やっぱりこれが KiKi のライフスタイル

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じぃじとばぁばの3軒目の体験入居も前半戦を終了しました。  昨日は前橋の「住宅型老人ホーム」から「介護付き老人ホーム」へのお引越しでした。  同じ系列、同じ敷地内のホームのため、21日に2人を「住宅型」の方に送り届けた際に、引っ越し時は何かあれば駆けつけるけれど、特段問題がなければホームの方にお手伝いをしていただき、引っ越しということで段取りしてあったので、KiKi はLothlórien_山小舎で待機していました。  特に連絡もなかったのでとりあえず放置しておいたのですが、それでも2人の様子が気になって仕方ないので午後3時頃、「住宅型」の方での2人の様子を電話確認してみました。

ホームの方のお話によれば案の定、ばぁばは「戸締り用心、火の用心」ということで夜の徘徊を敢行したみたいですが、とりあえずスタッフさんのご尽力で無事部屋に戻り、他の入居者の方のお部屋への家宅侵入罪は犯さず二晩を過ごすことができたようです。  ただ、滞在2日目に、じぃじとお散歩に出た後、帰宅(帰ホーム?)を拒否し、じぃじがばぁばを置いて1人で帰ってくるという事態が発生したとのこと。  スタッフさんがばぁばのお迎えに出向き帰宅を促すも拒否。  結局、じぃじとスタッフさんが連れ立ってもう一度迎えに行ってやっと帰宅したということでした。  

まぁ、たった2日の体験入居ではスタッフさんとも馴染んでいないわけで、さらに言えば認知症のばぁばにしてみれば「見知らぬ人」の説得なんぞに耳を貸すはずもなく、致し方ありません。  無事に帰ったのであれば結果オーライです。

ちょっと意外だったのは、どうやら昨日は「住宅型老人ホーム」の方にボランティアのバンドの方が生演奏にいらしたらしいのですが、それを見物に行ったじぃじ(ばぁばは部屋にこもりっきりだったらしい ^^;)はマイクを向けられ、そのバンドを伴奏に歌を歌ったのだそうな・・・・・。  そして部屋に戻る際にスタッフさんに語ったところによればじぃじは歌を歌うのは結構好き(但しカラオケは好きになれず)で、生バンドをバックになら実は大好きなんだと語ったとのこと。  娘でありながらじぃじにそんな好みがあることをつゆ知らなかった KiKi は思わず、


「は?  父がですか??  歌を??  本当に???」


と何度も聞きかえしてしまいました。

そう言われて思い返してみると、確かにじぃじは KiKi の記憶でもカラオケにはただの一度も行ったことがないし(職場での宴会のことまでは知らないけれど)、最近では家で歌を口ずさんでいるのさえ聞いたこともないけれど、KiKi の子供時代にはよく風呂場で歌を歌っていたなぁ・・・・・と。  へぇ、歌が好きだったんだ!  初めて知ったよ!(苦笑)  いやはや、じぃじとばぁばの老人ホーム体験入居、KiKi にとっても今まで知らなかったじぃじとばぁばの一面を知る貴重な経験になっているみたいです(苦笑)

さて、そんな中、KiKi は?と言えば、昨日も読書と音楽三昧の一日を送っていました。

     

電子書籍 Reader の不具合はすべてのデータを一旦削除し、もう一度長編もののいくつかの書籍データを転送してみたところ、サクサク動くようになりました。  とは言え、やっぱり KiKi は電子書籍よりは紙の本の方が気分的に落ち着くみたいで、せっかく読み始めてしまったということもあり、Lothlórien_山小舎滞在中は電子書籍しか持ち合わせのない「楊令伝」は暫しお休みし、電子書籍を購入したにも関わらず文庫本にて読み始めてしまったこちらを読了しました。

竜馬がゆく 2
著:司馬遼太郎  文春文庫

41FJZEZR0VL._SX230_.jpg  (Amazon)

