徘徊できない小心者 ^^;

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今朝、まだお布団の中の KiKi の所に父があわくって飛んできました。  曰く、早朝からもはや日常茶飯事となっている口論の末、母が家から出て行ってしまったとのこと。  父も頑張って追いかけたらしいものの、驚異的な身体能力を持つ「骨折母ちゃん」には追いつくことができず、途中で見失ってしまったと言うのです。  

一昨日、群馬→沼津の遠距離ドライブ(約4時間半)の末、夜の9時前に到着。  その後入浴介助やら何やらで就寝時刻は日付が変わってから、その翌日も早朝(6時前)にたたき起こされ、蓄積疲労で起きるに起きれなかった KiKi の盲点をついての「母ちゃん家出事件」の勃発です。

まだまだ寝ぼけ状態の KiKi ではあったものの、今では自宅が分かるような分からないようなの母のことですし、もっと言えば「要介護度4」の認知症患者なわけで、「要介護度4」と言えばこのエントリーでもお話した通り、「野外への徘徊」が起きるレベルということですから、惰眠を貪っているわけにもいきません。

KiKi よりも先んじて外へ飛び出していくダーリン。  そしてその後を追う父。  出ていきがてら「お前は家にいてくれ!」と叫んでいます。  仕方なく玄関まで出かかったのを家に戻ると玄関のカギを父がガチャッと閉める音がしました。  一瞬、「何も玄関の鍵まで閉めなくたって・・・・・」とは思ったんですけど、戸締りには人100倍ぐらいうるさい母に連日連夜「鍵は閉まっているかしら」と言われ続けている条件反射 あ~んど これで連れ帰った時に鍵が開いていたらそれはそれで一悶着起こることは想像できたため、とりあえずそのままにして KiKi は2階にあがり窓から外をず~っと見ていました。


「どこへ行っちゃったことやら・・・・・・」


家で待っているというのはそれはそれで気が気じゃないわけで、なかなか落ち着きません。  自宅玄関に続く道路を必死で見守るものの、母の姿はいっこうに現れません。


「待つって結構嫌なもの・・・・・・」


そんなことを考えながら、ベランダへ出てみました。  ダーリンと父が向かった方角に目をやれば2人のジャンパーが集合住宅の駐車場の車の影から見え隠れしていました。  すると・・・・・・・



KiKi の足元、ベランダの下で何やら物音がします。  早朝のことだけにこんな時間に何だろうと訝しく思い、ベランダから身を乗り出して見下ろしてみると、そこにもう1つ見慣れたジャンパーらしきものがチラッと見えました。  一瞬、声をかけてみようかと思ったのですが、「はじめての家出」という異常事態の真っ只中です。  母の精神状態だって不明です。  下手に声をかけて逃げられでもしたら、それはそれで大事になりかねません。

大慌てで階段を下りる途中で、玄関を開けようとしている音が聞こえてきました。


「しまった!  そう出るとわかっていたら鍵を開けておいたのに・・・・・・・」


そんなことを思っても後の祭りです。  間に合ってくれと祈るような気持ちで玄関のドアに飛びつき、鍵を開けて扉を開いてみると、そこに母は憮然として立っていました。


「どうしたの?」

「締め出されちゃったの。」

「どこへ行っていたの?」

「喧嘩したの。」

「お帰り。  寒かったでしょ。」

「寒くはなかったけど、怒ってるの。」


かみ合っているようなトンチンカンなような会話の後、ひとまず母もさほど興奮状態ではないことがわかった KiKi は携帯でダーリンを呼び出します。


「おお、いないんだよ、どこにも。」

「えっとねぇ、実はここにいるの。  家に帰ってきたみたい。」

「あっそう、帰ってたんだ。  OK。  お義父さん!!。」  ブチッ  ツーツーツー


どうやら原因は未だにはっきりしないものの、何かで父と口論になった母は感情的に一度は家を飛び出したものの、途中で怖くなってしまったようで、あまり遠くまで行かないうちに家に戻って暫くはお庭の散策を楽しんでいた(?)模様です。  徘徊したくても徘徊できない小心者であることが功を奏したと言ってもいいかもしれません(苦笑)



