2011年11月アーカイブ

今昔ものがたり 杉浦明平

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岩波少年文庫の日本昔話シリーズも今日で一旦お休みになります。  満を持して登場したのはこちらです。

今昔ものがたり
編:杉浦明平  岩波少年文庫

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大どろぼうの話、いもがゆの話、大きな鼻の和尚さんの話、命知らずの武士の話、きつねや化け物との知恵くらべ...。  「今は昔」と語りつがれ、平安時代の人びとの生活と心をいきいきと伝える「今昔物語集」から、ふしぎで面白い39話。  (文庫本裏表紙より転載)

平安時代に編まれた全31巻、1059話の大書「今昔物語集」の中から、厳選された物語が収められています  実際の「今昔物語」の方は仏教説話がかなりの量を占めるそうなのですが、この少年文庫版では仏教説話はほんの少しで、武士が活躍する話、庶民の生活の話、泥棒の話、ちょっと怪談調の物の怪やら幽霊やらが出てくる話と硬軟織り交ぜた物語集になっていて楽しむことができます。

この本の中にも「キツネにだまされた日本人」の話が複数話収録されていて、それを読むにつけてもこの本のことを思い出します。  KiKi 自身、人間がキツネにだまされるな~んていうのは子供騙しのおとぎ話の世界のこと・・・・と考えて過ごしてきた時代が長いんだけど、こうやって昔話で語り継がれてきた「馬鹿しキツネの物語」を読み返してみると、だますキツネもだまされた(と考えている)人間もどこか大らかで、「嘘っぱち」と切り捨ててしまうにはあまりにも生き生きとしていて、「一度でいいから騙されてみたい・・・・」とさえ感じてしまいます(笑)。


昨日のエントリーでせっかく我が母校の先輩が編纂された「おとぎ草子」を読了したので、今日も引き続き先輩に敬意を表し、こちらを読了しました。

星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句
編:大岡信  岩波少年文庫

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何度も口ずさんで、五七調のリズムのよさ、ことばのひびきを楽しもう。  時代をこえて脈々とうたいつがれてきた和歌や俳句。  季節やくらしを題材にした美しい表現やユーモラスな感受性の宝庫から、194作を選びました。  (文庫本裏表紙より転載)

世の中には俳句や和歌を趣味とする大人も多いけれど、あいにくそのての雅な趣味を持たずに大人になってしまった KiKi。  でも、久々にこの本で数多の和歌や俳句を読んでみると、今さらながら「日本語の美しさ」と「日本人の美意識」、「季節感」といったものに驚かされます。  この本に収録されている194編の作品の中で、既に KiKi がどこかで読んだことがあるものが約半数。  そのまた更に約半数が未だにちゃんと暗唱できる句だったのが嬉しかった(笑)。  最近ではすっかりご無沙汰の「百人一首」に含まれている詩もあり、そう言えば小学生の頃、100首全部を覚えたものだっけ・・・・などと感慨にひたったりもして・・・・。

標題の「星の林に月の船」はこの本にも収録されている柿本人麻呂の

天(あめ)の海に  雲の波立ち  月の船
    星の林に  漕ぎ隠る(かくる)見ゆ

から採ったものなのだそうですが、たまたまこの本を読了した昨日は三日月だったようです。  (この歌の大意は 「天は海。  雲はその海に立つ波。  三日月の船がそこを滑って星の林に漕ぎ隠れていく」 というほどの意味で、まさにこの日のために歌ったかのような和歌であることに偶然とはいえちょっぴり運命的なものを感じてしまいました。

 

おとぎ草子 大岡信

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岩波少年文庫の日本昔話シリーズ、第4弾。  本日はKiKi の母校の先輩でもある大岡信氏編のこちらを読了しました。

おとぎ草子
編:大岡信 岩波少年文庫

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おなじみの「一寸法師」に「浦島太郎」、いじめにたえて幸福を手に入れた「鉢かづき」姫、若い娘たちをさらう恐ろしい大江山の「酒呑童子」・・・・・  遠い昔に生まれ、人びとに愛されてきたおとぎばなし7編を、いきいきとした日本語で。  (文庫本裏表紙より転載)

大岡信氏の名前を見たり聞いたりするたびに、KiKi の記憶に蘇るもの。  それは大岡氏の出身校でもあった我が母校の「化学」の授業風景です。  当時の化学の先生も我が先輩だったようで、ついでに大岡氏と同学年でご友人だったらしいんですよね~。  で、「モル沸点上昇」だの「凝固点降下」だのの解説(と言うより「お受験用化学問題集」の解答方法の解説)の合間に、「大岡君がどうしたこうした。」「大岡君が新聞で連載している『折々の歌』がどうしたこうした。」な~んていうお話をされていて、ただでさえわけがわかんない化学が全然分かるようにならない・・・・という、ある種のトラウマと共にKiKi に刷り込まれたお名前が大岡信先生なんですよね~(苦笑)

そうであるだけに、同じく我が先輩でもあった井上靖先生のご本はほぼ読破している KiKi なんだけど(特に旧制沼津中学時代付近の自伝的作品である「しろばんば」、「夏草冬涛」、「北の海」あたりは在校中には何度も何度も読み返したものでした)、大岡信先生のご本には学生時代も、さらにはその後の社会人時代にもなんとなく手を出しそびれてしまってきています ^^;  さすがにここまで年齢を重ねてくると未だにちゃんと理解できていない「モル沸点上昇」も人生初の赤点経験もどうでもよいこととなり、そろそろ先輩に敬意を表してちゃんと作品に接したいなぁと思わないでもない・・・・んですけどね(笑)

結局、大岡先生のご本をちゃんと手に取って読んだ最初の1冊は岩波少年文庫の「星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句」(このブログではまだご紹介していませんが)だったりするわけですが、このブログで大岡先生のお名前を登録するのはこちらの「おとぎ草子」が第1冊目となりました。    

ここ何日かというものLothlórien_山小舎付近は半端じゃなく冷え込む毎日が続いています。  そのせい・・・・なのかどうかは定かではないのですが、KiKi は今年初の風邪をひいてしまいました。  何とな~く調子が悪いなぁと感じ始めたのが22日(火曜日)の朝のこと。  可能な限り温かくして、「今日は一歩も外へは出るまい!」と心に決め(← でも結果的には薪ストーブの薪を補充するために、薪小屋までは出ちゃったけれど ^^;)、おとなしくしていました。  と言うのも、翌23日(水曜日、 勤労感謝の日)には1年にたった1回だけ催される「尻高人形の公演」が行われることになっていたからです。  今年は「高山村デイウォーク」に参加したり、「ふるさと探訪ツアー」に参加したりして、おらが村のことを少しずつ知る機会を得ていただけに、「今年こそは!」とそれこそ楽しみにしていた公演だったのです。

ところが・・・・です。  肝心要のその23日の朝、頭は重いは、鼻水はでるは(ちょっとバッチイ話でごめんなさい)、のどはヒリヒリするは、ボ~っとするはで最悪の状態に・・・・。  で、恐々と熱を測ってみると何と37度6分とのことじゃありませんか!!  その目盛を見ただけで何だか頭がクラクラしてしまい、とてもじゃないけどお出かけできるような気分ではなくなってしまいました。  結果、お布団にもぐりこみ読書三昧という一日を過ごしてしまったのでした。

よくよく考えてみるとその昔、8度以下の熱だったら「気力で治す!」とばかりに「眠くならない風邪薬」を飲み、「イソジン」をバッグにしのばせ、満員電車に乗って仕事に向かったものだったけれど、あの頃の「気力とやら」はどこへ行っちゃったんでしょうか??(苦笑)  どうやら KiKi の中の「バリバリ・ビジネス・ウーマン魂」は死滅してしまった模様です。  あ、だから「勤労感謝の日」に発熱しちゃったのかもしれません・・・・・・ ^^;  我ながらあの時代は頑張り屋無鉄砲だったんですねぇ・・・・(感無量)

でも、どうやら公演の方は大盛況だったみたいで、今となってみると翌日にどうしても片づけなければならない仕事があったわけでもなし、無理してでも観に行っておきたかったなぁ。  何せ、1年に1回しか公演会がないんですから・・・・・。  でもでも、あの状態で立ち見だったらちょっと耐えられなかったかも・・・・・。  それに、お集まりの皆さんに風邪をうつしちゃうことになったかもしれないし・・・・。

来年こそは・・・・・・




って、毎年言っているような気がしないでもない・・・・・。

  

  

RDGに触発されて始めた岩波少年文庫の日本昔話シリーズ第3弾。  今回はたった1本のわらしべから長者さんにまで出世(?)した楽しい物語「わらしべ長者」他21編が収録された民話選集です。

