KiKi とレコード鑑賞 その7

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今日もクラシック音楽関係のシリーズ・エントリーの続きを書き進めたいと思います。  これまた毎度毎度のお話ではありますが、今回も無意味に長~いエントリーになるだろうと思いますので「続きを読む」をポチっとする前によ~く考えましょう b-hato4-b.gif

尚、このエントリーはシリーズ・エントリーであること、間がかなり空いてしまったことを考えて、以下に関連エントリーのリンクを作っておきます。

第1弾: KiKi とピアノとの出会い

第2弾: KiKi とピアノの再会

第3弾: KiKi と電子ピアノの生活

第4弾: KiKi と運命のピアノの出会い

第5弾: KiKi のピアノレッスン その後

第6弾: KiKi とレコード鑑賞 その1

第7弾: KiKi とレコード鑑賞 その2

第8弾: KiKi とレコード鑑賞 その3

第9弾: KiKi とレコード鑑賞 その4

第10弾: KiKi とレコード鑑賞 その5

第11弾: KiKi とレコード鑑賞 その6


さて、音楽鑑賞とは縁の薄い受験時代を終え、第一志望ではないものの大学に進学した KiKi は上京することになりました。  実家では嬉しいにつけ、悲しいにつけ、ピアノに向かったりLPを取り出したりして音楽と親しんできた KiKi ですが、上京してアパート暮らしをする・・・・となると、それと同じ生活は望むべくもありません。  特に絶望的なのはピアノの方で、音大生ならいざ知らず、まさか普通のアパートにピアノを持ち込むわけにはいきません。  この事実に改めて気が付いたとき、KiKi は少なからずショックを受けました。  受験体制の中でも田舎の先生のもとでのレッスンだけは続けていただけに、以前このエントリーでもお話したように田舎の先生に

「できればずっとピアノは続けてね。  で、もしも又ピアノが弾きたくなったらいつでもいらっしゃい。」

と言われるまで、「自分の生活からピアノがなくなる」ということをちゃんと考えてみたことはなかったんです。  これには正直、かなり焦りました。  音楽の道を目指すわけじゃないくせに、ピアノと切り離された自分をうまくイメージできなかったのです。

もっともその焦りは大学生活が始まってから最初の夏休みを迎えるまではけっこうあっさりと忘れちゃうことができていました。  新しい土地に慣れ、新しい人間関係を築き、大都会の刺激に翻弄されているうちにあっという間に過ぎ去った・・・・・という感じです。  それにね、これまでは一日に必ず2~3時間ぐらいは「ピアノの練習」のために拘束されていた時間があったわけだけど、それがなくなると「1日はこんなにも長いのか!」と改めて思い知り、その時間にできることがいっぱいあることにも気が付きました。

ま、それはさておき、入学 & 1人暮らしの準備を始めているうちに、ピアノはともかくとしてできることなら音楽鑑賞だけは続けていきたいなぁと考えた KiKi は様々な家電製品(炊飯器とか冷蔵庫とか洗濯機とか)を買いに行った際に、可能な限り安価なものを選び、そこで浮いたお金でレコードとカセットテープが再生できるコンポの先駆けみたいな再生装置を購入しました。  これさえあれば、実家に置いてあるレコードを持ってくれば音楽鑑賞を続けることができます。  初めての1人暮らしだから何かと物入りで、新しいレコードを買うような余裕は皆無なわけだけど、幸いにもこの時点で「ベートーヴェン 交響曲全曲」「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲」「モーツァルト 後期6大交響曲」をはじめとし、超有名どころの曲のLPは少しは揃っていたわけですから、贅沢を言わなければ聴く音楽に不足することはありません。

さらに大学というところは本当にいいところで、音楽大学ではない KiKi の出身大学の図書館にもリストを眺めるだけで頭がクラクラしちゃいそうなほど、クラシック音楽のレコードが収蔵されていました。  こうして大学の図書館で借りたレコードをアパートの再生装置で聴く・・・・・という生活が始まりました。  更に嬉しかったのは東京のアパートではKiKi の実家では聴くに堪えなかったFM放送がびっくりするほど良い音質で聴くことができたことでした。

しかも入学時に購入したコンポでは図書館で借りてきたレコードであれ、FM放送であれ、生活音を拾わない状態でカセットテープに録音できたのが嬉しかった!!  実家で生活していた頃もわりと早い時期に KiKi の家には「カセットテープレコーダー」は登場していた(ピアノのレッスンで自分の弾く音楽を客観的に聴くために購入)んだけど、これで例えば父親が学校の図書館から借りてきたレコードを録音しようとしても、生活音がすべて入っちゃう(当時はまだライン録音な~んていう機能はなかった)状況だったうえに、カセットテープそのものがと~っても高かったので、カセットテープの Music Library な~んていうのは夢の又夢だったんですよね~。  もっとも大学入学のこの頃であってさえもカセットテープの録音可能時間と放送時間とにはミスマッチがあったりしたうえに、親の仕送りだけで生活と学費をギリギリ賄っている KiKi にとっては、相変わらずカセット・コレクションを作成するのも一筋縄ではいかなかったのですが・・・・ ^^;

