西遊記(上)(中)(下) 呉 承恩

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ここ何日か別件でバタバタしていてほとんど PC に向かう時間が取れませんでした。  結果、読了からかなり日にちが経ってしまったのですが、この Blog は KiKi の読書記録を兼ねているので、数日前に読了したこちらの本のご紹介をしておきたいと思います。

西遊記(上)(中)(下)
著:呉 承恩 編訳:伊藤 貴麿  岩波少年文庫

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花果山の石から生まれた孫悟空は、72通りの変化の術を使って、縦横無尽の大活躍。  インドへ経典を取りに行く三蔵法師を助け、数かずの妖魔を退治しながら冒険の旅を続ける。  (岩波書店HPより転載)

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三蔵法師と、孫悟空・猪八戒・沙悟浄の一行は、あるときは国王の病を治すために妙薬を作り、またあるときは、妖怪たちを退治し、困難を切り抜けながら旅を続ける。  (Amazon より転載)

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唐の国からはるばる仏典を求めてやってきた三蔵法師たちは、ついに霊山の頂上に到着する。  そして、大事をなしとげた三蔵法師・孫悟空・猪八戒・沙悟浄はそれぞれ新たな道へ。 ― 大冒険旅行の完結編。  (Amazon より転載)

先日読了した「ガリヴァー旅行記」と同じように、西遊記も子供時代に絵本で出会ったきり、ちゃんと読んだことのない物語の代表選手です。  孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師というメインの登場人物の名前は知っているし、悟空の武器、「如意棒」の名前も知っている。  でも、正直言うと KiKi は今回の岩波少年文庫の西遊記を読むまで「にょいぼう」が「如意棒」という字を書くことさえ知りませんでした。  いえ、知らなかっただけではなく、どんな字で書くのか興味を持ったことさえありませんでした。  中国語を知らない KiKi が原典を読んだことはないのはまあ当然のこととしても、言ってみれば兄弟分の文字文化を持つ中国の物語であるにも関わらず、その物語に出てくる小道具の名前がどう書かれるのかに興味さえ持たなかったことに今更ながら気がつき、ちょっと唖然としました ^^;

 

物語自体はやっぱり面白い!!  決して完璧な存在とは言い難い4人の主人公の姿に何とも言えない愛情のようなものを感じました。  ホンモノの三蔵法師がこの物語に描かれているような軟弱 & 優柔不断 & 世話の焼ける人物だったのかどうかは甚だ疑問だとは思うけれど、逆に言えば現代の世界史の教科書にも名前が載るような偉人が、とっても親しみやすい人物になっているのも魅力だと感じました。

彼らの道中に立ちふさがる妖怪たちは言ってみれば「仏教の教えを知らない野蛮で原始的で動物的」な人間のことだったのかもしれないし、そうであったならば、どんな宗教にもありがちな「未開な人たちを感化する」というシナリオ作りにはちょっぴり「ブルータスよ、お前もか!」的な印象を持たないでもなかったけれど、仏教と道教が入り混じっているあたりに、ある種の救いを感じ一神教の筋運びよりはKiKi 個人としては抵抗少なく読むことができました。

それにしてもこの物語。  沙悟浄ってこんなにも地味な存在だったんでしたっけ??  ま、確かに猿と豚に比べると Visual 的なインパクトは小さいけれど、もっともっと活躍させてあげてもいいのに・・・・と少々不満・・・・(笑)  もっとも彼は3番弟子(1番弟子:孫悟空 2番弟子:猪八戒)だから、縁の下の力持ち的な、バランス調整役的な立ち位置になってしまうのは致し方ないのかもしれませんが・・・・・。  

少年文庫に収録されている物語ということで、ある程度の改変があったのかもしれませんが、妖怪たちが単なる悪の化身ではなく、愛すべき妻子があったり、そんな「守るべき存在」を必死で守ろうとしたり、「情」に溢れる存在なのが、いいなぁ。  又、今は妖怪に身を落としていたとしても、実はかつては観音様や菩薩様に仕える者たちだったというのも、話として深いものがあるように感じました。  「善」を際立たせるための「悪」、「主」をたてるための「脇」ではないあたりに、実は「善」と「悪」は紙一重であることや、ふとしたはずみに「善」にも「悪」にもなりうるこの世の生命体の性のようなものを感じます。 


追記) 宮崎駿50選の中での宮崎氏のコメント

これはおもしろい!!  読まないと損をします。  とにかく、自由奔放、縦横無尽、愉快で陽気で、壮大です。  この物語をヒントに、いまのゲームがたくさん作られているといったら、わかってもらえるでしょうか。  おすすめします。  (2011年12月15日転記)

 

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ブログ村から飛んで来ました。懐かしいですね、西遊記。サゴジョウが空気だったのでは子ども心に衝撃的でした。ついでに、悟空と牛魔王の打ち合いが何度もあって迫力があったのを覚えています。

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