ハリー・ポッターと死の秘宝 J.K.ローリング

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ようやくたどり着きました、最終巻。  この物語の再読企画に取り組んだ時からわかっていたことだったけれど、やっぱり長かったぁ・・・・・・。  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本(& 映画)はこちらです。

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1
ワーナー・ホーム・ビデオ ASIN: B004LQ081U 監督: デヴィッド・イェーツ

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二部構成で贈る最終章、歴史的フィナーレの幕が開く!
Part1はハリー、ロン、ハーマイオニーに課せられた使命であるヴォルデモート抹殺の鍵を握る「分霊箱」を見つけ出すところから始まる。  今や守ってくれる人も、導いてくれる師も失い、これまで以上に固い結束を求められるハリーたち。  しかし、闇の力が、しっかりと結ばれたはずの3人の絆を引き裂いていく・・・・・。  一方、かつてないほど危険な場所となった魔法界。  長いあいだ恐れられてきたヴォルデモート卿の復活が現実のものとなり、魔法省ばかりか、ホグワーツ魔法学校までもが死喰い人の支配下に置かれた今、安全な場所はもはやどこにもなくなった。
ヴォルデモート卿の命令により、ハリーを生け捕りにしようとする死喰い人の魔の手が迫る。  そして、分霊箱の手がかりを探すうちに出会った「死の秘宝」の伝説。  ほとんど忘れられた古い物語に記されたその伝説が本当なら、ヴォルデモートは、分霊箱を上回る究極の力を手に入れてしまうかもしれない・・・・・。  ハリーはまったく知らないが、彼の未来は、彼自身の過去によってすでに決められているのだ。  「生き残った男の子」になった日に、ハリーの運命は決まった。  初めてホグワーツの門をくぐったあの日からずっと積み重ねてきた準備―――  それらはすべて、このヴォルデモートとの決着の日のために・・・・・。  (Amazonより転載)

ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2
ワーナー・ホーム・ビデオ ASIN: B002UHJ9FS 監督: デヴィッド・イェーツ

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史上最強のファンタジー、遂に完結。
この壮大なフィナーレで、魔法界における善と悪の間で起こる戦いは本格的な交戦へとエスカレートする。  この争いは今までで最も危険なものであり、もはや誰の身も安全ではない。  しかしながらヴォルデモートとの最終決戦の時、最後の犠牲を払わなければならないのはハリー・ポッターなのである。  そしてここに全てが終結する。  (Amazonより転載)


そしてこの原作本はこちら(↓)です。  

ハリー・ポッターと死の秘宝
著:J.K.ローリング 訳:松岡祐子  静山社

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7月31日、17歳の誕生日に、母親の血の護りが消える。  「不死鳥の騎士団」に護衛されてプリベット通りを飛び立ったハリーに、どこまでもついていくロンとハーマイオニー。  一方、あれほど信頼していたダンブルドアには、思いがけない過去が。  分霊箱探しのあてどない旅に、手掛かりはダンブルドアの遺品だけ。  (上巻裏扉より転載)

求めるべきは「分霊箱」か「死の秘宝」か。  ダンブルドアの真意はどこに。  ヴォルデモートが必死に追い求める物は何か?  最後の分霊箱を求めて、ハリー、ロン、ハーマイオニーはホグワーツに向かう。  壮絶な戦い、胸を引き裂く別れ。  果たしてハリーは「生き残った男の子」になれるのか?  ついに明かされる驚くべきハリーの運命。  (下巻裏扉より転載)

まずは映画から・・・・・。  第4作の「炎のゴブレット」以降前作の「謎のプリンス」までは単行本2冊の内容を1本の映画にまとめてしまったうえにCG重視の絵作りだったために、この物語が本質的に持っている複雑 & 面白い要素がメッタギリにされてしまっていた感が否めなかった「ハリポタ・シリーズ」ですが、今作の映画化は2部構成になっていたために、前作までの後味の悪さほどのものは感じませんでした。  相変わらず暗~い絵作りには辟易としたんですけどね^^;  まあ最終作としては可もなく不可もなくっていう感じじゃないでしょうか?  ただここまでの映画化でかなり端折ってしまったシーンが多かった分のツケもそこそこ大きくて、映画と原作本は別作品と思いつつ観ている KiKi ではあるのですが、正直映画の方はシリーズ全作で観た時あんまり後世に残る作品にはならなかったなぁ・・・・・という印象です。

物語自体が7年間の物語であるのに対し、映画化の方は10年を費やしており、ハリー・ロン・ハーマイオニー・ドラコたちの成長が著し過ぎたのはちょっと難点だったかも・・・・・。  ただでさえ、成長期にある役者さんたちなので、「賢者の石」では初々しくちっちゃくて可愛かったのが「死の秘宝」ではオッサン臭くなってしまっているのがちょっと残念・・・・・・。  「賢者の石」や「秘密の部屋」の頃のロンのおびえっぷりが可愛くて大好きだった KiKi なので、「死の秘宝」でのロンはもちろん逞しくなっているのはシナリオ通りではあるんだけど、正直なところ「ありゃま、こんなんなっちゃって・・・・・」という感じがしなくもない(苦笑)  ま、とは言いつつもそこそこ楽しませていただける最終作でございました。