わらしべ長者 - 日本民話選
作:木下順二 画:赤羽末吉  岩波少年文庫

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昔から人びとの間に語りつがれてきた民話を、その語り口をいかして再話。  おなじみの「かにむかし」「こぶとり」「彦市ばなし」をはじめ、味わいぶかい「天人女房」「あとかくしの雪」など22編を収める。  (文庫本裏表紙より転載)

昨日、エントリーを書いた「かもとりごんべい」と比較すると、方言度(と言う言葉があるかどうかわからないけれど、日本全国あちこちの方言が使われている度合い)は低いものの、以前TVでやっていた「まんが日本昔ばなし」の市川悦子さん & 常田富士男さんの語り口を彷彿とさせる文調の昔話語りがとっても心地よい作品ばかりでした。  まあ、それもこれも劇作家として有名な木下順二氏の手による再話・・・・ということがあるのかもしれません。  惜しむらくはこの中に「夕鶴」が入っていなかったこと(笑)  あのお話、好きだったんですよね~。

KiKi の宝物である「岩波少年文庫 特装版」にもこの物語選集は「日本民話選」として収録されていたんだけど、そちらは13作品で1冊となっていました。  現在市販されており、今回 KiKi が読了したこちらの「わらしべ長者 - 日本民話選」では22編。  9編も増えているのでお得感が満載です。  装丁はやっぱり「特装版」には負けちゃうんですけどね(笑)

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RDGに触発されて読み始めた岩波少年文庫の日本昔話シリーズ。  「宇治拾遺ものがたり」に引き続き読了したのはこちらです。

かもとりごんべい ゆかいな昔話50選
編:稲田和子 絵:宮田奈穂  岩波少年文庫

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語りつがれた日本の昔話の中から、笑いを誘うおかしな話を選りすぐりました。  「仁王門のはじまり」、「ねずみ経」、「とろかし草」、「うばすて山」など、方言の味わいを残したリズミカルな楽しい50編。  (文庫本裏表紙より転載)

これは楽しい本ですね~ ^o^  昔話の典型的な例にもれず、どのお話もとっても短いんだけど、言葉が生きていて、いかにも「口承文学」っていう感じがして、ちょっと寒さが厳しくなってきた今の季節にはぴったりです。  今回 KiKi はたまたま薪ストーブの前に座ってこの本を読み進めていたんだけど、こういうお話は囲炉裏端こそ似つかわしい(笑)  しかもこの物語群の楽しい所は、採話したそれぞれの地方の方言で語られているところなんですよね~。  火の前でどことなく間延び感のある方言で語られる昔話はそれだけで心がほっこりしてくるような気がしませんか?

今回、KiKi は自分のためにこの本を黙読したわけだけど、思わず何度も音読したくなる衝動に駆られました。  特にリズミカルな語り口で綴られている部分なんかは黙読するのは惜しくなっちゃったぐらい!  それぞれの物語の末尾にどこの民話なのかもカッコ書きで付されていて、その地方の風土(「雪が多い」とか「海がある」とか「寒冷地」とか「温暖な気候」とか、とか、とか)にも思いを馳せながら読むと物語の味わい深さも一入です。


先日挫折した「王国の鍵」と同じ作者の作品を読了しました。  正直なところ、「王国の鍵」のトラウマ(?)がまだ癒えていないタイミングだったので、おっかなびっくりの読書でしたが、この作品に関してはさほどの拒否反応(?)も出ないまま読了することができました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

サブリエル―冥界の扉 (古王国記)
著:G.ニクス 訳:原田勝  主婦の友社

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古王国―アンセルスティエールの人間にとっては、その名を聞くだけで恐ろしいところ。  そこでは、魔術がさかえ、死霊が徘徊し、冥界への扉が常に開かれている。  古王国との『壁』に好んで近づく者はいない。  古王国出身のサブリエルは、アンセルスティエール側の『壁』近くにあるワイヴァリー学院の寮に五歳のときから入れられ、十三年間、親と離れて暮らしていた。  母は、彼女を産み落としたときに亡くなった。  父のアブホーセンは古王国きっての魔術師で、蘇ろうとする死霊たちに永遠の死を与える務めを果たしている。  その父が、サブリエルの卒業が間近にせまった今、失踪した。  サブリエルのもとには、彼の剣と魔術の道具が、不吉な化け物の手によって届けられた。  聞けば、ここ数年、『壁』の付近に出没する死霊の数が激増し、『壁』のむこう側で暮らす人々の姿がぷっつり見えなくなったという。  古王国でなにかが起こっている ― サブリエルは父を捜しに、単身、『壁』のむこう側に旅立った。  (単行本扉より転載)

この本に関しては、以前から比較的好意的な感想を何人かの読友さんから聞いていたので、いつかは読んでみようと思っていました。  でもなかなか手を出す気になれずにいた理由の一つは、主人公 & 主人公のお父さんがネクロマンサー(死霊使い)という設定なんだけど、KiKi にとって「ネクロマンサー」っていうのはRPGの「アーク・ザ・ラッド」に出てくるアンデッド系モンスターのイメージがあまりにも強烈で、そのグラフィックスと表紙に描かれている彼女のイメージがあまりにも遠すぎて、本を読んでいる間中、あのゲーム画面にいたモンスターがウジャウジャと浮かんじゃうような気がして躊躇していた・・・・な~んていうしょうもないことだったりします。

読み始めて暫くの間は当たり前のように出てくる「チャーター魔術」とか「フリー・マジック」というものがどういうものなのか、違いが何なのかさっぱりわからなくて、なかなか読み進むことができませんでした。  でも途中からはそれがはっきりとはわかっていなくてもほとんど気にならなくなって、特に主人公が壁を越えたあたりからは、風景や情景の描写に引き込まれスイスイと読み進むことができるようになりました。


たまたま今、RDG(レッド・データガール)を4巻まで読了した・・・・ということで、そこに出てくる「修験者」とか「陰陽師」なんかとあながち無関係とは言えないこの本を読んでみました。  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

宇治拾遺ものがたり
編:川端善明  岩波少年文庫

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「こぶとり」「大どろぼうの大太郎」「腰折れ雀」「うんぷてんぷふりわけ双六」をはじめ、鬼や狐の活躍する話、美しい話、こわい話が集められた鎌倉時代の説話集から、昔も今も変わらない人の心のふしぎさを描いた、小さな物語47編。  (文庫本裏表紙より転載)

一応、このブログの「読書カテゴリー」は「岩波少年文庫読破企画」から発端して書き連ね始めたといういきさつがあるため、常に岩波少年文庫で未だにエントリーを起こしていない作品が気になり続けている KiKi。  今回はたまたま、「RDG」を4巻まで読了し、「第5巻」が図書館に入荷するまでの待ち時間というタイミングだったので、ちょっぴり日本の古典をベースにした作品で未読作品を読んでみたい衝動にかられました。  そこでまず手にしたのがこちらの「宇治拾遺ものがたり」です。  

いやはや、こうやって「少年文庫」とはいえ日本の古典を読んでみると、いかに KiKi が「絵本 or おとぎ話」以来、母国日本の民話から離れていたのかを改めて実感させられますねぇ。  同時にここに収められている47編の物語のうち、半分以上は生まれてこの方読んだこともない物語ばかりで、正直なところ「日本人としてこれでよかったんだろうか??」と思わずにはいられなかったりもします ^^;  特に KiKi の場合は国語の授業や古文の授業で勉強した物語以外は、ホント、おとぎ話でしか日本の民話と接してこなかったからなぁ・・・・・。   

図書館から連絡が入ったので早々に借り出してきました。  やっぱりこういう続き物っていうやつは可能な限り続けて読み進めるのが理想ですよね~。  でも、これを読了しちゃうと次の巻を読むことができるのはいつになることやら・・・・・。  まあ、はっきりしていることは「既に出版されている」ということなので、この第4巻を借り出しに行った際に第5巻の仕入要望も図書館に出してきました。  KiKi があまり「最新作」に興味がないのは、こういうことがあるからなんですよね~。  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

RDG(4) 世界遺産の少女
著:荻原規子  角川書店

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夏休みも終わり学園に戻った泉水子は、正門でふと違和感を覚えるが、生徒会執行部として学園祭の準備に追われ、すぐに忘れてしまう。  今年のテーマは戦国学園祭。  衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子に対し、姫神の出現を恐れる深行。  果たして会終了後、制服に着替えた泉水子はやはり本人ではなく...。  大人気シリーズ!  物語はいよいよ佳境へ。  姫神の口から語られる驚くべき事実とは...。  (単行本扉より転載)

