どんど焼きと村のイルミネーション

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昨日もこのエントリーでお話した通り、おらが村では小正月のイベント、「どんど焼き」が催される(?)ことを知った KiKi は何とかその現場に立ち会いたいと昨日の夕方から村をあちこち走り回りました。  ま、ついでに、以前からこのブログでご紹介したいと考えつつもあまりの寒さにめげて実践できていなかった「おらが村のイルミネーション」も一遍にご紹介できちゃうチャンス!とばかりに「カシミアのタートルネックのセーター」の上に「もう1つセーター」を重ね、さらには「フリース」をも着込んだ上に「ダウンのコート」という完全防寒体制で夕方16時半近くに家を出ました。

普段であればこんな時間には家じゅうのカーテンを閉め切って、薪ストーブの前でプルプル震えている時間なんですけどね(笑)  まずはそろそろストックのなくなりかけている「お米の精米」に農協へ。  そこからお目当ての「どんど焼き会場」を目指して移動してみたものの、そのタイミングでは人もいなければ点火しそうな雰囲気もない・・・・・ということで、とりあえずは1つ目のイルミネーション会場に向かいました。

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イルミネーションを堪能するにはまだちょっと明るすぎるきらいはあるものの、それなりに美しい時間帯には入っていたため、とりあえずパチリ。

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都会の商業施設のイルミネーションには到底敵わないけれど、他に照明がない分美しさが際立ちます。(写真はイマイチだけど・・・・・ ^^;)

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このイルミネーション、年々進化しているんですよ。  と言うのもね、このイルミネーションを主催しているのが村の商工会を中心としたボランティアの人たちらしいんだけど、毎年アルミ缶回収をして回収業者にそれを引き取ってもらうそのおカネで少しずつ少しずつLED電球を購入してバージョン・アップを図っているんです。  

KiKi がこの村に初めて訪れた時に見たイルミネーションはまだまだ KiKi 自身が都会ズレしていたせいもあったかもしれないけれど、もっともっと淋しい感じでそう言っちゃ申し訳ないけれど「う~ん、頑張っているのはわかるんだけど、何も都会の真似してこんなことしなくても・・・・・・」と思わないでもなかったんです。  でも、年を重ねるにつれどんどん立派に大がかりになってきているんです。  今では KiKi も毎年密かに楽しみにしています。(← 都会人らしく変わり身が早いんです 笑)

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都会のように「照明デザイナー」みたいな人がいるとも思えない村の手作りイルミネーション。  何となくホンワカしていて素敵でしょ♪  実はこの時、KiKi 以外にもこのイルミネーションを撮影している親子連れがいたりしたんですよね~。  村の行事としてもすっかり定着したみたいです。  もっとも「村の行事」と言いつつも、どの程度「村」が関与しているかっていうと多分ほとんど関与していないんじゃないかしら??  都会にいると多くの「行政サービス」が当たり前で、勤め人は自分の家のことだけやっていればいいような風潮がなきにしもあらずだけど、田舎では「これは当然行政サービスかしら?」と思うようなことが村人のボランティア活動で行われていることに気がつかされます。  自分の家のことは勿論、自分たちが属する社会の仕事を当然のこととして分かち合う姿には感動を覚えます。  

さて、イルミネーションの第1会場を後に、もう一度先ほどの「どんど焼き会場」に向かうと、道すがら大きな煙が見えてきました。  どうやら KiKi がイルミネーションにうつつを抜かしている間に、点火された模様です。  

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さっきまでは人っ子一人姿が見えなかったのに、あっという間に人が集まっています。  ここには大小2つのやぐら小屋(どんどや)が組まれていて、まずは小さい方に点火されていました。  このやぐらには竹も使われているので、時々「パーン!」と竹の節がはじける音(?)が鳴り響きます。  昨晩はかなり寒い夜だったんだけど、この勢いよく燃える火の近くに立つと、かなり暖かい。  イルミネーション会場で凍りついたように冷え切っていた KiKi の体がみるみる温まっていきました。

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青い葉っぱが燃える時のパチパチいう音、竹の節のはじける音、風にあおられ火が燃え盛る音、炎の先端がはじける音。  そのどれもが「火の浄化作用」そのものを表すようで、感動的です。  KiKi の頭の中で「神々の黄昏」の音楽が高らかに鳴り響きました。  Lothlórien_山小舎で暮らすようになって薪ストーブを使う生活の中で「火」とはだいぶ仲良くなったつもりの KiKi だったけれど、これは本当に凄い!!  

