ハリー・ポッターと秘密の部屋 J.K.ローリング

| コメント(0) | トラックバック(0)

せっかく再読 & 再視聴し始めた作品なので今日もハリポタの続きを・・・・・・。  こうやって時代遅れ気味のタイミングで(& 結末やら伏線のおさまり具合を知ったうえで)この作品を振り返ってみるというのもなかなか乙なものでございます(笑)

ハリー・ポッターと秘密の部屋
ASIN: B000063UPK   ワーナー・ホームビデオ 監督:クリン・コロンバス

615oK1NRo7L._SL500_AA300_.jpg (Amazon)

ハリー・ポッターの夏休みは、決して楽しいものではなかった。  そんなある日、ハリーの寝室に屋敷しもべ妖精のドビーが現れ、こう警告する―― 「ハリー・ポッターはホグワーツに戻ってはなりません。」
ドビーはハリーを学校へ戻さないために、ロンとハーマイオニーからの手紙を止めていたのだ。  しかし、叔父叔母の家で酷い仕打ちにあっていること、本当の家はホグワーツ学校であると信じている彼にとっては、ドビーの必死の努力もむなしいものであった。  そこへロンとロンの兄達が空飛ぶ車でハリーを救い出し、温かいウィーズリー家へに迎えられた。  しかし、ハリーとロンが9と3/4番線からホグワーツ特急に乗って学校へ向かおうとすると、どういうわけか行く手を阻まれてしまう。  新学期早々遅刻ではシャレにならない。
そこで二人は例の空飛ぶ車、フォード・アングリアで学校へ向かうのだが、人間に目撃されてしまったり、学校の大切な「暴れ柳」に突っ込んでしまったりで、先生に大目玉を食らってしまう。

このハリーの活躍(?)は全校生徒の知るところとなり、彼はありがたくもない注目を浴びることになる。  闇の魔術の防衛術の新任教師である、虚栄心の強いロックハート先生は人気者の座を我が物にしようと必死だった。  そんなある日、ホグワーツのどこかにあるとされてきた「秘密の部屋」が開かれた・・という血文字が現れる。  次々と起こる謎にハリーに疑いの目が向けられる。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は再び忍び寄る魔の手と対決することを決意する・・・!  (Amazonより転載)

そして、この映画の原作がこちら・・・・・

ハリー・ポッターと秘密の部屋
著:J.K.ローリング 訳:松岡祐子  静山社

511X2B00B0L._SL500_AA300_.jpg (Amazon)

魔法学校で一年間を過ごし、夏休みでダーズリー家に戻ったハリーは意地悪なおじ、おばに監禁されて餓死寸前。  やっと、親友のロンに助け出される。  しかし、新学期が始まった途端、また事件に巻き込まれる。  ホグワーツ校を襲う姿なき声。  次々と犠牲者が出る。  そしてハリーに疑いがかかる。  果たしてハリーはスリザリン寮に入るべきだったのだろうか。  ヴォルデモートとの対決がその答えを出してくれる。

KiKi はこの一連の作品(要するにシリーズ全7作)に関しては常に原作→映画の順でそれぞれ1度ずつ鑑賞してきて、今回初めて映画→原作の順で復習(?)しているのですが、現段階での KiKi の評価としては「この映画は本のためのプロモーション・ビデオ」という感じでしょうか・・・・・。  

初見の時は本が先だったので映画ではカットされている背景的なことをある程度知っていたから小道具のようなディテールとかCGの美しさ(?)を堪能することができたけれど、今回おおまかな粗筋はともかくとして本の記述の詳細をすっかり忘れてしまった状態でこの映画を観ると、そこかしこでチンプンカンプンになってしまうし、クィディッチの試合シーンとか、アラゴグ(蜘蛛のお化け)訪ねて森の中とか、ラストバトルシーン(要するにハリウッド的な見せ場)にばかり力が入っていて時間とお金をかけている代わりに、小説の持つディテールの妙味みたいな部分のほとんどが薄れてしまっているような感じがしました。


原作の方はそのあたりの丁寧さはやっぱり凄いものがあると思うんですよね。  単なる 善 vs. 悪の物語で、強大な力 vs. か弱い子供というだけでは引っ張りきれない物語を膨らませるためにありとあらゆるアイディアがつぎ込まれている感じがして、そこには再読であってさえも惹きつけられるものがあります。

