2011年9月アーカイブ

白鳥異伝(下) 荻原規子

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ヤマトタケル伝説を下地にした「和製ファンタジー」の下巻。  元々がヤマトタケル好きの KiKi にとってはなかなか楽しめる物語でした。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

白鳥異伝(下)
著:荻原規子 絵:佐竹美保  徳間 Novels Edge

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「そなたの胸にはすでに4つの勾玉がそろっている・・・それ以上になぜ望むのだね」 「剣の力を滅ぼすため、そして同時に剣の主を救うためです・・・5つをそろえなくてはできないのです。  日高見(ひだかみ)の勾玉は、なぜ見つからないのでしょう・・・」  「日高見の勾玉はある」  岩姫はいい、一度目をつぶって考えてから再び遠子を見た。  「だが、そなたからはへだてられている。  そなたも菅流(すがる)もじゃ。  御統(みすまる)の主にそれを見つけ出すことはかなわぬ。  ・・・だがそなた、おそらく玉の御統の最後の主となるであろう橘の末裔(すえ)の娘に、これを言ってやることはできる。  勾玉は、勾玉だけを力とするものではない・・・・」  (本裏表紙より転載)

上巻のエントリーでも書いたように、これは結構面白かったです。  難があるとすれば、若干「ハーレクインっぽさ」が鼻につくあたりでしょうか(笑)  せっかく日本の古典、それも記紀で描かれる世界を舞台にしているわりには記紀を読んで感じる素朴さ・荒々しさとか万葉集を読んで感じる大らかさはなりを潜め、現代っぽい「綺麗さ」が大手をふるっているように感じられ、ちょっと嘘っぽい(苦笑)  でも日本神話とはあんまり接点を持たずに育っているだろう(よくは知らないけれど)現代の中高生あたりにこの物語を読むことによって日本神話に興味を持ってもらうきっかけにはいい本なんじゃないかなぁ・・・・と。

作品のプロット自体にはさほど独創的なものを感じないのですが、「大蛇の剣」や「勾玉」と言った小道具類の扱い方が見事だなぁと感じます。  個人的には歴史の教科書なんかで「勾玉」の写真を初めてみたとき、「これのどこがよかったんだろうか??」と感じていた KiKi ですが(とは言いつつも、大人になってからはあの太極図(下図↓ 参照)の片割れみたいな形に魅せられていたりする)、こういう形で出てくると「ああ、そういうこともあったかもしれない・・・・・」と妙な納得感みたいなものが得られます(笑)

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白鳥異伝(上) 荻原規子

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せっかく図書館で「これは王国のかぎ」を借り出し読了したのを機会に、以前途中で放置してしまった「勾玉三部作」の残りに挑戦することにしました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

白鳥異伝(上)
著:荻原規子 絵:佐竹美保  徳間 Novels Edge

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「・・・・三野(みの)はおちる。  ・・・かの者はつに悪しき力を発動させ、わしにはさだめを読むことはかなわなくなった・・・・」  遠子(とおこ)は小さな声でたずねた。  「かの者とは・・・小俱那(おぐな)のことですか」  「そうじゃ・・・かの力をとりおさえなければならぬ。  わしらのほかにも橘はいる・・・象子(さきこ)・・・わしら以外の橘はどこにおるか、申してみなさい」  象子はくちびるをしめしてから、暗唱するように言った。  「朝日ののぼる日高見(ひだかみ)の国、夕日の沈む日牟加(ひむか)の国、三野の国、伊津母(いづも)の国、名の忘られた国、これら5つの国には勾玉があり、5つの橘がそれを守っております。  (本の裏表紙より転載)

これは面白い!!  少々、少女マンガチックなところが気にならないではないけれど(この本の挿絵が・・・・ということではなく、筋運びが・・・・です)、ファンタジーと言えば英国物という先入観にも近いものを持っている KiKi にとっては「よくぞ日本神話をベースにこんな作品を書いていただきました!!」という想いを抱かせるに十分な面白さです。  そして何よりも嬉しいのがさすが国文学を学んだ方が書いた日本神話ベースの物語であるだけに、美しい古代の日本語を彷彿とさせる名詞の数々に出会えることです。

上記の引用文に含まれる国名しかり、巫女やヒロインの名前しかり・・・・。  現代の私たちにも決して馴染みがないわけではない「音」に当てられる文字が物珍しくもあり、想像力をかきたてられもし、石とコンクリートの文化がすっかり定着したこの国のもともとの姿に想いを馳せることができるように感じます。  それが「ストーリーの追いかけにくさ」と表裏一体になっているのが日本神話の残念なところなんですけどね~(笑)

 

日本のファンタジー界を負って立つ三羽烏のお1人と言われる荻原さん。  試しに「西の善き魔女」を読んでみたものの、正直なところさほど感銘を受けず、「勾玉三部作」の第一作はかなり興味深く読んだものの、いろいろ事情があって後が続かず(^^;)にいた KiKi です。  今回図書館で見つけたこの本をきっかけに、何とか勾玉三部作までは読了したいと考えています。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

これは王国のかぎ
著:荻原規子  理論社

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失恋して泣き疲れて眠ったあたしが目覚めたら、そこはチグリスの畔、目の前にはターバンの青年が。  月の砂漠、王宮の陰謀......アラビアンナイトの世界に飛び込んだ少女の愛と冒険の物語。  (Amazon より転載)

う~~ん・・・・・。  これは何と言ったらいい物語なんでしょうか??  もしも KiKi が今、中学生だったら結構好きになった物語だと思います。  そして、その初読体験があったうえで今の KiKi の年齢で再読したのであれば、当時の自分の感情を反芻したりするオマケも手伝って、感銘を受けたかもしれません。  でも・・・・・でも・・・・・・。

まあ、「初恋」とか「失恋」とか「親友に好きな人を取られた」いう設定(全部同じか?)が、今の KiKi にはこそばゆくて、何となく居心地が悪いんですよね~(苦笑)  もちろんその時の主人公ヒロミの感情は理解できるし、あの年齢特有のある種の自己陶酔・・・・のようなものは、KiKi にも全く覚えがないことではないんですけどね。

それにね、KiKi にとってどうしても抵抗があるのが主人公が自分のことを「あたし」と呼んでいることだったりします。  いえね、KiKi も音声的には同じように自分のことを「あたし」と呼んだ記憶はあるんですよ。  でもね、こんなことを言うと古いかもしれないけれど KiKi の子供時代には「あたし」と表記するのは間違いで「わたし」じゃなければいけなかったんですよ。  もしもこれが国語のテストだったら、「あたし」は×だったんですよ。  先生に「あたし ではなく わたし と書きましょう。」と赤字で添削されちゃうはずだったんですよ。  冒頭の「あたし」でつまづく上に、その「あたし」で始まる一人称の語り口がこれまたちょっと読みにくい・・・・・。  まあ、これは世代の問題なんでしょうかねぇ・・・・・。

きつねのライネケ ゲーテ

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岩波少年文庫読破計画をぶちあげ、全冊(のつもり)の Index を作成していた時、そのラインナップの中にゲーテの名前を見つけた KiKi はビックリ仰天したものでした。  あのゲーテ、「ファウスト」や「若きウェルテルの悩み」や「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」を書いたゲーテ、ワイマール公国の宮廷顧問を務めたゲーテ、「18世紀の知性の象徴」のような存在だったゲーテが少年文庫にラインナップされるような作品を書いていたなんて!!ってね。  でもね、この物語、実はゲーテの創作ではなかったみたいです。  ヨーロッパで多くの人に知られていた「狐物語」という物語に題材を求め、そこにゲーテなりの人生観・・・・というか、社会観を若干付け加え深みを増した物語にしあげた作品がこの「きつねのライネケ」とのこと。  ま、何はともあれ、本日の KiKi の読了本はこちらです。

きつねのライネケ
著:ゲーテ 編訳:上田真而子  岩波少年文庫

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ヨーロッパに古くから語りつがれてきた、悪がしこいきつねライネケの物語。  ライオン王の御前で、狼、うさぎ、にわとりなど、動物たちがつぎつぎにきつねの悪行をうったえる。  言葉たくみに王をだまし、死刑をのがれたライネケは...。   (文庫本裏表紙より転載)

この岩波少年文庫版「きつねのライネケ」は読者対象として小学5.6年生を想定しているようです。  つらつらと思い出してみるに、KiKi がその年齢層だった頃、子供のための読み物というものの大半は「勧善懲悪」「予定調和」の物語ばかりだったように思います。  そうであるだけに KiKi は読中、まるで当然の事でもあるかのように「ああ、最後にはライネケには罰が当たるんだろうなぁ」と思いながら、ライネケの口から出まかせ答弁を楽しんでいました。  ところが・・・・です。  な、な、なんとライネケは勝利を収め、ライオン王の片腕となって動物王国(?)の重鎮となってしまうなんて!!!

