2010年12月の読書 読書メーター

| コメント(8) | トラックバック(1)

 

chirol-newyear1.gif

 

2011年1月1日。  とうとう新年ですね~。

本当だったら「今年の抱負」な~んちゅうことを語っちゃうタイミングだとは思うのですが、「今年の抱負」の前に「昨年の振り返り」を終わらせておきたいと思います。  2010年12月の読書です。

12月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5471ページ

辺境のオオカミ (岩波少年文庫)辺境のオオカミ (岩波少年文庫)
ローマン・ブリテン4部作の最終編・・・・と言いつつも、若干これまでの3部作とは毛色が異なる物語だと思います。  どちらかといえばこれまでの3部作が主人公単独(銀の枝は2人セットだけど)の冒険という描かれ方の物語だったのに対し、この最終作は最後まで「個人」ではなく「組織の隊長」として任務を遂行する男の姿を描いた物語となっています。  他の作品との違いは他にもあって、女性がほとんど出てこないということ。  更には今作では主人公アレクシオスとアクイラ家の親族との関係性も極めて希薄・・・・・(?)で、「イルカの紋
読了日:12月31日 著者:ローズマリ サトクリフ


ともしびをかかげて〈下〉 (岩波少年文庫)ともしびをかかげて〈下〉 (岩波少年文庫)
前作でもケチョンケチョンの扱いだったサクソン人は今作でも引き続きケチョンケチョン・・・・ではあるものの、そこに主人公アクイラ(「第九軍団のワシ」のアクイラの子孫)の愛してやまない妹フラビアの存在と、彼女が略奪され不本意ながらも嫁ぐことになったサクソン人との間の息子、マルの存在があることにより、善 vs. 悪の対立軸からはちょっと離れ、もっと深い1人の人間の精神性・生き様というものが浮き彫りにされた、人間性回復の物語になっていることに感銘を受けました。  そいういう意味ではこれは「児童書カテゴリー」に入って
読了日:12月27日 著者:ローズマリ サトクリフ


ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫)ともしびをかかげて〈上〉 (岩波少年文庫)
前作「銀の枝」ではちょっと消化不良気味の感想しか抱けなかった KiKi。  そういう意味ではこの第3作を読み始めるまでは正直ビクビクものでした。  でも、「カーネギー賞受賞作品」だし、上巻の表紙の写真は KiKi 好み(?)だし、おっかなびっくりの期待を込めて読み始めたのですが、前作で感じた「中ダルミ感」は冒頭2章であっという間に吹っ飛び、この物語の世界観に吸い込まれていきました。  で、上下2巻を一気読み!(笑)  それぐらい面白かったし、魅せられたし、多くのことを考えさせられました。  「第九軍団のワ
読了日:12月27日 著者:ローズマリ サトクリフ


銀の枝 (岩波少年文庫)銀の枝 (岩波少年文庫)
いわゆる「冒険度」(RPGのダンジョンの難易度)みたいなものがあるとしたら、「第九軍団のワシ」の方がこの「銀の枝」よりも上をいっているような気がします。  いかに不本意ながらも正規ローマ軍団を離れ脱走兵扱いされていると言えども、「狩られる」描写が細緻と言えども・・・・です。  その理由の1つは「第九軍団のワシ」のマーカスにはエスカという連れがいたと言えどもやはり「1人」だったのに対し、こちらではフラビウス & ジャスティンという2人連れだということが強く影響しているような気がします。  方や元百人隊長、方
読了日:12月25日 著者:ローズマリ サトクリフ


第九軍団のワシ (岩波少年文庫 579)第九軍団のワシ (岩波少年文庫 579)
この本は15年位前、一度途中まで(というよりは最初の方)を読みかけたのです。  でも、当時の KiKi は「落ちこぼれながらも会計人」として、かなりお仕事に邁進していた時期で、深夜残業・休日出勤は当たり前という生活をしており、そんな中で夜中に眠い目をこすりながら読書をするのは睡魔との闘いという側面もあったのです。  で、冒頭部分ではちょっと物語に乗り切れないものを感じ、結果、常に睡魔には負けてしまい読み通すことができない・・・・・ということを数回繰り返し、読了するのを諦めたという前科がありました。  今回
読了日:12月23日 著者:ローズマリ サトクリフ


