RDG(3) 夏休みの過ごしかた  荻原規子

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巻を追うごとに謎はさして減らないまま、どんどん熾烈さ・強烈さを増す事件ばかり。  その部分にはものすご~く惹かれつつも、舞台となる「学園生活」の描写には隔絶感を抱き、なかなか複雑な読書体験となりつつある本を読了しました。  今回図書館から借り出してきているこの「RDG シリーズ」は3巻までで、4巻目はどなたかの返却待ち、5巻目は図書館の購入待ち、6巻目以降に至っては出版待ちという状態なのが何ともなぁ・・・・。  しかもこの物語、どこかでちゃんと収束するんでしょうか?(笑)  いえ、その前に仮にどこかで収束したとして、何が起こってどうなったのかをちゃんと KiKi は覚えていられるのかしら??  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

RDG(3) 夏休みの過ごしかた
著:荻原規子  角川書店

51B-NXQ2JjL._SX230_.jpg  (Amazon)

学園祭の企画準備で、夏休みに鈴原泉水子たち生徒会執行部は、宗田真響(そうだまゆら)の地元・長野県戸隠で合宿をすることになる。  初めての経験に胸弾ませる泉水子だったが、合宿では真響の生徒会への思惑がさまざまな悶着を引き起こす。  そこへ、真響の弟真夏の愛馬が危篤だという報せが...。  それは、大きな災厄を引き起こす前触れだった。  (単行本扉より転載)

今号での最大の見せ場は宗田三姉弟(この呼び方じゃまるで「団子三兄弟」みたい! 笑)の真澄君の実態(と言っていいのかどうかわからないけれど)が明らかになる姫神登場のシーンなんでしょうけれど、そこに至るまでの記述の長ったらしく、スローペースなこと!!  まあ、現代の中高生あたりが親しみをもってこういう主題設定の作品を読むためには必要な舞台記述であることはわかるんだけど、生徒会がどうしたこうした、学園祭がどうしたこうした、SMFと言う名前のファンクラブのような秘密結社のような集団がどうしたこうしたというお話は KiKi にとってはあまりにも冗長でした。  まあ、SMFの皆さんは宗田(姉) vs. 深行(みゆき)の対決場面の黒子としては丁度いい存在だったんだろうし、次号に持ち越された「戦国学園祭(? ってそりゃ何だ?っていう感じも無きにしも非ず ^^;)」で時代劇の殺陣みたいな存在だっていうのもわかるんだけどねぇ・・・・。

結局、このペースの遅さは言ってみれば現代ではそれこそ絶滅しちゃったに等しい修験道を初めとする山岳信仰の心・・・・のようなものを、現代社会の、しかももっともそういう世界とは隔絶されていると言ってもいい若い世代に知らしめるというあまりにも壮大なプラン故の副作用のようなもの・・・・と考えるしかないのかもしれません。  でもね、KiKi が思うにこういう世界観ってRPGなんかで当たり前のように遊んでいる世代の若年層の方が受け入れやすくて(信じるという意味ではないけれど)、どちらかというと「科学万能、経済発展万歳」という根底思想の流れた教育を受けてきつつもRPGと出会うのはちょっと遅かった KiKi たちの世代(≒ それはとりもなおさず著者の世代)の方が無頓着のような気がしないでもないのですけれど・・・・・ ^^;

九頭龍大神が出てきたのにはビックリしました。  でも同時にそうであるからこそ、宗田兄弟は戸隠出身でなければならなかったんですねぇ。  そして、この物語のヒロイン泉水子ちゃんが、神楽の舞い手でなければならなかった理由も天照大神の天岩戸の物語を意識してのことだったということやら、「空色勾玉」のヒロインが「水の乙女」だったこと(水と九頭龍大神は結構因縁が深い)、「風神秘抄」のヒロインが舞い手だったこと、今号のラストバトルで登場した黒い翼の持ち主と思しきあのカラスのこと、とか、とか、とかが KiKi の頭の中で繋がり始めました。

次号の展開がどうなるのかよくわからないけれど、宗田姉弟のあの力はこのままなくなっちゃうのかな??  だとすると、結局のところこの号で展開されかかった陰陽師(高柳) vs. 宗田姉の構図はどうなっちゃうんだろう??  何となく、何となくではあるんだけど、泉水子ちゃんはそんな人間界の出来事を超越した存在のような臭いがプンプンしてきました。  今のところは相も変わらず純粋培養系無自覚ヒロインの仮面(?)をかぶり続けていますが・・・・。

それにしても・・・・・

泉水子ちゃんって実はものすご~く怖い子だと思う・・・・。  無自覚なだけに、そして高校生になるまでどちらかというと内向的で引っ込み思案の子なだけに、暴走するとどうなるかわからない危うさを孕んでいるような気がします。  もちろん今のところは相も変わらず一歩下がって人のことを羨んだりしているだけだし、彼女の一番の望みが「普通の女の子になりたい! (ってまるで、キャンディーズみたい 笑)」だったりするから実害はないんだけどねぇ・・・・。  それに比べると派手さもあってあれこれ画策していた宗田姉の方が扱いやすいというか、なんというか・・・・・。

さて、引き続き第4巻に進みたいところですが、今回図書館から借り出すことができているのはこの第3巻までです。  第4巻は図書館には返却されたみたい(このエントリーを書いている間に図書館から電話があった)だけど、山小舎から車で20分ほどの所にある図書館に出向くには他の用事と絡めないとガソリン代がもったいない(笑)  ま、てなわけで、ちょっとRDGは休憩して次はもう1冊残っている荻原ワールドに挑戦してみようと思います。  そしてその次に控えているのは「王国の鍵」で挫折したG.ニクスの「古王国記」へ。  比較的評判の良かった本なだけに楽しみ・・・・ではあるものの、「王国の鍵」のシンドさと同じ物を感じないで済むか否か、ちょっと恐かったりもします ^^;

でも、そろそろ「姫神」がどんな存在で、彼女がわずかに登場している場面で予言のようにもらしていた言葉の真意とかを明らかにしてもらわないと、大人の読者にはちょっときつくなってきたかも・・・・ ^^;    

  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年11月17日 11:53に書いたブログ記事です。

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