そうこうしているうちに、東京に住む従兄弟から「たまには遊びにおいで」という連絡が入りました。  新婚さんだったので KiKi の方から押しかけるのはちょっとためらわれていたんだけど、せっかくのお誘いなので早速 KiKi はそのお宅にお邪魔しました。  実はこの従兄弟のお嫁さんが地方の音大出身者(専攻は声楽)で、彼のマンションにはアップライトながらもピアノが置いてあり、これ以後 KiKi はちょっとでも時間があるとこのお宅に遊びに行くようになりました。  このお宅で気が済むまでピアノを弾かせてもらい、ついでに食事までご馳走になって帰るようになったのです。  

そんなある日、すっかり意気投合したお嫁さんと KiKi は「好きな音楽 & 作曲家」談義を楽しんでいました。  当時の KiKi は相変わらずベートーヴェンがスペシャルな作曲家で、それ以外はショパンやリストの音楽が好きで相変わらずバッハには強烈な苦手意識がありました。  ところがこのお嫁さんは「誰が好きってバッハほど好きな音楽家はいない」と言います。  KiKi にとってのバッハは「インベンション」であり「平均律」であって、それ以外の音楽はほとんど知らなかったんだけど、これらの曲の弾きづらさがそのまま KiKi の苦手意識の根底にありました。  さらに言えば「バッハと言えば教会音楽」という刷り込みもあって、聴いたこともない癖にどこか抹香臭いような気がしちゃっていたんですよね~。  するとそのお嫁さんは

「バッハを理解するためには『インベンション』や『平均律』じゃダメよ。  やっぱり声楽曲を聴かなくちゃ!  カンタータやマタイやヨハネを聴いたことがある??」

と言います。  「聴いたことがない。」と答えた KiKi に彼女は「ちょっと待ってて」と別の部屋に移動し、少ししてから重そうな箱を持って戻ってきました。  彼女が持ち出してきたのは「リヒターのクリスマス・オラトリオ」をはじめとするいくつものレコードを入れた箱でした。  そして彼女は

「本当は最初は『マタイ』の方がいいと思うんだけど、今は『マタイ』のレコードは野田(従兄弟の実家)に置いてあってここには持ってきていないから、今日はこれを貸してあげる。  KiKi ちゃんの大学の図書館に『マタイ』があるようだったら、まず『マタイ』を聴いてから、これを聴いてごらんなさい。  それでもバッハが好きになれないかどうか、今度聞かせてね♪」

と言いました。  こうして KiKi はバッハのあの大傑作「マタイ受難曲」と「クリスマス・オラトリオ」、そしていくつかのカンタータと出会いました。  これを聴いたときのショックがこれまた凄かった!!  「メンコン」、ベートーヴェンの「運命」と「合唱」、シューベルトの「冬の旅」、マリア・カラスの「ハバネラ」、モーツァルトの「夜の女王のアリア」、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」と「森のささやき」、ベートーヴェンのピアノソナタ・・・・とショック遍歴を重ねてきた KiKi を再び唖然とさせてくれる音楽と出会ったわけです。

彼女との交流の中でもう1つ目覚めたものがありました。  それがブラームスの音楽でした。  当時の彼女は声楽を学び続けながらピアノのレッスンも受けていて、そんな彼女のレッスン曲の1つがブラームスの「2つのラプソディ 第2番」でした。  この曲を彼女の演奏で初めて知った KiKi は幼年時代じゃないけれど


KiKi も~ b-hato4-b.gif


という気分になり、早速楽譜を購入。  同時にカッチェンのレコードも購入しました。  こうして大学の図書館からせっせと借り出してくるレコードがバッハとブラームスばかり・・・・という時期が続きます。  その過程で出会った次のお気に入り音楽が「ブラームスのピアノ協奏曲」でした。  もちろん彼の4つの交響曲もすご~く気に入ったんだけど、それ以上に感銘を受けたのがピアノ協奏曲でした。  特に第2番。  これには嵌っちゃいましたねぇ~。  これを録音したテープなんてあまりにも何回も聴き直していたので、途中でテープがヨレヨレになっちゃったぐらい・・・・(笑)

こうして従兄弟のお嫁さんのサポートを受けつつ、大学の図書館の恩恵をたっぷり受けて大学時代の KiKi の音楽鑑賞ライフは過ぎていきました。


to be continued ........           


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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2011年12月12日 07:26に書いたブログ記事です。

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