2012年1月の読書 読書メーター

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2012年最初の1か月の読書のまとめです。  1か月の目標読了数15冊に対し27冊。  冬はやっぱり読書が進みます。  

1月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:8338ページ
ナイス数:48ナイス

罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)
私たち人類は「豊かになれば幸せになれる」と考え、多くの努力をして現在の文明社会を築いてきたわけだけど、そしてその結果として確かに「豊かに」はなったはず(と言うよりは「少なくとも日本人は極貧からは脱却できた」はず)なのに、相変わらずラスコーリニコフと同じような「追い詰められた心理」から犯罪に走る人間が後を絶たないのは何故なんでしょうか??  ラスコーリニコフを追い詰めた予審判事ポルフィーリーが「あのばあさんを殺しただけですんでよかった。  べつの理屈でも考えついていたら、一億倍も醜悪なことをやらかしていたか
読了日:01月29日 著者:フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー

変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)変身,掟の前で 他2編 (光文社古典新訳文庫 Aカ 1-1)
今回の読書でどの物語にも溢れているように感じられたは、ある種の「不安」とその先に感じる「ブラックホールのような絶望感」、でもそれをとことんまで自虐的に突き詰めた先に訪れた「ま、しょせん人生なんてそんなもの」という開き直りとその全ての思考過程を自分で笑い飛ばす「吹っ切れた感」みたいなものでした。  恐らくカフカっていう人は思索に没頭して生きたタイプの人ではなく、現実社会の中で「喘いだり」「もがいたり」「どうして自分が・・・・・」という想いを抱きつつも、真摯に自分のアイデンティティを求め続けた人だったんだろう
読了日:01月25日 著者:カフカ

ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)
KiKi の子供時代、とあるコマーシャルで「大きなことはいいことだ」というフレーズが使われたことがありました。  でもその後の価値観の変動の中で「大きけりゃいいってもんじゃない」という風潮が生まれてきて、今はその延長線上にあるように感じます。 でね、今回、この「小さな」「大きな」という対比の中に、KiKi は「大きな組織で動く効率的・合理的社会」というものを感じ取りました。  もちろんそれが「悪いこと」とは言い切れないんだけど(特に落ちこぼれながら会計人感覚からすると 苦笑)、それでもその「効率性」「合理
読了日:01月24日 著者:サン=テグジュペリ

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)
(上巻 Review から続く) でも、この小説で小松氏が一番書きたかったことは、そういう災害時のお話ではなく、「アイデンティティ」のことだったんじゃないかと思うんですよね。  本当の意味でそこに辿りつく前にこのお話は終わっちゃっているから、何となく「パニック小説」のような、この未曾有の事態に直面する「仕事人小説」のような色彩の濃い物語になっちゃっているような気がするんだけど、本当のところ彼が書きたかったことは「自分が属する国を失ったら人はどう生きていくのか?」がテーマのような感じがするんですよ。  そ
読了日:01月24日 著者:小松 左京

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)
子供時代に父親の本棚から失敬して一度は読んだことのある作品だったはずなんだけど、正直なところどんな物語だったのか全くと言っていいほど記憶に残っていなかったこの作品。  元々女の子受けするような作品じゃないし、「地球物理学」な~んていう訳のわかんない話がポンポン出てくるし、世界情勢はおろか当時のクラス・メイトの中にも確実に存在していたはずのパワー・バランスにも無頓着だった KiKi が理解できていたはずもないわけで・・・・・ ^^;  でも阪神淡路大震災と昨年の東日本大震災を大人になって社会人として経験した
読了日:01月23日 著者:小松 左京

罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)
いやはや、物凄いモンをアッケラカンと読んじゃっているような、何とも奇妙な感覚にとらわれちゃいました ^^;  主人公であるラスコーリニコフも一種病的だけど、彼をとりまくすべての人たちがどこか普通じゃない感じ・・・・・(笑)。  この切迫感 & それによって生み出されたよくわからない高揚感 と言うかマグマが燻っているような感じ、これこそがあの時代のロシアにうごめいていた未だ形ははっきりしていないある種の「雰囲気、ムーブメント」だったんでしょうね。 まだ残り1巻を残しているのであまり多くは語りたくないんだけ
読了日:01月19日 著者:フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー

罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)罪と罰〈1〉 (光文社古典新訳文庫)
まだ読了したのが第1巻のみで、さりとて、全体のストーリーを知らないわけではない KiKi がこの1巻単体で Review を書くのはかなり難しいんだけど、1つだけはっきりと言えることは「とても読みやすかった」ということでしょうか?  特に気に入ったのは巻末にある「読書ガイド」で、近くて遠い国ロシアのことをあまり知らない日本人にとって、この心遣いはホント嬉しい。  又、付属の栞にメインとなる登場人物の一覧表があるのも嬉しかった!!  嘗てはロシアものの何が辛いって人の名前がわかんなくなっちゃうことが一番大き
読了日:01月18日 著者:フョードル・ミハイロヴィチ ドストエフスキー

本の歴史 (「知の再発見」双書)本の歴史 (「知の再発見」双書)
美術工芸品の域に達している「手がき本」から始まり、「グーテンベルクの活字印刷本」、その後に続く印刷技術の発展の歴史やら書籍流通の発達の歴史、思想界に与えた影響と続き、「百科全書」までをカラー図版入りで概説してくれています。   カラー図版部分を眺めているだけでもうっとりしちゃうような美しさで、本好きの KiKi にとっては読んで面白く、眺めて楽しい、「1冊で2度美味しい」本でした。  いや~、1冊でいいから、何語でもいいから(要するに読めなくてもいいから)、中世の美しい本を持つことができたら幸せだろうな
読了日:01月17日 著者:ブリュノ ブラセル

せむしの小馬 (岩波少年文庫 (1017))せむしの小馬 (岩波少年文庫 (1017))
どこかで読んだことがあるようなプロット、どこかで聞いたことのあるような人名、どこかで見たり聞いたりしたことがあるモチーフが満載されたいわば「寄せ集め」のお話だと思うんだけど、不思議と統一感があるんですよね~。  この統一感を醸し出している一つの要因はやっぱりこの「文語調」・・・・と言うか、「詩」という形態が一役買っているような気がしました。  恐らくこの「詩物語」を「ロシア語」で味わうことができたら、もっともっと「音の響き」も「リズム」も素晴らしくて、それだけで音楽を聴いているような気分になるのじゃないか
読了日:01月16日 著者:エルショーフ

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
「戦記物」と言えば付き物(?)の悲愴感・切迫感が極めて薄い・・・・・。  もちろん場所は戦地だし、乏しい物資の中で行軍ばかりしている陸軍さんだから悲愴感を漂わせようと思えばいくらでも漂わせられるエピソードが網羅されている割には「ホノボノ感」やら「ワクワク感」やらがそこはかとな~く漂ってくるんですよ。  それと言うのも、ここに登場する「水木二等兵」は凡そ兵隊さんらしくないんです。  勇ましさもないかわりに、臆病さも微塵もなくどこか飄々としているんですよね~。  戦争をさせられるために南方へ向かわされたにも関
読了日:01月16日 著者:水木 しげる

牛追いの冬 (岩波少年文庫)牛追いの冬 (岩波少年文庫)
この物語の凄い所は、子供が持っている愛らしさと残酷さ、優しさと冷たさが余計な装飾なしに素直に、でもちゃんと両立して描かれているところだと思います。  勉強好きで物静かでどちらかというと思索家タイプのお兄ちゃんが勉強嫌いで人当たりがよくお調子者の弟を疎ましく思う気持ち、逆にそんな弟がどうしても頭の上がらないお兄ちゃんを暴君のように思う気持ち、命を落としかねない肺炎を患い家族中の心配を一身に集め、甘やかされているうちに、それが当然と思うようになってしまった末っ子の気持ち。  そのどれもが KiKi 自身にも身
読了日:01月14日 著者:マリー ハムズン