アネイリンの歌―ケルトの戦の物語 (Y.A.Books)アネイリンの歌―ケルトの戦の物語 (Y.A.Books)
KiKi が高校時代の世界史で学んだ英国史では、ほんの数行で語り終えてしまっていたケルト民族(ブリトン人やピクト人)とゲルマン民族(アングル人やサクソン人)の戦い。  多くの戦の結果とその後に続く歴史以外には目を向けることさえなかった KiKi は不勉強のためこの物語のベースになっている「ゴドディン」という叙事詩の存在さえもこの本を読むまでは知りませんでした。  これで「大学時代は英文学を専攻していました。」な~んていうことは、恥ずかしくてとても言えないなぁ・・と反省することしきりです ^^;  この物語
読了日:12月20日 著者:ローズマリ サトクリフ


ケルトとローマの息子ケルトとローマの息子
ふぅ・・・・・。  あまりにも没頭して読まされてしまったが故に、最後の1行を読み終え本を閉じた瞬間、KiKi は大きなため息をついてしまいました。  そのため息にはちょっとした安堵と、何かを成し遂げたあとに感じる充足感と、長大な歌を歌い終えた際の大きな呼吸に似たような何かが含まれていたように感じます。  この日本語のタイトルがいいですねぇ。  原題は「Outcast」(「追放者」とか「見放された者」とか上橋さん風に「流れゆく者」とでも訳せばいいのでしょうか?)。  確かに居場所を失った若者の放浪物語ではあ
読了日:12月19日 著者:ローズマリ サトクリフ,Rosemary Sutcliff


イギリス・ファンタジーへの旅イギリス・ファンタジーへの旅
う~ん、扱っている素材はトコトン KiKi 好みなのにどうしてこんなに読みにくいんだろうか・・・・。  正直なところ途中で読むのを辞めようかと思っちゃったぐらい、KiKi には読みにくい文章でした。  何て言ったらいいんだろう??  要するに何を伝えたい文章なのかよくわからない文章だと思うんですよね~。  書きたいことを整理しないまま、だらだらと言葉だけを羅列した・・・・そんな印象の本なんですよ。  おまけに「イギリス・ファンタジーへの旅」というタイトルの本にも関わらず、「赤毛のアン」やら「ゲド戦記」まで
読了日:12月16日 著者:岩野 礼子


イギリス7つのファンタジーをめぐる旅イギリス7つのファンタジーをめぐる旅
やっぱり楽しいなぁ、こういう本って!!  図版も写真もふんだんに使われていて、読む・・・というよりは眺めて楽しめるところが魅力です。  もしも KiKi が大学時代、イギリスに暫く滞在していた時期にこの本が既に出ていたなら、絶対にこの本を片手にすべての土地を歩き巡り、作者と同じように多くの事物に直接手を触れて大興奮したであろうこと、疑う余地もありません。  最もこういう本がないとそういう行動には移れなかったこと自体が KiKi が文学を学んでいく上での限界の証左だったのかもしれませんが・・・・ ^^;  
読了日:12月15日 著者:さくま ゆみこ


闇の女王にささげる歌闇の女王にささげる歌
これも面白かったぁ!  いえ、面白いというのとはちょっと違うかな。  グイグイ引き込まれて読み進み、時に胸が震え、時にため息をつき・・・・と、時代を遡ってあたかも竪琴弾きの歌を広い宴会場の片隅で聴いているような錯覚を覚えました。  こちらの作品の語り部は竪琴弾き。  タイトルが与えるイメージ・インパクトと扱っている題材のショッキングさが相俟って、ゾクゾクしながら読み進むことができる物語だと思います。  学校の歴史の授業では支配者側となるローマ帝国の目線でさらっと触れられるイケニ族の叛乱。  華々しいローマ
読了日:12月13日 著者:ローズマリー サトクリフ


ヴァイキングの誓いヴァイキングの誓い
これは面白かった!!  この時代のことを正直なところあまりよく知っているとは言い難い KiKi にとっては目からウロコの作品でした。  こういう物語を読むとつくづく KiKi は思うのです。  ああ、KiKi が学んできた歴史って本当に「受験対策のための歴史だけ」だったんだなぁ・・・・ってね。  物語は主人公ジェスティンの回想という形で語られていて、ところどころ記憶が曖昧になったりぼやけたりしちゃっているがゆえに「え~!  そんな、期待だけさせてぇ!!  もっと深堀りして、語っちゃって~!!」ってなことを
読了日:12月13日 著者:ローズマリー サトクリフ


