RDG(2) はじめてのお化粧  荻原規子

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現在読み進めている RDG は図書館本で当然のことながら帯なんかはとっくにはずされちゃっているのですが、それでも吾妻郡図書館ではその帯部分を様々な工夫によって本の表紙とか裏表紙に切り貼りしてくれているので、そこにどんなことが書かれていたかを確認することができます。  で、このRDGの第2巻にはKiKi の大好きな上橋菜穂子さんの賛辞が帯には書かれていた模様。  曰く

さあ、風をはらんだ!

この物語が昇っていく果てを、

早く見届けたい!

とのこと。  へぇ、上橋さんもこの本を読んだんだ!(本当に読んだのか、賛辞を頼まれたから名前を貸しただけなのかはわからないけれど 苦笑)  まあ、いずれにしろ上橋さんの名前を見ると素通りできないのが KiKi の性分です。  ま、てなわけで RDG の第2巻を読了しました。

RDG(2) はじめてのお化粧
著:荻原規子  角川書店

51UgTQITRTL._SX230_.jpg  (Amazon)

神霊の存在や自分の力と向き合うため、生まれ育った紀伊山地の玉倉神社を出て、東京の鳳城学園に入学した鈴原泉水子。学園では、山伏修行中の相楽深行と再会するも、二人の間には縮まらない距離があった。弱気になる泉水子だったが、寮で同室の宗田真響と、その弟の真夏と親しくなり、なんとか新生活を送り始める。しかし、泉水子が、クラスメイトの正体を見抜いたことから、事態は急転する。生徒たちはある特殊な理由から学園に集められていたのだった...。

パソコン・携帯といった現代生活の必需品を扱うことができず(使い方を知らなくて使えないのではなく、彼女が使うと電子機器が故障する!)、都会の人ごみでは変なものの存在を感じパニック症状さえ呈していた純粋培養系絶滅危惧種の泉水子ちゃんが東京の(と言っても都下だし高尾山だけど)高校に進学するという物語の展開に、正直ちょっと唖然。  いくら「自分を変えたい!」という意識があったとは言え、さらには父親の希望だったとは言え、冒険にも程があるなぁ・・・・と。  しかもその学園がどう見ても普通の学園じゃないところがいかにも嘘っぽい(笑)

そんな環境に舞台を移しただけに「山伏」「姫神」という「山系の不思議な存在」が出てきた第1巻に引き続き、この第2巻では「陰陽師」は出てくるは、「審神者(さにわ)」は出てくるは、「式神」は出てくるは、「神霊」は出てくるはで、ついていくのがちょっと大変でした。  と言うのもね、「陰陽師」はともかくとして「審神者」だの「式神」だのという言葉自体を知らない KiKi にとっては、泉水子ちゃんと同様、なかなかその環境に馴染めません ^^;  だいたい一世を風靡した「陰陽師」であってさえも、その名前ぐらいの知識しか持ち合わせていないのに、次々と色々な者が出揃い、ワンダー感だけは満載なんだけど、いったい全体こいつらは何者なのか、さっぱりわかりません。  でもね、わからないながらも、雰囲気的に何となく察することができるあたりは、やっぱり KiKi も日本人っていうことなんでしょうか??

正直なところ「学園もの」を楽しく読めるほどにはその世界とは近しくない年齢に至ってしまった KiKi にとって、本来ならこの物語展開は苦痛を感じさせるものであってもおかしくはないんだけど、それでも「次は、次は・・・」と意気込んで読むことができちゃうのは、「KiKi がこれまで無視してきた日本古来の知恵」の片鱗にこの物語を通して接することができるから・・・・なのかもしれません。

何年か前に映画の封切りと同時に流行った「陰陽師」。  あの時は、ああいう時流に乗ったフワフワした一過性のブームに乗じた「陰陽師関連書籍」には目も向けなかった KiKi なんだけど(と言うのも、こういう宗教にも密接に関わるような神秘的な世界っていうのは、浮ついた好奇心で近づくべきものではないというある種の自制心が何故か沸き起こったため)、今回はこの物語をきっかけに、こういう世界についてもう少し知ってもいいかな・・・・なんていう風に感じ始めています。  

だって、妖精とか天使というような西洋文化に根ざす神秘的な存在よりも、この東洋的な、もっと言えば和風の神秘的な存在の方が本来ならば近しいはずなのに、何故かこっち方面の知識の方が少ないんだもの・・・・。  まずは手始めに巻末にあった荻原さんの参考文献あたりから読んでみようかな・・・・と。

この本は図書館本なので、いずれは返さなくちゃいけないから、今のうちに備忘録としてここに記録を残しておきたいと思います。

第1巻:  「山伏の歴史」  著:村山修一  塙書房

       「吉野・熊野信仰の研究」  著:五来重  名著出版

第2巻:  「名山の日本史」  著:高橋千劔破  河出書房新社

第3巻:  「スキャンダラスな神々」  著:川副秀樹  龍鳳書房

ま、それはさておき、第1巻ではちょっと不気味な存在だった和宮(泉水子の住んでいた山に住む神霊)君がこの第2巻で再登場しました。  しかも荻原ワールドでは何とも象徴的な「カラス」の姿をとって・・・・。  やっぱりこれは「日本文化におけるカラス」について、一度は真剣に調べてみないといけないみたい・・・・・(笑)  

  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年11月16日 12:03に書いたブログ記事です。

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