ワーグナー タンホイザー序曲

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さて、昨日はちょっとお買いもので遠出をしたりしていて、読書の時間があんまりとれなかったので、今日はクラシック音楽関係のエントリーを書いてみたいと思います。  相変わらず「のだめ(漫画)頼り」の選曲ですけどね(苦笑)  ま、てなわけで本日の KiKi の1曲はこちらです。

タンホイザー序曲
ユニバーサル ミュージック クラシック ASIN: B0007OE2H6
演奏:シノーポリ指揮 & フィルハーモニア管弦楽団  録音:1988年5月

31VJ9RZF0JL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

ここLothlórien_山小舎にはCDを持ってきていなくて、音楽鑑賞はひたすら KiKi の愛機の iPod; Siegfried に入っている演奏を再生して聴いているだけなので、生憎この演奏がどなたの指揮でどのオケのものなのか・・・・はちょっとわからない・・・・・と思っていたら、以前こんなエントリーを書いていました。  このエントリーはこのCD 全体の Review となっています。  おかげで今日聴いた演奏がこのCDの演奏であることには確信が持てちゃいました(笑)

「タンホイザー」と言えば KiKi がすぐに思い出すのがこの映画のこと。  この映画の中でルートヴィヒが引きこもっていたお城・・・・だったか、幽閉されていたお城・・・・・だったか、ちょっと記憶が定かじゃないんだけど、そこで流れるオルゴールの音楽がこの「タンホイザー序曲」同様に独立してよく演奏される「夕星の歌」だったんですよね~。

    

このあまりにも有名な「タンホイザー序曲」は冒頭は目が覚めきっていないタンホイザーっていう感じで始まって、途中で開き直った凱旋の音楽っていう感じになって、さらに後悔のような迷いのような音楽が続いて、いきなり晴れ晴れとしたり・・・・・・と、ちょっと摩訶不思議というか分裂気味・・・・(笑)。  でも、少なくともこの序曲を聴くだけでは、この同じオペラの中で、ヴェーヌスベルクでの官能の世界が描かれるな~んていうことは微塵も感じさせないんですよね~。   

因みにこのオペラ、正式タイトルは「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」と言います。  で、これがワーグナーのオリジナル脚本か?と言えば、さにあらず。  中世ドイツにあった二つの伝説を融和させた物語なんですよね~。  (ワーグナーはこういう伝説からインスピレーションを得て、エッセンスを抽出し、脚本にするのが大好きです。)  じゃ、その2つの伝説がどんな物語かっていうと、1つは13世紀に実在したとされるミンネジンガー、タンホイザーの物語です。  

この物語のタンホイザーは恋の快楽を全て知ろうとヴェーヌスの洞窟に籠もります。  中世ドイツと言えば「キリスト教世界」、ヴェーヌス(ヴィーナス)と言えば「異教徒の女神」。  つまり異教徒と同棲しちゃうわけですから、その時代の価値観・倫理観からすれば、大問題なわけです。  で、自業自得とはいえ結果的にアウトローと化してしまった彼はシャバでは受け入れられません。  後悔した彼はローマ法王に懺悔して許しを請うのですが、時代が時代なだけに厳格 & 無慈悲な法王は「自分のもつ枯れ木の杖に葉が生えない限り救済できない!」と言い放ちます。  こうして謝罪が受け入れられなかったタンホイザーは失意のままヴェーヌスの洞窟に戻ってしまうのですが、慈悲深い神はその3日後にタンホイザーを許そうとしなかった法王のその杖に葉を生えさせます。  神のみ心に触れた法王は大慌てでタンホイザーを探すのですが、その後彼の消息はようとして知れず・・・・・という物語です。

で、もう1つの伝説は?と言えば、チューリンゲン方伯ヘルマン候という方の宮殿で行われた歌合戦(と言われると我々は年末恒例行事の「紅白歌合戦」的な平和的なイベントを想像しがちだけど、当時の歌合戦では「負けた方は死ななくてはならなかった」ということですから、何とも野蛮なイベントです。  とてもじゃないけれど「蕎麦をすすりながら眺める気分」にはなれませんよねぇ。)  で、まあ、そんな剣や銃を使わない決闘の場で、ハインリッヒという名前の歌手が窮地に陥りあわや・・・・・というところ、ヘルマン候の夫人に命乞いをしてとりあえず一命を取り留めます。  でも、ルールはルール・・・・というわけで、ハインリッヒには1年間の猶予が与えられ、彼は「当代一」と言われていたハンガリーの歌匠(実は魔術師でもある)をチューリンゲンに招聘するために出かけるので最終判定はその彼にお願いしよう・・・・ということになります。  そしてなんじゃかんじゃとあるんですけど、このハンガリーの歌匠がチューリンゲンにやってきて、何故か歌合戦に出てきて(ここらあたりから唐突にハインリッヒは放置される ^^;)、ヴォルフラムと歌合戦をすることになります。  ハンガリーの歌匠は悪魔(霊?)を呼び出したりして歌合戦に勝とうとするんだけど、ヴォルフラムはこれとよく戦い・・・・・でも、結局どっちが勝ったのかはよくわからない・・・・ ^^; という、ちょっとプロットが破綻したようなお話です。

ま、こんな2つの物語にワーグナーお得意の「乙女の自己犠牲的愛」まで絡めちゃった、複雑怪奇な物語が、「タンホイザー」というわけです。  う~ん、久々にタンホイザーを全曲、聴いてみたい気分がちょっと盛り上がってきたぞ~。  今日はひょっとすると「タンホイザー・デー」になるかもしれません(笑)    

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