じぃじとばぁば、とりあえず入居

| コメント(0) | トラックバック(0)

7月8日。  予定していた「介護付き有料老人ホーム」への入居の朝を迎えました。  今回は、じぃじとばぁばの当面の生活用品(+ PC と じぃじが老人ホーム入居後の暇つぶしのために入会した通信教育の教材)と、ダーリン & KiKi の衣類他沼津へ持ち込んだ様々な荷物、そして人間4人とワンコ1匹という大量の輸送物資がありました。  全部並べてみるととてもじゃないけど1回で運びきれる量ではありません。

結局じぃじの碁盤 & 碁石とか水墨画の画材とか礼装用の衣服等は別途取りに戻ることにし、同時にダーリン & KiKi の荷物もPCと衣類以外は沼津の家に残し、通常なら持ち運ぶ野菜類のストックも冷蔵庫に残しての移動となりました。  もともと他にもいくつかの事務手続きを残していたので1週間以内にダーリン & KiKi は群馬⇔沼津の移動をしなければならなかったのです。

さて、これまで体験入居やら何やらで何度も家を空ける経験を積んできたばぁばですが、どうやらこの日の荷物の多さ、ものものしさには若干の不安を覚えたようで、出しなギリギリに抵抗を試み始めました。  こんな時は無理強いしてもいいことはないので、一旦は片付け終わったお茶セットを再度出し直し、ばぁばの気分が変わるのを待ちました。

もっと手こずるかと思いきや5分ほどでニコニコしながら外出支度を始めてくれました。  

道中もずっとご機嫌で老人ホームに3時過ぎには到着。  まずは職員さんの案内でばぁばの居室に向かいました。  そこまではご機嫌だったばぁばですが、部屋についてベッドが1つしか置かれていないことに気が付いた途端に表情が変わりました。  ここに自分一人が置き去りにされると感じたようで、「帰る、帰る」と言い始めました。  ばぁばの対応はスタッフさんに任せ、じぃじの部屋に向かおうとすると、KiKi の手をぐっと握りしめ「どこへ行くの?  どうしてこんなことをしなくちゃいけないの?」と尋ねてきます。

「おじいちゃんのお部屋へ行くのよ。  一緒に行く?」

と尋ねると

「行く。  1人じゃ嫌だ。」

と言います。  施設長さんの先導でじぃじ、ばぁば、ダーリン、KiKi 、そしてスタッフさんという大学病院の教授回診よろしく大行列で移動します。  その間、もっと大騒ぎするかと思っていたのですけど、硬い表情のままばぁばも素直についてきました。

そしてじぃじの部屋に到着。  じぃじの部屋とばぁばの部屋はフロア違いでほぼ同じスペース、調度品の類も間取りもほぼ同じなんですけど、ばぁばの部屋は角部屋のために出窓がついていて開放感があるのに比べてじぃじの部屋は窓が1つだけで、ちょっとだけ閉塞感があります。

前回、ここへ見学に来た際、ばぁばの部屋はまだ改装中だったのですが、出窓がついているということでじぃじがかなり気に入っていて、ここへの入居を決心した1つの要素になっていました。  てっきり自分がこの出窓のある部屋、ばぁばはもう1つの部屋(結局じぃじの居室となった部屋)と言うのかと思っていたら、その居心地の良い部屋はばぁばの部屋にするとのこと。  思わぬところで「愛妻家ぶり」を発揮するじぃじです。

  

さて、案内された部屋で開口一番

「このお部屋は何なの?」

と尋ねるばぁばです。  別部屋になるということはギリギリのタイミング(寝るために別の部屋に帰ることになる直前)まであまり口にしない方がいいなと思っていた KiKi が返答に窮していると、じぃじが語り始めます。

