ジーク 1&2 斉藤洋

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図書館で借りて読み進めている「白狐魔記」のシリーズがなかなかお気に入りだったので、同じ著者の他の本も読んでみたくなり、同じく図書館で借り出してきてみました。

ジーク 月のしずく 日のしずく
著:斉藤洋  偕成社

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父アレス亡きあと、ジークは運命の糸のみちびかれるまま、都にのぼり、さまざまな仲間とめぐりあい、アーギスと宿命の対決をする...。  (単行本扉より転載)

ジークⅡ ゴルドニア戦記
著:斉藤洋  偕成社

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金の瞳、銀の瞳を持つジークは、故郷ジルバニア国をはなれ、親友バルやサランと共に海をわたり、ゴルドニア国へむかう。  隣国ブラウニアに攻めこまれ、ゴルドニアは窮地におちいっていた。  (単行本扉より転載)

正直なところ、「白狐魔記」ほどは面白いと思えませんでした。  でもそれは恐らく KiKi が50代の♀だからで、小学生ぐらいの時にこの物語を読んだらそれなりに感動したような気がします。  ものすご~く王道の貴種流離譚でそういう意味では先が読めちゃうんだけど、特に第1巻ではジークを取り巻く人々がとても生き生きと描かれているので、物語世界に没入しやすい物語だと感じました。  

ただ、第1巻に関して言うなら物語のクライマックスというか山場はアーギスという魔物との戦いの部分だと思うんだけど、そのアーギス退治の話が出てきてからがちょっと雑・・・・というか呆気なさすぎる感じがしちゃいました。  児童書のページ数ということで何等かの制約があったのかもしれないけれど、そこに至るまでの物語の書き込まれ方が丁寧だっただけに肝心なところへいってからが「およよ」と言っているうちに終わっちゃった・・・・そんな印象なんですよね~。

第2巻の方は「戦記」を名乗る割にはちょっと食い足りない・・・・そんな印象です。  だいたいにおいてジークが出陣する前に同盟国に乗り込んでいった1万のジルバニア軍が全滅するような戦いだったにも関わらず、その後出ていったジークを大将とする1,500の軍隊の中で名もない兵士はともかくとして、ジークの脇を固める第1作から引き続き登場するメインの登場人物が全員無事というのはちょっといただけないよなぁ・・・・・。  まして、相手国の主力が「龍の起こす竜巻」といういわば超常現象というのも、「戦記らしさ」を欠く大きな要因だったように思います。

狼猟師に育てられ、「王族」であることよりも「一人の猟師」であることを選ぶジークが自国の都や敵国で多くのことを吸収して成長していく姿には頼もしさを感じたし、軍隊の指揮経験が皆無だった彼が「狼猟」の際の経験を活かして敵陣に突っ込んでいく当たりは「なるほど」と思わされたけれど、これが普通の「戦記」という名に相応しい国同士・軍隊同士の戦いだったらこの物語のような「良かった、良かった」という結末にはなりえなかったとも言えるわけで、そういう面でもちょっぴり「これでいいのか?」と思わないでもありませんでした。


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