)
アニメ版ムーミンもさほど真剣には観たことがない KiKi ですが、ムーミンと言うと何となく「ほのぼの」という印象が強くあります。  これはあのちょっぴり間延びしたような味のある「アニメ主題歌」の功績だと思うんですけどね(笑)  で、これは児童書だし、シリーズ名も「ムーミン童話全集」だし、読み始めるまでは「ほのぼの」「明るい」「暖かい」という先入観があったのですが、第二章でいきなりそんな KiKi の勝手なイメージは覆されました。  な、な、なんと、彗星が地球に衝突して、地球が滅びるというお話なんですよ、こ
読了日:11月16日 著者:トーベ・ヤンソン


ム-ミン谷の彗星 (ムーミン童話全集)ム-ミン谷の彗星 (ムーミン童話全集)
アニメ版ムーミンもさほど真剣には観たことがない KiKi ですが、ムーミンと言うと何となく「ほのぼの」という印象が強くあります。  これはあのちょっぴり間延びしたような味のある「アニメ主題歌」の功績だと思うんですけどね(笑)  で、これは児童書だし、シリーズ名も「ムーミン童話全集」だし、読み始めるまでは「ほのぼの」「明るい」「暖かい」という先入観があったのですが、第二章でいきなりそんな KiKi の勝手なイメージは覆されました。  な、な、なんと、彗星が地球に衝突して、地球が滅びるというお話なんですよ、こ
読了日:11月16日 著者:トーベ・ヤンソン


魔法使いの本 (世界の民話館)魔法使いの本 (世界の民話館)
この本、どうやら過去に発刊されていて絶版になっていたものが、復刊ドットコムの投票により蘇った作品群だったみたいです。  シリーズものになっていてシリーズ全体のタイトルが「世界の民話館」。  そして全10冊から構成されていて「魔法使いの本」「魔女の本」「竜の本」「悪魔の本」「王子と王女の本」「怪物の本」「こびとの本」「巨人の本」「人魚の本」「王と女王の本」となっているらしい。  たまたま吾妻郡図書館の「ファンタジー棚」にズラッと並んでいるのが目に入り、こういう切り口でまとめているシリーズ本って珍しいなぁと興
読了日:11月15日 著者:ルース マニング=サンダーズ


魔女の本 (世界の民話館)魔女の本 (世界の民話館)
この本、どうやら過去に発刊されていて絶版になっていたものが、復刊ドットコムの投票により蘇った作品群だったみたいです。  シリーズものになっていてシリーズ全体のタイトルが「世界の民話館」。  そして全10冊から構成されていて「魔法使いの本」「魔女の本」「竜の本」「悪魔の本」「王子と王女の本」「怪物の本」「こびとの本」「巨人の本」「人魚の本」「王と女王の本」となっているらしい。  たまたま吾妻郡図書館の「ファンタジー棚」にズラッと並んでいるのが目に入り、こういう切り口でまとめているシリーズ本って珍しいなぁと興
読了日:11月14日 著者:ルース マニング=サンダーズ


埋もれた世界 (岩波少年文庫 (3011))埋もれた世界 (岩波少年文庫 (3011))
KiKi はね、歴史に興味のある方だとは思っていたのですが、正直なところ「シュリーマンの物語」だけは知っていたものの、この物語の中に出てくるその他の古代遺跡を発掘した多くの考古学者のことはほとんど知りませんでした。  学校で学んできた歴史の教科書や美術の教科書で、彼らのお仕事の成果物である多くの遺物の写真を見てきているけれど、KiKi にとってそれらの遺物は「太古の昔から存在していたもの」にしか見えず、ミュケーナイの獅子門も、アガメムノンの金の仮面も、ティリュンスの壁画も、ミノスの宮殿も、ツタンカーメンの
読了日:11月13日 著者:A.T.ホワイト


金の鍵 (岩波少年文庫 (2130))金の鍵 (岩波少年文庫 (2130))
しまったぁ!!!  これは KiKi の一生の不覚・・・と言っても過言ではなかったかもしれません。  これこそもっと早くに読んでおくべき物語でした。  思いっきり KiKi 好みのお話ばかりじゃありませんか!!  そして、この美しい文体!!!  どの作品も妖精が登場する幻想的で神秘的ないかにも英国らしいファンタジー。  個人的には「金の鍵」が一番素敵だと感じました。  この物語に登場する「おばあさま」や女の子と金の鍵を持つ男の子の導き手となる「魚」、さらには「海の老人」「大地の老人」「火の老人」にどんな意
読了日:11月12日 著者:ジョージ・マクドナルド


木いちごの島をとりかえせ (岩波少年文庫)木いちごの島をとりかえせ (岩波少年文庫)
この物語、普遍性のあるテーマを扱っていると言えばそうかもしれないけれど、やっぱりアイルランドという国の成り立ちを知らないで読むと、ちょっと戸惑ってしまう作品かもしれません。  と言うのも、そもそも物語の舞台となるヘッドラインの子どもたちとそこを訪れた都市部ベルファストの学生たちがどうして反目しあうのか?がよくわからないから・・・・・・。  上記の扉に書かれた情報にある「民族間、宗教間の抗争がつづく、不安定な社会」に関する描写っていうのはあまりにもさりげなくて、特に子供の読者だと読み飛ばしてしまうような気が
読了日:11月11日 著者:キャサリン・セフトン


野うさぎの冒険 (岩波少年文庫)野うさぎの冒険 (岩波少年文庫)
これはかなり KiKi 好みの作品ですね~。  児童書によくあるような野生動物を擬人化した物語ではなく、うさぎはうさぎとして、鳥は鳥として、ふくろうはふくろうとして、人間は人間として描かれている物語です。  どういうことかって言うとね、要するに主人公のリーパスが喋ったり洋服を着たりすることはなく、畑仕事をしたり食事の支度をしたりすることもなく、うさぎらしく普通に野原で生活していて、時々人間の畑を荒らしたり、それゆえに狩人に狩られそうになったり、罠をしかけられたりするお話なんですよ。  で、リーパスの気持ち
読了日:11月10日 著者:B.B.