黒船の出現以来、猛然と湧き上ってきた勤王・攘夷の勢力と、巻き返しを図る幕府との抗争は次第に激化してきた。  先進の薩摩、長州に遅れまいと、固陋な土佐藩でクーデターを起し、藩ぐるみ勤王化して天下へ押し出そうとする武市半平太のやり方に、限界を感じた坂本竜馬は、さらに大きな飛躍を求めて、ついに脱藩を決意した。  (文庫本裏表紙より転載)

いやはや、介護生活からちょっと距離を置いただけで読書が進むこと進むこと。  活字に飢えていたということもあるんでしょうけど、自分で思っていた以上にじぃじやばぁばの話し相手になっている時間、家出しちゃったばぁばを探し歩く時間、ばぁばの「ごはん攻撃」に晒されていた時間は多かったんですねぇ・・・・・。  それに何より、実家での生活では常にじぃじとばぁばの様子を気にしていなくちゃいけないので、読書にのめり込むことができないんですよね~。  

基本的にダーリンと KiKi は実家の2階に自分たちの仮部屋をもらっているんだけど、そこにはしょっちゅうじぃじかばぁば(時には2人揃って)が乱入してくるし、珍しくどちらも乱入してこなければこないで、常に階下の様子を気にしていなくちゃいけません。  もちろん2階に引きこもりっきりというわけにはいかないから、ダーリンはともかく KiKi の方は一日に何度も何度も1階と2階を往復しているし、そんな時にばぁばが不穏になっていようものなら、落ち着かせるためにあれやこれやと話しかけ気を紛らわせてあげなくちゃいけないから、結果的に読書タイムは就寝前しかありません。

で、昼間の気疲れが激しいためか、お布団に入るとこれがすぐ眠たくなるんだなぁ・・・・・。  しかもせっかく寝入っていてもばぁばの恒例行事、夜中の徘徊でたたき起こされることもままあるので、こちらが倒れちゃうわけにはいかないからどうしても「休養優先」とならざるを得ないんですよね~。  結果的にいつでも中断できて、もうストーリーもほとんど頭に入っているゲームに逃げざるをえなくって、実家ではひたすらPSPでゲームをしているっていうのもあって、読書に没頭することはなかなか難しいんですよね。

KiKi のもう一つのライフワークでもあるピアノの方も、先日このエントリーでもお話したように、せっかく実家の古いアップライト・ピアノを調律したわけだけど、これを弾こうとして

「今からピアノを弾いてもいいかしら?」

と念のためにばぁばに確認してみると

「どうぞ、どうぞ。」

と有り難~いお返事が返ってくるものの、KiKi がピアノを弾いているうちに少しずつばぁばが不穏になっていき(家の中でピアノが鳴るという環境は KiKi が高校生の時以来)、どうやらそこが「自分の家ではない」という想いを呼び起こすようで、何度も何度もじぃじに

「ねぇ、ご迷惑だから家に帰りましょうよ。」

と言うようになってしまう(もっともピアノのせいばかりではなく、夕方になるとほぼ毎日のようにこのセリフは出てきます。  でも、ピアノを弾くのが午前中とか午後の早い時間でもそれを口にするようになってしまうんですよね~)ことが分かって以来、

「やっぱりピアノはダメか・・・・・ (ため息)」

と諦めざるを得ない状況だったんですよね。  我が家の場合、団体行動が昔から苦手なばぁばはディにも行かないし、そんなばぁばをディに出すことにじぃじも消極的(というより障害にさえなっている)なため、結局、主介護者である KiKi が何から何まで諦めなくちゃいけない状況(これに付き合って・・・・というわけでもないけれど、ダーリンも何もすることがない)で、そろそろ煮詰まってき始めている自覚があるだけに、今回のLothlórien_山小舎滞在はダーリン & KiKi にとっては本当にありがたい介護休暇になっています。

昨日はようやく長距離ドライブの疲れもだいぶ治まっていたので、久々にピアノをガンガン弾いていました。  こちらだってせっかくこんなリストを作ったわけだから、細々とでも譜読み・練習を続けていきたいわけだけど、沼津の家では全く手をつけることができません。  本当だったらソナタとか長めの曲をそろそろ手掛けたい時期ではあるんだけど、今回の「体験入居」が終了したら又弾けなくなってしまうことを考えると、結局小品集にしか手をつけられないというジレンマはあります。  でも、何もできないのに比べれば遥かにマシっていうモンです。