エルフギフト〈下〉裏切りの剣 (ポプラ・ウイング・ブックス)エルフギフト〈下〉裏切りの剣 (ポプラ・ウイング・ブックス)
う~ん・・・・。  上下巻読み通してみて、やっぱりちょっとビミョーかも・・・・ ^^;  確かに北欧神話(というよりゲルマン神話)をベースにしていて、オーディンなんかもうま~く登場させているし、「生と死」を必要以上に美化も嫌悪もせず描ききった異色作だとは思うんですよ。  エルフギフトの最期と再生の描写なんかは迫力も満点だし、そういう意味では不満に思うことは何もないはずなんですよ。  ないはず・・・・にも関わらず、何かが足りない・・・・・。  そう感じちゃうんですよね~。  エルフギフトとウルフウィアードの
読了日:12月11日 著者:スーザン プライス


エルフギフト〈上〉復讐のちかい (ポプラ・ウイング・ブックス)エルフギフト〈上〉復讐のちかい (ポプラ・ウイング・ブックス)
う~ん、上巻だけ読んで判断するのは危険だけど、ちょっとビミョーかも・・・・・。  KiKi の大好きな北欧神話やケルトの匂いが香りたっているわりには、あっさりしているというか、淡々としているというか・・・・・。  起こっている出来事自体はまさに「ザ・ゲルマン」っていう雰囲気で、生々しく陰惨なんだけど、それを表現する言葉があっさりしているというか、もたついているというか・・・・・・。  エルフギフトの人物造詣もどことなく中途半端な感じがするんですよね~。  半分は人間で、半分はエルフという出自を持つエルフギ
読了日:12月07日 著者:スーザン プライス


大人のファンタジー読本 ~未知なる扉をひらく180選~大人のファンタジー読本 ~未知なる扉をひらく180選~
この本、いわゆる「読書案内本」なんですけど、結構楽しめました。  やっぱり翻訳なんていう膨大な時間を要する作業を生業とされていらっしゃる方のご紹介なので、ご紹介文そのものに作品に対する愛情・・・・というか、強い思い入れが感じられるんですよね~。  要するに「評論家」の書く「それ」とは一線を画している・・・・とでも言いましょうか。  それにね、この本のもう1つの良さは例えば冒頭の荻原規子さんの「西の善き魔女」のご紹介の下に、彼女のその他の作品「これは王国のかぎ」「空色勾玉」三部作、「樹上のゆりかご」なども紹
読了日:12月06日 著者:やまねこ翻訳クラブ


巨人の本 (世界の民話館)巨人の本 (世界の民話館)
KiKi にとって「巨人」っていう存在は、多くの神話に出てくる原初の時代に生きていて神様とスッタモンダのある存在という意識の方が実は強かったりするんだけど、この本に集められている「巨人」たちは、もっと後世(?)に現れた、人間とスッタモンダのある存在ばかりです。  そしてその多くが日本語に言うところの「独活の大木」さながら、どことな~くオツムが弱くて(力だけが強い・・・・とも言える ^^;)、人間たちに退治されちゃう物語ばかり・・・・・。  ここまで徹底的に退治(≒排除)されちゃうということを考えると、西洋
読了日:12月06日 著者:ルース マニング=サンダーズ


決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)決戦のとき (クロニクル千古の闇 6)
満足のいく最終巻でした。  トラク自身の成長もそこそこ感じられる物語だったと思いますが、それより何より、ウルフ・黒毛・小石、そしてレンとの「トラクの群れ」に幸あれ!と心の底から思える物語だったと思います。  今回のハラハラ・ドキドキはトラクの盟友・ウルフとその家族に関する部分が圧巻でした。  トラク自身の旅はどちらかというと「予定調和的」 & 「毎度おなじみ的」でさらっと読み飛ばしてしまった感がなきにしもあらず・・・・・ ^^;  KiKi の場合、その物語の世界観にどれだけのめりこむことができたかの1つ
読了日:12月04日 著者:ミシェル ペイヴァー