あれ?  これってもう「佳境」なの???  あまりにもあちこち世界を広げている(ように感じられる)ので、まだまだ物語は序盤戦・・・・っていう気がしていたんだけど・・・・。  それに KiKi にとっては「姫神の口から語られる事実」は正直なところあんまり「驚くべき・・・・」とまではいかなかったんだけど・・・・・ ^^;  もちろん予想することさえできていなかったことを語ってくれちゃってはいるんですけど、所詮(っていう言い方が正しいのかどうかさえわからないけど)霊の語ることだしねぇ・・・・。  何だか色々な意味で???だけを残し、「次巻へ」で放置されちゃった、置いてけぼりを食らった小犬の気分(苦笑)です。

扱っているテーマが時空を超えた壮大なものであるにも関わらず、舞台が学園、それもかなり特殊な学園という閉鎖されている世界なだけに発生しているモタツキが何となく気になり始めている昨今です。  しかもこの壮大な物語の当事者(目線と言う方が正確かもしれないけれど)が高校生という幼さなので、アイデンティティ確立のためのもがきがこれに輪をかけちゃっているし・・・・ ^^;  やっぱりこれは大人が読むにはちょっとしんどい物語なのかもしれません。

樹上のゆりかご 荻原規子

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苦手、苦手と言いつつも、結局出版されている荻原作品にはほとんど手を出している KiKi。  やはり文章が読みやすく美しいということ、ファンタジーでありながら題材を「和」に求めているというあたりが気になるポイントなんだろうと思います。  もっとも今日ご紹介する読了本はその「和」の要素はかなり薄れ、いかにもいかにも学園ものだったのがちょっと意外だったりもしたのですが・・・・。  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

樹上のゆりかご
著:荻原規子  理論社

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なりゆきでかかわることになった生徒会執行部の活動。  合唱祭、演劇コンクールに体育祭、そして、あの事件――。  高校二年の上田ひろみが出会った「名前のない顔のないもの」とは?  (Amazon より転載)

ものすご~く正直に言ってしまうと、この物語のテーマというか、「ゆりかご」が何を象徴し、「名前のない顔のないもの」が何だったのか?は最後までよくわかりませんでした。  この物語を読んでいてひたすら感じていたのは、KiKi 自身の忘れかけていた高校時代の思い出だけ・・・・だったような気がします。

この物語の舞台となる高校と KiKi が卒業した高校は決して同じ学校ではないけれど、そこかしこに「ああ、これは○○高校; KiKi が卒業した高校 でいう所の、あの行事と同じようなものだろうなぁ・・・・」と関連付けができちゃうところが面白くもあり不思議でもあり・・・・という感じでしょうか??  ひょっとしたら旧制中学に母体を持つ高校(しかも進学校)っていうやつはどれもこれも似たり寄ったりの空気を持ち、文化を継承していたのかなぁ・・・・な~んていうことを感じ、そこにある種の不気味さみたいなものも感じました。  何ていえばいいのかわからないけれど、誤解を恐れず思いっきり端的に表現してしまうと、あの空気・文化は言ってみれば洗脳と同じだったのかもしれない・・・・・と。


巻を追うごとに謎はさして減らないまま、どんどん熾烈さ・強烈さを増す事件ばかり。  その部分にはものすご~く惹かれつつも、舞台となる「学園生活」の描写には隔絶感を抱き、なかなか複雑な読書体験となりつつある本を読了しました。  今回図書館から借り出してきているこの「RDG シリーズ」は3巻までで、4巻目はどなたかの返却待ち、5巻目は図書館の購入待ち、6巻目以降に至っては出版待ちという状態なのが何ともなぁ・・・・。  しかもこの物語、どこかでちゃんと収束するんでしょうか?(笑)  いえ、その前に仮にどこかで収束したとして、何が起こってどうなったのかをちゃんと KiKi は覚えていられるのかしら??  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

RDG(3) 夏休みの過ごしかた
著:荻原規子  角川書店

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学園祭の企画準備で、夏休みに鈴原泉水子たち生徒会執行部は、宗田真響(そうだまゆら)の地元・長野県戸隠で合宿をすることになる。  初めての経験に胸弾ませる泉水子だったが、合宿では真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起こす。  そこへ、真響の弟真夏の愛馬が危篤だという報せが...。  それは、大きな災厄を引き起こす前触れだった。  (単行本扉より転載)

今号での最大の見せ場は宗田三姉弟(この呼び方じゃまるで「団子三兄弟」みたい! 笑)の真澄君の実態(と言っていいのかどうかわからないけれど)が明らかになる姫神登場のシーンなんでしょうけれど、そこに至るまでの記述の長ったらしく、スローペースなこと!!  まあ、現代の中高生あたりが親しみをもってこういう主題設定の作品を読むためには必要な舞台記述であることはわかるんだけど、生徒会がどうしたこうした、学園祭がどうしたこうした、SMFと言う名前のファンクラブのような秘密結社のような集団がどうしたこうしたというお話は KiKi にとってはあまりにも冗長でした。  まあ、SMFの皆さんは宗田(姉) vs. 深行(みゆき)の対決場面の黒子としては丁度いい存在だったんだろうし、次号に持ち越された「戦国学園祭(? ってそりゃ何だ?っていう感じも無きにしも非ず ^^;)」で時代劇の殺陣みたいな存在だっていうのもわかるんだけどねぇ・・・・。

結局、このペースの遅さは言ってみれば現代ではそれこそ絶滅しちゃったに等しい修験道を初めとする山岳信仰の心・・・・のようなものを、現代社会の、しかももっともそういう世界とは隔絶されていると言ってもいい若い世代に知らしめるというあまりにも壮大なプラン故の副作用のようなもの・・・・と考えるしかないのかもしれません。  でもね、KiKi が思うにこういう世界観ってRPGなんかで当たり前のように遊んでいる世代の若年層の方が受け入れやすくて(信じるという意味ではないけれど)、どちらかというと「科学万能、経済発展万歳」という根底思想の流れた教育を受けてきつつもRPGと出会うのはちょっと遅かった KiKi たちの世代(≒ それはとりもなおさず著者の世代)の方が無頓着のような気がしないでもないのですけれど・・・・・ ^^;

現在読み進めている RDG は図書館本で当然のことながら帯なんかはとっくにはずされちゃっているのですが、それでも吾妻郡図書館ではその帯部分を様々な工夫によって本の表紙とか裏表紙に切り貼りしてくれているので、そこにどんなことが書かれていたかを確認することができます。  で、このRDGの第2巻にはKiKi の大好きな上橋菜穂子さんの賛辞が帯には書かれていた模様。  曰く

さあ、風をはらんだ!

この物語が昇っていく果てを、

早く見届けたい!

とのこと。  へぇ、上橋さんもこの本を読んだんだ!(本当に読んだのか、賛辞を頼まれたから名前を貸しただけなのかはわからないけれど 苦笑)  まあ、いずれにしろ上橋さんの名前を見ると素通りできないのが KiKi の性分です。  ま、てなわけで RDG の第2巻を読了しました。

RDG(2) はじめてのお化粧
著:荻原規子  角川書店

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神霊の存在や自分の力と向き合うため、生まれ育った紀伊山地の玉倉神社を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちはある特殊な理由から学園に集められていたのだった...。

パソコン・携帯といった現代生活の必需品を扱うことができず(使い方を知らなくて使えないのではなく、彼女が使うと電子機器が故障する!)、都会の人ごみでは変なものの存在を感じパニック症状さえ呈していた純粋培養系絶滅危惧種の泉水子ちゃんが東京の(と言っても都下だし高尾山だけど)高校に進学するという物語の展開に、正直ちょっと唖然。  いくら「自分を変えたい!」という意識があったとは言え、さらには父親の希望だったとは言え、冒険にも程があるなぁ・・・・と。  しかもその学園がどう見ても普通の学園じゃないところがいかにも嘘っぽい(笑)

そんな環境に舞台を移しただけに「山伏」「姫神」という「山系の不思議な存在」が出てきた第1巻に引き続き、この第2巻では「陰陽師」は出てくるは、「審神者(さにわ)」は出てくるは、「式神」は出てくるは、「神霊」は出てくるはで、ついていくのがちょっと大変でした。  と言うのもね、「陰陽師」はともかくとして「審神者」だの「式神」だのという言葉自体を知らない KiKi にとっては、泉水子ちゃんと同様、なかなかその環境に馴染めません ^^;  だいたい一世を風靡した「陰陽師」であってさえも、その名前ぐらいの知識しか持ち合わせていないのに、次々と色々な者が出揃い、ワンダー感だけは満載なんだけど、いったい全体こいつらは何者なのか、さっぱりわかりません。  でもね、わからないながらも、雰囲気的に何となく察することができるあたりは、やっぱり KiKi も日本人っていうことなんでしょうか??