昨日からドビュッシーの前奏曲集の譜読みを開始しました。  これもこの後、楽譜を眺める時間さえなくなってしまえば元の木阿弥であることははっきりしているんだけど、そんなことはこの際どうでもいい。  今、とにかくピアノに向かえる、それだけで幸せ♪と思っている自分はどこか病んでいるのかもしれません ^^;

介護って本当に突入してみてその大変さが初めてわかる人生の一大行事。  KiKi はそれなりに事前に覚悟していたつもりだったけれど、ここまで己を殺す必要があろうとはさすがに想像していませんでした。  漠然とイメージしていたのは、じぃじとばぁばと同居して、必要なら話し相手になって、家事一切を引き受けて、時期が来たら看護して・・・・・という程度のことだったんだけど、看護と介護は全くの別物であることはこうなってみるまで分かっていませんでした。

ばぁばが不穏になると読書や庭いじり、我が家の愛犬ノルンとの遊びに逃げ込むじぃじを見ていると「自分のペースは崩さないじぃじ」にイライラすることも多々あります。  もっとも、じぃじにはそれができるから今のばぁばと一緒に1つの部屋で暮らしていられるんだということが頭では分かっているので責めることもできません。  でも、結局読書に逃げ込むじぃじの傍らで、本を投げ出してばぁばのケアにあたる KiKi は自分のペースを崩しまくりです。

実家にはピアノもある、本もある。  だから介護生活に突入しても私は大丈夫と高をくくっていた KiKi だけど、実際にはそこにあるのに手をつけられないお預け状態継続中というヤツが確実に KiKi の気持ちを萎えさせ続けています。

しかもここに「子としての感情」が付き纏うわけで、「こんなはずじゃなかった!」「あの母が!」「あの父が!」という気持ちは、それなりに押さえこむことはできてもやっぱり心の奥底のどこかで燻っています。  子育ても大変だとは思うけれど、そこには「成長の喜び」みたいな希望があるけれど、介護の方は先が見えないうえに「衰えの哀しみ」みたいなものが常に一緒だから希望という言葉とはなかなか相性が悪い。  KiKi はどちらかというと楽天的な性格のつもりだったけれど、最近では時に「私ってこんなに根暗だったんだ」「私ってこんなに冷たい人間だったんだ」と思うこともしばしばです。

「介護者がある程度健全であってはじめて介護は成り立つ」というのは理屈としてはわかるけれど、口で言うは易し、実行するは難しだよなぁ・・・・・と。

ところがこうやってLothlórien_山小舎でほんの数日過ごすだけで、しかもそれが「一時的な休暇」であることを百も承知の上でも、あっという間に気分転換ができる・・・・・・。  やっぱりこれが KiKi の身に沁みついたライフスタイルということなんでしょうね。

願わくばじぃじには前橋でもKiKi のイチオシのホームのどちらでもいいから、Lothlórien_山小舎に比較的近いホームを選んでほしいなぁ。  そうすれば、KiKi も時々は2人の様子を見に行くことができるうえに、自分のライフスタイルをある程度守ることができる≒じぃじとばぁばに優しくなれるんだけどなぁ。  これが箱根のホームとなると、どうしても訪問頻度が下がってしまうので、そうすると KiKi はどこかで「施設に両親を預けっぱなしの親不孝者」という負の感情を引きずるような気がして仕方ありません。

だいたい、この短い体験入居 & 引っ越しであってさえ、事前に十分に施設の人と打ち合わせをしておいたにも関わらず、それでも2人の様子が気になって気になって仕方ないのですから・・・・・。  ま、それってある意味では KiKi の都合全開の手前勝手な気持ちであることは百も承知なんですけどね(苦笑)

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年6月24日 11:51に書いたブログ記事です。

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