でもね、よくよく考えてみるとまさにゲーテさんが最後の最後に仰る言葉どおり

さてさて世の中とはこんなもの、いつの時代でも、永久に変わりないのではないだろうか。

だよなぁ・・・・・と。  とは言うものの・・・・・・。  こんな救いのない終わり方の物語が児童文学であって、いいんだろうか???とちょっと複雑な気分です。  だってこれじゃ「憎まれっ子、世にはばかる」だし、「正直者は馬鹿を見る」だし、「最後に勝つのは悪賢いヤツ」みたいじゃない・・・・・・。  (まあ、現実としてはそういう側面もなくはないけどさ・・・・・) 

以前、デルフィニア戦記を続けざまに読んだ頃から、この外伝の存在は知っていました。  その時から興味だけは持ちつつも、この C-Novels というシリーズに気恥ずかしさ・・・・・みたいなものがあって、なかなか手にすることができずにきたのが本日の読了本です。  たまたま図書館で見つけることができたので、思い切って借り出して読んでみました。

大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝
著:茅田砂胡  中央公論新社

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大華三国の一角、デルフィニア。  かの地に二人の若者がいた。  ひとりは王国を代表する大貴族であり、国王の縁戚でもある筆頭公爵家の才気煥発な十二歳の嫡子。  一方、身分では比べものにならぬ地方貴族の子息ながらも、天才的な腕を持つ十七歳の剣士。  国王崩御の混乱の陰で彼らは戦う ― 未来を掴むそのために。  (新書本裏表紙より転載)

この装丁、正直なところ50を超えたオバハンにはちょっとキツイものがあります ^^;  そうであるだけに本編の方は文庫本で制覇した KiKi にとってこの本の文庫本発刊はとても待ち遠しいものがありました。  でも、知らないうちに出ていたんですねぇ。  今回、図書館本でこれを読了し、この(↑)Amazon Link を作ろうとPC に向かっていたら発見しました。  さらには今ではこれとは別の外伝も出ていたんですねぇ・・・・・。  ま、もう1冊の外伝の方はともかくとして、KiKi と同じようにこの(↑)装丁がちょっとキツイと思われる方のために、文庫本の方の Amazon Link も載せておきますね(笑)

51kJKg-d2dL__SL160_.jpeg (Amazon)

デルフィニアの黄金期を創出した「獅子王」のそばには、内乱期から数々の戦場を共にした二人の騎士団長がいた。  一人は筆頭公爵家の才気煥発な嫡子、一人は地方貴族の出身ながら卓抜した剣の腕を持つ天才剣士。  身分の異なる騎士たちの強固な絆はいかにして結ばれたか。  若武者の青春を描く待望の外伝。  (Amazonより転載)

いや~、これは結構 KiKi 好みのお話だったかもしれません。  少なくとも超人的な王妃(?)リィが出てこないだけでも(もちろんそれで薄れてしまった魅力もあるのですが)、人間模様の物語としてスンナリ読み進むことができました。  この「デル戦」の登場人物の中ではバルロに思い入れが強かった KiKi としては、あまりにも幼くて可愛い彼の姿に思わず心がくすぐられました(笑)  いや~、良い!  すこぶる良い!!  このバルロがあってのあのバルロです。

 

たまたま手持ちで未読の図書館本がなくなってしまった(要するに返却 - 新規借り出しをしていない)ので、KiKi の岩波少年文庫コレクションの中から未読のものを読んでみることにしました。  子供時代には所謂「物語系」の本が好きで、まして現実の冒険ものにはさほど興味がなかった KiKi には初読本となります。

エヴェレストをめざして
著:J.ハント 訳:松方三郎  岩波少年文庫

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1953年5月、世界最高峰のエヴェレスト(チョモランマ)は、ついに人類の足跡をしるした。  長年にわたる入念な踏査と周到な準備、国境を越えた人々の友情と団結の力、チャレンジ精神 - この隊をひきいたイギリス遠征隊の隊長みずからが若い人たちに語る感動的な冒険物語。  (文庫本扉より転載)

人類初の・・・・・という物語が数多ある中で、KiKi にとって最も縁遠く、ついでに興味の対象にならなかったのがこのエヴェレスト登頂をはじめとする「肉体酷使系冒険物語」です。  基本的には「山好き」の KiKi だけど、そんな KiKi にとって「エヴェレスト(チョモランマ)」とか「K2」というのは KiKi の分類では「山カテゴリー」に属するものではなく、「極所カテゴリー」に属するもので、それに人生をかける人たちを尊敬(? というより驚嘆?)こそすれど、自分に引き寄せて何かを考える対象物にはなりえません。  要するに軟弱なのです(苦笑)

最近では NHK BS なんかで数多くのネイチャー番組が放映され、それらを観ることはよくあるのですが、そんな時 KiKi の口をついて出てくるのは

「信じられない!!  よくもまあ、あんな所まで行ってみようと思うものだこと!  KiKi なら挑戦したら1億あげると言われても絶対に行きたくない!!」

という言葉だったりします。  よくよく考えてみると映像として見せてくれるものに関しては敢えてチャンネルを合わせてまでして観る癖に(まあ、これには最近のTV番組に対する幻滅・・・・みたいな感情があって、他に観るモノがないという事情もあるのですが)、こんな発言をするのですからゲンキンなものです。  でね、映像としてだったら観てみたいと思う癖に、こういう本に関しては子供時代から今に至るまでさほど興味を持たずに生きてきたというのも、甚だゲンキンなものです。  まあ、そういう意味ではこの Blog で「岩波少年文庫全冊読破プロジェクト」を立ち上げていたが故に古本屋めぐりをしてまでして手にすることになった1冊と言えます。     

Happy Birthday, My Dear, Norn

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今日の右サイドバー、「ノルンはいくつ?」をご覧いただけたでしょうか??  今日は我が家の愛犬ノルンのめでたい、めでたい Birthday です!!

 

ノルンは9月25日生まれ
今日で5歳です♪
Happy Birthday!!
ヒトなら36歳くらい !
天秤座です

 

いや~、とうとう君も36歳ですか!!  去年は32歳だったので、年々、KiKi に追いついてきますねぇ~。  まだまだお子ちゃまかと思っていたら、今や妙齢のレディーではないですか!!  

ま、何はともあれ、

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来年も元気に誕生日を迎えられますように・・・・・。  例年通り、今年もケーキはないけど、ここで祝ってあげるからそれでよしとしてくれたまえ♪(笑)

 

 

昨日、我が高山村では大イベント(?)が敢行されました。  昼間に村内をお散歩(?)するデイウォーク、そして星が名物の高山村を夜歩く、ナイトウォークです。  どちらも新参の村人である KiKi にはとっても興味深かったんだけど、夜遊びは東京時代に散々したので(もっともあっちは飲んだり歌ったり踊ったりで、こっちは星座鑑賞 & お散歩だから随分中身が違うんだけど ^^;)、デイウォークに参加してみました。  デイウォークは村の地域振興課というところが主催する今年から始まったイベントで、ナイトウォークは村の商工会の主催とか。  ちっちゃな村ではあるけれど、皆さんいろいろ工夫をこらして頑張っていらっしゃいます!  デイウォークでは3つのコースが準備されていて、このうち KiKi は「秋の四辺形 高山村歴史散策コース」と銘打たれたコースを選択しました。  なぜ、このコースが「秋の四辺形」なのか?は今日、このエントリーを書いている間に判明しました。  こういうこと・・・・・のようです(笑)  へぇ!  あのコースはペガサス座だったんだ!!  なかなか洒落たネーミングだったんじゃないですか!!

