メンデルスゾーン 無言歌集

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今日もクラシック音楽関係のエントリーです。  のだめちゃんの2回目のお仕事、サロン・コンサートでの演奏曲目に敬意を表し、せっかくなので久々に全曲を聴いてみました。  ま、てなわけで本日の KiKi のBGMはこちらです。

メンデルスゾーン 無言歌集
PHILIPS ASIN: B00005FFF3 演奏:I.V.アルペンハイム(pf)

415C1WTADPL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

メンデルスゾーンの無言歌集と言うと、コンサートではアンコールピース的な扱いを受けたり、抜粋版がレコーディングされたりと、どちらかというと地味な印象が強い楽曲集だと思うんですよね~。  1つ1つの作品はとっても叙情性に富んでいて、曲想が優美で暖かい、誰にも馴染みやすい音楽ばかりなんですけどね。  これらの楽曲と同じ扱い(?)を受けやすいのがグリーグの「抒情小曲集」。  どちらの曲集も技術的にはさほど難易度が高くないためか、「ピアノ発表会」ではよく取り上げられるけれど、ヴィルトーソのコンサートでは絶対と言っていいほど取り上げられない音楽だと感じます。

でもそんな音楽であるだけに、「サロン・コンサート」という場にはこれほど相応しい曲はないんじゃないかしら?と思わせるものがあります。  かく言う KiKi も何年か前に「メンデルスゾーン・メモリアル・イヤー」を記念して、この「無言歌集」に取り組んでみようか?な~んていう気持ちになったことがあります。  短い曲が多いので仕事をしながら仕上げるにはもってこいの音楽という意識もあったりしてねぇ・・・・。  もっとも、その時は結局取り組むのをやめてしまいました。  残りの人生の中で仕上げられる曲数が限られていることを考えると、メンデルスゾーンに寄り道している場合じゃないと思い直したんですよね(苦笑)  

  

ま、それはさておき、メンデルスゾーンの無言歌集。  今回とりあげたCDは全曲盤です。  無言歌集は小品6曲が1つの作品としてまとめられたものが8集、全48曲で構成されています。  一応、その詳細を列挙しておくと・・・・・

第1巻 作品19  出版年代:1832年
1. ホ長調、アンダンテ・コン・モート 「甘い思い出」 
2.  イ短調、アンダンテ・エスプレッシーヴォ 「後悔」
3. イ長調、モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ 「狩の歌」
4. イ長調、モデラート 「ないしょの話」
5. 嬰ヘ短調、ピアノ・アジタート 「不安」
6. ト短調、アンダンテ・ソステヌート 「ヴェネツィアの舟歌 第1」

第2巻 作品30  出版年代:1835年
1. 変ホ長調、アンダンテ・エスプレッシーヴォ 「瞑想」
2. 変ロ短調、アレグロ・ディ・モルト 「安らぎもなく」
3. ホ長調、アダージョ・ノン・トロッポ 「慰め」
4. ロ短調、アジタート・エ・コン・フォコ 「さすらい人」
5. ニ長調、アンダンテ・グラツィオーソ 「小川」
6. 嬰ヘ短調、アレグレット・トランクィロ 「ヴェネツィアの舟歌 第2」

第3巻 作品38  出版年代:1837年
1. 変ホ長調、コン・モート 「宵の明星」
2. ハ短調、アレグロ・ノン・トロッポ 「失われた幸福」
3. ホ長調、プレスト・エ・モルト・ヴィヴァーチェ 「詩人の竪琴」
4. イ長調、アンダンテ 「希望」
5. イ短調、アジタート 「情熱」
6. 変イ長調、アンダンテ・コン・モート 「デュエット」

第4巻 作品53  出版年代:1841年
1. 変イ長調、アンダンテ・コン・モート 「海辺で」
2. 変ホ長調、アレグロ・ノン・トロッポ 「浮き雲」
3. ト短調、プレスト・アジタート 「胸騒ぎ」
4. ヘ長調、アダージョ 「心の悲しみ」
5. イ短調、アレグロ・コン・フォコ 「民謡」
6. イ長調、モルト・アレグロ・ヴィヴァーチェ 「飛翔」