映画の描き方だと正直なところハリー・ポッターのどこがそんなに凄いのか結局最終話までよくわからなかったりして、ハーマイオニーあってのハリー・ポッターという感じが否めない(それだけハリーはちょっと情けない ^^;)んだけど、小説の方を読むとハリーの持つキラキラしたでも「どこ」とははっきり言い切れないような類まれな資質が感じられるんですよね~。

この巻で KiKi のツボだったのはあの自意識過剰ロックハート先生が書かれた教科書のタイトルです。

「泣き妖怪バンシーとのナウな休日」
「グールお化けとのクールな散策」
「鬼婆(おにばば)とのオツな休暇」
「トロールとのとろい旅」
「バンパイアとバッチリ船旅」
「狼男との大いなる山歩き」
「雪男とゆっきり一年」

ってダジャレ集じゃあるまいに・・・・・。  でもタイトルからして胡散臭さを振り撒いているあたりが何とも言えません。  それにこのシニカルさは実にイギリス人らしい(笑)

もう一つちょっと感心したのは秘密の部屋への入り口が水道にあったというくだりです。  地下水道でゾクゾクすることが起こるというのはヨーロッパではある意味古典的な異空間演出の手法だけど、それを現代社会の中ではかなり趣の異なる(時代錯誤気味なとさえ言える)ホグワーツ城の水道管にもってきたあたりに作者の文学的素養とセンス・・・・・のようなものを感じました。  水道管でドキドキさせられたのはグレアム・グリーンの「第三の男」以来かもしれません(笑)

最後に・・・・・・・

個人的に今回の読書 & 映画視聴でもどうしても不自然に感じてしまうのは、ハリーの養い親である「ダズリー夫妻」なんですよね~。  彼らが魔法を警戒するのは同じマグル族に属する KiKi には心情的にある程度理解できるし、そうであればこそハリーを魔法界から遠ざけておきたいあまりの行き過ぎとも言える対応も「デフォルメされた世界」と割り切ればわからないわけじゃない。  だいたいにおいて人間は中世~近世の時代に「魔女狩り」とか「魔女裁判」な~んていうことをやってきた歴史があるわけで、そんな歴史と比較すれば可愛いモン(?)です。  

でもそんなダズリー夫妻の猛烈な反対を押し切って、言ってみれば「恩を仇で返すようなやり方」でホグワーツに勝手に入学したハリーを彼らが「夏休みだけ」という制限付き・・・・・ではあるものの、家に迎え入れている理由は何なんだろう??  どう読んでもそこに「肉親に対する愛情」らしきものは存在していないにも関わらず・・・・・・。  不思議だぁ。

前回本を読んだ際にシリーズ中のどこかでそれに類することが書かれていたような漠然とした記憶があるんだけど、ペチュニアおばさんの何らかの一言でその話が終わっちゃったような記憶があるんだけど、今回の再読で KiKi は納得することができるんだろうか???  ま、いずれにしろ次は「アズカバンの囚人」です。    

  

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://poco-a-poco.chu.jp/mt/mt-tb.cgi/1138

コメントする

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Current Moon

CURRENT MOON

東京のお天気


山小舎のお天気


Booklog



ブクログ

アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

TrackbackPeople

クラシック・ピープルの Trackback People Site


チェロ ラヴァーズの Trackback People Site


Piano~ぴあの Trackback People Site


ピアノオススメ教本の Trackback People Site


ピアノ教室の Trackback People Site


Book Love Peopleの Trackback People Site


本好きPeople・ぴーぷるの Trackback People Site


今日読んだ本の Trackback People Site


ファンタジーが好き♪の Trackback People Site


この絵本がすごい!の Tackback People Site


児童書大好き♪の Trackback People Site


ハヤカワepi文庫の Trackback People Site


岩波少年文庫応援団の Trackback People Site


薪ストーブの Trackback People Site


週末は田舎暮らしの Trackback People Site


野菜育てPeopleの Trackback People Site


ガーデニングの Trackback People Site


パッチワークキルトの Trackback People Site


あなたの訪問は?


日めくりカレンダー


Real Time News


カテゴリ

ノルンはいくつ?

本が好き!


読書メーター

KiKiさんの読書メーター
KiKiさんの読書メーター

最近読んだ本

KiKiの最近読んだ本

今読んでいる本

KiKiの今読んでる本

読了目標





今やってるゲーム

KiKiの今やってるゲーム

このブログ記事について

このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年2月 9日 10:42に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ロッシーニ ウィリアム・テル序曲」です。

次のブログ記事は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 J.K.ローリング」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

高速運賃





Edita

ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ

名言黒板


作家別タグ