どちらかというと苦手意識の強かった荻原作品。  でも、KiKi にとってはそれを遥かに勝る苦手意識が拭えなくなってきちゃったのがこのエントリーでご紹介した「王国の鍵」でした。  一応2巻まで図書館から借りてきていたので、最低でも2巻までは読もうと思っていたのですが、お布団読書の友としてはいいんだか、悪いんだか・・・・。  睡眠薬代わりとして本を読むのであればこれまでに読んだどの本よりもその効果は絶大で1ページと読み進まないうちにス~っと寝入ってしまいます。  一応第2巻の途中までは苦痛を感じつつも頑張って読み進める努力をしてみたんだけど、とうとうギプアップです。  で、苦手・苦手と感じつつも図書館では見つけちゃったし、直近で読んだ「風神秘抄」は結構気に入っていたし、Amazon にアクセスすると「おすすめ商品」で必ず表示されるし・・・・ということで、再び荻原作品を手に取ってみることになりました。  

RDG はじめてのお使い
著:荻原規子  角川書店

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山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。  しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修業を積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせるという。  しかし、それは泉水子も知らない、自分の生い立ちや家系に関わる大きな理由があったのだ。  (単行本扉より転載)

苦手なはずなのに荻原作品に惹かれる理由。  その1つは KiKi 自身が日本人でありながら日本文化に対して無知であるという強烈な劣等感があることと無関係ではないような気がします。  それを証拠に荻原作品の中でももっとも苦手だったのは「西の善き魔女シリーズ」で、それ以外の「勾玉三部作」とか「風神秘抄」なんかは苦手・苦手と言いつつも結構気に入っていたりもするのですから・・・・ ^^;  又、ことこのRDGに関して言うならば、酒井さんの絵がね~♪  酒井さんの絵がただでさえ好きなところにもってきて、この第1巻の女の子の巫女さんコスチューム姿が何とも興味をそそるんですよ(笑)

又、今回は「巫女」「山伏」「姫神」と和風テイストをプンプン振り撒くワードが満載なんだけど、実際のところ KiKi の日常生活とはまったく縁の薄い、言葉だけは知っているもののその実態やら誕生の背景やら彼らの存在意義(?)なんかを知らない存在がドド~ンと中心に居座っているあたり、無関心ではいられません(笑)  

薪小屋4号完成

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一昨日から製作にとりかかっていた薪小屋4号が完成しました。  今はまだ空っぽ状態の薪小屋だけど、できあがった雄姿をご紹介しておきましょう。

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下半分の骨組みまではすでにできあがっていたわけだけど、屋根部分を追加し(と言うと大したことじゃなさそうだけど、屋根部分を支える単管パイプをカインズホームで切断したり、屋根を乗せる木枠を作ったり、屋根の波板を切ったりとそこそこ作業工程があったりする)、ようやく完成しました。

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これでようやくあの薪材の山から薪を作る作業に移ることができます。

因みに、この薪小屋4号。  従来の1~3号と比較すると収納力が半分です。  その割には薪小屋製作プロセス自体は4分の3以上。  何となく割り切れない思いが残ります ^^;

これまでの薪小屋の構造はこんな(↓)感じで・・・・・

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薪を置くスペースが前後・上下と4つあるのに対し、今回製作した薪小屋4号は上下2段のみの構造になっているのがお分かりいただけますでしょうか??  薪小屋設置スペースとの関係でこうしなくちゃならなかったわけだけど、骨組み部分は単管パイプを組むだけなので、実は作業としては大して大変じゃないんですよね~。

でもまあ、何はともあれ、薪小屋4号が完成したことを今日は喜んでおきたいと思います。  さてっと・・・・、これから薪づくり作業に着手です。     


吾妻郡図書館の児童書コーナーで見つけた、およそ児童書らしからぬこげ茶色の重厚感ある装丁のシリーズ。  それが本日の KiKi の読了本です。

王国の鍵 1.アーサーの月曜日
著:G.ニクス 訳:原田勝  主婦の友社

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米国では全巻ベストセラーTOP10入りをはたす超人気シリーズ。  ぜんそくの発作で絶命しようとしていたアーサーのもとに不思議な鍵がとどけられ、「ハウス」の扉が開かれた――。  ぜんそくの発作で命を落とそうとしていたアーサーのもとに、どこからともなく奇妙な男があらわれ、鍵を渡す。  ふしぎなことに、その鍵をにぎると、呼吸が楽になった。  そして、奇妙な男がいなくなったとたん、空中から手帳が落ちてきた。  なんの気なしに手帳をポケットにつっこみ、ふたたび意識を失うまぎわ、鍵を手ばなしたアーサーだったが、病院のベッドでふと枕の下に違和感をおぼえて手を入れてみると、手ばなしたはずの鍵がある。  ポケットにも、ちゃんと手帳が入っていた。  手帳には『ハウスおよびその周辺の詳細地図帳』という題が刻印されていた。  手帳をひらくと、真っ白のページにつぎつぎと文字や図がうかびあがってきた。  この鍵と手帳はいったい――?   そして『ハウス』とは?   アーサーの前にとんでもない世界への扉が開く――。  ファンタジーの天才ガース・ニクス最新作。  シリーズ全7巻中、すでに刊行ずみの巻はすべてアメリカでトップ10入りをはたしている超人気シリーズ第1巻。  (Amazon より転載)

う~ん、この本はかなりビミョーかも・・・・。  正直なところちょっと読み進めるのが苦痛でした。  世界観にも主人公にも、ついでに端役にもほとんど感情移入(と言うか、共感?)することができなくて、「ハウス」自体も何だか得体が知れないだけでちょっとなぁ・・・・っていう感じ。  何て言うのか描写のあちこちに「映画化してくんない???」っていう色気みたいなものを感じちゃって、楽しめなかった・・・・・とでも言いましょうか??

何で「映画化してくんない??」っていう色気みたいなものを感じたかと言うと、例えばハウスのスケール感とかインテリアの描写とか、アーサーと彼を襲う者の描写とか、格闘シーンとか、そのひとつひとつの描写が派手さはあっても精密さがないんですよね~。  だから例えばおどろおどろしい様子なんかの描写も映像的な描き方はしていても、そこから感じられる空気感みたいなものが希薄なんですよ。  もちろん主人公が喘息持ちで呼吸が苦しいという設定があるがゆえに、空気感を表し難いというのはわかるんだけど、それでもねぇ・・・・。


薪小屋4号建設着手

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11月に入るとLothlórien_山小舎では薪ストーブのお世話にならない日は滅多にないぐらい、朝晩の冷え込みが厳しくなってきます。  毎年10月いっぱいはできる限り我慢しようとする(≒ 薪の消費量を抑えようとする)んだけど、11月に入ると一挙にその抑制心のタガが外れちゃうんですよね~。  で、薪ストーブを燃やし始めると当然のことながら薪のことが気になり始めます。  特に今年は夏の間、畑仕事やら田んぼ仕事やらで薪準備に全くと言っていいほど時間を割くことができなかったため、薪ストーブの火入れを始めるや否や不安が増大するばかり・・・・・(苦笑)  第一、どれだけの薪がストックされているのか、正直、覚えていないんですよね~ ^^;  そこで早速在庫チェックをしてみることにしました。

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まずは薪小屋1号 & 2号です。  うんうん、どうやら満杯状態でこの冬を迎えることができていたみたい・・・・。  この薪で埋まった薪小屋を眺めると、何とも言えない幸せな気分になるんですよね~(笑)  続いて、薪小屋3号は・・・・・

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こちらもほぼ満杯状態でした。  下の段の左側の薪が抜けている部分は、最近薪ストーブにくべるために部屋の中に運んだ薪が入っていた部分です。  つまり11月を迎えた時点で、現在立っている1号機から3号機まですべての薪小屋がほぼ満杯状態だったということになります。  

でもね、これで十分なのか? と言えばさにあらず。  そもそも3号機までしか薪小屋が現段階で建っていないこと自体が大問題なんですよ。  これっぽっちの薪では新年は迎えられるだろうけれど、来春までは持ちそうにありません。  しかも・・・・です。

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昨年調達した薪材はまだこんなに残っているんです。  さっさとこれを薪にして薪小屋に納め、この場所を空けて今年の薪材を発注しなくちゃいけないんです。  でも、肝心要の薪小屋が現段階で満杯状態っていうことは、仮にこの薪材を薪にする作業をしたとしても、納める場所がない ≒ 雨ざらしにするしかない っていうことになってしまうわけです。