ま、それはともかくとして、このデイウォークのコースはこ~んな感じです。

ふれあいプラザ(村の温泉施設) ~ 中山城址 ~ みくに屋(農産物直売所;因みに上州高山農園ではこちらの直売所に納品しています♪) ~ 三国街道中山宿新田本陣 ~ 本宿本陣 ~ 中山神社(このあたりの人は初詣ではここへお参りするらしい・・・・) ~ 田んぼアート ~ ふれあいプラザ  距離約4.5Km  所要時間 約2時間

KiKi はこのコースのうち、スタート & ゴール地点である温泉とみくに屋さんと新田本陣(但し外から眺めただけだけど)には行ったことがあるけれど、それ以外の場所はお初です。  で、ここ高山村にLothlórien_山小舎を構えて以来、ここは昔誰の所領だったのか?疑問に思いつつもちゃんと調べていなかったので、今回のこのツアーはとっても楽しみでした。

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さて、集合場所に指定されていた「ふれあいプラザ」に行くと、こ~んな景色に遭遇。  若者が2人、杵を手に餅つきの準備をしています。  いや~、杵と臼の実物を見るなんて何年ぶりのことでしょうか!  子供の頃には自宅で餅つきをしていたんだけど、ひょっとしてそれ以来??  今でもちゃんと、あるところにはあるんですねぇ。  そしてもっと驚いたのは、村には若者がこんなにいるんだということでした。  まあ、よくよく聞いてみると、彼らは都会の大学生で今年の夏「体験田舎暮らし」みたいなことで、何日間か村に滞在していた青年たちだったらしい・・・・・。  で、今回はこのイベントに参加するためにわざわざ自費で村まで来てくれたらしい・・・・・。  KiKi の学生時代には少なくとも KiKi の周りにはこういう活動をしている仲間はいなかったので、か★な★り 新鮮でした(笑)。

そして今回のデイウォークの案内人を務めてくださるのは、高山村ガイドボランティアのお2人です。  ガイドボランティアを募集していたことも知らなかったし、まだまだ村人にはなり切れていない KiKi です ^^;

 

ピスタチオ 梨木香歩

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9月28日までに返却しなければならない吾妻郡図書館から借りてきている本全6冊のうち(うち1冊は友人名義で借り出し うふ♪)、最後の1冊を読了しました。  今回は先日ご紹介した 「f植物園の巣穴」と今日ご紹介するこちらが梨木作品です。

ピスタチオ
著:梨木香歩  筑摩書房

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なにものかに導かれてやってきた、アフリカ。  棚は、すでに動きはじめたこの流れにのるしかない、と覚悟をきめた...。  待望の最新長篇小説。  (Amazon より転載)

以前にもこのエントリーで書いたことだけど、梨木作品の装丁ってホントに KiKi 好み 266.gif  KiKi の読書の楽しみの最大のものはもちろんその本で詳らかにされる何らかの物語だったり、1つの視座だったりするわけだけど、同時に結構大事なのはその本の頁をめくる前の「本」としての姿である部分も決しておざなりにはできない要素なだけに、梨木作品に関しては「この装丁の本を手にしているこの瞬間の満足感」みたいなものもあるんですよね~。  そういう意味では岩波文庫みたいな本は「大事なのは中身でしょ」的な合理主義が徹底しすぎていて、時に物足りなくなることもあるんですよね~。  もちろん岩波文庫のラインナップには大満足 & 長年とってもお世話になっているので、装丁だけで離れることはないんですけどね(笑)

でも、この装丁に対するこだわりがあるからこそ、「岩波少年文庫 特装版」も「岩波少年文庫 復刻版」もあちこち探し回って、今となってはかなりお高いのにそれこそ清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入したりもせずにはいられないのです(笑)  

ま、それはさておき、本作もまさに KiKi の好みストレートど真ん中の梨木ワールド満載の物語でした。

ここ何日か別件でバタバタしていてほとんど PC に向かう時間が取れませんでした。  結果、読了からかなり日にちが経ってしまったのですが、この Blog は KiKi の読書記録を兼ねているので、数日前に読了したこちらの本のご紹介をしておきたいと思います。

西遊記(上)(中)(下)
著:呉 承恩 編訳:伊藤 貴麿  岩波少年文庫

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花果山の石から生まれた孫悟空は、72通りの変化の術を使って、縦横無尽の大活躍。  インドへ経典を取りに行く三蔵法師を助け、数かずの妖魔を退治しながら冒険の旅を続ける。  (岩波書店HPより転載)

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三蔵法師と、孫悟空・猪八戒・沙悟浄の一行は、あるときは国王の病を治すために妙薬を作り、またあるときは、妖怪たちを退治し、困難を切り抜けながら旅を続ける。  (Amazon より転載)

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唐の国からはるばる仏典を求めてやってきた三蔵法師たちは、ついに霊山の頂上に到着する。  そして、大事をなしとげた三蔵法師・孫悟空・猪八戒・沙悟浄はそれぞれ新たな道へ。 ― 大冒険旅行の完結編。  (Amazon より転載)

先日読了した「ガリヴァー旅行記」と同じように、西遊記も子供時代に絵本で出会ったきり、ちゃんと読んだことのない物語の代表選手です。  孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師というメインの登場人物の名前は知っているし、悟空の武器、「如意棒」の名前も知っている。  でも、正直言うと KiKi は今回の岩波少年文庫の西遊記を読むまで「にょいぼう」が「如意棒」という字を書くことさえ知りませんでした。  いえ、知らなかっただけではなく、どんな字で書くのか興味を持ったことさえありませんでした。  中国語を知らない KiKi が原典を読んだことはないのはまあ当然のこととしても、言ってみれば兄弟分の文字文化を持つ中国の物語であるにも関わらず、その物語に出てくる小道具の名前がどう書かれるのかに興味さえ持たなかったことに今更ながら気がつき、ちょっと唖然としました ^^;

 

たまたま昨日、「f植物園の巣穴」を読了し、そうしたら連鎖反応的に「家守綺譚」を思い出し、ついでにその本を読了した際に感じた「明治の文豪作品」へのノスタルジーみたいなものまでを思い出しました。  都合よく吾妻郡図書館で借り出してきた本の中の1冊にこちらが入っていたので、そのノスタルジーの穴埋めに・・・・とばかりに読了しました。

21世紀の日本人へ 夏目漱石
晶文社

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「一言にして言えば現代日本の開化は皮相上滑りの開化であるという事に帰着する...」  「国家的道徳というものは個人的道徳に比べると、ずっと段の低いもののように見える」   夏目漱石による日本と日本人に関するエッセイを集成。  (Amazon より転載)

Amazon の紹介文だと、あたかも漱石先生のエッセイ集からの抜粋に見えなくもないこの本。  実態としては漱石先生が明治末期から大正にかけて、日本のそこかしこで行った「講演会」の内容を書き起こしたもの・・・・のようです。  もっとも、テープレコーダーとかICレコーダーとかが既に日本に存在していたわけではなかろうと思われるので、そこは何らかの加筆修正等々が加えられ岩波書店が編纂した「漱石全集」に盛り込んであったものを、さらにもう少し現代人にもわかりやすいように若干のお色直しをしたもの、ということのようではありますが・・・・・。

収録されているのは以下の講演です。

現代日本の開化 (1911年8月15日 @和歌山)
おはなし (1914年1月17日 @東京高等工業学校)
私の個人主義 (1914年11月25日 @学習院輔仁会)
道楽と職業 (1911年8月13日 @明石)

漱石先生の文学作品はずいぶん昔(中学時代から高校時代)に一通り読んだはず・・・・ではあるものの、あんまり筋を明確に覚えておらず、この Blog に読書記録をつけ始めてからも、気になる作家ではありつつも「坊ちゃん」と「夢十夜」の2冊しか再読していません。  漠然とした印象としては、彼の作品には「暗鬱な気分」が投影されている作品が多かった(例外:坊ちゃん)し、できればあんまり直視したくない人間の性・・・・みたいなものを目の前に広げられて、若き時代の KiKi は結構戸惑わされた・・・・という感じでしょうか。  まあ、そのあたりはいずれ主要な作品を再読してみて再評価するとして、何はともあれ、この本の中に含まれている「現代日本の開化」と題する講演で、まさにその時代を体感した英才がどんなことを語っているのかに興味を覚え借り出してきました。

 

f植物園の巣穴 梨木香歩

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吾妻郡図書館で借りてきた梨木作品2作目です。

f植物園の巣穴
著:梨木香歩 朝日新聞出版

41zmMvGVp6L__SL500_AA300_.jpeg (Amazon)

