じぃじとばぁばの体験入居3軒目

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昨日から KiKi は再びLothlórien_山小舎に来ています。  と言うのも、つい先日(と言っても6月の半ばですけど)ダーリン & KiKi が見学に行った前橋にある老人ホームに体験入居してみるとのこと。  しかもこのエントリーでお話した「介護付き」と「住宅型」の両方を2泊ずつ試してみたいとのことだったので、彼らをお送りするために沼津を後にしてきました。  じぃじはダーリン & KiKi の強い勧めもあるため、私たちのイチオシのこちらのホームの空き部屋もせっかくの機会だから見学してみたうえで、今月末まで無料お取り置きをお願いしている箱根を選ぶか、はたまた前橋にするか、いやいやこの際 KiKi たちのオススメに従うのかを決める腹積もりのようです。

その結論は随分前に(KiKi たちが前回沼津に帰ったらすぐに)出してあったのですが、じゃあ「体験入居の申し込みを・・・・・」な~んていうことを考えていた矢先にじぃじのお姉さん(KiKi の叔母さん)が亡くなったとの知らせが届き、それどころではない状況に暫し陥っていました。

因みにこの叔母さん、肝っ玉母さんを絵に描いたような人で、あの時代に離婚して歯医者をしながら女手一つで息子3人を育てあげ、1人は医大へ、1人は教育大へ、そして最後の1人は経済学部の博士にまで仕立てあげた傑女でした。  その気の強さ、思ったことはポンポン口にする闊達さ、甥っ子・姪っ子への教育の厳しさからも有名で、その実の息子達を含む KiKi のいとこたちの下馬評(?)では、「殺しても死なない」「百歳は軽く超えるまで生きる」と言われていたのですが、結局98歳で亡くなりました。  

元々心臓に持病を抱えていたのでそちらが原因か?と思ったんですけど、最終的には腎機能の低下に人並み外れた生命力を誇っていた叔母も耐えきれなかったとのこと。  じぃじとばぁばの名代としてお通夜のみに ダーリン & KiKi は参列したのですが、最期はほとんど苦しまなかったということなので、そんなところもあの傑女に相応しい最期だったんだなぁと感慨深いものがありました。

いずれにしろこれでじぃじの兄弟(上から3人が男、真ん中にその叔母さん、その下3人が男という7人兄弟)はじぃじ1人を残し、皆さん鬼籍に入られ、末っ子のじぃじがただ一人の生き残りとなってしまいました。  1人残された形のじぃじはもっと落ち込むかと心配だったのですが、自分が末っ子ということもあり、比較的冷静にこの事態を受け入れたようでした。  兄弟が亡くなった直後なだけに「体験入居」をもっと後に延長するかどうかの判断を仰いだ時も、箱根の仮押さえの期限の方を優先させるために今のうちに予定していたスケジュールは全てこなすとのこと。  ま、てなわけで、昨日から前橋のホームでの体験入居となりました。 

ただ今回の体験入居、「住宅型」の方はもしもそこが気に入れば入居可能物件なんですけど、「介護付き」の方は KiKi たちが見学に行った際に既に KiKi たちよりも先に「つばつけた状態」だった方がいらっしゃって、この19日に入居の意志を固められたとの連絡を受けていました。  つまり、今回体験入居だけはさせていただくものの、そちらのお部屋とかサービスがどんなに気に入ったとしても、そちらのホームへはじぃじとばぁばは即入居ということはできなくなってしまいました。

ただ、老人ホームという施設はその施設の宿命でもあるのですが、既に入居されていらっしゃる方がお亡くなりになったりとか別の施設に移られたり、最期の時は自宅で・・・・と戻られたりすると、そこに空きができます。  そんな時に優先権を得るために「住宅型」の方に仮入居しながら待機という形も一般的なのだそうで、そうしたいか否かの判断をするために今回、そちらにも体験入居をお願いすることになりました。

昨日は生憎のお天気で昼間から薄暗かったのでちょっと心配していたのですが案の定、認知症を患い「黄昏症候群」の症状もよく見せるばぁばは施設に到着して部屋に案内された直後から不穏な言動がチラホラと見え隠れするようになりました。  挙句


