ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第3番 Op. 18-3

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一昨日の台風の影響でLothlórien_庭先農園のあちこちに被害の爪痕が残っています(涙)  その状況をレポートしようかなぁと思わないでもなかったのですが、何だかそんな後ろ向き・・・・というか、悲しい様子をわざわざ写真にとって文章にするというのも何となく自虐的で嫌だなぁ・・・・と。  ま、てなわけで本日はクラシック音楽関係のエントリーにするこにしました。  本日の KiKi のBGMはこちらです。

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第3番 Op. 18-3
シャルプラッテン TKCC-70011 演奏:ベルリン弦楽四重奏団(ズスケ・カルテット・ベルリン)

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(毎度のお断りではありますが ^^;)因みに、このCDは今では廃盤になっていて、リマスタリングしたこちら(↓)が現在の定番商品になっているみたいです。

51F0Zx4ZqbL._SL500_AA300_.jpgのサムネール画像  (Amazon)

この曲、第3番という番号が付されていますが、実際には楽聖ベートーヴェンが作曲した最初の弦楽四重奏曲です。  弦楽四重奏曲というジャンルの中での最初の1曲ではあるものの、この時までに彼は室内楽の分野で、多くのピアノ・トリオや弦楽三重奏曲、三つのヴァイオリン・ソナタ、二つのチェロ・ソナタ、さらに様々な楽器の組み合わせによる四重奏や五重奏を書いています。  そういう意味では作品番号18としてまとめられた最初の6曲の弦楽四重奏曲は、まさに「満を持して」発表された音楽と言っても過言ではありません。

ウィーンに出てきたベートーヴェンが門をたたいたのがパパ・ハイドン。  ハイドンと言えば「交響曲の父」であり、「弦楽四重奏曲の父」とも呼ばれていたわけで、ある意味でハイドンの元での修行の成果という意味もあったのかもしれません。  

いずれにしろベートーヴェンのこの最初の弦楽四重奏曲は彼の作った弦楽四重奏曲全曲の中で、最も古典的かつ颯爽とした音楽だと感じます。  

優雅な出だしが印象的な第1楽章。  モーツァルトのハイドンセットの音楽を思い起こさせる第2楽章。  やっぱりスケルツォの第3楽章。  後の交響曲(第5や第9)の原型??と思わないでもない楽想が顔を覗かせる第4楽章。  音楽の都に意気揚揚と出てきた青年ベートーヴェンの将来に対する明るい希望、先達に学ぶ謙虚さ、後のベートーヴェンを形作る萌芽のようなものがそこはかとなく感じられる、なかなか「お聴き徳」な1曲だと思います。

KiKi にとって結構意外なのがこの曲の締め方です。  ベートーヴェンの作る音楽って、どちらかというと最後に「どうだ!」と言わんばかりの説得力に満ちた・・・・とでも言いましょうか、相手を圧倒するような終わり方の曲が多いと思うんですよね。  そんな中、この曲はあっさりと・・・・・と言うか、何気なく・・・・・・と言うか、ちゃんと終止形は取っているので本来だったらさほど意外性はないはずなんだけど、ま、要するに盛り上がることなく終わっているんですよね~(苦笑)

今回、せっかくなので、この最初の弦楽四重奏曲を作曲された順番と思われている順(第3番 → 第1番 → 第2番)に聴き直してみました。  こうやって若い順(?)に聴いてみると青年ベートーヴェンのチャレンジがつぶさに感じられたような気がします。  古典から学んだものを彼なりの言語で表した「明るさ、優雅さ」を重要視した第3番。  ベートーヴェン節の特徴の1つ、第3楽章「スケルツォ」を宣言し、そこかしこにハイドン・モーツァルトにはなかった語法を用いた第1番。  4つの楽器の対話を最大限に意識し、「挨拶」を交わし合わせた第2番。  そしてこれに続くのがあのベートーヴェンの宿命の調性・ハ短調の第4番なんだなぁ・・・・・と。  

次回はその第4番です。  


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