KiKi とレコード鑑賞 その5

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今日も先日から再開した KiKi と音楽の歴史を振り返るエントリーを続けたいと思います。  これまた毎度毎度のお話ではありますが、今回も無意味に長~いエントリーになるだろうと思いますので「続きを読む」をポチっとする前によ~く考えましょう

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尚、このエントリーはシリーズ・エントリーであること、間がかなり空いてしまったことを考えて、以下に関連エントリーのリンクを作っておきます。


第1弾: KiKi とピアノとの出会い

第2弾: KiKi とピアノの再会

第3弾: KiKi と電子ピアノの生活

第4弾: KiKi と運命のピアノの出会い

第5弾: KiKi のピアノレッスン その後

第6弾: KiKi とレコード鑑賞 その1

第7弾: KiKi とレコード鑑賞 その2

第8弾: KiKi とレコード鑑賞 その3

第9弾: KiKi とレコード鑑賞 その4


さて、オペラのあらすじ本を一通り読み、こういう物語と音楽が融合した世界に興味をパンパンに膨らませた KiKi。  今となってはピアノの先生に禁止されている音楽鑑賞のジャンルは一切ありません。  こうなると「オペラ」を聴いてみたくて仕方なくなってくるのは自然の道理っていうモンです。  そこで又、父親におねだりしてみました。  すると・・・・・・



う~ん・・・・・・・



と唸ったきり、一切のリアクションがありません ^^;  こんな反応はこれまで見たことがなかったので KiKi は何だか「とんでもないこと」をおねだりしちゃったような空気を察し、どうしたらいいかわからなくなって思わず母親を振り返ります。  するとこちらは眉間に深いしわを寄せて、一目瞭然、おかんむり状態です。  何がいけなかったのかわからないまま所在なくリアクションを待つ時間の長かったこと(実際には数分だったのかもしれないけれど)・・・・・・。  子供にはちょっと耐えがたいぐらいの沈黙の後、ようやく父が口を開きました。



「お前、オペラってどれくらい長いか知ってんのか???」



当時の KiKi のオペラの知識は例の親戚のお姉さんから譲り受けた本のみでしたから、当然それがどんなものか知りません。  知らないからこそ知りたいわけです。  知りたいから聴いてみたいのです。  そんな状態の娘に「知ってんのか??」って、そりゃ、知らないに決まっています。  

そこで小さな声で「知らないけど・・・・・」と言うと、父はため息交じりに語り始めました。  曰く オペラっていうのはオペラハウスっていうところで上演される映画の音楽版みたいなものであるということ。  1つの作品が映画と同じくらい長いということ。  実際には1日では上演しきれない作品もあること(要するにこれが「リング」です)。  田舎のレコード屋さんには「オペラ全曲のLP」なんていうものは滅多に置いてないこと。  仮にあったにしても例の「シューベルトの三大歌曲集」のレコードよりもはりかにお値段が高いということ。 etc. etc. etc.

ま、要するに「そんなおカネはうちにはありません」ということをあれやこれやと尾ひれ背びれをつけて諭そうとしたっていうわけです。  親のすねを齧っている身としては「却下」は「却下」以外の何ものでもなく、納得できようが納得できなかろうが受け入れるしかありません。  でもね、この「知りたいのに知ることができない」ショックは当時の KiKi には想像以上に効いたみたい・・・・。  別に反抗心からではなかったんだけど、それから暫くの間、KiKi は父親とほとんど口をきかなかったらしいんですよね~。  聞かれたことに返事はするけれど、率先しては話しかけないと言いましょうか。

するとこの娘の「沈黙の抵抗(そんなつもりはなかったんだけど)」に根負けしたのか、ある日父親はまたもや「おみやげ」を携えて帰宅しました。  その「おみやげ」はさすがにLPではなかったんだけど、カルメンの「ハバネラ」と「闘牛士の歌」がカップリングされたSPでした。  でね、これ、SPと言えどもすごかったのはジャケット写真が「マリア・カラス」だったんですよね~。  当然のことながら「ハバネラ」は彼女の歌唱です。  「マリア・カラス」がどんなに偉大なプリマ・ドンナなのかは当然知らなかったわけだけど、KiKi のオペラ初視聴は何とも幸せなことに「マリア・カラスのハバネラ」だったんです。