第5巻 作品62  出版年代:1844年
1. ト長調、アンダンテ・エスプレッシーヴォ 「5月のそよ風」
2. 変ロ長調、アレグロ・コン・フォコ 「出発」
3. ホ短調、アンダンテ・マエストーソ 「葬送行進曲」
4. ト長調、アレグロ・コン・アニマ 「朝の歌」
5. イ短調、アンダンテ・コン・モート 「ヴェネツィアの舟歌 第3」
6. イ長調、アレグレット・グラツィオーソ 「春の歌」 

第6巻 作品67  出版年代:1845年
1. 変ホ長調、アンダンテ 「瞑想」
2. 嬰ヘ短調、アレグロ・レジェーロ 「失われた幻影」
3. 変ロ長調、アンダンテ・トランクィロ 「巡礼の歌」
4. ハ長調、プレスト 「紡ぎ歌」
5. ロ短調、モデラート 「羊飼いの嘆き」
6. ホ長調、アレグレット・ノン・トロッポ 「子守歌」

第7巻 作品85  出版年代:1851年
1. ヘ長調、アンダンテ・エスプレッシーヴォ 「夢」
2. イ短調、アレグロ・アジタート 「別れ」
3. 変ホ長調、プレスト 「狂乱」
4. ニ長調、アンダンテ・ソステヌート 「エレジー」
5. イ長調、アレグレット 「帰郷」
6. 変ロ長調、アレグレット・コン・モート 「旅人の歌」

第8巻 作品102  出版年代:1868年
1. ホ短調、アンダンテ・ウン・ポコ・アジタート 「家もなく」
2. ニ長調、アダージョ 「追憶」
3. ハ長調、プレスト 「タランテラ」
4. ト短調、ウン・ポコ・アジタート、マ・アンダンテ 「そよ風」
5. イ長調、アレグロ・ヴィヴァーチェ 「子供の小品」
6. ハ長調、アンダンテ 「信仰」

ふぅ・・・・長かったぁ・・・・(苦笑)  さて、上記リストを見ていただければわかるように全曲に「標題」がつけられています。  でもね、これらの標題のうちメンデルスゾーンご本人が付された標題はわずかに5曲のみです。  それ以外の標題は後日、これらの楽曲を出版する人(会社)が少しでも人々に身近に感じてもらえるようにと付されたもの・・・・・とされています。  因みにのだめちゃんがサロン・コンサートで演奏したのは太字で書いた3曲でした。  恐らくはこのあとに続くショパン「幻想ポロネーズ」やリスト「2つの伝説より 小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ」、そしてアルベニス「イベリア組曲第1集」への準備体操的な位置づけの選曲だったんだろうと思われます。

これらの曲の中で KiKi が特に好きなのは、のだめちゃんも取り上げた「甘い思い出」 & 「紡ぎ歌」、そしてメンデルスゾーン自身が名付けた「ヴェネツィアの舟歌」でしょうか。  今にして思えば KiKi のヴァルカローレ(舟歌)好きを醸成したきっかけはこれらの曲だったし、「紡ぎ歌」の方はお伽噺なんかにはよく出てくるけれど実物を子供時代には見たこともなかった「糸紡ぎ」の風景がありありと目に浮かぶようで聴いていてワクワクしたものでした。  そして「甘い思い出」はこの長大な「無言歌集」のトップを飾るに相応しい歌に満ち溢れた名曲だと思います。  いわゆる「つかみはOK」っていうヤツです(笑)

20代の後半だったか30代の初めだったか、今となっては定かじゃないんだけど、メンデルスゾーンが描いたという風景画をいくつか目にする機会を得ました。  その絵を観た時に感じたのは、「ああ、無言歌の世界がここにある!」というものでした。  恐らく彼にとって風景画を描くことと、音楽を作ることは表現手段が異なるだけで同じことをやっている感覚だったのではないかしら。  

宝石箱のようにキラキラ光る宝物がいっぱい詰まったこの曲集。  久々に聴いたけれどやっぱり素敵♪です。  


  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年3月29日 11:13に書いたブログ記事です。

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