「沼津の家へはもう帰れない。」

「あそこへは帰っちゃいけないと言われた。」 (← 誰もそんなことは言っていないけど ^^;)

「もう私はあちこちへウロウロするのは嫌だ。  静かに同じところでじっと暮らしたい」


などと口走り、ばぁばの言動に一々振り回されるじぃじは


「じゃあ、あんたはここが気に入ったんですか??  ここで暮らしたいんですか??」

「沼津の家よりここがいいんですか??」


などと言って混乱しているばぁばに返答を迫ったりしていました。  そこは何とか KiKi が割って入り、


「ばぁばはそんなことを言っているんじゃないの。  今日はお天気も悪いから外も部屋の中も暗いし、ばぁばも長距離ドライブで疲れちゃったんだから、そんな風に拙速に答えを求めちゃダメ。  とにかくゆっくり休ませてあげないと・・・・・・。」


とじぃじの質問攻めから解放。  とにかく質問攻めから解放されたことによりほっとした表情のばぁばを見ていると、今さらながら「ああ、もうこの人には自分にまつわる何かを判断・選択させてあげることはできなくなっちゃったんだなぁ・・・・・」と思い知らされ、胸が熱くなりました。  最近ではばぁばの暴言やら拒否反応にはそこそこの笑顔で対応することができるようになってきている KiKi だけど、こういう状態のばぁばを目の当たりにすると思わず目頭が熱くなってきます。

施設の方にはばぁばの夜中の徘徊(と言っても外に出ていくのではなく、家の中の戸締り & 火の元の確認、電気のコンセントを抜きまくるための歩き回り)について何度も念入りにお話し、別の施設での体験入居時の他の入居者さんの居室への無断侵入の前科(?)についてもお話し、対応をお願いしておきました。


認知症の患者の発言には「よくわからないこと」も多々あるのですが、時にその中にその人のホンネが隠されていることもあります。  今回のばぁばの発言の中からそれらを拾い集めてみると・・・・・・

恐らくばぁば自身、どこかで「沼津の家ではもう暮らせない」とわかっている部分があり、自分の中で KiKi やダーリンに何らかの迷惑をかけていることを自覚している部分もあり、それらが「沼津の家へはもう帰れない」「あそこへは帰っちゃいけないと言われた」という発言になっていることが想像できます。  恐らく「帰っちゃいけない」と言ったのは他の誰かではなく、ばぁば自身の心の中の声だったんだろうと思うんですよね。  でも、最早、自分が何者なのかさえ時に定かではなくなるばぁばにしてみると「誰かに言われた」こととしてその場では認識されている・・・・・・そんな気がします。

そして、今のばぁばのホンネとして「もうあちこち動き回るのは嫌だ。  どこでもいいからとにかく落ち着ける所を早く決めて、そこにいさせてほしい」という想いがあるんだろうなぁ・・・・・と。  元々、環境の変化と認知症というヤツは相性がよくないので、KiKi 自身もばぁばをあちらこちらへ連れ回すのは本意ではないんだけど、我が家の場合はもう1人のじぃじが半ば旅行気分で老人ホーム巡りを楽しんじゃっているところがあり(これは実際にじぃじがダーリン & KiKi にそう言っていたうえに、先週お見舞いに来てくださった母方の叔母にもそう言っていた ^^;)、あちこち見て回りたがる(しかも1人ではなくばぁばを連れて 苦笑)ので、なかなかそれを「もういい加減にした方がいい」とは言いにくいんですよね~。

でも、今回はばぁばの口からあのセリフも出たことだし、今回の体験入居を済ませたらじぃじには

「もうこれで絶対に打ち止めとまでは言わないけれど、そろそろネタ切れというのも事実だから、できればこれまでの中から選んでほしい。  恐らくばぁばをこれ以上あちこちに連れ回すのはよくないように感じる。」

と告げようかなぁ・・・・・と思っています。  まぁ、じぃじも箱根の「お取り置き期間」というマイルストーンはちゃんと理解できているので、その心づもりだろうとは思うんですけどね。    

  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年6月22日 12:52に書いたブログ記事です。

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