ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第8番 Op. 59-2 「ラズモフスキー第2番」

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昨日もチクチク作業に精を出したため、読書の方はあんまり捗りませんでした。  その代わり・・・・・と言っては何ですが、ユーキャンの講座の方は受講期間中に何とか全作品を仕上げられる目途(というより予定)を建てることができました。  講座受講時にいただいていた「作品完成の目安の日数表」があるのですが、それによると辛うじて何とかおさまりそうな雰囲気なんですよね~。  ま、そのためには昨日のエントリーでご紹介した「ステンドグラスのタペストリー」を今月中に仕上げ、来月早々には次の課題である「ナインパッチのトートバッグ」に着手しなくちゃいけないんですけどね。  後は例の腰痛がぶり返さないことを祈るばかり・・・・です。

・・・・とここまで書いて、昨日予定表を作成した時点で、秋の一大イベント、稲刈りをまったく計算に入れていないことに気が付いてしまいました ^^;  う~ん、やっぱり無理なんだろうか???  ま、ここから先、どこまで前倒しで作業ができるか?に全てがかかっている・・・・・ということなのかもしれません。  で、そんな先のことはとりあえずちょっと横に置いておいて、本日の KiKi の BGM をご紹介したいと思います。

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第8番 Op. 59-2 「ラズモフスキー第2番」
シャルプラッテン TKCC-70012 演奏:ベルリン弦楽四重奏団(ズスケ・カルテット・ベルリン)

61mPqeHOAGL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

(毎度のお断りではありますが ^^;)因みに、このCDは今では廃盤になっていて、リマスタリングしたこちら(↓)が現在の定番商品になっているみたいです。

51F0Zx4ZqbL._SL500_AA300_.jpgのサムネール画像  (Amazon)

ベートーヴェン中期のカルテットの傑作、「ラズモフスキー四重奏曲集」の第2曲です。  初期の6部作から5年間の沈黙(弦楽四重奏曲というジャンルに関して)を経て、ドド~ンと世に出てきたのがこの3部作です。  その5年の間に彼はあの有名な遺書を書いたり、当時の常識では考えられないような交響曲の傑作「エロイカ」を書き、ピアノソナタの分野では「ワルトシュタイン」やら「アパショナータ」という超有名曲を書き、ヴァイオリン・ソナタの分野では「クロイツェル」を書いています。  いわゆる「傑作の森」と呼ばれる時代です。

そんな中で産み落とされたカルテットだけに、それまでの「耳にやさしい」「サロン風の」「お食事の邪魔をしない」音楽からは脱皮し、「雄弁な」音楽となっています。  曲の規模という意味では「ラズモフスキー第1番」には及ばないこの第2番。  一番大きな特徴は、3曲の中で唯一の短調の音楽ということではないでしょうか??

  

とは言っても、例の「ベートーヴェンの宿命の調性:ハ短調」ではなくホ短調なんですけどね。  因みにこの「ホ短調」、ヴァイオリンの最高開放弦を主音とする短調で、ヴァイオリン奏者にとって演奏しやすく、音が響きやすい短調という特徴があります。  実際、この曲ではヴァイオリンがとても雄弁です。  と、同時に「調性」にはそれぞれ、各々が持っているある種のムード(気分?)みたいなものがあったりもするのですが、ことこのホ短調に関しては「なまめかしさ」「深く考え込む感じ」「深淵を覗きこむ感じ」「はかなく悲しげ」という性質があると言われています。

そうであるだけに、冒頭の2つの和音からして悲劇的で、この曲がどっちの方向に向かって突き進んでいくのか、聴き手に否応なくわからせてしまうような雰囲気が溢れています。  悲劇的ではあるんだけど、悲しみに埋没しちゃってはいあがることもできない・・・・・というような雰囲気ではなく、悲しみをどこか客観的に見つめ、それを打ち払おうともがいている、そんな抗いが聴こえてくるような楽曲になっていると感じます。

そして KiKi の大好きな第2楽章。  ゆったりと一音づつ変わる和声に身を委ねていると、彼のかかえている悲しみがじんわりと沁みこんでくるようで、人間の心の奥底に潜んでいて普段は眠っている深い情感を刺激されているような感覚に陥ります。

後年、ムソルグスキーが使ったものと同じ旋律の「ロシア民謡」が印象的な第3楽章。  ちょっとフーガ風のこの部分を聴くと、KiKi は「懐かしさ」みたいなもの、「郷愁」と呼べるようなものを感じちゃいます。  これはムソルグスキーで聴いたことがあったから・・・・・なのかなぁ??

そして、いかにもベートーヴェンらしいロンド形式の「吹っ切った感」もある最終楽章。  余韻もへったくりもないような結末には少々唖然・・・・・(苦笑)。  そして、聴き終わった瞬間に「・・・・・よく頑張ったね、いい子、いい子♪」というセリフが思わず出てきちゃいます。

もともと KiKi は長調の音楽よりは短調の音楽の方が好きなんだけど、「ラズモフスキー3曲」の中ではもっとも地味(?)なこの曲が一番好きかもしれません。    

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コメント(2)

こんにちは。
実は私も、ラズモフスキーの3曲のなかでは
この曲が一番好きだったりします。
私もズスケ・カルテットの演奏で聴くことが多いです。

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