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ふと気が付くと火の粉をたくさん被っていて、「ああ、これで今年は無病息災で過ごすことができる」と力づくで納得させられちゃったような気分に・・・・・・。  もっともそんな中でも鼻がウズウズしていて、鼻水が垂れちゃうんじゃないかと心配したりもしていてねぇ(笑)。

こんな素敵な「火祭り」に見とれていると、何人かの人に取り囲まれ「うちの息子が今年厄年なんです。」「私、今年厄年なんです。  お願いします。」と声をかけられ「厄払いのお振舞」を手渡されました。  KiKi の育ったエリアでは「どんど焼きに点火するのは厄年の男」という文化はあったんだけど、「厄払いのお振舞」という風習はなかったので最初はどうしたらいいのかわからなかったんだけど、最初にそのお振舞を差し出してくださったおばさまに聞いてみたところ「何もしないでもらってくださればそれでいいんですよ。」とのこと。  有り難く頂戴しました。  

すると次々とお振舞が手渡され、中にはお酒を振る舞う男性もいて、いただかなくちゃいけないような、飲酒運転になっちゃうから困ったようなという状態に・・・・・・ ^^;  家からちょっと離れた場所だったので車で見学に行ったわけだけど、「どんど焼き」には車で乗りつけちゃいけなかったみたい・・・・・(笑)


そうこうしているうちに大きい方の櫓にも火がつけられました。

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小さい方の櫓にはついていなかった達磨がこちらにはたくさんついています。  聞けばこのあたりではやはり「達磨」は必ずつけるのがこの地方の文化とのこと。  

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どの達磨さんも両目が入り、しっかりとそのお役目を果たされたことが確認できました。  どんな人のどんな願いを背負っていた達磨さんだったのかは知る由もないけれど、「お疲れ様、ありがとう!」という気分が自然と盛り上がってきました。

KiKi が達磨に見とれているうちに、先に点火され火の勢いも弱まりつつある小さい櫓の方の「どんど焼き」では多くの方たちが「繭玉」を火にくべ始めていました。

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火にくべられた繭玉があるんだけどわかります??

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木の枝に米粉で作ったお団子(?)をアルミホイルでくるんだものが突き刺さっているんです。

KiKi 自身は繭玉を自分で作ったことはないし、今回も火に入れられる前の繭玉を見なかったわけじゃないけれど、その写真は撮ることができませんでした。  恐らくは食べる時のことを考えてアルミホイルでくるんでいるんだろうけれど、恐らく中身はこんな感じ(↓)だろうと思います。

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一見すると雅な風習に見えなくもないけれど、昔から養蚕地帯では蚕の繭による収入が家計の大きなささえとなっていたことを考えると、その作柄の良し悪しは死活問題だったと考えられるわけで、繭玉飾りに込められた蚕繭豊作の願いは、今の私たちが想像できる以上に切実なものだったのだろうと思います。  

ただでさえ観光客気分で「どんど焼きイベント」を眺め、「厄払いのお振舞」まで大量にいただいてしまったうえに、そんな思いを込められた焼き繭玉までご馳走になる気分には到底なれずに早々に「どんど焼き会場」を後にすることにしました。

因みに本日いただいてきてしまったお振舞はこんな感じ(↓)です。

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せめてもの償い(?)にこれらを「厄」と共に食べ切ってやろうっと!!

さて、「どんど焼き」からの帰り道、2つ目のイルミネーション会場の前を通りました。  「どんど焼き会場」で1時間近くを過ごしたため日もとっぷりと暮れ、イルミネーションがさらに美しく見える時間帯に突入していました。

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毎年12月~1月まで飾られる村のイルミネーション。  来年はどこに設置されどんなデザインになるのかしら??  又、来年のバージョンアップはどの程度??  今年は KiKi もアルミ缶回収に参加してみようかしらん(笑)

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因みにこれらのイルミネーションが設置されているのは道沿いは道沿いなんだけど、どれも田んぼの中です(笑)  村の広報誌なんかにその設置場所の紹介が掲載されたりするんだけど、それが「○○さん宅田んぼ」な~んていう表示がされていることも結構あって(これは道路工事のお知らせでもよく目にしたり耳にする表現なんだけど)、KiKi のような俄か村民にはそれがどこだかすぐにはわからないことも多々あります。  まあ、判らない分、探し回る楽しみがあるんですけどね(笑)

さて、こうして KiKi の「高山村どんど焼き初体験」は無事終了したのですが、今年は全国のあちこちで「どんど焼き中止」の決定がなされたという報道を見かけました。  中止の理由としては「放射能物質に汚染されているかもしれない木や草を燃やすことにより、放射性物質が飛散する恐れがあるから・・・・・」とか「そういうものを燃やした火であぶった餅などを子供が食べたら危険かもしれないから・・・・」ということなのだそうです。  あの福島原発の事故はこんなところにも影響を及ぼしているんですね・・・・・。  本来なら「五穀豊穣」やら「家内安全」やら「健康」を祈願する行事なのに・・・・と考えると複雑な気分です。  


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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年1月15日 10:16に書いたブログ記事です。

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