復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)復讐の誓い (クロニクル千古の闇 5)
本作も挿絵を含め、グイグイと引き込まれる内容でした。  ちょっと冒頭に起こる事件がショッキングすぎたこと、シアジとの闘いがあまりにも呆気なく片がついてしまったこと、トラクが大人なんだか子どもなんだか戸惑うことを除けば・・・・ですけどね(笑)  太古の時代にスンナリと読者をいざなう筆致は相変わらず冴えていて、そこには何ひとつ不満はないし、冒頭の事件がショッキングに思えたのは KiKi 自身が結構ベイルびいきだったので、ちょっと置いておくとして、シアジとの闘いの顛末はちょっと肩透かし・・・・・。  さんざんこ
読了日:12月02日 著者:ミシェル ペイヴァー

読書メーター

ひたすらサトクリフに読み耽った1か月だったみたいです。(笑)

 

因みに2010年を総括すると

読んだ本の数: 211冊
読んだページ数: 63,248ページ

だったようです。  ま、そんな結果だったことを踏まえ、このブログの右側に表示している「読了目標のカウントダウン」を、年間180冊だったのを200冊に月間15冊だったのを17冊に変更してみようかな・・・・と思います。  別に冊数を追いかけているわけじゃないんだけど、一応、一つの励み(?)として・・・・(笑)

  

トラックバック(1)

トラックバックURL: http://poco-a-poco.chu.jp/mt/mt-tb.cgi/804

 謹賀新年、ピエルネ作曲、紀元1000年。メルシエ指揮、ロレーヌ国立管弦楽団、ニコラ・ド・グリニー・レーム合唱団、リオネル・ペントルのバリトンで。  1... 続きを読む

コメント(8)

おはようございます。
そして、新春のお喜びを申し上げます。
たくさん読まれましたね。
英国、ケルト、神話、そうした方向性にわたしも興味大ですが、最近、本をじっくり読むことが少なくなり、反省しきりです。

ご案内された本を参考に、今年はちょっと頑張ってみようと思います。
本年もよろしくお願いいたします。

新年おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

あらためて拝見して、大変な読書の量ですね。凄い!
私の場合、どうしても(本職である)年金の専門書か、音楽関係のエッセイが中心になっていましたので、大いに刺激を受けております(汗)

2011年がkikiさんにとって、素晴らしい年になりますように。

あけましておめでとうございます。

たくさん読んでいらっしゃいますね。私は最近活字から遠ざかってしまっています。

自然に囲まれた生活をされているんですね。
ノルンちゃんもお元気なようですね。

新年あけましておめでとうございます。
幅広く教養を集めていらっしゃいますね。
いやー、私も今年こそは読書量を倍増と行きたいところですが。
昨年中はゲリラ的コメントで失礼を致しました。
また今年もいろいろといえて頂けたらと思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

コメントする

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Current Moon

CURRENT MOON

東京のお天気


山小舎のお天気


Booklog



ブクログ

アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

TrackbackPeople

クラシック・ピープルの Trackback People Site


チェロ ラヴァーズの Trackback People Site


Piano~ぴあの Trackback People Site


ピアノオススメ教本の Trackback People Site


ピアノ教室の Trackback People Site


Book Love Peopleの Trackback People Site


本好きPeople・ぴーぷるの Trackback People Site


今日読んだ本の Trackback People Site


ファンタジーが好き♪の Trackback People Site


この絵本がすごい!の Tackback People Site


児童書大好き♪の Trackback People Site


ハヤカワepi文庫の Trackback People Site


岩波少年文庫応援団の Trackback People Site


薪ストーブの Trackback People Site


週末は田舎暮らしの Trackback People Site


野菜育てPeopleの Trackback People Site


ガーデニングの Trackback People Site


パッチワークキルトの Trackback People Site


あなたの訪問は?


日めくりカレンダー


Real Time News


カテゴリ

ノルンはいくつ?

本が好き!


読書メーター

KiKiさんの読書メーター
KiKiさんの読書メーター

最近読んだ本

KiKiの最近読んだ本

今読んでいる本

KiKiの今読んでる本

読了目標





今やってるゲーム

KiKiの今やってるゲーム

このブログ記事について

このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年1月 1日 07:29に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「辺境のオオカミ R.サトクリフ」です。

次のブログ記事は「グリーン・ノウの子どもたち L.M.ボストン」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

高速運賃





Edita

ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ

名言黒板


作家別タグ