つまり・・・・です。  まずしなければならないことは新しい薪小屋を建築するっていうことにならざるをえないわけです。  でもね、ここに問題がありました。  実はこの課題は今年の初めから抱えていた課題なんですけど、そのためには新しい薪小屋の建設予定地(ガレージ兼納屋の母屋から見て向こう側)の土地整備をしなくちゃいけなくて、以前からある方にお願いしてあるんだけど、その作業がまだ行われていないんですよね~。  最初にお願いしたタイミングでは地面が霜柱やら何やらで凍っている & ジュクジュクしているということでもっと暖かくなってから・・・・ということになり、温かくなり始めたらお互いに野良仕事で忙しくなり、そのうちに今度は暑くなっちゃったので涼しくなってから・・・・ということになり、今に至っているのです。

しかもこの作業、ある意味でご厚意でやっていただくことになっている作業なので、急かすわけにもいきません。  そこであれこれ考えた末、これまで建てていた薪小屋よりもスモールサイズの簡易版薪小屋を1~2号機のすぐ脇の空いている場所に建てることにしました。


マジョモリ 梨木香歩

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久々の東京!  今日、KiKi は帰京しています。  今では仕事で必要がある時ぐらいしか東京には出て来なくなってしまった KiKi ですが、出てくると必ず出かけるお店があります。  それはブックオフ。  Lothlórien_山小舎のある山村にはブックオフはおろか普通の本屋さんさえないし、山から下りた町にはブックオフこそはあるものの、マンガ & ゲームを除けば普通の本の品揃えが都会のそれとは雲泥の差であんまり立ち寄る気がしないんですよね。  もちろん今では実店舗のあるお店が充実していないからと言っても、インターネットな~んていう便利なものがあるので、「これが欲しい!」と明確に思っている場合には Amazon とか、E-BookOff とか HMV のネットショップにアクセスすれば大抵のものは手に入るので KiKi が子供時代に感じていたような「田舎の不便さ」からはかなり解放されているわけだけど、1つだけ残念なことは「本屋さんにブラっと寄って、いわゆる立ち読みをしながら、興味深い本を探すともなく探す・・・・」という行為は望めないということ。  まあ、逆に言えばそれこそが KiKi が都会暮らしから離れようと考え始めた原因の1つ「避けがたい衝動買いの誘惑」というものであるわけですが・・・・ ^^;  ま、てなわけでウキウキしながら都会のブックオフ店内をウロウロして今日入手した本の1冊を読了しました。

マジョモリ
著:梨木香歩 絵:早川司寿乃  理論社

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春のマジョモリは花が満開。  ある朝つばきは、森から届いた招待状を手に初めて森の奥へ。  そこで出会ったハナさんとノギクやサクラのお茶でティーパーティー。  後からもう一人来た女の子は誰?  誰もがやがて忘れてしまう 「小さな女の子の時間」を鮮やかにくっきり描く。

KiKi の大好きな梨木さんの絵本。  以前からとっても気になっていた本の1冊ではあるけれど、絵本って結構お高いので「カートに入れる」をポチッとしにくくて、未だに入手していませんでした。  こういう本とふと出会えちゃうのが都会のそぞろ歩き@ブックオフの醍醐味だと思うんですよね~。  欲を言えばこの本の隣あたりに「ペンキや」とか「蟹塚縁起」とか「ワニ - ジャングルの憂鬱草原の無関心」なんかが並んでいてくれるとナオヨシっていう感じでしょうか?(笑)  ま、それはさておき・・・・  

冒頭で

(子供たちが「まじょもり」と呼ぶ森は)昼間でも暗い所です。  子供たちはこっそりどんぐりを拾いに行ったりしていますが、あんまり深く入るのはやっぱり怖いので、木の隙間から、森の様子が見えるところぐらい(つまり、外の世界とつながっている範囲)までしか入ったことはありません。

と言っているにも関わらず、この画家さんの絵はパステルカラーで彩色されていてちょっと違和感・・・・ ^^;  日本の神域っていうのはこんなに明るくないと思うんだけどなぁ。  まあ、お話自体がその「まじょもり」から招待状を受け取った女の子の話というこれまたありえない設定だからこのカラーリングでもいいのかもしれませんけれど ^^;  そんな違和感を冒頭から持ってしまった KiKi だけど、梨木さんの端正な筆致が不思議な説得力を持ってその違和感を打ち消してくれたので、途中からはあんまり気にならなくなったのも又事実なんですけど、絵本の絵はやっぱり文章のイメージを膨らませるものであって欲しいなぁ。     

山小舎の紅葉

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今日の夕方から2日ほど、KiKi は東京に行かなくてはなりません。  (数年前までは東京には行くではなく戻ると表現していたけれど、最近では「戻る」という言葉は山小舎にこそ相応しい言葉となり、東京には「わざわざ出かけていく」という表現をするようになってしまった ^^;)  つまりは今度ここLothlórien_山小舎に戻ってくるときには紅葉もすっかり終わり・・・・ということになってしまうように思います。  そこで、今日は我がLothlórien_山小舎をぐるりと回って、ここを取り巻く紅葉の姿を留めておこうと思い立ちました。  まずはこのエントリーで雨の中の姿をご紹介した紅葉を、ほぼ同じアングルで写真に撮ってみました。

2011_Nov06_019.JPGのサムネール画像

まずはこの紅葉が今日はどうなっていたか?と言うと・・・・・

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こ~んな感じです。  これ、山小舎の2階のアトリエの窓からの景色です。  そこで、階下に降りて台所の勝手口からこの木を眺めてみると・・・・・・

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こ~んな感じです。  樹齢何年の木なのか、まったくわからないんだけど木の立ち姿と言い、葉の色づき方と言い、なかなかのモンでしょ(笑)  

先日のエントリーでご紹介したもう一本の紅葉はどうなっているか?と言うと

2011_Nov06_020.JPGのサムネール画像

これが雨の中の状態で・・・・・

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こちらが今日の状態。  だいぶ情けなくなってしまいました。  因みにこのモミジ、KiKi は手前勝手に「お迎えモミジ」と呼んでいます。  この写真の右奥に我が高山村のメインストリートとも呼べる県道につながる道があって、電信柱のところが曲がり角。  このモミジの枝は下の道路を覆うように伸びているうえに、このモミジを通り抜けると我が家の玄関がそこにあるんです。  つまり、KiKi にしてみると「門構えの松」ならぬ「門構えのモミジ」みたいな存在なんですよね~。

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こ~んな風にね。  左上に見えている屋根とそれを支えている柱はLothlórien_山小舎の玄関で、右側の電信柱前のモミジが「お迎えモミジ」です。  右下にかすかに写っているカーブミラーの所が曲がり角。  左側に写っている黄色く紅葉している木が最初の写真の木です。  

さて、では我が山小舎のお庭側はどうなっているでしょうか??

風神秘抄 荻原規子  

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荻原作品とはさほど相性がよくない・・・・・と自覚している KiKi ですが、それでもやっぱり手を出さずにはいられないあたり、ひょっとすると「イヤよイヤよも好きのうち」っていうことなんでしょうか?(笑)  勾玉三部作を読了したあたりで、「これはもう荻原作品を読むのはやめておこうか?」とさえ思ったんだけど、図書館で別の本を見つければ結局は手を出しているあたり、我ながらその原動力がどこにあるのかよくわかりません ^^;  ま、いずれにしろその図書館本を読了しました。

風神秘抄
著:荻原規子  徳間書店

51vLQ2xnmNL._SX230_.jpg  (Amazon)

坂東武者の家に生まれた十六歳の草十郎は、腕は立つものの人とまじわることが苦手で、一人野山で笛を吹くことが多かった。  平安末期、平治の乱に源氏方として加わり、源氏の御曹司、義平を将として慕ったのもつかの間、敗走し京から落ち延びる途中で、草十郎は義平の弟、幼い源頼朝を助けて、一行から脱落する。  そして草十郎が再び京に足を踏み入れた時には、義平は、獄門に首をさらされていた。  絶望したそのとき、草十郎は、六条河原で死者の魂鎮めの舞を舞う少女、糸世に目を奪われる。  彼女の舞には、不思議な力があった。  引き寄せられるように、自分も笛を吹き始める草十郎。  舞と笛は初めて出会い、光り輝く花吹雪がそそぎ、二人は互いに惹かれあう。  だが、その場に、死者の魂を送り生者の運命をも変えうる強大な力が生じたことを、真に理解したのは糸世だけだった。  ともに生きられる道をさぐる草十郎と糸世。  二人の特異な力に気づき、自分の寿命を延ばすために利用しようとする時の上皇後白河。  一方草十郎は、自分には笛の力だけでなく、「鳥の王」と言葉を交わすことができる異能が備わっていることに気づく...。  平安末期を舞台に、特異な芸能の力を持つ少年と少女の恋を描く、人気作家の最新作。  (単行本扉より転載)

