病牀六尺の人生 別冊太陽

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昨日は嵐の合間を縫って吾妻郡図書館に本の返却に行きました。  図書館っていう所は不思議なところで、今、KiKi は「ムーミンシリーズ」を残り2冊抱えている身なので、出かける前は「今回は返すだけ。  借りるのはムーミンが終わってから・・・・」と考えていたのですが、結局あの整然と並んだ本棚を見ると、そのまま「回れ右」というのは頗る困難で、あれやこれやと物色を始めちゃうんですよね~。  これは首都圏の大型の本屋さんでも同じことで、最近でこそ池袋にいる時間が短くて「ジュンク堂」に足を運ぶこと自体がほとんどないからいいようなものの、かつては池袋の街に出たら寄らずにはいられず、寄れば手ぶらでは出てこれないお店の筆頭がこの「ジュンク堂書店」でした。  もっと以前は、HMVもそんなお店の1つでしたから、池袋からの帰りの地下鉄では常に右手にHMVの袋、左手にジュンク堂の袋を提げていたものでした。

ま、それはさておき、そんなこんなで結局今回も返却だけでは終わらず、借り出してきてしまった本が3冊。  そのうちの1冊が本日の読了本(雑誌)です。

別冊太陽 病牀六尺の人生

5114EGE8PYL__SX230_.jpeg (Amazon)

新聞という近代的なメディアに依って伝統詩を革新した正岡子規は、病気においても近代的であった。  寝たきりの自分の世界を「病牀六尺」と呼び、絶望に近い状態を徹底的に楽しんだ子規の壮絶な人生。  (Amazon より転載)

この Blog にはちょっと放置気味のカテゴリー「TV - 坂の上の雲」があるんだけど、たまたま今回の台風による大荒れの天気の中、ビデオ録画してある「坂の上の雲」を観たということもあって、正岡子規にはちょっとした興味が沸いていました。  正岡子規と言えば高校時代の現代国語でちょっとだけ扱った「日本文学史」の授業やら「日本史」の授業でその名前こそは知っていたものの、「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の一句以外、KiKi にはほとんど馴染みのない文学者でした。  何せ、俳句と言うヤツに興味を持ったことがほとんどないもので・・・・・・ ^^;

だから、そんな彼がどんな人生を歩んだのかに関しては、このドラマの原作、司馬遼太郎の「坂の上の雲」以上の知識は KiKi にはありません。  で、小説を読んだ時であってさえも、もっと歴史的大事件の方に目が向いたり、秋山兄弟に興味を持ったり、出番は少ない夏目金之助の方に目が向いたりで、KiKi には格段魅力のある存在ではありませんでした。  でも、ドラマの力っていうのは凄いものですよね~。  香川照之さん演じる「ノボさん」を観ていたら、何だか「正岡子規」っていう人物に興味が沸いてきちゃいました(苦笑)

 

でね、今回図書館で正岡子規関連の書籍を探しちゃったんですよ。  俳句にはさほど興味がないのは変わりないので「句集」は避け、最初に手に取ってみたのは岩波文庫に収録されている「歌よみに与ふる書」「仰臥漫録」「墨汁一滴」「病牀六尺」の4冊でした。  でもね、当たり前って言えば当たり前なんだけど、これらって旧仮名表記で、ついでに昔ながらの文庫本のため文字も小さくて、老眼のすすんできている KiKi は眺めているだけでちょっと頭がクラクラしてきてしまいました。  読んでみたいという欲求がないわけじゃないけれど、苦痛を伴いながらも何が何でも読みたいというほどでもないものだと、こういう時もっとも適切な行動パターンっていうのは「見なかったことにして本棚に戻す」ということになってしまいます ^^;  「もっと読みやすそうなものを・・・・」と探してみた結果行き着いたのがこの雑誌でした。

カラー図版の多い雑誌で、子規個人の生き様のみならず、明治という時代の風景も数多く収録されている雑誌のため、大いに楽しむことができました。

結構ビックリしたのは「再現 ある日のメニュー」というページで、「仰臥漫録」に書かれた明治34年9月16日の子規の一日のお食事メニューが紹介されています。  既に病に伏している病人だと言うのに(病人だからこそ・・・・と言うべきか?)、大食漢とでも言いましょうか、執念の食事とでも言いましょうか、豪勢 & ものすごい量なんですよね~。  ちょっと転記してみると

朝:  牛乳、菓子パン2つ、梨1つ
     ↑ 朝からデザート付きです!

昼:  お粥3椀、泥鰌鍋、さつま揚げ、
    みりん粕漬け(お魚です)、梨1つ、葡萄1房
     ↑ 昼から泥鰌!  しかも別にお魚もあって、デザートも2品!

夜:  お粥3椀、、さつま揚げ、
    みりん粕漬け(お魚です)、牛乳(ココア入り)、
    菓子パン小2個、梨1つ、葡萄1房
     ↑ お粥を食べた上で菓子パンまで!!

いや~、このメニュー。  下手をすると KiKi の日頃の食生活よりも遥かに贅沢 & 充実しているような感じがします。  ドラマの中でも「一向に食欲は衰えぬ・・・・」と言っていたけれど、なるほどさもありなん・・・・っていう感じです。  

このメニューを見ただけでも子規の「生きる事への執念」みたいなものが感じられ、「こりゃ、敵わないなぁ」と思わずにはいられません。  以前から KiKi は「真剣に生きる人は食べるもの・食に対する姿勢にも真剣さが出る」と考えていたけれど、その典型的な例をここに見た気分です。

これは「旧仮名バリバリだから・・・・」とか「文字が小さいから・・・・・」な~んていう言い訳を言っている場合ではないのかもしれません。  こんなにも生きることに真剣だった先人の遺したものを素通りしてはいけないような気分がちょっぴり湧いてきてしまいました。  次回、図書館に行ったら少しずつでもいいから子規の遺したものにも触れてみようかな・・・・と感じた次第です。

 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年9月 5日 11:07に書いたブログ記事です。

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