小さい牛追い (改版) (岩波少年文庫134)小さい牛追い (改版) (岩波少年文庫134)
恐らくこの本は、イマドキの都会の早熟な子供たちにはつまらない本なんじゃないかと思います。  「ハイジ」に似ているところもあるんだけど、ハイジの場合は「アルプスの山の上」と「フランクフルトという大都会」を経験している分、都会暮らしの自分に引き寄せて読むことができる「とっかかり」みたいなものがあるんだけど、この物語で描かれている子供たちの世界っていうのはイマドキの都会育ちの子供たちには想像するだに難しい「遊びの世界」なんじゃないかと思うんですよね。  牛に振り落とされたり、ボタンのお金で交換したり、沼地で壊れ
読了日:01月14日 著者:マリー・ハムズン

シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬 (岩波少年文庫)シャーロック・ホウムズ バスカーヴィル家の犬 (岩波少年文庫)
KiKi の記憶の中ではこの魔犬がもっと頻出していて、不気味さをかきたててくれちゃっていたように思うんだけど、今回再読してみたら実は最後の方にちょっぴり姿を現しただけで、「あれ??  こんな風に呆気なく出てきて、しかも呆気なくやられちゃうんだったっけ??」っていう感じ(苦笑)。 今にして思うと、ホウムズ・ワトソンコンビがこの魔犬の伝説を初めて聞かされるところから、まるで妄想のように自分の中でその犬のイメージを膨らませ、その後のバスカーヴィル館をとりまく荒涼としたムーアの描写の中で勝手にそのイメージをさら
読了日:01月12日 著者:コナン ドイル

鏡の国のアリス (岩波少年文庫)鏡の国のアリス (岩波少年文庫)
う~ん、この物語は難解だなぁ。  正直なところ KiKi にはよくわかりませんでした。  ダジャレ的なものが多すぎるうえに、これが「訳文」であることを考えると、「正しい反応の仕方」がまったくわからないんですよね~。  もちろん、この手のナンセンス文学に「正しい反応の仕方」な~んていうものがあるのかどうかはわからないんですけどね。  でも、やっぱりダジャレっていうやつは「オリジナル言語」で語られて初めて面白さがあるものだと思うし、この物語のように「マザー・グース」を多用している物語ではそれに親しんでいる下地
読了日:01月11日 著者:ルイス キャロル

ふしぎの国のアリス (岩波少年文庫 (2038))ふしぎの国のアリス (岩波少年文庫 (2038))
この物語、これまでに何度もチャレンジしてきたんですよ。  (もっとも子供時代だけ・・・・だけど)  でも、その都度挫折してきたんですよね~。  こういう夢見がちな物語が嫌いだったわけじゃないんです。  でも、たいてい挫折するのが「ウィリアムじいさん、年をとった」の歌あたりか、「3月うさぎのお茶会」あたりでねぇ。  ま、要するに元歌を知らない詩のパロディのさらにその訳文を読んでもチンプンカンプンだったし、当時の日本では(というより静岡県あたりでは)風習として馴染んでいないお茶会の席で、凡そ意味を成していると
読了日:01月09日 著者:ルイス・キャロル,田中 俊夫,Lewis Carroll

消えた王子(下) (岩波少年文庫)消えた王子(下) (岩波少年文庫)
決して嫌いじゃないバーネット作品だけど、この作者さんはやっぱりどちらかと言えば「女性向け作品」の大家だったんだなぁと思います。  この物語は彼女の作品の中ではかなり「骨太」な作品だとは思うけれど、それでもそこはかとな~く漂うのは「上品さ」なんですよね~。  この物語の登場人物たちは総じて「みすぼらしい身なり」をし、「秘密結社」な~んていう男臭さを持ちつつもやっぱりほのかに香ってくるシャボンの香り・・・・・みたいなところがあるんですよ。  そういう意味ではせっかくの冒険活劇ではあるけれど「男の子」の興味はあ
読了日:01月08日 著者:フランシス・ホジソン・バーネット

