介護保険申請手続きの際のあれこれ (1)

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今日も KiKi はLothlórien_山小舎で過ごしています。  今日の予定は「今年の味噌作り」で、今部屋の中は大豆の煮える甘い香りがプ~ンと漂っています。  2ヶ月間、山小舎を空けたことによる「水回り事件」は相変わらず多発しており、今日は久々にここLothlórien_山小舎で洗濯をしようと思ったら洗濯機が記号だらけのエラーメッセージを表示してストップしてしまいました。  よくよく見てみると水道栓が壊れてしまっており給水ができないことによるエラーだったみたいです。  洗濯機のある洗面所は定住している時であれば電熱ヒーターを入れっぱなしで凍結対策をしているのですが、今回は沼津に移動する際にその電熱ヒーターを電源から切ってしまっており、このエントリーでも書いたように、屋内であっても零下だった今年の冬はこちらの水道栓も乗り切れなかったようです。  (当然水抜きはしてありました。)

ま、それはさておき、今日は母の介護保険申請の際に発生したあれこれを整理して記録しておきたいと思います。

KiKi の母親は昔から大の病院嫌いでした。  元来、健康なたちの母はいわゆる「大病」とは無縁の人生を歩んできた人で、入院経験も通院経験も全くと言っていいほどありません。  それでも普通の人間ですから風邪をひいたりお腹を壊したりということもごくごく稀にあったものの、そういう時は病院のお世話にはならず、売薬のお世話にもならず、睡眠と気力だけで治してしまう・・・・・そんな人でした。

それでも認知症の初期症状が表れはじめた時、一度は病院に行ってみたそうです。  そこで処方された薬はアリセプト。  薬に対する病的なまでの心理的抵抗を捨てきれないまま、それでも数日はその薬を服用してみたそうですが、薬には効能があるのと同時に副作用もあるわけで、母の場合は「吐き気」「手足のしびれ」「眩暈」といった症状が出た(と自己申告している)とかで、「こんな薬を飲み続けていたら生活していけない!」と言って医師には無断で服用をやめてしまったのみならず、その後通院することすら拒むようになってしまいました。

今回、「大腿骨骨頭骨折」で救急車に乗せられ、有無をも言わせずに病院に搬送されたことにより、ついでに内科の診察も受け、一応認知症のお薬を出してもらっている状態ですが、要するに「認知症の主治医」がいない状態でここまで来てしまいました。  これに加えて両親ともに古い時代の人間なので、「人様のお世話になる」ことに抵抗がある世代です。  「介護保険保険料」こそ支払い続けていたものの、「介護保険対象者」となることも拒み続けてきました。

今回の事故が発生し、KiKi が病院に駆けつけると、婦長さんが KiKi の所に来て「KiKi さん、ちょっとお話があります。」と病室から KiKi を呼び出しました。  婦長さんのお話は大略すると以下のような趣旨のものでした。

今回の入院中に恐らく母の認知症は悪化することが想定される

退院後の父母の生活のことを考えると介護保険認定をできるだけ早期に受けておくことを強く勧める

病院は認定調査には全面的に協力する

役場は認定調査を先延ばししようとするかもしれないが、もういつでも調査に来てもらえると病院が言っていることも伝え、できるだけ早くプロセスした方がよい

退院後、自宅での療養生活は基本的には無理だろうと思われる

その時介護保険認定がないと選択肢はぐっと狭くなる     etc. etc. etc.

同時に、母の入院の際にお世話になった町の「地域包括支援センター」の担当者の方からもお電話をいただき、同様のアドバイスを頂戴しました。  ま、そんなこともあり、父を説得し、ようやく家族の総意として「介護保険申請しよう」という結論へたどり着きました。


ネットからダウンロードした申請書に必要項目を記入し、1月7日に町役場の「保険福祉課」に足を運びました。  対応に現れた窓口職員は20代後半ぐらいの、いかにも世間知らず、いかにもお役所人間という「福祉」という言葉とは見た目およそ相性のよくなさそうな兄ちゃんでした。

