タレント本、他

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KiKi は基本的には「タレント本」と呼ばれるジャンルの本があまり好きではありません。  かつてベストセラーになった「タレント本」を何冊か、「時流に遅れてなるものか!」的な意識で読んだことがあるのですが、さほど気に入ったものはなかったように思います。  別に僻んでいるつもりはないし、読ませる力のある人が物を書くことにも反論する気はないんだけど、何となく頭の片隅に浮かんじゃう言葉があるんですよね~。  「○名行為」・・・・・。  だから、もう何年も「タレント本」は意識的に避けるようになってきていたし、今回も図書館でたまたま見つけたのでなければ恐らく手を出さなかっただろうと思います。

この水曜日、木曜日の東京での仕事のために帰京する際、たまたま吾妻郡図書館の近くのとあるお店に寄る用事があったので、ついでに図書館に寄ってみました。  と言うのも、東京での移動時間(東京での移動は常に電車、片道ざっと1時間弱)にさらっと読めちゃう本を探してみたかったんですよね。  それに今回は水曜日の夜と木曜日の夜の2泊、東京のマンションで過ごす予定にしていたので、野良作業という体力勝負の日々からはちょっぴり離れて、春の夜長(?)を楽しむ余裕があるかもしれないと思ったもので・・・・・。  で、その際に借りてきた3冊をこの2日間で読了しました。

生かされている私 - ナチュラリストの幸せ
著:高木美保  講談社

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もうだいじょうぶ
自然が私を支えてくれる。
季節と共に暮らすこと――それは大きな安心感だった!

ささやかな畑の向こうに、とてつもなく大きな時間が横たわっているのを感じた時、私はいろいろな意味でコントロールするのを止め始めた。  それよりも、まだよくわからない大きな何かに素直に乗っかって、生きることの意味を知りたくなっている。  (単行本表紙 & 裏表紙より転載)

ちょっと農業してきます
著:大桃美代子  sasaeru文庫

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田んぼの水面をわたった涼しい風、用水路の心地よい水の音、ひんやりとした土の感触...。  都会の生活で心も体も疲れきったあなたには、エステや温泉旅行より、農業のほうが効果的!?  平日は芸能活動、週末は農業活動を続けてきた著者が、ハードだけどハッピーなプチ農村暮らしをレポートします。   (文庫本裏表紙より転載)

個人的に、タレントさんとしての好き嫌い・・・・ということを考えてみた時、高木美保さんはどちらかと言うと好きな女優さん、大桃美代子さんはあんまり好きじゃないタイプの(と言うよりまったく興味のない)タレントさん、という先入観があることをまずは白状しておきますね。  で、その「好き・嫌い」が反映されている可能性が否定はできないんですけど、この2冊、高木さんの本の方は☆4つぐらい、申し訳ないけれど大桃さんの本の方は☆1.5ぐらいというのが KiKi の正直な感想です。  恐らくこれには、同じようなことをしているにしても、その動機の違い・・・・みたいなものが大きく作用しているように思うんですよね~。

  

どちらもタレント業と農作業を両立している女性たち・・・・ではあるんだけど、高木さんのそれはとても自発的で自分のために、自分の生き方を見直すためにそれに手を染めたといういきさつがあるように感じられるんだけど、大桃さんの動機は中越大震災で被災したふるさと復興のための1つの活動として・・・・・という動機があって始めた農作業だったようです。  でね、大桃さんの動機は凄いなぁと正直に感銘を受けるんですよ。  今回の震災もそうだったけれど、こういう大きな災害があった後、自分にできることをやる、しかも被災地の復興に役立つことをするっていうのは本当に素晴らしいことだと思うんですよ。  でもね、動機がそういう外発的な事件に誘導されたものであるだけに、やっぱり発想・・・・と言うか、取り組み方に都会臭が漂うというか、違和感があるというか・・・・・。  要するに発想そのものが「農業をやる」というよりは、「製品を(工業と同じように)作るけど、たまたまその産物が農産物だった」というに過ぎないアプローチだよなぁ・・・・と。

