じぃじとばぁば、老人ホーム2日目

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7月9日。  最初の一晩を老人ホームで過ごしたじぃじとばぁば。  その様子を見がてら、じぃじからリクエストのあったTV(2台)の調達をして、ダーリン & KiKi は老人ホームへ向かいました。  

Lothlórien_山小舎の電化製品のほぼすべてを調達した「ヤマダ電気 渋川店」に8日のうちに立ち寄った ダーリン & KiKi。  じぃじとばぁばは番組の録画をするな~んていう器用なことはしない(というより今ではもうできなくなった)人達だし、イマドキの若者が欲しがる多くの機能は全く必要ありません。  実際、沼津の実家ではパラボラ・アンテナさえ設置していなかったので、Lothlórien_山小舎でBS放送ばかりを堪能していたダーリン & KiKi は見たいTV番組が全くと言っていいほどない状態でこの半年を過ごしていたぐらいです。

店に入って開口一番、ダーリンが口にしたセリフは

「32型のTVを2台、現金で購入します。  一番お買い得なTVはどれですか?  機能には全く拘りません。」

というものでした。  すると店員さんは

「在庫を確認の上、ご案内しますので少々お待ちください。」

とのこと。  暫く待つと「お待たせしました、こちらです。」と展示してある中から1台のTVの前に連れていかれました。  そこには「大特価」の文字と一緒に「お1人様1台限り」「限定5台」の文字が書かれた POP がついていました。

「お1人様1台の商品なんですけど、せっかくお2人でいらしていただいたので、お1人お1人で1台ずつという形にさせていただければこちらが今、一番お買い得です。」

とのこと。  LED Aquos (型式までは記憶にない)なんだけど1台あたり35,000円ちょっと。  2台で71,000円ぐらいという破格のTVをオススメしていただきました。  確認すると限定5台のうち、残っている在庫数も何とも都合の良いことにカッキリ2台とのこと。  8日のうちに支払いを済ませ、9日の午前中に取りに来るということで「お取り置き」をお願いしました。

そして、その2台を KiKi の愛車のFit に載せて、最初の一晩を老人ホームで過ごしたじぃじをまずは訪問しました。  一人ぼっちの苦手なばぁばがじぃじの部屋にいる、もしくは、ばぁばの部屋に2人でいることを想定していたのですが、居室のドアをノックするとじぃじが1人きり。  ちょっと唖然。 

「あれ?  ばぁばは?」

と聞くと、

「知らない。  多分自分の部屋で昼寝をしているんじゃないか??」

とのこと。  ここへの到着直後にあれだけ「一人ぼっち」に抵抗を示していたのに、ちょっと肩透かしを食らった気分です。

「夕べ、寝る前は大丈夫だった??  ばぁばは別の部屋で寝るのが嫌だって愚図らなかった??」

と聞いてみると、そこは案外簡単にクリアできたとのこと。  まずは一安心です。  

さて、問題はTVです。  TVの初期設定には結構時間がかかるだろうなぁと思っていたのですが、ホームに到着後の運搬から初期設定まで、全てスタッフさんが対応してくださり、あっという間にじぃじの部屋のTV設置が終了しました。  ああいう所の職員さんはたいしたものです。  それぞれの居住者が、バラバラなTVを持ち込むだろうに、説明書も見ないでちゃっちゃと設定してくれちゃいます。

「お母様の部屋の設置はどうしましょうか?」

と聞かれたので

「昼寝中らしいので、寝ているようなら起きてから設置してやっていただけますか??  起きているようだったらすぐ設置しちゃってください。」

と言うと、介護担当スタッフさんに様子を聞いて、設置しますとのこと。  その後、昨晩もじぃじはあまり熟睡できなかった(どうやらばぁばのことが心配で寝付けなかった模様 苦笑)という話やら、初日の感想やらを聞いていると、介護スタッフに付き添われたばぁばがじぃじの部屋に登場しました。  昼寝をしている もしくは 一人ぼっちの部屋で寂しそうにして暗い顔をしているばぁばを想像していたんですけど、登場したばぁばは自宅でもごくごく稀にしか見せなかったような明るい笑顔で

「あら~、お珍しい。  あなた方いらしてらしたの??」

と言います。

「あら、○○さん。  こんにちは。  そうなの、たった今こちらにお邪魔して、○○さんはお昼寝中だって伺ったので、お目覚めになった頃にお部屋をお訪ねしようと思っていたのよ。」

と言うと

「私は昼寝なんてしていませんよ。  すぐに訪ねてくださっても良かったのに。  でも、わざわざ来ていただいたの?  悪いわねぇ・・・・・。」

と言います。  そこで

「○○さん、あのね、今日はTVをお届けしに来たの。  これから○○さんのお部屋でこちらの方に(とスタッフさんを紹介しつつ)設置してもらおうと思うんだけど、ご迷惑じゃないかしら?」

