ショパン スケルツォ第1番 Op. 20

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ピアノ・レスナーである(あったと言うべきか?)KiKi にとって、やっぱりピアニストが活躍する回の「のだめ」は格別です。  特に、ヨーロッパ編に入ってから出てくる音楽はその大半が KiKi にとっても憧れの曲が多いこと、多いこと。  ひたすら聴いて楽しむ一方のオケ曲や器楽曲、室内楽も決して嫌いじゃないけれど、そこはそれ、あくまでも「他人事」になってしまうのに対し、ピアノ曲の方は幼稚園入園前から「いつかは KiKi だって!!」と妄想してきた分、思い入れの深さっちゅうもんが格段に違うんですよね~(笑)  ま、てなわけで本日の KiKi のBGMは昨日と同じCDでユンロンが燃え尽きちゃったこちらの1曲です。  

ショパン スケルツォ第1番 Op. 20
Victor RCA ASIN: B000V2RWJ4 演奏:A.ルービンシュタイン(pf)

41fI89FcX4L._SL500_AA300_.jpg (Amazon)

ピアノを学ぶ人にとって「ショパン」という作曲家はやはり一種独特のオーラがあると思うんですよ。  そして数多あるショパンのピアノの名曲の中でも、スケルツォ4曲とバラード4曲の全8曲は垂涎の的と言ってもいいような楽曲群なのではないかしら??  もちろんショパンらしさが濃厚なマズルカやポロネーズといったアイデンティティ発露しまくり音楽にも名曲が多いけれど、民族意識が濃すぎるだけに「所詮、イエローモンキーには神髄(リズム感)の判らない音楽」と斜に構えちゃう部分もあったりすると思うんですよ。

でも、ソナタとスケルツォ & バラードに関してはそんな人種的劣等感とは少なくともある程度無縁(その分技術的劣等感には苛まれちゃうけれど ^^;)でいられる音楽であるうえに、どの1曲をとってもカッコイイb-hato4-b.gif  最近でこそ KiKi は内省的な音楽により惹かれるものを感じるようになったけれど、やっぱり若かりし頃は「発表会映えする曲」に憧れる気持ちは抑えようのないものでした。

さて今日のスケルツォですが日本語では「諧謔曲」な~んていう風にも呼ばれ、そもそも論としては読んで字の如く、「陽気でおどけた感じの曲」という意味合いだったみたいです。  因みにこのスケルツォを多用するようになったのは恐らくベートーヴェンで交響曲の父、ハイドン・パパが確立した交響曲の標準スタイルの中で「メヌエット」などの舞曲が中間楽章で使われていたところをこの「スケルツォ」で置き換えていらっしゃいます。 

そんなスケルツォをピアノ曲に持ち込んだのがピアノの詩人ショパン大先生です。  で、ショパン先生がどうしてこの「スケルツォ」という形式に興味を持ったのかは生憎 KiKi はよく知らなかったりもするんだけど、凡そ「諧謔」な~んていう意識はお持ちじゃなかったようで、何とも重々しく時に深刻だったり、激昂したりもする情緒の楽曲集となっています。  彼以前のスケルツォと共通しているところがあるとすれば神業並みにテンポが速いこと、そして舞曲らしく(?)3/4拍子であること・・・・・ぐらいなんじゃないかしら?? 

さて、その4曲の中のトップバッターのこの第1番。  のっけからビックリさせてくれちゃいます。  何せ出だしが不協和音なんですよね~、この曲。  もうこのスタートを聴いただけで聴く者に「これは只モンじゃない!」と思わせるのに十分です(笑)  しかも、それに続くパッセージが速い!!  速いうえにまるで感情を爆発させちゃったかのごとくに攻撃的!!  現代風に言えばまるで「切れちゃった」という雰囲気満載のパッセージが続くんですよね。

あたかも怒りの感情からスタートしたかの如くの音楽なんだけど、やっぱり怒りっていうのはそうそう長くは続くもんじゃないらしく(と言いつつもちょっと静まったかと思うとまた爆発したりもするんだけど ^^;)中間部に入ります。  この中間部はなかなか静かな佇まいの音楽なんだけど、どうやらポーランドの古いクリスマスの歌から引用されたメロディらしい・・・・・(と以前、この番組で言っていた。)  で、故郷を懐かしむ気持ちに浸るのか?と思いきや、やっぱり抑えきれない激情がほとばしる・・・・・。  とまあ、そんな感じの音楽ですね~。

ちょっと調べてみたらこの曲の作曲年代は1833年。  年代的にも曲調的にもショパンが祖国ワルシャワのロシアへの抵抗失敗を嘆いて激情に駆られたエチュード「革命 Op. 10-12」に通じるものがあります。

この曲は高校生ぐらいの時(音大の先生に師事していた頃)に1度、かなり真剣に譜読みだけはしたことがあって、さわりだけちょっとさらってみたこともあったんだけど、KiKi 自身が思春期真っ只中であれやこれやと迷いやら悩みやらを抱え、ついでに音大進学をやめる決心をして普通大学進学に進路を切り替えて「さて、では真剣に普通大学の受験勉強を!」という時期とも重なったというともあって「こんなに体力を消耗しそうで、激情にかられちゃうような曲はちょっと・・・・」と放り出した前科のある曲です。  

今日、この曲を聴いていてあの時の自分が思い出されました。  と、同時に、あの時音大進学をやめる決心をしなかったら今頃、KiKi は何をしていたんだろうなぁ??と。  少なくともLothlórien_山小舎で田んぼやら畑やらをやっている自分にはなっていなかったような気がしないでもないなぁ・・・・・と。  まあ、どちらの人生が良かったのかは KiKi にはわからないけれど、今、かなり「幸せだなぁ」と感じられる日々であることを思えば、あれはあれで良かったんだろうなぁ・・・・・。  

もっとも音大に進学していたら、KiKi の手元の「いつかは弾いてみたい曲リスト」の曲はほとんど弾いていただろうことを思うと、ちょっぴり複雑ではあるんですけどね。  昨日のバラードの4番だって恐らくは「いつかは弾いてみたかったけれどやむを得ず断念した曲リスト」に入れる必要はなかっただろうし・・・・・(苦笑)

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年4月13日 10:10に書いたブログ記事です。

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