モーツァルト 弦楽四重奏曲第6番 K. 159

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今日はモーツァルトのカルテットの続きを聴いた Review です。  「指輪物語」の続きはまだ読了していないし、パッチワークの方は新しい作品のチョキチョキ作業にこの後とりかかる・・・・ということで、まだお話しできることは何もないし・・・・・。  何だかクラシック音楽関係エントリーが「場繋ぎエントリー」となりかかっている今日この頃です(苦笑)

モーツァルト 弦楽四重奏曲第6番 K. 159
Brilliant Mozart Edition Vo. 6 99718/1 演奏:Sonare Quartet 録音:1989年

99718.jpgのサムネール画像

「ミラノ・カルテット」の5曲目で、このセット内唯一の緩徐楽章で始まる曲です。  この曲のクライマックス(というかメイン)は第2楽章にあるのではないかしら??  何と言ってもモーツァルトの宿命の調性、ト短調の音楽だし、響きもカルテットというよりはシンフォニックだし、アレグロというテンポも手伝ってか推進力に富む音楽だし・・・・。  この楽章を聴いていると KiKi は映画「アマデウス」の冒頭でも使用されたモーツァルトの交響曲第25番 K. 183 に通じるもの(調性が同じだからかもしれないけれど・・・・)を感じたりします。

曲は3楽章形式で、第1楽章: アンダンテ - 第2楽章: アレグロ - 第3楽章: ロンド.アレグロ・グラツィオーソ という形をとり、白眉である第2楽章を挟んだ前後の2つの楽章は愛らしさに満ちています。 

第1楽章冒頭は愛らしいのみでなく、音が薄いような感じがして始まります。  「この薄さは何だろう??」と不思議に思ってネットで楽譜を検索して見てみたら、それもそのはずこの冒頭では第1ヴァイオリンはお休みで、第2ヴァイオリンが主題を奏で、ヴィオラとチェロはシンプルな伴奏を演奏しているだけ・・・・だったんですね。  第1楽章は全体的に嵐の前の静けさ・穏やかさとでも言いましょうか、まるで今読み進めている「指輪物語」のあれこれ事が起こる前の穏やかなホビット庄の BGM とでもいうような音楽だと思います。

そして白眉の第2楽章。  出だしからしてたたみかけるような感じで始まります。  「モーツァルトのト短調は死を予感させる調性」と言われたりすることもあるけれど、まだまだモーツァルト少年も人生の荒波に漕ぎ出したばかりのこの時期のこのト短調の楽曲には、軽快さ・エネルギーの発散というような溌剌としたものの印象の方が強いと KiKi は感じます。  この曲を聴いていてふと思ったんだけど、モーツァルトと言う人はある意味で「絶望・慟哭」とは無縁の人だったんじゃないのかなぁ・・・・と。

もちろん彼は生前必ずしも恵まれた人生を歩んだとは言えないだろうし、父親の庇護のもとを離れた後は金銭的な苦境に立たされたことも多いし、映画「アマデウス」で描かれていたようにその時代の音楽家の中には彼よりも通俗的な意味で恵まれていた人も数多くいて少なくともイマドキの言葉で言うところの「勝ち組」に属していたとは言い難かったんじゃないかと思うんだけど、そんな世間の風もどこ吹く風、決して絶望したり自暴自棄になったりはしなかった人なんじゃないかなぁ・・・・と。

ベートーヴェンの最期の言葉として知られる「諸君、喝采を。  喜劇は終わった」という言葉が本当の意味で似あうのはベートーヴェンではなくモーツァルトだったんじゃないか??  そんなことさえ感じるんですよね~。  何でもダジャレにしちゃうような楽天性に通じる「ケ・セ・ラ・セ・ラ」人生観。  そんなものをこの第2楽章のト短調には感じたりもするんですよね~。

そして終楽章。  こちらはディヴェルティメント風・・・・かな。  第2楽章の緊張感をひょいっと救い上げてくれるようなロンドです。  愛らしいテーマを変奏曲風にアレンジしながら、ころころと表情を変える音楽に身を委ねていると、あっさりとお終い・・・・・。  そんな感じです。  

さて少年の香りをまだ残している「ミラノ・カルテット」もあと1曲で終了です。  イタリアの次は音楽の都オーストリアに旅するモーツァルト少年(青年?)の次のセットは「ウィーン・カルテット」。  そしてそれに続くのがあまりにも有名なあの「ハイドン・セット」です。  まだまだ道のりは長い・・・・です。    

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年8月19日 10:26に書いたブログ記事です。

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