本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
著者は「生まれてきてよかったんだ、と子供にエールを送るのが児童文学」と仰っていますが、KiKi の想いはもっと個人的なもので、KiKi が児童文学に親しんでいた時代、世界はもっと魅力がありそうで、期待に満ちたもので、「私が大人になる頃には・・・・・」と夢が膨らむ存在でした。  それは時代の勢いだったのかもしれないし、幼かりし頃の自分が無知であるが故の夢物語だったのかもしれないけれど、少なくとも「今を、そして明日を生きるためのエネルギーを生み出してくれるもの」であったのは確かで、その名残火が今も自分の中にほ
読了日:01月08日 著者:宮崎 駿

消えた王子(上) (岩波少年文庫)消えた王子(上) (岩波少年文庫)
読み始めたかなり早い段階で、「消えた王子」とマルコ親子の関係はあっさりと予想できちゃう書き込み方満載で、そういう意味ではどんでん返し的な楽しみはほとんどない物語ではあるし、プロット的には臭さも目立つ作品ではあるけれど、さすがバーネット夫人の作品だなぁと感じるのは、当時のイギリスの実像を物語の中で精緻に描いているあたり・・・・でしょうか。 元はと言えばロンドンの貧民街に暮らす浮浪児同然のラットが足が不自由であるにも関わらず、浮浪児仲間を集めて軍事教練に励んでいるくだりなどは、第一次世界大戦が間近に迫ってい
読了日:01月08日 著者:フランシス・ホジソン・バーネット

米をつくる 米でつくる (岩波ジュニア新書)米をつくる 米でつくる (岩波ジュニア新書)
この本の素晴らしい所は、米という1つの農産品にまつわる多角的な考察にあります。  そもそも私たち日本人の祖先がどのようにして米と出会ったかの考察(かなり大雑把ではあるのですが ^^;)から始まり、稲を育てるというのはどういうことなのかを「初心者向け農業指南書」的に描き、次にはご飯の美味しい炊き方に触れます。  そこから米を利用した発酵食品の紹介と米を原材料にした新しい加工食品(それぞれ比較的簡単な食べものの作り方レシピ付き!)の紹介と続きます。  それが終わると今度は所謂「藁細工」のあれこれに触れ、最後に
読了日:01月07日 著者:西沢 江美子

日本の文化 (岩波ジュニア新書)日本の文化 (岩波ジュニア新書)
何て言うか色々なジャンルの映画の10秒CMを並べて15見せられ(はじめにを除くと15章構成)て、中には興味を引くものもあったんだけど羅列された分印象が薄くなっちゃって、何を面白そうと感じたのか良く覚えていない・・・・・そんな読後感なんですよね~。  そういう意味ではとっても惜しい本だなぁと感じました。  もうちょっと話にまとまりがあれば面白い本だったと思うんですけどねぇ。
読了日:01月07日 著者:村井 康彦

小公女 (岩波少年文庫 (2027))小公女 (岩波少年文庫 (2027))
主人公のセーラに対してあまり好感情を抱くことのできなかった物語・・・・・ではあるものの、この作品はやっぱり名作だと思います。  ミンチン先生は相変わらず悪役だけど、セーラ(上流階級) - ミンチン先生(中流階級) - ベッキィ(下層階級)という構図がこれほどはっきりと描かれ、それぞれの階級に属する人たちがどんな想いを抱えて生きていたのか?を描ききっているというところに「名作たる所以」があるように感じました。  そういう意味ではこの物語、単なる「子供向けのお姫様物語」と片づけてしまうには惜しい作品だと感じま
読了日:01月05日 著者:フランシス・ホジソン バーネット

小公子 (岩波少年文庫)小公子 (岩波少年文庫)
最初にこの物語に出会った小学校低学年の頃には「セディのような性格のよい子にならなくちゃ!」と思い、何度も読み返すうちに「セディのお母さんみたいな素敵なレディになれるように頑張らなくちゃ!」と思い、結果どちらも挫折したなれの果てが今の KiKi です(苦笑)  そうそう、逆に言えば「こんな人にだけはなっちゃいけない!」と思っていたセディのお爺さん、ドリンコート伯爵の方にこそ「うんうん、わかるわかる・・・・」と頷いている自分に気が付き、ちょっと唖然・・・・・・。  まあ、それだけこの老伯爵の心理描写が巧みだっ
読了日:01月04日 著者:フランシス・ホジソン・バーネット

秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)
でもね、今回、この年齢になって再読してみて思ったことは、「秘密の花園」とメアリとコリンは言ってみれば同じものだったんだなぁ・・・・と。  10年間も鍵をかけられ放置されたままの庭も、インドで育った時代に召使いはいても両親との触れ合いや友達もなく育ったメアリも、幼くして母親を失い父親からもある意味で疎まれて寝たきり状態のコリンも、もっと言えば最愛の妻を失った空虚感に支配され続け子供をどう扱っていいのかわからず偏屈になってしまっていたコリンの父親であるクレイヴンさんも、皆が同じ・・・・・。  誰もがすさぶに任
読了日:01月03日 著者:フランシス・ホジソン バーネット

秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)
この物語は基本的には「物質的にはそこそこ恵まれていたものの放っておかれた子供」(≒メアリ & コリン)がムーアの自然やら庭仕事やら友達によって再生していく物語なんだけど、子供時代の KiKi はそれもこれも「秘密の花園」な~んていう素晴らしいパラダイスがあったからこその恩恵・・・・というような読み方をしていたところが無きにしも非ず・・・・だったように思うんですよ。  少なくとも KiKi の実家には庭はあったけれど塀で囲まれていたり大木があったりしたわけじゃなかったし・・・・・。  そういう意味では「羨ま
読了日:01月03日 著者:フランシス・ホジソン バーネット

モンテ・クリスト伯 (下) (岩波少年文庫 (505))モンテ・クリスト伯 (下) (岩波少年文庫 (505))
大人になった今、こうやって読み返してみると、あのナポレオン時代から王政復古の時代のフランスの社会描写も巧みで、筋書きには無理がいっぱいあってもそんな情景描写が持つリアリティが勝っているところもあるように感じました。 因みに岩波文庫の完訳版は全7冊。  対するこちらの少年文庫の抄訳版は全3冊。  KiKi はどちらも読んだことがあるけれど、話のあらすじをちゃんと知っておく・・・・というレベルを求める読書だったらこちらの岩波少年文庫版で十分だと思います。  ところどころに入る挿絵も雰囲気があってなかなか素敵
読了日:01月03日 著者:アレクサンドル・デュマ

モンテ・クリスト伯 (中) (岩波少年文庫 (504))モンテ・クリスト伯 (中) (岩波少年文庫 (504))
この物語が楽しいのはやっぱり「イヤなタイプの人間」を思いっきりデフォルメしたダンテスの敵陣営の描き方が巧みであることと、逆に想像を絶するような苦しみを味わったダンテスに冒頭で思いっきり共感できちゃうことによる「ダンテス贔屓」の感情が最後まで持ち続けられることにあるんだと思います。  冷静になってよくよく考えてみるとかなりひどい復讐劇の物語なんですけどね。
読了日:01月02日 著者:アレクサンドル・デュマ

モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))モンテ・クリスト伯 (上) (岩波少年文庫 (503))
KiKi が生まれて初めてこの作品に接したのも「三銃士」同様、岩波少年文庫版ではなく「少年少女世界文学全集」の1冊でした。  当時のこの物語のタイトルは「岩窟王」。  その後、学校の図書館で「モンテ・クリスト伯」というタイトルの本を見つけた時、まさか同じ物語であるとは考えもしなかった KiKi はその本を借り、「何だか、どこかで一度読んだことがあるような話だよなぁ・・・・」と思いつつページをめくり、10ページほど読み進んだところでようやく「なんだ、これって岩窟王じゃない!」と確信した・・・・という思い出が
読了日:01月01日 著者:アレクサンドル・デュマ

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年2月 1日 11:23に書いたブログ記事です。

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