植物園の園丁は、椋の木の巣穴に落ちた。  前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、烏帽子を被った鯉、幼きころ漢籍を習った儒者、アイルランドの治水神...。  動植物や地理を豊かにえがき、埋もれた記憶を掘り起こす会心の異界譚。  (単行本の恐らく帯;図書館本のため、表紙に貼ってあったこれは恐らく帯と察せられる より転載)

歯痛に悩む植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。  前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神......。  人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。  怪しくものびやかな21世紀の異界譚。  (Amazon より転載)

う~ん、これは難解な本ですなぁ・・・・。  でも、難解ではあっても何故か近しく、親しく、ついでに言えば「現代の神話的」であり、KiKi の好みにはまさにジャスト・フィットの作品でした。  彼女の著書としては「家守綺譚」にかなり近いもの(若干「沼地の~」にも近いかも・・・・ ^^;)だと感じます。  

昨日のエントリーで「昭和の香り」みたいなことを書いた KiKi だけど、恐らくこの作品の舞台も昭和初期の日本のような気がします。  まだまだ日本神話の世界も今ほど廃れて(と言うとちょっと一般化しすぎでしょうか?)いないけど、西洋的合理主義も表舞台に出てきた時代。  まだまだ「庄屋」な~んていう言葉が身近だった時代。  そして、祖先とのつながりが感じられ「家」が重んじられ、オノコの美学が通用した時代。  この本を読んでいてふと思い出したのは随分前に読了した、内山節の「日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか」という本のことでした。

まだまだ「キツネにだまされた」人が生息していた時代背景でこそ、説得力のあるこの「あわい」の世界。  騙されているような、訳がわからないような世界でありながらも、何故か日本人のDNAにはしっくりと馴染む、現代の神話のような摩訶不思議な世界に主人公ともども漂う自分の心に一種の安らぎに似たものを覚えました。  いえ、本当は不思議だったり理解できなくてもどかしかったりするんですよ。  でも、現実世界では感じる「理解できないことによる不安感」が、何だか頭の中のことだけであり、魂レベルではそれは大したことじゃないと感じられるような安堵感なんです。

 

不思議な羅針盤 梨木香歩

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一時期、遅ればせながら・・・・ではあるものの、梨木果歩さんの作品(但し文庫本)を連続して読んだ時期がありました。  その前後の時期から気になってはいたものの、未だハードカバーしか出版されていないことにより「文庫が出たら・・・・・」と待ち続けていた作品が何冊かありました。  でも、なかなか次の文庫本が出てきません・・・・(涙)  そうしたら先日、たまたま吾妻郡図書館でそれらの気になっていた本3冊を発見!!  今日はその中の1冊、「不思議な羅針盤」です。

不思議な羅針盤
著:梨木香歩 文化出版局

316Jv8CNx4L__SL160_.jpeg (Amazon)

憤ったり寂しかったり納得したり、何かを慈しんだり発見したりうれしくなったり。  そんな日常にあっては穏やかに南北を指す磁針では物足りず、心の深いところで「不思議な羅針盤」が欲しかったという著者。  同じ年代の女性たちとおしゃべりするような心持ちで、同時に07~09年の社会的事象までも映し出した、万華鏡のようなエッセイ集。  (Amazon より転載)

私自身どこか心の深いところで「羅針盤」が欲しかった、ということもあるのだろう。  憤ったり寂しかったり納得したり、何かを愛しんだり発見して感激したり嬉しくなったり、何だか同じ年代の女性たちとおしゃべりしているような感覚だった。  (あとがきより抜粋部分 帯より転載)

以前、一連の作品を読んだ時にも感じたことだけど、彼女の感性のアンテナに引っかかってくるものとKiKi 自身のアンテナに何らかのシグナルを送ってくるものにはびっくりするぐらい共通項があるんですよね。  もっともそこから展開される物語(心情でもある)には大きな差があって、こちらがモタモタと「えっと、それは○○みたいなもので、でもそう言い切ってしまうのとはちょっと違って・・・・・」などと逡巡している間にスパッと「ああ、それよそれ!」と言わざるを得ないジャスト・フィットの言葉であっさりと言語化されちゃう・・・・・そんな違いは間違いなくあるんですけどね(苦笑)。  でね、ずっと「何でそうなんだろう??」(言語能力の差は置いといて、この感性の正体は?)って考えていたんだけど、やっぱりそこには「同世代」というキーワードがあるような気がするんですよ。

梨木さんは1959年生まれ、KiKi は1961年生まれ。  ほんのちょっとの差はあるけれど、「戦争が終わって経済発展を遂げつつある時代」に生まれ育ったという意味ではおんなじで、今の私たちの生活を支配している電化製品の数々もなかったわけじゃないけれど今ほど多くはなくて、ひもじくて餓死しちゃうような国民はほとんどいなかったけれど今ほど経済的には豊かじゃなくて、スーパーはちらほらとあったけれど日常の買い物は個人商店が主で、都会にはマンション(というよりアパート?)が増えつつあったけれど、戸建て(自己所有か貸家かは別にして)の家の方がまだまだ一般的で・・・・・。  

端的な例をあげるなら、まだ一家にTV一台とまではいかない(要はTVのない家だってあった)時代、当然パソコンだの携帯だのという情報機器ツールはまだ誕生さえしていなくて、(家の固定電話だってない家が多かった)子供の情報源と言えば「親の会話」「近所の大人の会話」「その会話を聞いた友達の話」「幼稚園や小学校の先生のお話」ぐらいが関の山。  要するに誰かの感性(もしくは知性)のフィルターを通ったものだけで、その一つ一つの信憑性は誰も担保してくれない・・・・・そんな時代に育ったということが大きな要因としてあるような気がするんですよ。

 

KiKi が現在大半の時間を過ごしている群馬県の高山村は農業立村です。  ま、あっさりと言ってしまえば農業(畜産業を含む)ぐらいしか産業らしい産業はありません。  一応、村の中に工場もあったりするのですが、正直なところ KiKi はその工場で何を作っているのかよく知らないし、もっと言えば工場こそそこにはあるものの、本社とか営業事務所とかがどこにあるのかさえ知りません。  (・・・・・とここまで書いてみて、一応ネットで調べてみました。  でも・・・・正直なところ何を作っているのか KiKi にはよくわかりませんでした ^^;  本社は沼田にあるみたいだけど・・・)  

ま、てなわけで、ここに住んでいると否応なく「農業」という産業についてあれこれ考えることが多くなります。  でもね、正直なところ落ちこぼれながら会計人だった KiKi のいわゆるビジネス・センスとかビジネス哲学と農業ってどうしても相容れないことが多いような気がするんですよね~。  要するに都市部の、ひいては現代社会では当たり前になっているある種の尺度では測れないことが凝縮されて成立しているのが農業という産業のような気がして、いえ、そもそも産業という捉え方をして「工業」とか「商業」と並立させる発想で俯瞰しちゃいけないのが農業のような気がして仕方ありません。  ま、そんなモヤモヤとした想いを言語化する1つのきっかけになれば・・・・・と手に取ってみたのが本日の KiKi の読了本です。

農は過去と未来をつなぐ
著:宇根豊  岩波ジュニア新書

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イネを植えるのに、なぜ田植えって言うんだろう?  田んぼの生きものを数えてみたら、5700種もいることがわかった。  田んぼはイネを育てるだけでなく、多くの生きものを育てているのだ。  環境稲作を提唱してきた著者が、生産者減少や食料自給などの問題を考えながら、「農」が本来もっている価値を1つ1つ拾いあげていく。  (新書本裏表紙より転載)

都会でのサラリーマン生活が長かった KiKi にとって「働く」「仕事」と言う言葉の意義は常に「収入」と結びついていました。  又、「定時」「時間外」という言葉があるように、「仕事とは自分の時間を切り売りする行為」であり、そこに「労働による付加価値をいかに多くつけるか」が問われて数十年という時を過ごしてきました。  まさに「サラリーマン」、「サラリーのために働く駒」であることに根本から疑問を持ったことはなく、それが「れっきとした大人の義務」ぐらいの感覚でいました。  そしてそこで追及されていたのは「生産性≒どれだけ貨幣換算できる成果を上げられるか」であり、常にその尺度は「いくらになるのか?」でした。  現代の資本主義経済社会の中ではそれはある意味宿命みたいなものであり、この世を生き抜いていくためには必要なことでもあります。

でも、ここ高山村で過ごす時間が増えるにつけ、かつての価値観とは相容れないものがそこらじゅうに転がっていることに気がつくようになりました。

例えば・・・・・・

野良仕事をしていると、冷房の効いた建物の中で仕事をするのとは異なるため9時から5時までな~んていう働き方は通用しません。  だいたいにおいて半端じゃなく暑い日中には外仕事な~んていうのは何時間も続けられるものではないのです。  それを今年の夏、KiKi は我と我が肉体で実感しました。  丈夫なだけが取り柄だった KiKi が水分補給には十二分に気を遣っていたにも関わらず熱中症で倒れちゃうぐらいなんですから!!  

