リリス G.マクドナルド

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本日もLothlórien_山小舎は雪です。  昨日はいいお天気で前回降った雪もほぼ融けきった状態だったんですけどねぇ。  暦の上では雨水(空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころ)をとっくに過ぎ、啓蟄(大地が暖まり冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ)になろうかというタイミングなのに、空から降るものは相変わらず雪で、冬眠していた虫が穴から首を出してもすぐ引っ込めてしまいそうな状況です(笑)

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ここ高山村はどちらかというと雪が少ないエリアと聞いていたのですが、今年は例年にない降雪量(降雪日数と言うべきか?)で地球温暖化とやらはどこへ行っちゃったんだろう??と思うこと暫し・・・・。  まるで白い花を枝一杯につけたかに見える木は美しいけれど、こういう季節にもそろそろ飽きてきました。

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ま、こんなお天気だと外に出る気はすっかり引っ込んでしまい、未だ風邪が治っていないということもあり、KiKi は例の「カテドラル・ウィンドウの小物ケース」製作に励んでいます。  昨日はせっせと布切りに精を出し、いよいよ今日からピーシングです。

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ま、そんな中、先月から取り組んでいた「G.マクドナルド作品強化(?)キャンペーン」の最終作、「リリス」を読了しました。

リリス
著:G.マクドナルド 訳:荒俣宏  ちくま文庫

21MA0VHKZAL__SL160_.jpeg (Amazon)

時には雌豹に、時には絶世の美女に、時にはまたいたいけな老婆に変身するリリスとははたして何者か?  ルイス・キャロルやトールキンをはじめ、カスタネダなどにも大きな影響を与えた、イギリスの幻想小説作家ジョージ・マクドナルドの最高傑作。  夢見る若者たちの冒険を描いた瞑想的なファンタジー。  (文庫本裏表紙より転載)

 

いや~、何とも難解な、禅問答を読んでいるような物語でした。  実は風邪をひいていたという以上にこの物語の難解さにちょっと手こずっていたということもあって3月の読書がなかなかはかどらなかったのです。  で、KiKi は普段であればあとがきは読了後にしか読まないことにしているんだけど、今回はちょっとあとがきをつまみ食いしちゃったんですよね。  そうしたら訳者の荒俣さん曰く

「リリス」の頁を1枚でも展けば(ひらけば)、そこには、蝶に変身するみみずや、小鳥に変わる蛇、ホタルみたいにおぼろな光を放ちながらとびまわる本、緑の葛の絡まる広間で踊り狂う骸骨の群れ、地下室の寝台でめざめを待つ死人たち、そして2つの世界のあいだに楔みたいに挟まった一冊の本といったすばらしく幻想的なイメージが、洪水のように溢れ出てきます。  その想像力のものすごさに、あなたは圧倒されるでしょう。  わたしたちは、「リリス」のなかに含まれたキリスト教ドグマの寓意性に目を奪われている必要などありません。  この作品を、めくるめく色彩に満たされた音楽として味わうことが、まず重要だと思います。

とのこと。  これを読んで KiKi はある意味開き直りました。  そっか、理解しようとか読み解こうとか考えなければいいんだ・・・・・と。  そう思ったらある意味考え込むことがなくなって描かれている世界を脳内で映像化する以上のことはしなくなってスイスイと読み進むことができました。  もっともその映像化された世界は必ずしも KiKi 好みじゃなかったりして、「幻想」というよりは「幻覚」みたいな感じで、そんな中にも美しさがあったりもして、ひょっとして麻薬をやるとこんな感じがするのかなぁ・・・・と感じちゃった(笑)  で、この物語に何が書かれていたのか?と問われると正直困っちゃうんだけど、「死」という概念をベースにした「自分探し」という感じでしょうか・・・・。  

「生きるとは何ぞや?」  「ただ漫然と生きるのではなく、よりよく生きるとは?」  「生を考えることは死を考えること」  「生きる主体たる私とは何者か??」

というようなある種の哲学的な思考を、「夢」の中で、イメージとして語りかける物語・・・・という感じでしょうか。  

この本の裏表紙で「マクドナルドはルイス・キャロルやトールキンをはじめ、カスタネダなどにも大きな影響を与えた」と紹介されているけれど、この物語を読んでみて KiKi が一番最初に思い出したのは意外なことに「ナルニア」でもなければ「アリス」でもなく、まして「指輪」でもなく、我が日本の作家梨木果歩さんの「裏庭」でした。  照美が旅した異世界と比べるとこちらの方がちょっとホラーっぽいけれど、何となく同じタイプの思想・・・・のようなものを感じました。

 

 

さて、これでマクドナルド作品は一段落させ(本当はさらに難解度が高いらしい「ファンタステス」にも興味があるんだけど ^^;)、ちょっと日本神話の世界と岩波少年文庫の世界へいってみたいと思います。

  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年3月 7日 09:35に書いたブログ記事です。

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