それはそれでやっていること自体を否定はしないんですよ。  それに東京での仕事をこなしながら週末に睡眠時間を削ってまでして農作業に手を抜かないご苦労は察して余りあるし(昨年までの KiKi もそうだった)、「優雅なタレントさんの暇つぶし」には決して見えないので、そういう意味での違和感ではないんです。  「コシヒカリ」の産地で「コシヒカリ以外のものを作る」ことに対する違和感でもないんです。  ただ、何て言うか、根本のところ、精神的な面で何となく相容れないものを感じちゃうし、そのスタンスで農業を語られることに「う~ん?」と戸惑い・・・・のようなものを感じちゃうんですよね~。  ついでに言うと、この本も何のために書いた本なんだろう??と思わないでもない ^^;   ひょっとして、大桃さんの作られた「桃米(雑穀)」の宣伝のためなんじゃないかと邪推したくなっちゃうほど、「農業的」じゃないような気がするんですよね~。  

食料自給率がどうの、農家の後継者不足がどうの、遊休耕作地がどうしたな~んていうくだりもあったりするんだけど、その記述もどこかで読んだことがあるレベル以上に掘り下げているわけじゃないので、二足の鞋を履いた人なりの考え方が見えてくるわけじゃない・・・・。  ま、要するに、KiKi の目には「キャスターみたいな仕事もちょこっとやってました。  だから知ってるんだけど・・・・」という自己主張にしか感じられませんでした。  だいたい農業について語る際に「都会での疲れをエステや温泉旅行ではなく農作業で試してみませんか?」みたいな記述もいかがなものか?と・・・・・。  都会人を農業にいざないたいんでしょうか??  でもね、被災地のボランティアが遊興ボランティアであっては迷惑なのと同様、エステや温泉気分で田んぼや畑に来られてもねぇ・・・・・。

ま、てなわけで、KiKi としては大桃さんとはさほどお友達にならなくてもいいかなぁっていう印象が強い本だったんですよね。(ま、先方も別に KiKi とはお友達にならなくてもいいだろうけど ^^;)  対して高木さんの方は「ああ、できればこの人とお友達になりたいなぁ!」と感じさせてくれる本でした。  文章に気負いのようなものは欠片もないんだけど、彼女自身がどんな生き方を指向しているのかがストレートに伝わってくるし、彼女が何を考えて「農家タレント(?)」という生き方を選んでいるのか、その根っこにあった彼女の価値観、感性がスッと心に響いてきます。

「自然と人間」ということを真正面から受け止め、彼女の那須高原での生活から彼女が感じ取ったある種の彼女なりの哲学が書かれている本という意味で良書だなぁ・・・と。  ま、ひょっとしたらこれって KiKi の感性と似ている部分が多いからスンナリ受け止められただけなのかもしれないんですけどね(苦笑)

ついで・・・・と言っては何ですが、もう1冊この間東京で読了した本もご紹介しておきたいと思います。

やさい暮らしを、はじめませんか。
著:伊藤志歩  ポプラ社

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心まで満たしてくれる「おいしい野菜」があります。  有機農家がつくる野菜のセレクトショップ店主が、とっておきの野菜の見方、味わい方、楽しみ方を紹介。  

ま、この本はサラ~っと流して眺める本っていう感じでしょうか?  若くて体力があって、やる気と気力が備わっている世代の人じゃないと「有機農法」っていうのはなかなかシンドイものがあると思うので、そういう農家さんのご紹介があるという意味ではちょっとだけ嬉しい本っていう感じでしょうか?

さ~てっと。  色々な農業をやっている他の人のお話はこれくらいにして、KiKi は自分の野良仕事に邁進するために、今日もLothlórien_山小舎へ向かいます♪

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年5月27日 23:00に書いたブログ記事です。

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