でもね、実際に倒れてしまうまでは「昼間っていうのは働くもんだ」という身に沁みついた習慣があるため、その時間に休むな~んていう発想はなかった・・・・・というより、何だか「その時間に休む ≒ サボる ≒ 堕落」みたいな感覚があって、逆に温度が低い早朝とか夜は「時間外労働」みたいな感覚があるため、別に野良仕事でお給料をもらっているわけでもないのに、何だか「労働時間」という概念との相性が悪いように感じていたようなところがあります。

でも、あの熱中症ダウン事件以来、KiKi の野良仕事での働き方は大幅に変わりました。  サラリーマン時代だったら「早朝手当」の時間帯に働き、サラリーマンが一所懸命働いている時間には昼寝をしていました。  真昼間に布団に入るときには「ああ、今頃、あの会社の人たちは外回りに出かけ、内勤の人は必死になってパソコンに向かっているんだよなぁ。  昔だったらこの時間帯は会議ばっかりだったよなぁ・・・・」な~んてことを思いながら・・・・・・。  まだあたりが暗いうちに起き出すときには「この時間、都会だったらまだ始発電車も動いていないよなぁ・・・・・」な~んてことを思いながら・・・・・。 

さて、今日ご紹介するこの本。  実は KiKi は2日ほど前(というより昨日の早朝2時ごろ)に読了した本でした。  まるで遠足の前の日の子供みたいに、寝付けなかった KiKi は布団の中であっちへ転がりこっちへ転がり・・・・・。  羊を数えてみたりもしたんだけど、どうしても眠れません。  観念して起き出し本棚の前に移動し、比較的活字の大きな岩波少年文庫を物色しました。  そうして手に取ったのがこの読了本です。

魔法のアイロン
著:J.エイキン 訳:猪熊葉子  岩波少年文庫

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ジョンが宝くじで当てた、ごく普通のアイロンが、隣り近所をまきこむ大騒動のもとになり...。  ストーリーテリングの名手エイキンが、昔話の伝統にのっとりながらも自由で個性的なユーモアやファンタジーを展開させた、ふしぎなお話9編。  (文庫本扉より転載)

現在市販されている岩波少年文庫のエイキン作品と言えば、「アーミテージ一家のお話全3巻;おとなりさんは魔女、ねむれなければ木にのぼれ、ゾウになった赤ちゃん」なんだけど、この1つ前の岩波少年文庫のシリーズでは「とんでもない月曜日」とこの「魔法のアイロン」が販売されていました。  このうち「とんでもない月曜日」は「アーミテージ一家のお話全3巻」の抜粋みたいなものなので現在の版の方が充実しているわけですが、こちらの「魔法のアイロン」の方は絶版状態です。  個人的にはこちらのちょっと民話風な物語はかなり好き♪なので、こちらが絶版状態なのは寂しい限り・・・・・。  いずれは再販してくださる予定があるのでしょうか??  収録されている物語は以下の9編です。

「めいわくな贈り物」
「オウムになった海賊と王女さま」
「魔法のアイロン」
「料理番になった王女さま」
「腕のいい庭師のお話」
「失業した音楽師たち」
「一晩じゅう立っていた王さま」
「ふしぎなレコード」
「三つめの願い」


ふるさと探訪 第3弾

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以前、このエントリーとかこのエントリーでお話した吾妻東部町村連携講座(吾妻郡東部の3町村が連携して開設する地域住民対象の講座)の第3弾が昨日開催されました。  今回の主催はおらが高山村のお隣、中之条町でした。

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中之条では2年に1度「中之条ビエンナーレ」というイベントが開催されています。  町の中のそこかしこに現代アートが展示され、里山の風景と現代アートという相性がいいような悪いようなある意味相反する2つが醸し出す雰囲気をたっぷり堪能できる(?)イベントになっています。  このイベントに関してはふとした折に耳にしていて、「一度は覗いてみたいなぁ」と以前から思っていたのですが、とは言っても野良仕事とか家事にとりまぎれて一度も体験していなかった KiKi。  そういう意味では今回この「ふるさと探訪」で取り上げていただいたのは結構嬉しかった(笑)。 

今回が3回目の開催にあたるのだそうで、イベントのプランナーさんもある意味、「都会ズレ」していらっしゃるようで(あ、悪口ではありませんよ。  念のため)こ~んな立派なパンフレット(有料 500円)が準備され、地図や作品紹介、更にはアーティストインタビューなどが網羅されているほか、スタンプラリー企画やら、あちこちの商店のクーポン企画なんかもあります。

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でもね、これがなければ歩けないか?と問われればそんなことはなくて、無料のパンフレットもあるし、それ以上に街中にこんな看板が立てられ、初めて訪れた人でもさほど迷子になる心配はなさそうです。

2011_Sep14_020.JPG  さらには展示会場にも同じトーンのこんな看板があります。

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こういう一つ一つを見ると、中之条という町がどれだけこのイベントに力を入れているか、痛いほど伝わってきます。  高山村みたいな農村から見ると立派な「マチ」の中之条町だけど、それでも地方都市の例外に漏れず、この町の多くの店はシャッターをおろし、普段であれば人通りも決して多くはありません。  でも、このイベントの集客効果はマズマズみたい・・・・。  まあ、東京あたりからここまで来る人がどれくらいいるのかは定かではないのですが・・・・・・ ^^;

  

あちこちへ浮気をしつつ、ようやくムーミン・シリーズの最終巻に到達しました。  本日の KiKi の読了本はこちらです。

ムーミン谷の11月
著:T.ヤンソン 訳:鈴木徹郎  講談社文庫

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まっ白な雪にとざされて、長い冬眠に入る前のムーミン谷の11月......人恋しくてムーミン家に集まってきたフィリフヨンカ、ホムサ、ヘムレン、スナフキンたち。  ところが、心をなごませてくれるはずのムーミン1家は旅に出ていて......。  フィンランドの女流作家ヤンソンが読書に贈るファンタジックで魅力的なムーミン童話の最終巻。  (文庫本裏表紙より転載)

KiKi は前作の Review で「次に読むことになるムーミン・シリーズのタイトルが「ムーミン谷の11月」であることから察するに、この島での生活は長続きしなかったことが想定できちゃうんだけど・・・・」な~んていう戯けたことを書いたわけですが、な、な、なんと、この本ではムーミン一家は全くと言っていいほど姿を表しません。  どうやらムーミン一家の「灯台のある島暮らし」は続行中の模様・・・・・^^;  そんなムーミン屋敷に集まってくるのはこの表紙(↑)に描かれている個性豊かな皆さんたち。  性格も考え方も生きるうえでの拘りもすべてが異質な者同士が寄り集まっているんだけど、そんな彼らの心の中の揺れ動きだとか、些細なことで衝突するドタバタ劇の中に、まるでそこに一緒にいるかの如くに寄り添っているムーミン一家の「存在感」とでも呼ぶべき気のようなもの・・・・・。

決してホラーチックでもなければ、フェアリーテール的でもなく、でもフィジカル(物理的)にはそこにいないのに、確かにそこにいる感じ・・・・・。  それが何とも不思議で同時に「ああ、これこそがムーミン一家」と感じさせてくれる物語だと思います。

  

「やりこみ系ゲーマー」だった KiKi が親類の子供に触発されて始めたドラクエのエンディングを未だに迎えていないにも関わらず、それをそっちのけで再び読書三昧の日々を送っています。  その理由の1つは夏の農繁期を過ぎちょっぴり時間に余裕ができてきたことにもあるけれど、それ以上に以前ほどはゲームの世界にのめりこめなくなっていることもあるような・・・・・。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ほんとうの空色
著:B.バラージュ 訳:徳永 康元  岩波少年文庫