この「ハバネラ」の情熱的な歌唱にはやられました。  「メンコン」、「運命」、「合唱」以来の超ド感動もので、このSPを手に入れてから2か月近く、KiKi は明けても暮れてもこのSPばかり聴いていました。  するとこの熱意にほだされたのか、今度は父親が「オペラ・アリア名曲集」というLPを買ってきました。  有名なアリアだけしか入っていないLPだから「オペラの何たるか」は相変わらず知ることができていなかったわけだけど、それでもあの本にあった「アイーダ」、「トスカ」、「椿姫」、「魔笛」、「フィガロ」、「カルメン」から最低でも1曲ずつは収録されているこのLPが又々 KiKi のお気に入りとなります。

この中で一番感銘を受けたのは「魔笛」の「夜の女王のアリア」でした。  これが KiKi のモーツァルト開眼の1曲でした。  モーツァルトは例の「後期6大交響曲」もさほど気に入らなかったし、レッスンで勉強した「ソナタ・アルバム」の中に含まれていた「ピアノ・ソナタ」数曲もさほど気に入らず、「キラキラ星」以外の音楽でそれまでほとんど気に入った例がありませんでした。  だから、「天才かもしれないけれど、KiKi はモーツァルトの音楽はさほど好きじゃないみたい・・・・」と思い始めていた時期だっただけに、ここでモーツァルトの音楽に開眼できたのは幸せなことでした。

でも、ここから「オペラ全曲」を聴いてみるまで、さほど時間はかかりませんでした。  たまたまこの数か月後ぐらいにNHK(だったと思う)で、「椿姫 全曲」が放映されたことがあったんですよね~。  モノクロだったように記憶しているし、ひょっとすると「映画仕立て」の「椿姫」だったかもしれないんだけど、「ああ、そはかの人か」と「乾杯の歌」しか知らなかったオペラ全曲を観る機会があったのは本当に嬉しかった!!  当時はビデオな~んていう洒落たものはなかった(少なくとも KiKi の家には)から、1回限りの視聴で少しでも見逃したら次の機会がいつ訪れるかわからないから、事前にトイレを済ませ、万全を期してこの放映に臨みました。  恐らく KiKi の音楽視聴経歴の中であの時ほど真剣だったのは例の「中村紘子さんの演奏会」以外になかったんじゃないでしょうか。  そして、そのTV放映の1回を除くとここから次のオペラ全曲視聴まではか~なり長い時間が必要になるのです。

そしてちょうどこの頃、学校の音楽鑑賞の時間に生まれて初めてワーグナーの音楽(抜粋)を聴きました。  音楽室の肖像画以外で、ワーグナーに触れたのはこれが最初でした。  この時に聴いた「ワルキューレの騎行」と「森のささやき」がこれまたショッキングでした。  ピアノを習いつつも、ピアノ音楽以外の音楽に徐々に親しむ下地(?)はこうやって少しずつ培われていったのです。    

ま、そんな風に「オペラ熱」に浮かされ始めた頃、ピアノレッスンでは「バッハ・インヴェンション」に入り、同時にいくつかのベートーヴェンのピアノ・ソナタを弾くことになりました。  当時、バッハは正直言ってかなり苦手であんまり好きになれなかったんだけど、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを課題で貰った時は嬉しかったぁ!!  だってあの「英雄」や「運命」や「田園」や「合唱」を作曲した、あのベートーヴェンのソナタなんですもの。  (「月光」だけはこれより前に発表会で弾いていました。)  このソナタとおつきあいすることがそのまま交響曲にお近づきになれるような錯覚を持って、これまで以上にベートーヴェンの音楽に傾倒していきました。  

そしてここで満を持して登場するのが「バックハウスのベートーヴェン・ピアノソナタ全集(と言っても当時は全集ボックスな~んていうものはなかったので単発買いで揃えていった)」(← 後で知ったことだけど、これは父親が買い渋った普通のオペラのLP以上に高価なお買いものでした)になり、この登場と共に KiKi のオペラへの興味がかなり下火になっていくのです(笑)



to be continued ........  


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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年12月10日 10:47に書いたブログ記事です。

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