拭いきれない苦手意識を持ちつつもこの作品に興味をもった理由。  その1つはこの物語が扱っている時代に対する興味というのがあるのは否めないだろうなぁと思います。  思い起こせば KiKi が日本史に興味を持つようになったきっかけの1つにはNHK の大河ドラマがあり、その大河ドラマの中で毎回欠かさず見始めた最初の番組が「新・平家物語」でした。  そしてあの番組のナレーションで初めて聞いた

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を表す
おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢のごとし
猛き者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ

という「平家物語」の出だしの文言になぜか強烈に惹かれ、当時は小学生だったにも関わらず必死になってこの呪文のような文言を覚え、ついでに「口語訳 平家物語」な~んていう本を読み耽ったことを今でも覚えています。  余談ではあるけれど、これとほぼ時期を同じくして古典落語にもちょっぴり興味を持って

寿限無、寿限無 五劫の擦り切れ
海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処 やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助

な~んていうこれまたよくわからない呪文のような言葉を必死になって覚えました。  どうやら当時の KiKi はこの手の現代では呪文にしか聞こえないような日本語の音に強烈に惹かれていたみたい(笑)

ま、それはさておき、保元・平治の乱と言えばまさにこの大河ドラマ「新・平家物語」の舞台となった時代です。  その時代に題材を求めたファンタジーとなれば、これは素通りするのが無理と言うものです。  とは言いつつも作家さんとの相性と言う問題もあるわけだから読み出しは正直なところ、かなりおっかなびっくりでした。

今年の紅葉

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11月に入り、紅葉真っ盛りの季節になりました。  ここ、何日間かはそんな紅葉を求めてあちこちへお散歩に出かけていました。  今日はそのお話をしておきたいと思います。

昨日の雨で様子が心配だった山小舎の台所から望めるこの(↓)紅葉。

2011_Nov06_019.JPGのサムネール画像

案の定、かなり情けない姿になってしまいました。  今日の午後3時、お日様もほぼ傾いてしまった状態で道路側からこの紅葉越しに山小舎を望むとこんな感じでした。

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明日、午前中にお天気が良かったらもう一度この紅葉を眺めに外に出てみたいと思っているけれど、やっぱり盛りは昨日だったみたい・・・・・ ^^;  で、ここの紅葉がこんな風じゃあ、裏山の紅葉ももうお終いになっちゃうだろうなぁ・・・ということで、急遽夕方に裏山のお散歩です。

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毎年、KiKi の目を引くこの道端の紅葉は、今年も見事に色づいていました。

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遊歩道を挟んで左側は広葉樹、右側は針葉樹という不思議なバランスの箇所もなかなかの景色でした。

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ふと足元に目をやれば、色とりどりの葉っぱが重なり合い不思議な光景を演出していました。

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冒頭でご紹介した山小舎の窓から望める紅葉を基準に、毎年この山をお散歩してみるのですが、さすがにこうやってタイミングを計って出かけると大きな外れには当たりません。  これが、ちょっと遠出のお出かけ・・・・・となると、タイミングを逃すことが多いんですよね~。

例えば・・・・・・

   


雨なのでチクチク

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今日はLothlórien_山小舎付近は大雨です。  場所が場所なだけに降る時の降り方たるや半端じゃありません。  今朝はほんのちょっぴりの間だけだけどお日様が射した瞬間もあったんですけどねぇ・・・・。  ま、いずれにしろこのお天気のお蔭で本来なら近所のお山で紅葉狩りとしゃれ込む予定だったんですけど、今日は山小舎でおとなしく過ごしています。

実はおとといは近所・・・ではなくちょっとだけ遠出をして赤城山とか榛名湖とか吾妻渓谷まで紅葉見物に出かけたんですけど、赤城山 & 榛名湖はちょっと遅く、吾妻渓谷はちょっと早いという感じで、そのお話をする気分はあんまり盛り上がらなかったんですよね~。  だから今日あたりはできれば山小舎から徒歩圏の山で紅葉最盛期のお便りをしたいなぁ・・・・な~んてことを目論んでいたのにとっても残念です。

もっとも、KiKi のアトリエから見えるモミジは本日現在、そりゃあ見事なものなんですよ!!  これで雨が降っていなかったら最高なんですけどねぇ・・・・・ ^^;

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これでお日様が当たっていたりなんかすると赤や黄色がキラキラと輝いて、「♪ 絶景かなぁ~ ♪」な~んてことを節回しをつけて口ずさんじゃえるぐらいなんですけどねぇ。  今日の雨でこの見事な紅葉もお終いかなぁ・・・・・。  近くにあるだけに最高のタイミングで写真を撮りたかったんですけどねぇ・・・・。

ま、てなわけで本日はせっせとチクチク作業に勤しんでいます。  まずはこちらをご照覧アレ。

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やっとこさっとこ、ベビーキルトのパターン作りが終了しました。  

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これからはこのバラバラのパッチをつなぎ合わせて、表布を完成させなければいけません。  一段が7つのパッチで構成され、それが7段です。  全部が繋がったらふち布をつけ、キルティング(ベアーズ・ボウさんのレシピによれば、まずは表布とキルト芯でキルティング。  その後裏布とキルト芯でキルティングという二段階で作成するらしい・・・・ ^^;)をしてベビーキルトが完成します。  ふぅ・・・・。  まだまだ道のりは遠そうです。  


一時的に読書のまとめを「メディア・マーカー」さんに変更したんだけど、やっぱり読書メーターに戻すことにしました。  と言うのは、読書メーターの方がこの「まとめページ」の作成方法が簡単だから・・・・・ ^^;  何せ、月に1回しか使用しない機能のため、作り方をちゃんと覚えていなくてメディア・マーカーさんでは常に作成するためのメニューを探すのに迷子になっちゃうんですよね~。  ま、てなわけで何も考えなくてもスンナリこのエントリーが作成できる読書メーターに舞い戻ってきたっていうわけです ^^;  

10月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:6679ページ
ナイス数:51ナイス

読めばすっきり!よくわかる日本史  角川SSC新書  旧石器時代から21世紀まで (角川SSC新書)読めばすっきり!よくわかる日本史 角川SSC新書 旧石器時代から21世紀まで (角川SSC新書)
大人が「歴史の復習」としてサラ~っと古代から近世までをおさらいするには悪くないけれど、それ以上でも以下でもないかな・・・・と。  でもやっぱり学生時代の歴史の授業で使った副教材と同じような「年表」とか「図版」とかがないとつまんないかなぁ・・・・・。  高校時代のああいう副教材って今にして思うとものすご~くよくできていたなぁと感じます。  もちろん学者さんとか歴史マニアの人からしてみれば物足りないものだったのかもしれないけれど・・・・・。 今回、この本を読んでみて感じたのは「子供がいるっていうのはそれだけ
読了日:10月31日 著者:河合 敦

眠れないほどおもしろい「聖書」の謎 (王様文庫)眠れないほどおもしろい「聖書」の謎 (王様文庫)
世界のベストセラー聖書をと~ってもざっくりと紹介したのち、美術品や音楽での扱われ方やら、先日読了した D.ブラウン作品なんかでも取り上げられている「テンプル騎士団の話」とか、「聖母マリアの話」とか、もサラ~っと扱い、ついでにキリスト教絡みの都市伝説的なものもこれまたサラ~っと扱われているいかにも「雑学的」なお話が羅列された本です。  どれもこれも、KiKi にとっては「いつかどこかで聞いたことのある話」ばかり・・・・。  しかも深みがまったくない!!(苦笑)  まあ、長距離ドライブでお疲れ気味だったこの時
読了日:10月30日 著者:並木 伸一郎

暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二カ月暦に学ぶ野菜づくりの知恵 畑仕事の十二カ月
これは KiKi にとってはこれまでのどんな園芸書よりも役に立つ本でした。  現在私たちが社会生活を営む上で使っているカレンダーにおおまかな農事暦(というより二十四節気 & 七十二候)が付され、それと共にそこに書かれている植物や自然現象を見たらこういう農作業をしましょうということが書かれていました。  そしてもっと驚嘆してしまったのは、ここに書かれている「こういう花が咲いたら・・・・・」とか「こういう芽吹きを見たら・・・・」という植物のほとんどが今年田んぼをお借りした I おばあちゃんの田んぼや畑にはちゃ
読了日:10月25日 著者:久保田 豊和

パズル・パレス 下 (角川文庫)パズル・パレス 下 (角川文庫)
でもこうやって続けざまに読み比べてみると、この方の作品っていうのは「謎解き」部分のテーマの調査に感銘を受けなくはないんだけれど、それ以外の部分は常に同じような人物配置、時限爆弾みたいな「時間との勝負!」による緊迫感、最後のどんでん返し・・・・・・とワン・パターンですねぇ。  ついでに言えばこの作品に登場させた日本人の取扱いに関しては苦笑せざるをえない・・・・・。  いえね、わかるんですよ。  ノース・ダコタのアナグラムになりそうな名前をつけた結果としてタンカドになったというのはね。  でも、日本人読者の多
読了日:10月24日 著者:ダン・ブラウン