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フェルコーは貧しい母親と二人暮らし。  少年が、野原の花の汁でつくった青い絵の具で空を描くと、その空にほんものの太陽や月や星が輝きだしました。  少年は、つぎつぎと不思議な出来事にめぐりあいます。  みずみずしいハンガリーの名作。  (文庫本裏表紙より転載)

以前から KiKi はハンガリー民謡とかジプシーの音楽なんかを聴くと、「異国情緒」というよりは「親近感・・・・のようなもの」を感じ、日本人と気質が合う民族という印象があったりしたんだけど、この物語を読んでいても同じような郷愁に近いものを感じました。  

物語冒頭では貧しい少年の描写から始まっているので、昔よく読んだタイプの「貧困の中で幸せを見つける」というプロットの物語なのかなぁ・・・・と思い、中盤で野原の花の汁でつくった青い絵の具が出てくると、いわゆる手仕事世界系のほのぼの文学かなぁ・・・・と思い、その絵の具で描かれた絵の空にほんものの太陽や月や星が輝きだすとそのあまりのシュールさに唖然とし、と、同時にこの物語がどこへ向かって語られているのかチンプンカンプンに・・・・ ^^;  描写は美しいんだけど、いったいこの物語のテーマは何なんだろう????ってね。

全てが KiKi の中で解決したのは最後も最後、ラスト2ページでした。

 

今日も吾妻郡図書館で借り出してきた岩波少年文庫を読了しました。  本日の KiKi の読了本はこちらです。

月曜日に来たふしぎな子
著:J.リーブズ 訳:神宮 輝夫  岩波少年文庫

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「月曜日に来たふしぎな子」のために大騒動にまきこまれる親切なパン屋さん一家の話、腕はいいのに怠け癖のある「エルフィンストンの石工」、ほかに「おばあさんと4つの音」「11羽の白い鳩」など、民話風な楽しいお話 6編。  (文庫本裏表紙より転載)

著者のジェイムズ・リーブズという方はイギリスの詩人・作家で、神話や伝説、昔話やマザーグースなどの伝承文学の魅力を子供に伝える仕事に大きな業績を残した方・・・・とのことなんだけど、大学で英文学を専攻したはずの KiKi にはまったく馴染みのない作家さんでした。  この物語も「岩波少年文庫」に収録されていなくて、未だに KiKi の蔵書には入っていなくて、そんな本を図書館で探すという労を取っていなかったら絶対に出会うことのなかっただろう物語だと思います。

比較的短い読みやすい小品が6編収められている短編集で、それこそベッドタイムストーリーにはもってこいの簡素さで、なかなか魅力のある作品集でした。  収録されている作品は以下の6編です。

月曜日に来たふしぎな子
おばあさんと4つの音
水兵ランビローとブリタニア
エルフィンストーンの石工
フーの花瓶
11羽の白い鳩

どの作品にもどこかで読んだり聞いたりしたことがあるような素朴さと懐かしさがありつつも、ちょっぴりピリっとくるようなエスプリや現代感覚があり、なかなか新鮮な読後感でした。

 

今日は吾妻郡図書館で借り出してきた岩波少年文庫の「シャーロック・ホウムズシリーズ」3冊を読了しました。

シャーロック・ホウムズの冒険
著:C.ドイル 訳:林 克己  岩波少年文庫  (Amazon)

探偵小説の古典として、世界中の人々に愛読されてきたシャーロック・ホウムズの短編の中から、「赤毛連盟」「まだらのひも」「口の曲がった男」など6編を、特に少年少女のために選んだ。  (文庫本扉より転載)

シャーロック・ホウムズの回想
著:C.ドイル 訳:林 克己  岩波少年文庫  (Amazon)

シャーロック・ホウムズが初めて手掛けた事件「グロリア・スコット号」ほか、「マスグレイヴ家の式詞」「せむし男」「海軍条約事件」。  そして「最後の事件」でホウムズは悪人教授モリアーティーと共にライヘンバッハの滝つぼへ・・・・・・。  (文庫本扉より転載)

シャーロック・ホウムズ帰る
著:C.ドイル 訳:林 克己  岩波少年文庫  (Amazon)

死んだはずのホウムズが3年ぶりに姿を見せ、いつもながらの観察力と推理力を発揮して再び活躍し始める。  残されためがねを手掛かりに、本棚の後ろの隠し部屋にひそむ犯人を見つけ出す「金縁の鼻めがね」ほか、5編。  (文庫本扉より転載)

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我が吾妻郡図書館に所蔵されていたのは、現在市販されているシリーズよりも1つ前の岩波少年文庫のシリーズのため、上記の Amazon リンクでも中古販売の情報しか網羅されていません。  それぞれのシリーズがほぼ以下のような対応になっていると思われるのですが、現段階では KiKi は未確認です。

「シャーロック・ホウムズの冒険」 → 「シャーロック・ホウムズ まだらのひも」
「シャーロック・ホウムズの回想」 → 「シャーロック・ホウムズ 最後の事件」
「シャーロック・ホウムズ帰る」 → 「シャーロック・ホウムズ 「空き家の冒険」

で、かつてのシリーズではこの3冊のみが「岩波少年文庫」のホウムズ・ラインナップだったものが現在の版ではこれに加えてもう1冊、「シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬」が出版されています。  以下に現在の版の Amazon Link もご紹介しておきますね。

シャーロック・ホウムズ まだらのひも
著:C.ドイル 訳:林 克己  岩波少年文庫

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探偵小説の古典として長いあいだ愛読されてきたシャーロック・ホウムズの短編の中から、「赤毛連盟」「口のまがった男」「まだらのひも」「名馬シルヴァー・ブレイズ」など6編。  (岩波書店HPより転載)

シャーロック・ホウムズ 最後の事件
著:C.ドイル 訳:林 克己  岩波少年文庫

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ホウムズが初めて手がけた事件の思い出という形で書かれた「グロリア・スコット号」ほか、「マスグレイヴ家の式辞」「海軍条約事件」など5編を収める。  宿敵モーリアーティ教授との決闘を描いた「最後の事件」では、ホウムズが教授とともにライヘンバッハの滝つぼに姿を消す。 - 歴史小説の香りもただよわせる短編集。  (岩波書店HPより転載)

シャーロック・ホウムズ 空き家の冒険
著:C.ドイル 訳:林 克己  岩波少年文庫

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宿敵との決闘で滝つぼに消えたホウムズが、3年ぶりに姿を現わし、ワトスンと再会する。  「金ぶちの鼻めがね」、つぎつぎに壊されるナポレオンの像の謎を解く「6つのナポレオン像」など、5編を収める。  (岩波書店HPより転載)

シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬
著:C.ドイル 訳:林 克己  岩波少年文庫

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荒地の旧家バスカーヴィル家に伝わる、身の毛もよだつ魔犬の伝説。  領主の謎の死をめぐって、後継者から依頼を受け、ホウムズとワトスンは、館を訪れるが...  怪奇と幻想に彩られた長編。  (岩波書店HPより転載)

 

台風一過の田んぼ

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先日、台風が襲ってくる前の田んぼの様子をこのエントリーでお伝えしていました。  自転車並みの速度で日本列島を横切り、紀伊半島に大きな災害をもたらしたあの台風が我が田んぼにどんな影響を及ぼしたのか?について今日はお話しておきたいと思います。

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あんりゃ~。  見事なまでになぎ倒されている稲、稲、稲。

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まるでこの場でプチ竜巻でもあったかのように、稲の倒され方が渦を巻いています。

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場所によっては、まるでそこだけが風の通り道だったかのようにもなっていたり・・・・・・。

そしてね、甚だ悔しいことには、我が上州高山農園の田んぼこそこんな風景なんだけど、そのお隣の田んぼにはほとんど被害がないこと!です。

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手前のなぎ倒されているのが我が田んぼで、その隣(この写真では奥)の田んぼはまるで何もなかったかのような風情・・・・・。

 

 

ムーミン・シリーズの読書途中で、岩波少年文庫に逃避してしまっていました。  「シリーズ物を読もう!」という意気込みで読み始め、手元に全巻揃っているのに浮気をしたっていうところに、KiKi とこのシリーズの相性・・・・みたいなものがあったのかも!?  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