そして今日の午後、再び、父が今度は結構落ち着いて KiKi のいるところへ姿を現しました。


「何だかよくわからないけど、また感情的になって散々文句を言って、それから又出ていくと言ってるんだ。  もう出て行っちゃったかもしれないけど・・・・・・・。」


狼少年の事例さながら、半分本気(でも今朝の一件でもう疲れちゃった)、半分信じていない(どうせ又、庭にいたりするんだろ・・・・・的な)感じで、淡々と事実だけを告げて大きなため息1つ。


仕方なく母の姿を探すと、自分のベッドに腰掛け、鞄をひっくり返して何やら探している模様です。


「どうしたの??  何してるの?」

「うん?  東京に行くの。」

「東京のどこへ??  何しに??」

「親の家に帰るの。」

「何でまた???」

「あいつと喧嘩したの!!  だからもう嫌なの!!」

「あいつってお父さんのこと??」

「知らない!!!!」


因みに母の親(つまり KiKi の祖父母)はとっくに亡くなっているし、最後に住んでいたのは東京ではありません。


「ねぇ、東京って東京のどこ??」

「知らない!」

「知らないところへどうやって行くの?」

「人に聞くからいいの」

「住所は??」

「知らない!」

「住所を知らないと人に聞いても誰も助けてくれないと思うんだけど・・・・・。  ところでさっきから何してるの??」

「お金を数えているの。  お金までないの。  全部あいつに取られちゃった!!」


その後、母の頭の中の「家出 & 実家に帰らせていただきます」妄想に付き合うこと30分ほど。  そうこうしているうちに「家出願望」はすっかりなりを潜めました。


はてさて、この事態。  「徘徊できない小心者」と見くびっちゃっていいものやら、やっぱり「危険信号」と捉えるべきなのか、まだまだ KiKi の「認知症介護修行」は続きます。

 

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 徘徊ですか・・・。お疲れさまでした。「家に帰る」は私も何度も言われました。私の場合、病気の初期に遠方の病院へ行くため、母をグリーン車に乗せ、私は節約で普通車に乗って、終点に着いて、グリーン車に行ったら、いない!! 勝手に途中下車。警察のご厄介に。捜査の末、何十㎞も離れた交番で見つかりました。私の大失態。駅前へ行って帰れなくなって美容院で保護してもらったことも・・・。

 で、失礼かもしれませんが、以下私の振り回された経験を申し上げます。状況が違いますから、そちら様のお役に立つかどうかは分かりませんけど・・・。

 最初は火です。帰宅したら、家の中が少し煙たい、なんて恐怖の体験も。空焚きでした。火事だけでなく、火傷の心配もあります。うちのガスコンロは電池で着火する仕組みですので、電池を抜いて隠しました。

 50㎝くらいもの花瓶をなぜか運んで、ぶつけて一部を割ってしまいました。それ以来、割れるものや重いものは隠しました。落として足を骨折という可能性も考えられましたし。でも次々にものが消えるので、泥棒がいるという疑念を募らせました。

 役所からの書類などを勝手に動かして、なくしてしまいました。大事なものは目につかないところに・・・。

 冷蔵庫。勝手に開けて食べてしまうんですね。食べ物を出しっぱなしにしたり、生肉を食べられたことも。日本では鍵のかかる冷蔵庫は売ってないので、子供用のストッパーを付けたり、苦労しましたが、最後は重い収納家具(名前を知りませんが、高さ1mくらいの直方体で、中はお米などを入れ、上には電子レンジなどが載せられます。車輪つき)を冷蔵庫の前に置いたら、それで諦めたようです。でも、それは5年くらい前のことですから、今はドアを開けられなくするアイデア商品なんかが出ているかも。そして、消しゴムか何かを食べたこともあります。もう赤ちゃんと同じと思っておかないと・・・。

 あと、うちの場合は大丈夫だったのですが、刃物やストーブにも気をつけた方がいいかも。

 こんな情報が全然必要なければ、それに越したことはないのですが。それではまた。 

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年3月 2日 19:48に書いたブログ記事です。

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