パズル・パレス 上 (角川文庫)パズル・パレス 上 (角川文庫)
たまたまこの前に読んだ作品が「ロスト・シンボル」で、あちらで「アメリカ」という国と「古の~」という謎の本質がアンマッチだと感じ続けていたのに比べると、この作品で扱っている題材はかなりアメリカ的だし、ブラウン氏が本国でこの作品を書かれた直後(1998年)に読んでいれば、「ヘェ!指数」も「ハラハラドキドキ指数」も、もっともっと強かっただろうなと思います。  もっとも「ラングドン・シリーズ」の特徴の1つである「走る!大学教授」という路線はしっかりとそのままで、その大学教授がアマチュアの割には暗殺のプロから見事に
読了日:10月22日 著者:ダン・ブラウン

ロスト・シンボル 下ロスト・シンボル 下
合衆国建国の父たちは、このアメリカ大陸の先住民(いわゆる「ネイティブ・アメリカン」)じゃないわけで、そんな彼らが「古の~」という文化を引っ提げて上陸した人たちであることはわかるし、そんな彼らが自分たちの「文化」を理想的な形で実現しようとしていたというのも、単視眼的には理解できないわけじゃない・・・・。  だから造形的に何を残そうがそこを否定するつもりはないんだけど、「ワシントンDC」と「古の~」をセットにした瞬間に胡散臭さが漂い過ぎちゃう・・・・・(苦笑)  KiKi のようなひねくれた人間には ああ、
読了日:10月21日 著者:ダン・ブラウン

ロスト・シンボル 上ロスト・シンボル 上
う~ん、この作品はねぇ・・・・・。  正直なところちょっとマンネリ気味っていう感じでしょうか??  ある意味で良くも悪くもアメリカ的(≒ ハリウッド的)な作品になっちゃったかなぁという印象です。  相変わらずのスピード感、相変わらずのトリビア的薀蓄の数々には「さすが!」と思わないでもないんだけど、舞台をワシントンに置いたにも関わらずそこに「古の~」という謎解きを組み合わせるのは、ちょっとムリがあるんじゃないかなぁ・・・・と。 (続きは下巻で)
読了日:10月20日 著者:ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)
こうやって改めて2作を読み直してみると、なんていうか似てるんですよね~、この2作。  全然別のテーマを扱っている割にはそっくりすぎる・・・・。  まあ、主役の専門が「宗教図像解釈学」という分野であるだけに似てきちゃうのは仕方ないことだとは思うんだけど、それにしても似過ぎの感が否めず・・・・。  そうであるだけにやっぱりどこかに深淵なテーマがないとちょっと厳しいかなぁ。
読了日:10月18日 著者:ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)
KiKi が「天使と悪魔」の方が面白いと感じるその理由は「宗教と科学」という深淵なテーマの濃さの違いにあるんじゃないかと思うんですよ。  こちらの作品ではその要素がかなり薄い。  キリスト教における女性の扱いというテーマは確かに興味深いけれど、♀である KiKi にしてみると「女性が・・・」とか「女神が・・・・」とか「かつては・・・・・」という語られ方で女性の立場がどうしたこうしたというアプローチをするのがあんまり好きじゃないということもあるとは思うんですけどね(苦笑)
読了日:10月18日 著者:ダン・ブラウン

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
いや~、この本が「ミステリー」であるということ、そのミステリーの再読であるということを併せて考えると、やっぱり面白かったんだと思います。  だって、大筋は覚えていて、犯人が誰かもわかったうえで再読しているにも関わらず、そこそこ楽しみ尚且つ結構速いペースで読書が進んだわけですから・・・^^;  これが出来の悪いミステリーだったらそもそも再読しような~んていう気分にはならなかったはずですしね。  でもね、昨日のエントリーにも書いた通り、やっぱり KiKi にとっては「天使と悪魔」の方が面白かったかなぁ・・・・
読了日:10月17日 著者:ダン・ブラウン

天使と悪魔 (下) (角川文庫)天使と悪魔 (下) (角川文庫)
この物語。  どこが面白いかってやっぱり「宗教と科学の対立」というテーマが深淵であるだけに面白いんだと思います。  特に KiKi のように科学文明の発達によりもたらされた恩恵に感謝し、享受しつつも、それでも精神世界とか自然の恵みといったものにより心が動かされ、大都会から離れ豊かな自然しかない物質の乏しい村生活を選択した者にとっては尚更です。  増して現在の日本で原発事故による放射線汚染に身をさらしている今となっては、この物語の思いがけない真犯人の最後の大演説には「そんな狂信的な・・・・」という想いを抱く
読了日:10月17日 著者:ダン・ブラウン

天使と悪魔 (中) (角川文庫)天使と悪魔 (中) (角川文庫)
アメリカのヒーロー物っていうのは、必ず主役の普通の人が普通じゃない頑張りを見せるんですよね~。  もちろん主役が簡単に死んじゃったらお話にはならないわけだけど、それにしても現実離れしています。  もっともこの物語自体がある意味では現実離れしているわけで、それを「本当っぽく」、それ相応の説得力を持って書くあたりが、D.ブラウンさんの才能・・・・ということでしょうか。   基本的にはかなり面白い物語・・・・ではあるのですが、ちょっぴり残念なのは暗殺者であり、ここまで大活躍している「ハサシン」の描写がかなり浅
読了日:10月16日 著者:ダン・ブラウン

天使と悪魔 (上) (角川文庫)天使と悪魔 (上) (角川文庫)
ガリレオと教会のあれやこれやに関しては、根っからの文系人間である KiKi にとってもそれなりに興味深いテーマだっただけに、必ずしも物珍しいものではなかったけれど、「イルミナティ」と「ガリレオ」の接点に関しては、そんな話は聞いたこともなかった(そもそも「イルミナティ」自体が KiKi にとってはあまりにも馴染みの薄いものだった)ので、初読の際に思わずネットであれやこれや調べちゃったものでした。  もっともクリスチャンでもなければ、陰謀好きでもない KiKi にとってもっとも興味深かったのはこの小説で初めて
読了日:10月16日 著者:ダン・ブラウン

ヘーシオドス 仕事と日 (岩波文庫)ヘーシオドス 仕事と日 (岩波文庫)
上記表紙に書かれた文言通り、これって「教訓詩」なんですよね~。  まあ、言ってみればできの良い兄ちゃんが遺産相続問題なんかであれこれゴタゴタの続く怠け者(?)の弟への説教・・・・とでも言いましょうか。  そうであるだけに、当時の勤勉な人々がどんな生活を送っていたのか?はとってもよくわかる物語(?)だと思いました。   読んでみてかなりビックリだったのは、あの子供時代に慣れ親しんだ「パンドラの箱」の逸話がここに出てきたことでした。  よくよく考えてみるとギリシャ神話の数々の物語の中であのお話しほど説教くさ
読了日:10月14日 著者:ヘーシオドス

神統記 (岩波文庫 赤 107-1)神統記 (岩波文庫 赤 107-1)
改めて多神教の一例であるこのギリシャ神話をじっくりと味わってみると、一神教が理想の宗教体系だと結論づけた人々の気持ちもわからなくはないなぁと思うのです。 何せ、このギリシャ神話の場合、太古の神々であるウラノスとガイアの間にできた子供たち(子供と言えども神様ですが)をウラノスはわが身の安全を図るために大地の奥に隠して光の世界には出てこられないようにしちゃう。  そんな子供の一人であるクロノスはその仕儀に心を痛めていた母、ガイアと共謀してそんなウラノスに復讐しちゃう。  じゃあ、そのクロノスはどうか?と言え
読了日:10月11日 著者:ヘシオドス

はじめてのギリシア悲劇 (講談社現代新書)はじめてのギリシア悲劇 (講談社現代新書)
う~ん、これはビミョーな本ですねぇ。  KiKi の場合、既に蔵書入りしていながらもその厚さからなかなか手を出せずにいるちくま文庫の「ギリシア悲劇 全4巻 (第1巻:アイスキュロス、 第2巻:ソフォクレス、 第3~4巻:エウリピデス)」への1つの弾みにでもなれば・・・・・ということで図書館から借り出してきた1冊だったんだけど、そういう意味では大正解の1冊でした。  と言うのも、ああ、これを読むんだったら、ギリシア悲劇本編を読んだ方がいいかも・・・・・ と思わせてくれる内容だったからです。  と言うのもね、
読了日:10月09日 著者:丹羽 隆子