ムーミンパパ海へいく
著:T.ヤンソン 訳:小野寺百合子  講談社文庫

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かわいいムーミントロールとやさしいママ、おしゃまなミイにすてきな仲間たち。  毎日が平和すぎてものたりないムーミンパパは、ある日1家と海をわたり小島の灯台守になります。  海はやさしく、あるときはきびしく1家に接し、パパはそんな海を調べるのにたいへんです。  機知とユーモアあふれるムーミン童話。  (文庫本裏表紙より転載)

う~ん、この本はかなりビミョーだなぁ。  これって言ってみれば「ムーミンパパの中年の危機の物語 & それに振り回されるムーミン一家」っていう感じ??  タイトルこそ「ムーミンパパ海へ行く」だけど、実際に海へ行くのはパパ1人ではなくムーミン一家全員(含むミィ & 何故かモラン)だし、この引っ越しの必然性は単に「パパがムーミン谷の生活に何とはなしに物足りなくなったから」だし・・・・・。  人が(ムーミン・トロールも?)生きていくと、ある時期にこれまで満足していたはずの生活に何等かの違和感のようなものを感じるのは理解できる(実際 KiKi もそれに直面した)んだけど、どうしてもムーミンパパに感情移入できないのは、「自分が本当のところは、何を感じて生きてきたのか、ということに気づいていく」プロセスが描かれていないから・・・・・。

彼の本作でのモチベーションがただひたすら「父親たるもの、○○であらねばならない」というよくわからない義務感のみというのがねぇ・・・・・。  これって KiKi が♀だからわからない感覚なのかもしれないけれど・・・・・ ^^;  要するにこの引っ越しで彼が取り戻したかったもの(もしくは得たかったもの)が何なのか、正直なところサッパリわからないのです。  「絶対的な父権」という意味では、それはムーミン谷での生活であっても、少なくとも前作までのシリーズではちゃんと確立していたと思えるしなぁ・・・・・。  これが「ちびまるこちゃんのお父さん」だったら、理解できなくもないけれど(苦笑)

 

吾妻郡図書館から借りてきた残り2冊。  さほど期待していなかった本だったんだけど、あまりにも面白くて一気に読了してしまいました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ジーンズの少年十字軍 上・下
著:T.ベックマン 訳:西村由美  岩波少年文庫

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     (Amazon)                            (Amazon)

オランダの少年ドルフは、知りあいの博士が発明したタイムマシーンに乗って13世紀へ―。  思いがけず彼は何千人もの子どもたちの真っただなかに巻きこまれてしまう。  この大集団は、羊飼いの少年ニコラースの率いる少年十字軍だった!  (文庫本上巻裏表紙より転載)

一行は、イタリアのジェノヴァをめざして険しいアルプス山脈を越える。  寒さや飢えや病気でつぎつぎと倒れていく大勢の子どもたち...。  ドルフは、この少年十字軍には恐ろしい陰謀がひそんでいることをかぎつける。  ドルフの運命は?  (文庫本下巻裏表紙より転載)

この本、たまたま KiKi の岩波少年文庫ライブラリーの蔵書にはまだなっていなくて、それを図書館でたまたま見つけたので借りてみたんです。  まだ購入していない理由も、図書館で見つけた際にさほど期待しなかった理由も、その両方が同じものでした。  つまりね、「ジーンズ」という言葉と「十字軍」という言葉があまりにもミスマッチで奇をてらったもののように感じられて仕方なかったんですよね~(苦笑)  「なんじゃ、そりゃ」っていう感じ。  でね、読み始めて最初の2章くらいまでは正直さほど心を動かされることはありませんでした。

時を旅するというテーマは古今東西、あちこちに様々な物語があるけれど、この物語の旅立ちは正直なところ、かなりいただけない・・・・・。  ハリウッド映画の「Back to the Future!」のエメット・ブラウン博士(通称ドク)よりも魅力に欠ける2人の博士が開発したタイムマシーンに乗って過去へ旅したいと渇望する主人公のドルフの姿にも、さほど感情移入することができなかったし・・・・・・。  更には「タイムマシーン」みたいな複雑怪奇な機械を発明できるほどの頭脳を持った人たちが、フランスとドイツを間違えちゃう(機械の不具合だったのかもしれないけれど)な~んていうのは、どう考えても物語として破綻しているように感じられました。  

ところが・・・・・です。  彼が巻き込まれたのがニコラースという本人曰く「神の啓示を受けた」少年が引率する少年十字軍の行列だったというあたりから、物語の世界がグググッと迫ってくるようになりました。  これはハチャメチャな説得力に欠ける冒頭とは大違い!!  この少年十字軍の有様が語られるあたりから、KiKi は完璧にこの物語の世界観の中に引き込まれてしまいました。

 

病牀六尺の人生 別冊太陽

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昨日は嵐の合間を縫って吾妻郡図書館に本の返却に行きました。  図書館っていう所は不思議なところで、今、KiKi は「ムーミンシリーズ」を残り2冊抱えている身なので、出かける前は「今回は返すだけ。  借りるのはムーミンが終わってから・・・・」と考えていたのですが、結局あの整然と並んだ本棚を見ると、そのまま「回れ右」というのは頗る困難で、あれやこれやと物色を始めちゃうんですよね~。  これは首都圏の大型の本屋さんでも同じことで、最近でこそ池袋にいる時間が短くて「ジュンク堂」に足を運ぶこと自体がほとんどないからいいようなものの、かつては池袋の街に出たら寄らずにはいられず、寄れば手ぶらでは出てこれないお店の筆頭がこの「ジュンク堂書店」でした。  もっと以前は、HMVもそんなお店の1つでしたから、池袋からの帰りの地下鉄では常に右手にHMVの袋、左手にジュンク堂の袋を提げていたものでした。

ま、それはさておき、そんなこんなで結局今回も返却だけでは終わらず、借り出してきてしまった本が3冊。  そのうちの1冊が本日の読了本(雑誌)です。

別冊太陽 病牀六尺の人生

5114EGE8PYL__SX230_.jpeg (Amazon)

新聞という近代的なメディアに依って伝統詩を革新した正岡子規は、病気においても近代的であった。  寝たきりの自分の世界を「病牀六尺」と呼び、絶望に近い状態を徹底的に楽しんだ子規の壮絶な人生。  (Amazon より転載)

この Blog にはちょっと放置気味のカテゴリー「TV - 坂の上の雲」があるんだけど、たまたま今回の台風による大荒れの天気の中、ビデオ録画してある「坂の上の雲」を観たということもあって、正岡子規にはちょっとした興味が沸いていました。  正岡子規と言えば高校時代の現代国語でちょっとだけ扱った「日本文学史」の授業やら「日本史」の授業でその名前こそは知っていたものの、「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の一句以外、KiKi にはほとんど馴染みのない文学者でした。  何せ、俳句と言うヤツに興味を持ったことがほとんどないもので・・・・・・ ^^;

だから、そんな彼がどんな人生を歩んだのかに関しては、このドラマの原作、司馬遼太郎の「坂の上の雲」以上の知識は KiKi にはありません。  で、小説を読んだ時であってさえも、もっと歴史的大事件の方に目が向いたり、秋山兄弟に興味を持ったり、出番は少ない夏目金之助の方に目が向いたりで、KiKi には格段魅力のある存在ではありませんでした。  でも、ドラマの力っていうのは凄いものですよね~。  香川照之さん演じる「ノボさん」を観ていたら、何だか「正岡子規」っていう人物に興味が沸いてきちゃいました(苦笑)

 

図書館本の返却日との兼ね合いで、ちょっぴりゲームはお預けとし、何とか読了した「ガリヴァー旅行記」の後編です。  (1)は童話でもお馴染みの「小人国」と「大人国」での顛末だったわけですが、本日読了した(2)は KiKi にとっては初読となる「飛び島(ラピュタ)」と「馬の国」の物語です。

ガリヴァー旅行記(2)
著:スウィフト 訳:中野好夫  岩波少年文庫

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1726年に書かれて以来、世界中の大人と子どもに愛読されてきた名作。  船医のガリヴァーが航海に出て見聞したふしぎな国々「小人国」「大人国」での奇想天外な事件を語る。  (岩波書店HPより転載)

船医のガリヴァーが4つの航海で見聞したふしぎな国々「小人国」「大人国」「飛び島」「馬の国」での奇想天外な事件を記した旅行記。  1726年に発表されて以来、豊かな空想力と強烈な社会風刺で、世界中の大人と子供に愛読されてきた。  (文庫本扉より転載)

