夢の書 O.R.メリング

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O.R.メリングのケルトファンタジー最終巻、「妖精王の月」 「夏の王」 「光をはこぶ娘」の3冊の物語(登場人物?)がここに集結し、最後の大事件と直面します。

夢の書 (上)(下)
著:O.R.メリング 訳:井辻朱美  講談社

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そなたの運命の時が来た。  そなたは<闇に橋をかける光>。  そなただけが門を修復できる。  

人間とアイルランドの妖精のあいだに生まれた少女ダーナは、父の再婚を機にカナダに移り住んだが、新生活になじめず、妖精国に逃避してばかりいた。  しかし、妖精国へ通じる門が破壊される事件が起き、唯一残った門を見つけて開く使命が、彼女に託される。  そこでダーナは、門の所在が記された「夢の書」をさがして、カナダをめぐる冒険の旅に出る。  いっぽう<妖精国の友>グウェンとローレルも、謎の敵からダーナを守り、妖精国を守るため、行動を開始する。  (単行本上巻扉より転載)

土地は、よそ者には秘密を明かさぬ。  おまえはヴィジョン・クエストに出て、土地を知り、土地に出会うのだ。  スピリットがおまえを導いてくれる。  

ダーナはオオカミに変身する青年ジャンに導かれ、クリー族の老人と出会った。  そして「夢の書」を見つけるにはカナダの土地を知ることが必要だと教えられる。  そこで、カナダの文化、歴史、伝説を知るためのふしぎな旅をすることにしたダーナは、旅の終わりに、ついに「夢の書」を見つける。  しかし、妖精国へ通じる門を開けようとするダーナの行く手には、さらに大きな試練が待ち受けていた...。  (単行本下巻扉より転載)

う~ん、かなりビミョーかもしれない・・・・・。  世界観とか扱っているテーマなんかはまさに KiKi の好みのど真ん中ストレート。  決して嫌いなタイプの物語ではありません。  でも、なんとなく期待していたものと違うんですよね~。  それは「シリーズ最終巻」という先入観があるために、KiKi が勝手に膨らませていた期待とは違うというだけのことで、「こういう物語」と割り切ってしまいさえすれば、もっと楽しめたような気がするんですよ。  でもね、やっぱり思ってしまうのです。  「妖精王の月の7者のうちグウェン以外の人たちの存在感の薄さは何??」とか、「前作、『光をはこぶ娘』で妖精国の上王たる者が 『時の始まりより、つねに変わらず、人間こそが妖精国を救い続けてきた。  人間こそが「敵」の影と戦うものだ。』 と言っていた癖に、結局最終決戦をするのが人間と妖精のハーフのダーラとは何事??」とか、「挙句、最後の最後で 『人間として生きるか、妖精として生きるかを選べ』とはご都合主義も甚だしい!!」とか感じちゃったんですよね~。  で、読後感としては「せっかく前の3つの物語をベースとするならば、もっとそれらの物語を深堀りした・・・・というか、そこから広がる物語を読みたかったなぁ・・・・・」と。

これまでのシリーズとは異なり、本作では舞台をアイルランドからカナダに移します。  アイルランドのお家芸的な「妖精界」が人間の移住と共にカナダにもやってきて帰化するというアイディアは楽しいと感じたけれど、そこに世界各地の土着の多神教の神様やら神秘な存在を絡ませ、しつこいぐらいに「我らはみなひとつの家族なのだ」と言うのであれば、何もアイルランドから妖精を引っ張り出さなくても、義母アラダーナの守護神ダネーシャ(インドの神)や、ネイティブ・カナディアンの守護神とか、ドラゴンレディと1つ目的のために結集というお話でもよかったんじゃないか?と感じたり・・・・。  だいたいにおいて「妖精国の友」たる「7者」がカナダ在住じゃないからどうしたこうしたと言う割には、神秘な存在の方はグローバルに協力というのも、訳わからん・・・・とも言えたりするし・・・・・ ^^;

 

ダーラのクエスト(探索の旅)はハラハラドキドキするために結構「読まされちゃう」んだけど、結果的にダーラが自分の使命を自覚するというプロセス & 味方集めのための奔走という感じが否めません。  で、そんな味方たち、頼もしいし素敵だとは思うんだけど、戦いのときに参戦してくれるのはいいもののあまりにも多くいすぎて、なんか影が薄いし・・・・。  要するに何となく「風呂敷を広げ過ぎて空中分解・・・(汗)」っていう感じが否めないように感じちゃうんですよね~。

でもね、ひとつひとつの神秘的なものとの接触は魅力あふれる言葉で描かれていて、ビミョーに好感、ビミョーに疑問と読中の KiKi の心理は忙しい・・・・・。

それにしても・・・・・・

ダーナが探し求めていた「夢の書」の所在には結構ビックリしたのと同時に、「ああ、こういう物語の展開は素敵だなぁ!」と感じました。  真実は、そして信じるに足るものは常に自分の足元にあるものなんだなぁと、改めて感じました。  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年2月10日 12:32に書いたブログ記事です。

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