天使と悪魔(上) D.ブラウン

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昨日もお話しした通り、たまたま図書館で借りてきて観たDVDに触発され、再読している D.ブラウン作品の上巻です。

天使と悪魔(上)
著:D.ブラウン 訳:越前敏弥  角川文庫

51+GVKY5dOL._SX230_.jpgのサムネール画像  (Amazon)

ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。  それは十七世紀にガリレオが創設した科学者たちの秘密結社"イルミナティ"の伝説の紋章だった。  紋章は男の死体の胸に焼印として押されていたのだという。  殺された男は、最近極秘のうちに大量反物質の生成に成功した科学者だった。  反物質はすでに殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持込まれていた―。  (文庫本裏表紙より転載)

学生時代、数学や化学はともかくとして、物理とはとかく相性がよくなかった KiKi。  そういう意味ではこの上巻の大半を占めるセルン(物理学の研究所)を舞台とする「反物質がどうしたこうした」という話にはほとんどついていけませんでした ^^;  でも、あの原発事故後の日本に暮らす者として、「放射能の問題とも環境汚染の問題とも縁がないエネルギー物質」というのは興味深いですねぇ。  もっとも、地球上に存在する正物質と触れると原子爆弾をはるかに凌ぐ破壊力を示すとなれば、これまた「人間が手を出してよい物質なんだろうか??」と思わずにもいられません。  何せ原子力に関しては「平和利用しよう!」というスローガンまではまあ、よかったとして、結果的に人間には制御しきれないという事態が現在進行形で起こっているだけに、フィクションの世界の物語とはいえ、あれやこれやと気になってしまいます。  ま、それはともかく、その反物質を生成することに成功した科学者が見舞われた悲劇で幕を開けるこの物語。  冒頭にして KiKi が映画を観た際に感じた違和感の1つが解決されました。

そうよね!  この物語のヒロインはこの科学者(被害者)の養女だったのよね!

と。  出だしからして思いっきり省略形から始まってしまった映画に「違和感」を感じまくっていた KiKi にしてみると、ようやくこれで安堵した・・・・そんな気分です(苦笑)  

ガリレオと教会のあれやこれやに関しては、根っからの文系人間である KiKi にとってもそれなりに興味深いテーマだっただけに、必ずしも物珍しいものではなかったけれど、「イルミナティ」と「ガリレオ」の接点に関しては、そんな話は聞いたこともなかった(そもそも「イルミナティ」自体が KiKi にとってはあまりにも馴染みの薄いものだった)ので、初読の際に思わずネットであれやこれや調べちゃったものでした。  もっともクリスチャンでもなければ、陰謀好きでもない KiKi にとってもっとも興味深かったのは「イルミナティ」という組織そのもののことではなく、この小説で初めて目の当たりにした最初の被害者の胸に刻印されたあの「イルミナティ」の紋章でした。  ラングドン教授ほどではないものの、実は KiKi も少しだけ紋章には興味があったりします。  しかもその紋章が「アンビグラム(双方向から読める)」というのが何とも意味深じゃありませんか。  実際、KiKi も文庫本をひっくり返して思わず確認しちゃったぐらいです(笑)


この上巻ではまだまだ事件は序の口、ついでに言えばラングドン博士もエンジンがかかりきっていない状況で、Review を書くにはちょっと時期尚早な感があるけれど、はっきりしていることはやっぱり D.ブラウンの作品は面白い!ということです。  いかにも本当っぽい筋書きには正直なところ圧倒されます。  まして、単なる興味以上のものではないものの、「紋章」とか「サイン」というようなものに興味があれば尚更です(笑)

それにしても・・・・・

この、D.ブラウンさん。  個人的にはどんな信仰の持ち主の方なんでしょうか??  クリスチャンがいないわけではないけれど、それでもキリスト教とは若干距離感のある日本ではこの手の本は純粋なエンターテイメントとして楽しめちゃうけれど、アメリカと言えば「キリスト教右派」な~んていう人々が大統領選に大きな影響を持ち、「ダーウィンの進化論」を聖書に書かれている内容とは相容れないという理由で否定(と言うより黙殺?)し、創世記に基づく創成科学しか教えない・・・・な~んていう家庭まであると言うのに、そんな中でこの手の作品を発表するには勇気が必要だったんじゃないかと思わずにはいられません。  ま、その手の人たちからしてみれば「悪魔の書」の一言で片づけられちゃうことなのかもしれませんが・・・・・・。

ま、いずれにしろ物語は始まったばかりです。  文庫本の図版ページのみならず、手持ちの美術書も傍らに置きながら中巻に進みたいと思います。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年10月16日 15:51に書いたブログ記事です。

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