おとぎ草子 大岡信

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岩波少年文庫の日本昔話シリーズ、第4弾。  本日はKiKi の母校の先輩でもある大岡信氏編のこちらを読了しました。

おとぎ草子
編:大岡信 岩波少年文庫

51EBB5DCAWL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

おなじみの「一寸法師」に「浦島太郎」、いじめにたえて幸福を手に入れた「鉢かづき」姫、若い娘たちをさらう恐ろしい大江山の「酒呑童子」・・・・・  遠い昔に生まれ、人びとに愛されてきたおとぎばなし7編を、いきいきとした日本語で。  (文庫本裏表紙より転載)

大岡信氏の名前を見たり聞いたりするたびに、KiKi の記憶に蘇るもの。  それは大岡氏の出身校でもあった我が母校の「化学」の授業風景です。  当時の化学の先生も我が先輩だったようで、ついでに大岡氏と同学年でご友人だったらしいんですよね~。  で、「モル沸点上昇」だの「凝固点降下」だのの解説(と言うより「お受験用化学問題集」の解答方法の解説)の合間に、「大岡君がどうしたこうした。」「大岡君が新聞で連載している『折々の歌』がどうしたこうした。」な~んていうお話をされていて、ただでさえわけがわかんない化学が全然分かるようにならない・・・・という、ある種のトラウマと共にKiKi に刷り込まれたお名前が大岡信先生なんですよね~(苦笑)

そうであるだけに、同じく我が先輩でもあった井上靖先生のご本はほぼ読破している KiKi なんだけど(特に旧制沼津中学時代付近の自伝的作品である「しろばんば」、「夏草冬涛」、「北の海」あたりは在校中には何度も何度も読み返したものでした)、大岡信先生のご本には学生時代も、さらにはその後の社会人時代にもなんとなく手を出しそびれてしまってきています ^^;  さすがにここまで年齢を重ねてくると未だにちゃんと理解できていない「モル沸点上昇」も人生初の赤点経験もどうでもよいこととなり、そろそろ先輩に敬意を表してちゃんと作品に接したいなぁと思わないでもない・・・・んですけどね(笑)

結局、大岡先生のご本をちゃんと手に取って読んだ最初の1冊は岩波少年文庫の「星の林に月の船 声で楽しむ和歌・俳句」(このブログではまだご紹介していませんが)だったりするわけですが、このブログで大岡先生のお名前を登録するのはこちらの「おとぎ草子」が第1冊目となりました。    

この本に収録されている物語は以下の7編です。

一寸法師

浦島太郎

鉢かづき

唐糸そうし

梵天国

酒呑童子

福富長者物語

この中で KiKi にとって人生お初だった物語は「福富長者物語」のみだったのですが、それ以外の物語も少しずつ、KiKi がかつて読んだことがあって「知っていたはずのお話」との違いがありました。  どの物語よりもその差が大きかったのは「一寸法師」でした。  つらつらと思い起こしてみると「一寸法師」というお話は絵本でしか接したことがなかった(同じようなスモールサイズの主人公の活躍譚は数多く読んできているけれど)ような気がしないでもないので、ここに収録されているようなあらすじ(一寸法師の親であるおじいさん & おばあさんがいつまでたっても背が伸びない一寸法師を疎んじる・・・・・とか、家を出てお仕えした宰相殿の姫君に一目ぼれして彼女を手に入れるために策略をめぐらす・・・・とか)ではちょっと「お子ちゃま向け」とは言えないのかもしれませんが・・・・・。

この本の素敵だったところは、いくつかの物語の中で登場する和歌が省略されることなく掲載され(しかも読みにくそうな漢字にはルビ付き)、さらにはその後にその歌の大意も記載されていたことです。  こういう「子供向け」のお話では往々にしてカットされてしまうこれらの和歌が載っていることにより、「古い時代の日本人の心根」とでも言うべきものが香り高く滲み出ているようで、大人の KiKi には読みごたえがありました。

さて、次は「今昔物語」・・・・に進む予定だったのですが、せっかくの機会なので我が先輩に敬意を表し、このブログでは未だご紹介していない、KiKi の初の「大岡本」でもある「星の林に月の船」をご紹介したいと思います。  

  


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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年11月27日 12:12に書いたブログ記事です。

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