と聞くと

「あら、あなた、TVを買ってくださったの。  悪いわぁ。  (父に)ちょっと、こちらがTVを買ってくださったそうだからお代をお支払いしなくちゃ。」

と言います。  こういう会話だけを聞いていると認知症であることをまったく感じさせないばぁばです。  挙句、TVの設置をお願いしたスタッフさんに

「じゃあ、私の部屋にご案内しますね。」

な~んて言って、スタッフさんと一緒にじぃじの部屋を出ていくばぁばです。  決して自力では自分の部屋に帰ることができず、お部屋にご案内するのはばぁばではなくスタッフさんの方になることは目に見えているけれど、そこは KiKi もスタッフさんも心得たもの

「じゃあ、○○さん。  ご案内してさしあげて。」

「よろしくお願いします。  僕を連れて行ってください。」

と応じます。                   

暫くすると、今度は介護のスタッフさんが「昨晩の様子のラップアップ」ということで KiKi を訪ねてみえられました。  聞けば、昨日は特に大きな問題はなかったとのこと。  夜中の徘徊は案の定あって、隣近所の2部屋に不法侵入はしたものの、介護スタッフの誘導でおとなしく自室に戻ったとのことでした。   この件に関しては、以前別の部屋で体験入居した際の経験もあるし、KiKi からも8日の時点で夜中の徘徊時の行動心理(分析者:KiKi)についてしっかりとお話してあったので、施設側としても「予定内の行動」ということで対応していただけたようです。

夕食後にじぃじと離れる際も、じぃじがばぁばの部屋まで送って行き少しだけ話をしてからじぃじは自分の居室に戻ったらしいのですが、特別な問題行動もなく、素直にじぃじを見送ったとのことでした。  でも、それより何より KiKi がほっと一安心したのは今回の KiKi たちの滞在中のばぁばの表情がとても明るかったことです。

思うに自宅ではばぁばがちょっとトンチンカンな行動をする(もしくはしようとする)と、ダーリン & KiKi は「やりたいようにやらせておく」というスタンスなんだけど、未だにばぁばを「普通の人扱い」するじぃじはとかく 「あんた、何やってんの!」  「○○はしないでください!」  「どうしてあんたは私のしようとすることの邪魔ばっかりすんの?!」 というような反応を示していたんですよね。  

で、何かにつけて自分がしようとしていることを否定されたばぁばは 「私のことが嫌いになったんですか?」  「もう、ダメだ、私は」  「もう嫌!  こんな生活」 というセリフを吐きながら不穏行動に及ぶというパターンがやたらに多かったんですよ。  でもこちらのホームではスタッフさん全員が認知症患者に対しては「やりたいようにやらせて見守る」という姿勢なので、ばぁばにしてみれば否定されることがないわけで、そういう面では居心地がよいのかもしれません。

その後、じぃじに頼まれた買い物をしにダーリン & KiKi は2時間ほど施設を出、その後戻った際も2時間前に1度会っていることはまったく記憶に残っていないばぁばだったけれど、相変わらず明るい笑顔を見せてくれました。  しかも・・・・・・です。  帰りしなに

「じゃあね、○○さん。  又、この近くに来たら寄らせてもらうので、それまで元気でね。」

と声をかけると

「まぁ、悪いわ。  お忙しいんでしょ。  ホント何かのついでの時に寄ってくださればいいのよ。  あ、でも、私もずっとここにいるわけじゃないから、せっかく寄っていただいてもいないかもしれないけれど。」

と言います。

「あら、そうなの??」

と聞くと

「だって、ここにずっといるわけじゃないから近いうちに清水に帰ると思うのよね。  私もよく知らないんだけど・・・・・。  でも、あっちにいてもいいことは何にもないし、できるだけ早くここへ戻ってこようと思っているんですけどね。  あっちだと色々忙しくて・・・・・・。  私はここみたいにノンビリ過ごしていたいのよね。」

な~んていうことを言います。  清水と言えば沼津の家へ引っ越す前に KiKi たち家族が住んでいた場所 or ばぁばが結婚前に住んでいた場所ということもあり、帰る場所としてどこをイメージしているのか KiKi にはよくわからなかったんだけど、そこを「どうしても帰りたい場所」というニュアンスでは表現しておらず、少なくともここ(老人ホーム)の居心地が悪いわけではなさそうな言葉でホッと一安心。

いざ、KiKi たちが帰るという段には、居室から出て居室の目の前にあるエレベーターの所まで見送りまでしてくれました。  あの後、自室にちゃんと帰れたのかどうか心配ではあるものの、そんなフツーの対応をしてくれたばぁばに感動しきりの KiKi なのでした。

そう言えば、初日も2日目も、KiKi たちが老人ホームを辞したのは4時から5時くらいの時間帯で、自宅にいるともっとも激しく「ゴハン、ごはん、ご飯」と言い募っている時間帯だったんだけど、ここへ来てからそれはピタっと治まっているばぁば。  やっぱり台所が目に入る環境と、まったく目に入らない環境ではばぁばの反応は違うみたい・・・・・・・ ^^;  相変わらず自分が朝食と昼食をちゃんと食べたことはまったく覚えていなかったけれど、KiKi が感じていたばぁばの「ゴハン攻撃」の心理分析は間違っていなかったみたいです。

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年7月10日 13:48に書いたブログ記事です。

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