岩波少年文庫を離れると一挙に読書スピードが落ちます・・・・・ ^^; やっぱり「大人本」はそれだけ文字数も頁数も多く、ついでに読みながら考えさせられることも多いっていうことなのかもしれませんね。 ま、そういう意味では「光文社古典新訳文庫」に手を出したことがそのまま、「今年のもう一つのこのブログの目標;クラシック音楽関係のエントリーをもう少し増やす」を達成できる機会が増えることにつながるわけで、我ながら絶妙(?)な目標を設定したものです(笑) ま、何はともあれ昨日から読み始めた「グレート・ギャツビー」が読中のため今日のエントリーは「のだめ(漫画)に出てくる音楽を聴いてみる企画」を進めることになりました。 てなわけで本日の KiKi のBGMはこちらです。
ラヴェル 水の戯れ
DG ASIN: B00005Q7QX アルゲリッチ(pf)
このアルバムは思い出深いんですよね~。 何せアルゲリッチと言えば中学生時代の KiKi のアイドル・・・・というよりは理想とするピアニストだったので、CDなんちゅうもんがまだこの世の中に存在しなかった頃、この大元だったLPをある年のお年玉をはたいて購入したんですよ。 ピアニストがアルゲリッチというのもよし、収録曲もよし、ついでにこのジャケット写真もよし・・・・・てな具合でね。 もっともその「収録曲もよし」の評価基準の中には今日の1曲ラヴェルは入っていなかったんですけどねぇ(苦笑) 何せ、「ラヴェルのピアノ曲苦手意識」の強い KiKi のことですから、当然のことながらそこにはまったく反応しなかったんです。
因みに KiKi が好しとしたこのアルバムの収録曲は以下のようなラインナップになっています。
1. スケルツォ第3番嬰ハ短調op.39(ショパン)
2. 2つのラプソディop.79(ブラームス)
3. トッカータop.11(プロコフィエフ)
4. 水の戯れ(ラヴェル)
5. 舟歌嬰ヘ長調op.60(ショパン)
6. ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調(リスト)
7. ピアノ・ソナタ ロ短調(リスト)
ショパンあり、リストあり、ブラームスありで、演奏者はアルゲリッチで、当時の KiKi にしてみれば「これを買わずにしてどれを買う!」というぐらいの存在で、発売されてから入手に至るまでの時間に何度これをゲットした自分を夢見たことか!! いえね、冗談抜きで本当に夢の中に出てきたんですよ、数回。 そんな想いがつまったLPだっただけに、これを処分するのは本当に辛くて、それまでに細々と買いためていたLPを処分するタイミングをいつにすべきかを考えていた際、「これをCD化するまでは絶対にLP処分はしない!」と心に決めていたぐらいでした。 そうやってCD化した演奏であるだけに、KiKi の手持ちのCDはこれ(↑)とはちょっとだけ異なり、「The Original Best 50」(左上のブルーシール & 帯のゴールドシールがある版)の1枚ではなく、その前の世代のCDなんですけどね。
ま、そんなわけでこのLPを購入した当時は、今日の1曲「ラヴェル 水の戯れ」には大した興味も持っていなかった KiKi なんですけど、このLPでこの曲に開眼しちまいました ^^; 以前、何度かこのブログでお話した「KiKi のいつかは弾いてみたい曲リスト」にラヴェルの曲の中で唯一記載されている曲でもあります。
そんなに機会が多いわけじゃないけれど、ごくごく稀にどこかの湖でボート遊びなんかに興じると、常に KiKi の頭に蘇ってくる音楽の筆頭がこの曲です。(因みに2曲目はドビュッシーの「水の反映」とフランスものが続きます。) ラヴェルの音に対する鋭敏 & 繊細な感覚がこの曲ほど雄弁に語られているピアノ曲は他にないと信じて疑わない KiKi です。
ま、そんなお気に入りの曲ではあったのですが、90年代の途中まで彼の曲の楽譜は「版権」の関係もあってかなりお高くてねぇ・・・・・。 いわゆる「輸入版」の1冊5~6千円する楽譜しかなくて(全音のピースならあったのかもしれないけれど)、楽譜を読んでみるという経験は1998年に YAMAHA から出版された「ラヴェル ピアノ作品集第2巻」を待たなくてはなりませんでした。 で、今、手元にあるこの楽譜をじっくりと眺めてみると、この曲、実は KiKi の大好きなフォーレに捧げられた曲だったんですねぇ。 一応大学時代にフランス語を第二外国語として専攻していた KiKi だけど、残念ながら今では全く読めないので確証はないんだけど
a' mon Cher Maitre GABRIEL FAURE
って書いてあります。 ついでに言うと更にその下に恐らく「アンリ・ド・レニエ」の詩の1節と思しき文言も書かれています。 いつかこの文言が何を言っているのか、ちゃんと調べてみなくっちゃ・・・・。
さて、それはさておき、KiKi はこの曲を聴くといつも思い出す別の音楽があるんです。 それはリストの「エステ荘の噴水(「巡礼の年第3年」の第4曲)」です。 音形はちょっと似ていなくもなく、高音域できらびやかな水の反射を描いているあたりはそっくりなんだけど、リストのそれとラヴェルのこれを比較すると不協和音(という名前ながら決して不快和音ではない!)を多彩に使っているのがこの「水の戯れ」だと思うんですよね。 そして、この不協和音の連鎖こそが「戯れ」の神髄なんじゃないかと感じさせられるんですよ。
神秘さ、静謐さ、でもそこに溢れる水音 & 光の洪水。 そんなものに身を浸して現実世界から遊離しているような不思議な恍惚感。 う~ん、やっぱりこの曲は、そしてこの演奏はいいですねぇ。 久々のラヴェルのピアノ曲だけど、この曲なら1時間ぶっ通し何度も何度も繰り返して聴いていても飽きなさそう・・・・・(笑)







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