ベートーヴェン ピアノソナタ第2番 Op. 2-2

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モーツァルトのカルテット全曲の Review を終了し、さて、次はどのシリーズでいくべきか、結構悩みました。  考えてみるとこのブログ(・・・・というよりこのブログに統合した「落ちこぼれ会計人の Music Diary」というべきか?)では、シリーズで系統だてて何かを聴くというよりは、その日その日の気分で聴きたい音楽を聴いて感想を書くというスタイルをとってきたので、リストを眺めてみると穴だらけなんですよね~。  一応完結しているのはベートーヴェンの交響曲とカルテット、そしてモーツァルトのカルテットだけだし・・・・・ ^^; 

ブログをスタートさせた時点ではクラシック音楽のみを扱うブログだったから、何かをずっと追っかける形式だと途中で飽きちゃったり疲れちゃうような気がして「その日の気分で」というスタイルにしてきたわけだけど、今では「読書」あり、「パッチワーク」あり、「野良仕事」あり、「クラシック音楽」ありというゴタマゼブログと化しているので、せっかくなら完結シリーズものをいくつか持ちたいなぁと考えるに至りました。

で、次のテーマなんですけど、あれこれ考えた末、やっぱりこれしかないかな・・・・と。  KiKi のライフワークとでも呼ぶべき「ベートーヴェン・ピアノソナタ全集」であります。  これを抜きにして KiKi のクラシック音楽ファン・ライフはないわけで、いつまでもこれを放置しておくわけには参りません。  ま、てなわけで本日より「ベートーヴェン・ピアノソナタ特集企画」を開始することにしました。  ベートーヴェンのピアノソナタに関してはこれまでに1番、8番(悲愴)、17番(テンペスト)、23番(熱情)、29番、30番、31番、32番のエントリーを書いているので、それ以外・・・・・ということになります。  今日はその第1曲目、第2番のソナタです。

ベートーヴェン ピアノソナタ第2番 Op. 2-2
ASIN: B00000E4TV  演奏:C. アラウ (pf)

414CTMWHPFL__SL500_AA240_.jpgのサムネール画像  (Amazon)

超がつく有名曲の多いベートーヴェンのピアノソナタですけど、そんな中でも初期、特に「悲愴」前のピアノソナタはさほど一般的ではないのではないかしら??  かくいう KiKi 自身もピアノ・レスナーでありながらも初期のソナタにはほとんど見向きもしない時期が長かったことを白状しておきましょう。  第1番はさすがに最初の1曲(実際にはこれ以前にも習作みたいな3曲の「選帝侯ソナタ」とか「ソナチネ」なんかもあったりするわけですが)ということで、そこそこ注目したりもしていたんだけど、第2番から第7番までのソナタはこのアラウの全集を入手するまでちゃんと聴いたことがありませんでした。

因みに KiKi のベートーヴェンのピアノソナタCDのコレクションはかなりの数に及ぶんだけど、このアラウを入手する前に全集ものとして持っていたのは名盤の誉れ高い「バックハウス」と今は懐かしい六本木 WAVE で大安売りをしていたからたまたまゲットした「ハイドシェック」の2つだったんだけど、どちらもこれらの初期ソナタに関しては1回ずつ聴いたのみでそれ以降手を出したことはありませんでした。

果たして聴いた時期の問題か、はたまた演奏家の力によるものかは定かではないんだけど、このアラウ盤を聴いて初めて KiKi はこの初期のソナタの魅力に目覚めたようなところがあります。  それまでは何となく「教本的な曲だなぁ・・・・」と感じていたんですよね~。

因みにベートーヴェンのピアノソナタは第1番から第3番までに Op. 2 という作品番号が振られていて、これらはハイドンに献呈されています。  ボン時代にベートーヴェンはハイドンと知り合います。  その時、ハイドンはイギリスに招かれて、その行き帰りの時にドイツに立ち寄っています。  その際、若きベートーヴェンの才能を認めたハイドンは音楽の都ウィーンに出てきて自分のもとで学ぶようにすすめました。

喜び勇んだベートーヴェンは選定侯の支援もあって飛ぶようにウィーンに向かいます。  でも、実際にハイドンのもとで学び始めると彼の期待は急速にしぼんでいってしまったようです。  少なくとも当時のベートーヴェンにとってハイドンは尊敬すべき偉大な作曲家ではあっても「良い師匠」ではありえなかったようです。  そこでベートーヴェンはハイドンの元を去り、サリエリやアレブレヒツベルガーなどに師事するようになりました。  この作品番号2としてまとめられている3曲のピアノソナタは、そのような若き時代に意気軒昂たる若者が「自分の音楽」を精一杯主張した、新しい時代のソナタとなっています。

第1楽章: アレグロ・ヴィヴァーチェ
跳躍下行と順次上行という対照的な動機が印象的な音楽です。  ちょっと聴いたところ小鳥のさえずりを思わせる跳躍進行が意表をついています。  KiKi に「教本みたい・・・・」と思わせたのはこのスタート部分。  でも副次主題(第59小節~)は属短調のホ短調であらわれるんだけど、そのあたりからベートーヴェンらしさを感じ始めます。

第2楽章: ラルゴ・アパッシオナート
ラルゴ(ゆるやかに)という速度表示とアパッシオナート(情熱的に)という指示が併記されている不思議な曲です。  ゆるやかな情熱ってどう表現したらいいんでしょうねぇ・・・・・(苦笑)  KiKi も数多くのこのテの作曲家の指示を見てきているけれど、この2つがセットになっているのはこの曲ぐらいなのではないかしら??  どこか弦楽器のピツィカート奏法を連想させる音使い・リズムがなかなか斬新です。 

第3楽章: アレグレット、スケルツォ
ベートーヴェンがピアノソナタで初めて「スケルツォ」という名称を使った記念すべき楽章です。  そうであるだけにここでは分散和音のスケルツォ主題にどうしても目が向いてしまいます。

第4楽章: ロンド
幅広い音域のアルペジオと、2オクターヴ近い跳躍下行に特徴があります。  優美な音楽で時にモーツァルトの音楽を彷彿とさせます。  「ベートーヴェン節」が顕著になる前の音楽でという印象は強いのですが、時に爆発する箇所もあり、そこを聴くと「ああ、あなたはやっぱりベートーヴェン」と思わずにはいられません(苦笑)


社会人になってから KiKi が師事したとあるピアノの先生が随分前に「子供や若い人が弾くとどこか教本的な演奏になりがちなベートーヴェンの初期ソナタは成熟した大人のピアニストが弾くとハッとさせられることが多いのよね。  KiKi さんも初期ソナタ、どうかしら??」と仰っていたことを懐かしく思い出します。  この曲は KiKi の「いつかは弾いてみたい曲リスト」には入っていないけれど、ちょっとおさらいしてみてもいいかな?・・・・な~んてことを今回の鑑賞時にふと思いました。    

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2012年11月22日 09:33に書いたブログ記事です。

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