まほうのレンズ (岩波少年文庫 (2131))まほうのレンズ (岩波少年文庫 (2131))
これは・・・・・どう評価したらいい作品なんだろう???  ストーリーは奇想天外って言えば奇想天外なんだけど、どちらかというとデタラメっていう感じ??  ある朝起きてみたら子供が目をキラキラさせながら寄ってきて「あのね、あのね、夕べ変な夢を見たんだよ。  それでね・・・・。」といった感じで興奮して前後の脈絡もちょっと怪しいままお喋りされちゃったお話・・・・みたいな感じとでも言いましょうか・・・・・ ^^;  ところどころホラーっぽさ(でも KiKi の苦手な血みどろホラーではないパターン)やら、ナンセンスさ
読了日:11月09日 著者:リチャード・ヒューズ


ケルト神話 黄金の騎士フィン・マックールケルト神話 黄金の騎士フィン・マックール
昨日読了した「炎の戦士 クーフリン」が英雄叙事詩的な物語だとすると、こちらは炉辺の民話風。  読み進めている間、KiKi は「フィン・マックール」のお話を読んでいるのか、「アーサー王と円卓の騎士」のお話を読んでいるのか、混乱してしまうことがありました。  どのエピソードも、フィンとフィアンナ騎士団の戦士たちのヒロイックな騎士道精神が主軸にあって、フィン自身の活躍・・・・と言うよりは、彼が統率する騎士団の面々の物語っていう感じなところも、アーサー王の物語とそっくりです。
読了日:11月09日 著者:ローズマリー サトクリフ


ケルト神話 炎の戦士クーフリン (ケルト神話)ケルト神話 炎の戦士クーフリン (ケルト神話)
以前はどうしてあんなに眠くなっちゃったんだろう???  それが KiKi の大きな疑問になってしまうぐらい、今回はとっても楽しめました。  いいなぁ、クーフリン。  いいなぁ、ケルトの英雄譚。  いいなぁ、この原始的でどこか荒々しい世界観。  あ、ひょっとするとこういう物語の荒々しさを難なく受け容れられるようになってきた背景には、KiKi の山小舎暮らしが功を奏している・・・・っていう面もあるかもしれません。  なんせ山で暮らしていると都会生活では目の前で見ることはないような「自然の荒々しさ」と直面するこ
読了日:11月08日 著者:ローズマリー サトクリフ


ケルトの白馬ケルトの白馬
実は KiKi はサトクリフ作品っていうのは正直なところ苦手意識があったりします。  まあ、初めてサトクリフ作品に出会った頃には、まだまだ KiKi が幼すぎたせいもあるんだろうと思うんですよね。  なんていうかお子ちゃまにはちょっと物足りないワクワク感・・・・とでも言いましょうか。  「ドキドキ感はあってもワクワク感が湧いてこない作家」というのが長らく KiKi が手前勝手に描いていたサトクリフ作品に対する評価でした。  これはたまたま当時の KiKi があれやこれやと忙しすぎて、読書が絶好の睡眠剤だっ
読了日:11月07日 著者:ローズマリ サトクリフ,Rosemary Sutcliff


ぼくがぼくであること (岩波少年文庫 86)ぼくがぼくであること (岩波少年文庫 86)
これは面白い!!  面白い・・・・のと同時に多くのことを考えさせられる物語でした。  でも正直なところ子供時代にこの本を読んでいたら、KiKi には秀一の気持ちが今ほどは理解できなかったような気がします。  なぜなら、KiKi は秀一タイプの子供ではなく、どちらかと言えば妹のマユミタイプの子供だったと思うので・・・・・。  つまり、そこそこ勉強もできるし、大人の気に入る子供を演じることもできる子供。  まあ、マユミとの違いがあったとすれば、「自分を可愛く見せる」というセンスには欠けていた(少なくとも Ki
読了日:11月04日 著者:山中 恒


水の子―陸の子のためのおとぎばなし (岩波少年文庫 (2086))水の子―陸の子のためのおとぎばなし (岩波少年文庫 (2086))
う~ん、これは正直辛かった・・・・・。  その辛さは切なくて・・・・とか、悲しくて・・・・とかといった物語の登場人物への感情移入から出てくる辛さではなくて、とにかく読み通すのに苦痛を伴ったという辛さ・・・・だったんですよね~。  このブログで「岩波少年文庫全作品制覇!」という目標を掲げてさえいなかったら、恐らく途中で「や~めた!!」と放り出してしまっていただろうと思います ^^;  最初のうちには期待しながら読み始めたのですよ。  みなしごで煙突掃除をしている可愛そうな少年な~んていう人物造詣は結構昔なじ
読了日:11月04日 著者:キングスレイ


歌う石歌う石
これは Hit! です。  「妖精月の王」も「ドルイドの歌」もよかったけれど、乙女チックなきらいがあるところがちょっとビミョーだったのに比べると、この物語にはさほどそれを感じません。  他の2作同様プチ・ハーレクイン的な要素もなくはないんですけど、それ以上に叙事詩的な物語進行のパワーのほうが強くて、どちらかというと「歴史大河小説」を読んでいるような気分でした。  と、同時に過去につまみ食いをして記憶の欠片になってしまっている「侵略の書」のそこかしこが想い出され、読み進めながら空想の世界をあっちへ行ったりこ
読了日:11月01日 著者:O.R.メリング,井辻 朱美,O.R.Melling

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