南総里見八犬伝〈4〉八百比丘尼南総里見八犬伝〈4〉八百比丘尼
いや~、あっという間でした。  ホント、呆気ないほどサクサクと読めちゃってちょっと唖然としているぐらい・・・・。  もっとも、この第4巻はかなりバタバタと駆け足で纏め上げちゃったという雰囲気もあって、前の3冊と比較すると何かと不満も多いんですけどね。  それとね、これはこの最終巻に限った話ではないんだけど何とな~く記憶に残っている物語とところどころ違うのがちょっと気になります。  もっとも KiKi の場合、八犬伝と言えば「例の人形劇」と「この偕成社版全4巻」と「ぶつぎれのシーンごとの人伝伝聞」しかないわ
読了日:10月07日 著者:滝沢 馬琴,浜 たかや

南総里見八犬伝〈3〉妖婦三人南総里見八犬伝〈3〉妖婦三人
NHKの人形劇ではものすご~い存在感があって、どんなに少なくても1週間に1度は顔を見ていたんじゃないかとさえ感じていた「玉梓の怨霊」だけど、この物語だとあんなに頻繁にドロドロとは登場してきませんねぇ。  逆に船虫はこの2巻においてはあっちこっちに出てきます。  とても女の弱足ではこんなには神出鬼没に移動できないんじゃないかと感じちゃうぐらいに・・・・・。  しかも出てくるたんびに旦那が違うし・・・・・・。  まあ、どいつもこいつもろくな亭主じゃないから「さもありなん」ではあるけれど、何だか哀しい女性です。
読了日:10月06日 著者:滝沢 馬琴,浜 たかや

南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る南総里見八犬伝〈2〉五犬士走る
NHKの人形劇ではものすご~い存在感があって、どんなに少なくても1週間に1度は顔を見ていたんじゃないかとさえ感じていた「玉梓の怨霊」だけど、この物語だとあんなに頻繁にドロドロとは登場してきませんねぇ。  逆に船虫はこの2巻においてはあっちこっちに出てきます。  とても女の弱足ではこんなには神出鬼没に移動できないんじゃないかと感じちゃうぐらいに・・・・・。  しかも出てくるたんびに旦那が違うし・・・・・・。  まあ、どいつもこいつもろくな亭主じゃないから「さもありなん」ではあるけれど、何だか哀しい女性です。
読了日:10月06日 著者:滝沢 馬琴,浜 たかや

南総里見八犬伝〈第1の物語〉妖刀村雨丸南総里見八犬伝〈第1の物語〉妖刀村雨丸
「里見八犬伝本」が多々ある中で、この本を選んだのは偏にこのイラストに惹かれたから・・・・でした。  どことなくレトロ感のあるイラストで、何とも言えない味があると思うんですよね~。  何せ KiKi の場合「八犬伝」のイメージは辻村ジュサブローさんの人形のイメージがでで~んと定着しちゃっているだけに、やっぱりアレを彷彿とさせてくれることが絶対条件だったのですよ。  まあ、いい歳の大人が読むんだし、一応人形劇のおかげであらすじはだいたい頭に入っているわけだから、岩波文庫とか河出文庫なんかの「ちゃんとした本」を
読了日:10月05日 著者:滝沢 馬琴,浜 たかや

小さな反逆者 (福音館文庫)小さな反逆者 (福音館文庫)
日本語の上手な黒姫あたりで活動中のサンタ・クロースの仮装が似合いそうな不思議な外人さんというイメージが強烈な C.W.ニコルさんの自伝です。  たまたま数日前に彼が登場する「アファンの森の物語」というTV番組を観ていた・・・・ということもあって、ちょっと興味を持って購入してみました。  そもそも KiKi の山小舎暮らしに少なからず影響を与えた方でもありますし・・・・・(笑) 自叙伝・・・・と言いつつも、大人になったニコル氏目線のお話というよりは、現代からニコル氏の子供時代にタイムスリップしたような子供
読了日:10月05日 著者:C.W. ニコル

コーランを知っていますか (新潮文庫)コーランを知っていますか (新潮文庫)
今回、この本を読んでみて初めて腑に落ちたのは「イスラム教の神とユダヤ教やキリスト教の神は基本的には同じもの(要するに唯一の絶対神)であり、イスラム教の始祖とされるムハンマドはモーセ、アブラハム、イエスといった預言者の一人であり、それらの先輩預言者に成し遂げられなかった『唯一の絶対神』に対する信仰を広めるために最後に遣わされた者である」というものだということでした。  中世以降現代に至る世界情勢と照らし合わせた際に感じる、「ユダヤ教」「キリスト教」との確執を思えば決して仲が良いとは思えない「イスラム教」だけ
読了日:10月02日 著者:阿刀田 高

薄紅天女 (トクマ・ノベルズ Edge)薄紅天女 (トクマ・ノベルズ Edge)
前2作が女性ヒロイン & 女性目線の物語だったのに対し、この物語だけは男目線・・・とまでは言い切れないけれど、勾玉を持つ者が男ということでちょっと毛色が違います。  (まあ、白鳥異伝でも菅流♂が「勾玉を持つ者」という要素を持っていたけれど・・・・ ^^;)  「白鳥異伝」の Review でハーレクインっぽさがちょっと鼻についたと書いたけれど、本作ではその匂いはかなり薄まっていると思います。  それでも KiKi の個人的な感覚からするとやっぱり「女子の作品」っていう感じが強烈で、その「女子感」にはちょっ
読了日:10月01日 著者:荻原 規子

2011年10月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

昨日ご紹介した「眠れないほど~」と同じように、父から頂戴してきた2冊目を読了しました。

読めばすっきり!よくわかる日本史
著:河合敦 角川SSC新書

41W6Trv3YXL._SX230_.jpg  (Amazon)

高校の現役日本史教師である著者が講義形式で書いた、読むだけで日本史の流れや複雑な内容がすっきりわかる1冊。  歴史を振り返れば、いま世の中で起こっているさまざまな疑問への答えが見つかることは多いもの。  そして、旧石器時代から21世紀までの日本史を通して読むことで、日本とは、日本人とは、についてもう一度考えるきっかけにもなる。  また、これまでの歴史常識がくつがえるような、最新の学説もふんだんに盛り込んだ、大人が楽しめる歴史読本。  (新書本裏表紙より転載)

KiKi は子供時代、歴史の授業が大好きでした。  もちろん年号を覚えたり、世界史のあちらの国の王様の名前(と言うより○世の番号)を覚えたりするのは正直苦痛だったけれど、どんな時代にどんな事件があって、その背景にはどんなことがあったのか?にはとても興味があり、人間の営みに思いを馳せるのはワクワクするような楽しみでした。  ある意味でおおまかな歴史の流れに関してはそこそこ頭に残っている自信はそれなりにあったりもします。  そんな KiKi がこの本に興味を持った理由。  それは偏に、KiKi が学んだ「過去の日本史」と「今の日本史」の違いを知りたいという興味からでした。

この本の「はじめに」に書かれている

新説や発掘の成果によって、定説はくつがえるのです。  ためしに、お子さんの日本史教科書を開いてみてください。

縄文時代のはじまりは、5000年も古くなっています。  仁徳天皇陵は大仙古墳と名称が変わっています。  日本最古の貨幣も和同開珎ではなく、富本銭という聞き慣れないお金になっています。  さらに驚くのは、鎌倉幕府をつくった源頼朝や室町幕府を創設した足利尊氏の肖像画が教科書から消えていることです。  なぜならこれらの肖像画が、じつは本人を描いたものではないことがわかったからです。  もっとビックリするのは、聖徳太子の記述です。  近年では厩戸王(うまやどのおう; 聖徳太子)と記され、推古天皇の脇役のように書かれています。

という文章に接し、子供のいない KiKi には「お子さんの日本史教科書」に触れるチャンスはまったくないので、せめて自分の知識のアップデートをするためにもこの本ぐらいは読んでみようか!と考えたっていうわけです。  「大仙古墳??  何?  それ・・・・」  「日本最古の貨幣は和同開珎じゃないの!!  そんな馬鹿な!!  じゃあその『富本銭』っていうのはどんな貨幣なの??  見たことない!!」  「ええ!!  あの頼朝さんや尊氏さんの肖像は間違っていたの??  じゃあ、あれらはいったいどこの誰??」    

何せ KiKi は学校を卒業して以来、歴史とはあんまり縁のない生活をしてきているので、新聞なんかで新説の発表に関する記事を見かけても「見出しをチョロっと読んでおしまい!」という態度で接してここまで来ちゃったんですよね~。  歴史を知っても「おまんまの足し」にはならなかったし・・・・・・ ^^;  でもいくら「おまんまの足し」にならなくたって、一応四大卒の身としては「一般常識」ぐらいは身に着けておきたいじゃないですか!!

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