天使と悪魔(下) D.ブラウン

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やっぱりミステリーっていうヤツは「それで?  それで??」という先を知りたい意欲を刺激されるせいか、想像以上にサックサックと読めちゃうものなんですねぇ・・・・。  考えてみれば今回は再読だったためにどんでん返し部分の記憶だけはやたら鮮明で、犯人が誰か?とか教皇選挙の結果はともかくとして、どんな終わり方をするのかはうすぼんやりと覚えていただけに、「それで?  それで??」という意欲は初読の時ほどは強くなかったはずなんだけど、それでもやっぱり気になるというあたり、どう考えても D.ブラウン vs. KiKi の闘い(?)は圧倒的有利のうちに彼に軍配があがったみたいです(笑)  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

天使と悪魔(下)
著:D.ブラウン 訳:越前敏弥  角川文庫

51G-vGFFHoL._SX230_.jpg  (Amazon)

ラングドンの懸命の努力も虚しく、教皇候補たちはイルミナティを名乗るテロリストの犠牲となりつつあった。  反物質の行方も依然として不明。  さらにテロリストの魔の手は、殺害された科学者の娘ヴィットリアにまで迫ろうとしていた。  果たしてラングドンに勝機はあるのか―。  ついに明らかになるイルミナティの真の目的と、その首謀者。  宗教と科学の対立を壮大なスケールで描くタイムリミット・サスペンス、衝撃の結末!!  (文庫本裏表紙より転載)

この物語。  どこが面白いかってやっぱり「宗教と科学の対立」というテーマが深淵であるだけに面白いんだと思います。  特に KiKi のように科学文明の発達によりもたらされた恩恵に感謝し、享受しつつも、それでも精神世界とか自然の恵みといったものにより心が動かされ、大都会から離れ豊かな自然しかない物質の乏しい村生活を選択した者にとっては尚更です。  増して現在の日本で原発事故による放射線汚染に身をさらしている今となっては、この物語の思いがけない真犯人の最後の大演説には「そんな狂信的な・・・・」という想いを抱くのと同時に「一抹の真理・・・・のようなもの」を感じずにはいられません。  もっともだからと言って彼の行動を容認することはできないんですけどね。

彼が言うとおり、人の心を操るのには「恐怖」と「希望」をよりわかりやすく、よりセンセーショナルに見せつけることほど効果的なものはなく、その典型的な例がハリウッド映画だと常々感じている KiKi にとって、この物語で描かれた世界はまったくもって「ハリウッド的」で、これが映画化されたのも「さもありなん」っていう感じです。  「恐怖」と「希望」。  これほど人々を思考停止に陥らせやすいものはないということは歴史の中でも明らかだと思います。


ま、それはさておき、KiKi がDVD を鑑賞していた際に「何かが違う」と感じていたその「何か」がようやく判明しました。  それはあの最後の「ヘリコプターのシーン」の違い。  そして真犯人の最期に繋がるさらに大きな秘密の1つが映画ではまったく触れられていなかったことでした。  一応この作品はミステリーなので、あまり筋立てに関することを長々と綴るわけにはいかないのがもどかしい・・・・・。  一つだけはっきりと言い切れるのは、そのカットされた部分にこそ、この物語の真骨頂があるのになぁと KiKi が感じているということです。  

まあ、映画は映画、小説は小説なので、そういう違いをとやかく言うのは野暮っていうものなんですけどね(苦笑)

最終巻まで読み終えてみて残念だなぁと感じるのは、「ハサシン」の描き方に違和感が募ること・・・・でしょうか。  彼がどうして「ヤヌス」(この物語の裏の顔の呼び名)と知り合うことになり、いくらキリスト教 vs. イスラム教という世間的にもわかりやすい対立軸の片側にいる人物にしたとは言え、この闇仕事を請け負うことを了承したのか?がよくわからない ^^;  映画よりもマシだったのはその「ヤヌス」を「科学者の1人」と認識していたらしい・・・・と察せられる記述があったということで、これが先日観た映画になってしまうと KiKi なんかにしてみれば、いくら積年の恨みがあるとは言え、この「ヤヌス」の仕事なんかは受けないだろうと思わずにはいられないし・・・・。  まあ、そこは映画の方のストーリーとしてはアメリカ人の大好きな「高額報酬」という一点に頼ったシナリオだったのかもしれませんが・・・・・ ^^;

さて、いずれにしろ「天使と悪魔」を読了したので、次は「ダ・ヴィンチ・コード」に進みたいと思います。  初読の際は当時大評判だった「ダ・ヴィンチ・コード」→「天使と悪魔」の順に読み進めた(と言うか KiKi の記憶が正しければ文庫本の発売がそもそもこの順番だったように思う)わけだけど、今回は D.ブラウンさんの発刊順に読み進めています。  因みにその初読の際の感想としては、一世を風靡した「ダ・ヴィンチ・コード」よりこちらの「天使と悪魔」の方がよくでてきていると思ったものだったけれど、今回も同じ感想になるのか否か?  そこが個人的にはとても楽しみです。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年10月18日 10:33に書いたブログ記事です。

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