さて、原作の方です。  案の定「スネイプ先生」は単なる宿敵以上の存在で、彼の人生には強烈に心打たれるものがありました。  ダンブルドアに関しては前作までのイメージを強烈に裏切ってくれちゃう事件(?)があったけれど、彼の秘密が暴かれていくプロットではハリーの癇癪が強烈過ぎちゃって最後の最後に生と死の狭間の世界でハリー & ダンブルドアの会話が出てくるまでは「これはいったい何のためのプロットなんだろうか??  この期に及んで話を長引かせようとしているのか??」と思っちゃったりもしました。

いきなり前作まではまったく出て来なかった「死の秘宝」な~んていうものまでが現れた時も、「最終作にしてまだ何か出してくるの??」と思ったりもしたんだけど、今回読んでみて感じたのはこの「死の秘宝」の登場には2つの意味があったんだなぁということでした。  一つは言わずと知れた「死の秘宝」に何を求めるかがハリーとヴォルデモートの違いを際立たせるための小道具という位置づけだし、もう一つは復活後のヴォルデモートがここまで何をグズグズしていたか?の説明でもあったんですねぇ。  いえね、以前から KiKi はず~っと不思議に思っていたんですけど「炎のゴブレット」(≒ シリーズ4作目)で復活を成し遂げて、一度はハリーと全面対決したはずのヴォルデモートが第7作まで何をしていたのかちょっと不思議だったんですよね~。  何だかハリーの準備が整うのをひたすら待っていたみたいで・・・・・・。

もちろんそこには「ホグワーツは守られている」とか「ハリーが家と呼べる場所も守られている」とか、そんなご都合主義的な事情もあったわけだけど、それにしたってヴォルデモートほどの独善的な男 & 「闇の帝王」とまで呼ばれる男がちょっとした予言を気にしたりする(「不死鳥の騎士団」)のも小粒っぽさを強調するだけだったし、「謎のプリンス」でハリーがヴォルデモート学習をしている間も時間はたっぷりあったはずなのに、魔法省の乗っ取りさえ終わらせていないのはいかがなものか・・・・・と。  でも、彼はこの間、組織を大きくすること & 最強の杖を入手する手立てを探ること(≒ 力を求める)に忙しかったんですねぇ・・・・・。

ハーマイオニーの「屋敷しもべ解放運動」がどんな風に収束するのか、まったく想像もしていなかったんだけど、ラスト・バトルに関係していたのもちょっとした驚きでした。  シリーズ通して小説の方では大活躍だったドビーに起こった出来事も胸を打ったけれど、ブラック家(シリウスの生家)の屋敷しもべで当初は反抗的だったクリーチャーの最後の姿には帝国主義の圧政から立ち上がる植民地民族の蜂起みたいな高揚感があってちょっぴり感動でした。

そしてやっぱり忘れちゃならないのが、あの「ネビル・ロングボトム」の大活躍でしょう。  シリーズ第1作では端役も端役、どちらかというと「引き立て役」に徹していた目立たない男の子だったネビルがシリーズ通してもっとも成長した男性だったのではないかしら・・・・・・。  さすが予言の「7の月に生まれた男の子」だけのことはあります。  ハリーとネビルの運命を変えたのは、本当にちょっとした偶然・・・・だったのかもしれません。  そして、真のグリフィンドール生だけが本当に必要な時に取り出すことができる剣(≒ 秘密の部屋の伏線)で最後の分霊箱を破壊するシーンには拍手喝采です。  19年後にホグワーツの「薬草学」の教授になっているのも素敵です。  う~ん、魔女願望のある KiKi はできることなら彼の「薬草学の授業」を受けてみたい・・・・・・(笑)


最後に・・・・・・

物語には大いに楽しませてもらった KiKi だけど、正直なところ作者の「死生観」がどんなものなのか、ちょっと疑問を抱きました。  一応「児童文学」というカテゴリーに入る以上、ここまでポンポンと登場人物たちを殺しちゃって良いものか?という批判も多いみたいだけど、KiKi は「児童文学では人を殺しちゃいけない」とまでは思いません。  ただ、彼らが亡くなったことにより残された者たちが何を得たのか?にはもうひとつ深みがあってもいいように感じました。  正直なところその「深みの片鱗」みたいなものをヒシヒシと感じることができた登場人物は KiKi にとっては「スネイプ」と「ネビル」だけだったのがちょっと残念です。

そしてもう一つ・・・・・・・

この物語、練りに練られた物語だとは思うんだけど、魔法界の人たちって基本的にどうやって食べているんでしょうねぇ??  ダイアゴン横丁で商売している人はそんなに多くもなさそうだし、ナイトバスだって山手線みたいにたくさん走っているわけじゃない。  雑誌・新聞を発行している人だって誰も彼もが「日刊予言者新聞」ばかり読んでいることから察するにさほど多いわけでもなさそうだし・・・・・。  魔法省 or ホグワーツに職を得ている人がやたら多いんだけど、それって言ってみれば「ギリシャ状態」(≒ 公務員ばっかり)ってことですよねぇ。  その割にはグリンゴッツ銀行にはお金やら金目のものがザックザックとある・・・・・・。  独自の通貨を使っている割には「経済活動」が希薄で「生産活動」もあんまりなさそうなのがとっても不思議・・・・・。  そのうち「魔法界」は財政破綻するんじゃないかと、それがやたらと気になる KiKi なのでした(笑)。      

        

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年2月18日 12:57に書いたブログ記事です。

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