先日もお話したように、ここ(↑)でご紹介している Amazon Link は現在も入手できる新刊本なので、上下2巻構成にはなっていないのですが、KiKi が図書館から借りてきたのはこれよりも1つ前のシリーズの岩波少年文庫で、2巻構成になっています。  Amazon の情報だけではかつての2冊が1冊に編集されたものなのか、はたまたかつての2冊目に掲載されていた物語はカットされてしまって「小人国(リリパット)」「大人国(プロブディンナグ)」の物語のみになってしまったのかはちょっとわかりませんでした ^^; (山小舎の近くには本屋さんがないので、確認できていません。)

2011年9月15日追記:

本日、東京の本屋さんで確認しました。  現在販売中のこの(↑)岩波少年文庫では「小人国(リリパット)」「大人国(プロブディンナグ)」の物語のみになっていました。

因みに KiKi が読んだ「岩波少年文庫の前のシリーズ」の2冊の装丁はこんな感じ(↓)です。

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ジブリ・アニメで有名になった「ラピュタ」の大元がこんなところにあったのにまずビックリ!  そして、KiKi も日々お世話になっている「ヤフー!」の大元もこんなところにあったのに2度ビックリ!でした。  大学時代の英文学史の講義で「ガリヴァー旅行記の諷刺の神髄は3度目及び4度目の航海にある」と学んだことは先日のエントリーでもお話したけれど、なるほど、その意味がようやく腑に落ちました。  確かにこの「飛び島」 & 「馬の国」での出来事に関しては、徹底した「人間批判」の精神が満ち満ちていて、読んでいてちょっと辛くなるぐらい・・・・(^^;)でした。

その批判精神があまりにも徹底しているだけに、KiKi のような凡人には逆に「そこまで毛嫌いしなくても・・・・」とさえ感じられちゃったぐらい・・・・・。  ここまで批判精神が徹底すると、ある面、生き辛かっただろうなぁ・・・・・。  ま、だからこそ著者の最期はかなりさびしいものだったみたい(この本のまえがきによれば、「不幸な、狂い死ぬような一生を送った」とのこと)です。  まあ、それも「さもありなん」っていう感じです。

 

40代を迎えた頃から、コレクション(収集)を始めた岩波少年文庫。  そのきっかけは以前このエントリーでもお話したように東京のマンションの本棚の整理をしていたら、前後2列縦隊の奥に潜んでいた岩波少年文庫の「ギリシア・ローマ神話(上)(下)」を発見したことにありました。  何故か捨てずに取ってあったこの「岩波少年文庫」との再会がなければ、今、こんな Blog を書いている KiKi はいなかっただろうと思います。  そんな中、かつては持っていたはずなんだけど、どこかの時点で「ギリシア・ローマ神話」とは異なり、廃棄の道を歩んでしまった物語の1つがこの「ガリヴァー旅行記」です。  いずれは新刊で購入することになるだろうと思いつつも、コレクションしなければならない(?)本がまだまだ多いためついつい後回しになってしまっている「有名でありながらちょっと悲しい運命」を辿っているこの物語。  先日吾妻郡図書館でたまたま発見することができたので、借りてきました。

ガリヴァー旅行記(1)
著:スウィフト 訳:中野好夫  岩波少年文庫

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1726年に書かれて以来、世界中の大人と子どもに愛読されてきた名作。  船医のガリヴァーが航海に出て見聞したふしぎな国々「小人国」「大人国」での奇想天外な事件を語る。  (岩波書店HPより転載)

船医のガリヴァーが4つの航海で見聞したふしぎな国々「小人国」「大人国」「飛び島」「馬の国」での奇想天外な事件を記した旅行記。  1726年に発表されて以来、豊かな空想力と強烈な社会風刺で、世界中の大人と子供に愛読されてきた。  (文庫本扉より転載)

ここ(↑)でご紹介している Amazon Link は現在も入手できる新刊本なので、上下2巻構成にはなっていないのですが、KiKi が図書館から借りてきたのはこれよりも1つ前のシリーズの岩波少年文庫で、2巻構成になっています。  Amazon の情報だけではかつての2冊が1冊に編集されたものなのか、はたまたかつての2冊目に掲載されていた物語はカットされてしまって「小人国(リリパット)」「大人国(プロブディンナグ)」の物語のみになってしまったのかはちょっとわかりませんでした ^^;  

KiKi が初めてこの物語(ガリバーの物語)に出会ったのは、絵本でした。  印象に残っているのはちょうどこんな感じ(↓)の挿絵で、まだまだ純粋な心を持っていた子供時代にはこの小人国にポンと放り込まれてしまったガリバーの運命にワクワク・ドキドキしたものでした。

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でもね、絵本で出会ってしまった物語っていうのは悲しいもので、無意識のうちに「もう読んだことがある」という意識が働きがちで、しかもガリヴァーの物語に関しては絵本で描かれていた世界と岩波少年文庫で描かれている世界のギャップが激しすぎて、小学校低学年では難しすぎ、小学校高学年では「絵本にもなっているガリバーなんて今更・・・・・」という意識も出てきて、結局「小人国」「大人国」の物語が収録されている「ガリヴァー旅行記(1)」こそ斜め読み状態で1~2回読んだものの、「ガリヴァー旅行記(2)」に至っては購入してもらうことさえなく、学校の図書館でも手に取ってみようとはほとんど思いませんでした。  だって、当時の岩波少年文庫にもまだあらすじさえ知らない物語のラインナップがいっぱいあったのですもの・・・・・・。

そして中学生になると「岩波少年文庫」というシリーズのタイトルに対する KiKi の偏見から「このシリーズは小学生以下が読むもの」という意識が出てくるので、結果的にこの歳になるまで「ガリヴァー旅行記」を味わって読んだことはなかったと言っても過言ではありません ^^;

 

先月までは月次の読書のまとめを「読書メーターさんのまとめ機能」で翌月月初にお伝えしていたのですが、今月からは同じく KiKi が読書記録をとっている「メディアマーカーさんのHTMLエクスポート機能」でお伝えしていきたいと思います。  

どうして変更したのか?と言えば、読書メーターさんでは文字数制限のある「感想」に転記した KiKi のブログ本文の一部が掲載されているんだけど、多くの場合その文章が途中で切れちゃっているので気になっていたから(かと言って、別の文章を書く気にまではならない ^^;)ということと、メディアマーカーさんのこちらでは KiKi の好みに応じて★マーク(5点満点)がつくので、こちらの方がシンプルでいいかな・・・・・と考えるに至ったためです。

さて、で、肝心の8月の読書ですが、ゲームに着手してしまったがために、月途中から読書のペースがめっきり落ちてしまいました。  まだまだゲームは終わっていない(寄り道大好き♪ なんですよ)ので、今月ペースが戻ることは期待薄なんですよね~。  ま、そんな中、先月は9冊読了することができました。

期間 : 2011年08月
読了数 : 9 冊
スウィフト / 岩波書店 (1968-04-25)
★★★★★ 読了日:2011年8月31日
<守り人>のすべて 守り人シリーズ完全ガイド
上橋 菜穂子 / 偕成社 (2011-06-08)
★★★★☆ 読了日:2011年8月11日
ムーミン谷の冬 (講談社文庫 や 16-5)
トーベ・ヤンソン / 講談社 (1979-11-13)
★★★★★ 読了日:2011年8月14日
ムーミン谷の彗星 (講談社文庫 や 16-2)
トーベ・ヤンソン / 講談社 (1978-10-27)
★★★★★ 読了日:2011年8月3日
ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫 や 16-3)
トーベ・ヤンソン / 講談社 (1979-05-25)
★★★★☆ 読了日:2011年8月17日
ムーミンパパの思い出 (講談社文庫 や 16-6)
トーベ・ヤンソン / 講談社 (1980-03)
★★★★☆ 読了日:2011年8月10日
ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫 や 16-4)
トーベ・ヤンソン / 講談社 (1979-08-27)
★★★★☆ 読了日:2011年8月13日
小さなトロールと大きな洪水 (講談社 青い鳥文庫)
トーベ ヤンソン / 講談社 (1999-02-15)
★★★☆☆ 読了日:2011年8月3日
たのしいムーミン一家 (講談社文庫 や 16-1)
トーベ・ヤンソン / 講談社 (1978-04-26)
★★★★☆ 読了日:2011年8月6日

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