提出書類を一瞥したこの兄ちゃん、開口一番、こう言ってのけました。


「手術されたばかりなんですよね。  じゃあ、退院日程が決まったらもう一度申請に出直してください。  この保険の趣旨は自宅生活を送れるようになるまで回復した時に「介護認定」することになってます。  手術直後はどうしても重症なように見受けられ、介護認定が必要以上に重くなって限られた財源を多く拠出することになりますから。


えっとですね、KiKi も落ちこぼれながらも会計人としてその兄ちゃんの社会人生活の倍以上の時間を社会人として過ごしてきた人間ですから、言っていることはわかりますよ。  でもね、物には言い方ってモンがあると思うんですよね。  制度の財政事情の話なんていうのは、はっきり言えば「他人事」の間はそれなりに大事だけど、当事者ともなればそれより大事なことが出てきちゃうんです。  しかも・・・・・です。  母が入院しているのは人工骨頭を入れたことによる要するに「整形外科」分野で、介護認定が必要なのは「認知症」の方なんですけど・・・・・・


「仰ることはわかるんですけど、病院からも地域包括支援センターからも、早く早くとせかされていますし、第一母の場合は整形外科の手術ゆえの問題と言うよりは認知症の・・・・・。」


と言いかける KiKi の言葉を遮るように


とにかく本来退院されてご自宅に戻られてから『認定調査』というのが正しくて、申請書によれば認定調査の場所は病院となっていますから、調査員を病院に送ることは送りますけど、それは退院スケジュールが決まってからです。」

「財源は限られているんですから。」


とまるで保険金詐欺をしようとしている人間に対応しているかの如く一方的かつ高圧的です。  そのあまりの高飛車な態度に思わず感情的になりそうなのを、「これも母の今後のため。  お役所と喧嘩してもいいことは1つもない。」とぐっとこらえました。  そんな2人のやりとりを半分ツンボの父はオロオロしながら見守っています。  この時ほど KiKi は「父の耳が聞こえなくてよかった」と思ったことはありません。  こんなやりとりをちゃんと父が聞き取ることができていたら、KiKi より先に父の方が


「あんた、そんな言い方はないだろう!!  こちらは病院や地域包括支援センターに言われて手続きに来てるんだ。  そもそも人を保険金詐欺扱いするとは何事だ!!」


と怒鳴って大ゲンカをしていたことでしょう。  

この時、KiKi は思いました。  公務員たる者、公共の利益を守るのが仕事ですし、限られた財源の中で住民サービスを行うのは大変なことだと思います。  とは言うのもの、仮にも「保険福祉課」な~んていう名前のところに配属された人は、もうちょっと人間的に成熟していただかないといらぬトラブルを生むなぁ・・・・・と。  

世の中には人様のお世話になってもそれを「当然の権利」と主張して憚らない人間がいるのも確かだけど、我が父母のように「できるだけ人様にご迷惑をかけないように」と頑張り続ける人も確かにいるわけで、そういう人たちがこういう窓口に飛び込んでくるのはかなり切羽詰まった状態に追い込まれているケースもままあるはずです。

「助けてもらえる可能性が広がる」と一縷の希望を抱いて訪れた人を前に「限られた財源」とか「制度ではこうするのが正しい」な~んていう官僚的な態度で臨まれたら、必要に迫られている人間はたまったものではありません。  まして、今回我が家の場合は KiKi のようにそこそこ若くて(実際には決して若くないけど ^^;)役場へ足を運ぶことがさほど苦にならない人間が一緒だからまだしも、これが我が父が1人で手続きに行っていたとすると、何度も足を運ばせることが自体がその老人にどれだけ負荷をかけることなのか、仮にも「福祉課」に籍を置く人間だったらもう少し想像力を働かせて考えていただきたいなぁ・・・・・と。

あれやこれやのスッタモンダの末、申請書類だけは何とか受け取ってもらえたけれど、「苦い思い」を抱えたままの帰宅になったことは言うまでもありません。  そしてこの兄ちゃんの「他人事」態度にこの後もイライラさせられる事態が待っていました。

   

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年2月27日 10:06に書いたブログ記事です。

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