大豆作業 唐箕登場!

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さて、皆さん。  今日はまずクイズからです。  こちらの写真の道具。  これはいったい何でしょうか?

2011_Dec17_006.JPG

向かって左側に大きな車輪のようなものがついていて、この裏側にはその車輪を手動で回すためのハンドル(? と言うより取っ手のようなもの?)がついています。

これ、唐箕(とうみ)っていう名前の農具です。  いつの時代の物なのかはよくわからないのですが、かなり年季のいった風貌をしています。  車輪を回すための歯車の噛み合わせに若干の不安があるような年代物です。

因みにこの唐箕を Wikipedia で検索してみるとこんな説明書きが出てきます。

唐箕(とうみ)とは、収穫した穀物を脱穀した後、籾殻や藁屑を風によって選別する農具である。

唐箕の上部に配した漏斗から少しずつ穀物を落下させ、そこに横から風を送って藁屑などの軽いものを吹き飛ばすのが基本的な原理である。

落下させる穀物の流量を調節する弁が漏斗の下部に配置されており、穀物が落下しないように止めることも出来る。  漏斗の下には穀物を唐箕の外に取りだす樋が2本配置されており、風に飛ばされずに重力で真下に落下した穀物を受けとめる樋が一番樋、風によって少しだけ横に飛ばされる、しいな等の軽い穀物や、選別の不完全なものを受けとめる樋が二番樋とそれぞれ呼ばれる。  藁屑、籾殻、蕎麦殻、豆殻等の軽いものは、風に乗ってそのまま機外に排出される。  

そしてこんな絵が載っています。

200px-江戸時代の唐簑.JPG

実は、例の大豆を作っていたお仲間の実家に眠っていた古い農具なのだそうで、今回あの大豆の選別作業のためにいきなり我が家に登場したおニュー(?)の農具なのです。  あ、我が家に登場したと言っても別にいただいちゃったわけではなく、ただ単に我が家の納屋に大豆作業が終わるまでの間、間借りすることになった預かりものなんですけどね(笑)



で、これがどんな風に使われるのかっていうと、この道具の上部に Wikipedia の解説でいう所の漏斗部分があって、そこに畑で枝から落とした大豆(ただしゴミ付き)が投入されます。

2011_Dec17_004.JPG
↑ こんな風にね。

そして例の車輪をぐるんぐるんと回すんです。

2011_Dec17_005.JPG
良く見えないかもしれないけれどこれが車輪がブンブン回っているところ。  左上にはその車輪を回しているハンドル & 手がボヤけて写っています。

するとこんな風(↓)にゴミと豆がそれぞれ別の出口から出てくる仕組みです。

2011_Dec17_001.JPG

左側の緑色のテミと手前にゴミが飛び出し、右側のオレンジ色のテミに大豆の豆が飛び出してきます。

2011_Dec17_002.JPG

こちら(↑)豆側。  ご覧のとおりテミから飛び出しブルーシートにも散らばっています。  そういう意味では道具の問題があるとはいえ、結構歩留まりの悪い作業です(苦笑)

2011_Dec17_003.JPG

こちらゴミ側。  この写真で見たところ、ゴミがと~っても少なく見えるだろうと思うのですが、実はこれら2枚の写真を撮るために KiKi が立っていた場所にかなりの量の茎やら枝やら葉っぱやら殻やらが飛んできていて、テミ側に落ちているゴミの方が少ないのです(苦笑)

まあ、この機械(? というより道具)を通したからって、必ずしも実と殻や茎が綺麗に分離されるわけではないのですが、それにしてもこんな道具が江戸時代にはすでに使われていて、今でも古い農家のお宅にはこの道具が使える状態で残っていることにちょっと感動!!

因みに現在販売されている「唐箕」はこんな感じ(↓)で素材こそ違うものの、構造なんかには大きな違いがなさそうです。

s-tomi-m.jpg

こうやって「なんちゃって農家」をやっていて常に感じるのは、農業っていうのはある程度機械に頼って初めてそこそこの規模を保つことができ、それでようやく損益分岐点に達するという薄利の産業であるにも関わらず、そのための投資が莫大な金額になる産業だなぁ・・・・ということです。  しかも、この機械にしても1年365日稼働するわけじゃなくて、1年のうちの限られたある時期に登場し、そこから翌年までは休眠するわけです。  現代的な経営感覚からすれば著しく稼働率の低い機械なんですよね~。  (これは田植え機にしろ、コンバインにしろ同じことが言える)  つまり世襲で何代かが農家稼業を続け、お爺ちゃんの投資分を孫の代で回収・・・・というぐらいの感覚で取り組まない限り、結局ペイしないんですよ。  ところが昨今では後継ぎがいない農家が増え、体力の限界と戦いながら「生産農家」を続けるお年寄りが増え、最終的には「生産農家」というよりは「自給自足農家」ばかりが増えていく・・・・・。 

因みにこんな原始的な機械であってさえも手動のもので35,000円、モーター駆動装置がつくと50,000円ぐらいするんですよ!!  で、大豆の販売価格は??と言うと、悲しいほど安い・・・・・。  KiKi が東京で消費者生活しかしていなかった時代には考えもしなかったことなんだけど、正直今は複雑な気分です。  やっぱり農業っていう産業は工業や商業と同じ土台で考えてはいけない産業なのではないか??・・・・・と。   いえ、と言うより、産業という枠組みの中にあるべきものではないんじゃないか・・・・と。  食べものっていうのは第一次産業でしか賄えないものであることを考えればなおさらです。

TPPもいいけどさぁ・・・・。  恐らく東京で消費者生活しかしていなかったら、決して疑問に感じることもなかっただろうことを考えるようになってきた KiKi なのです。

  

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