「ここが私の部屋です。  あんたの部屋はさっきいた、出窓のある気持ち良い部屋。  そんなに遠くないだろ?  昼間はいつでも会いに来ていいし、私もあんたの部屋へちょくちょく顔を出すから、寂しくないだろ?  家にいたって別々の部屋にいることは多いんだから・・・・・・。」

と説得にかかります。  ばぁばとしては見知らぬ場所のうえ別の部屋ということで何度も小さな抵抗を試みるのですが、じぃじはそれでも説得を試みようとします。  何とか納得させようと頑張るじぃじの気持ちも分かるし、不安ではちきれそうになっているばぁばの気持ちもわかるだけに、こういう時にどんな対応をするのが一番いいのか、 KiKi にはよくわかりません。  説得モードのじぃじを止めるべきかどうかも判断に迷うところです。  

こんな時こそプロの出番とばかりに、スタッフさんにばぁば(& じぃじ)の対応はお任せして、KiKi は荷物をカバンごと置きっぱなしにしてきたばぁばの部屋へ避難(?)しました。  いずれにしろ自室に戻った時、カバンに入ったままの荷物を前にしたらばぁばがどんな反応を示すかわかったもんじゃありません。  持ってきた衣類をカバンから出して箪笥に入れたり洗面台の所にタオルをかけたりと居室を整えました。  そして、じぃじの部屋に戻るとニコニコしながら話をしているばぁばを目撃。  しかも・・・・・です。

「同じところにいるんだから、お部屋が別でもいいわよね。  大したことじゃないわよね。」

な~んてことをのたまっています。(@_@)  KiKi が席を外している間に何があったことやら?!  まあ、このコロコロと気分が変わるのも「認知症患者」の1つの典型的な症状ではあるので、驚きはしない(?)のですが・・・・・・・。

その後、ダーリン & KiKi がそろそろ帰ろうかという時間になり、どう言うべきかちょっと迷った KiKi はこんな風に切り出してみました。

「じゃあね、○○さん。(KiKi のことを娘とは認識せず「お友達」と言っているばぁばに声をかける時、KiKi は名前で呼ぶことにしています。)  私たちは犬の散歩があるからちょっとお出かけしてくるわね。」

すると、

「あら、あなたたちはおうちに帰るんでしょ?」

「うん」と言うべきか「いえいえ、お散歩にでかけるだけよ。」と答えるべきか一瞬迷いました。  下手なことを言うと「私も連れてって」とか「私も帰る」という返事が返ってこないとも限りません。  でも、嘘を言うのも何となく憚られたので

「そうなの。  車でワンコがず~っと待っているから、おうちに連れてかえってお散歩をしてあげなくちゃいけないのよ。  だから今日は帰るけど、明日又、○○さんに会いに来るからね。」

と答えてみました。  すると

「気を付けてね。」

と至極真っ当な返答が・・・・。  こうして、この日のビッグ・イベントは無事終了となりました。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://poco-a-poco.chu.jp/mt/mt-tb.cgi/1444

コメントする

2015年2月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28

Current Moon

CURRENT MOON

東京のお天気


山小舎のお天気


Booklog



ブクログ

アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.261

TrackbackPeople

クラシック・ピープルの Trackback People Site


チェロ ラヴァーズの Trackback People Site


Piano~ぴあの Trackback People Site


ピアノオススメ教本の Trackback People Site


ピアノ教室の Trackback People Site


Book Love Peopleの Trackback People Site


本好きPeople・ぴーぷるの Trackback People Site


今日読んだ本の Trackback People Site


ファンタジーが好き♪の Trackback People Site


この絵本がすごい!の Tackback People Site


児童書大好き♪の Trackback People Site


ハヤカワepi文庫の Trackback People Site


岩波少年文庫応援団の Trackback People Site


薪ストーブの Trackback People Site


週末は田舎暮らしの Trackback People Site


野菜育てPeopleの Trackback People Site


ガーデニングの Trackback People Site


パッチワークキルトの Trackback People Site


あなたの訪問は?


日めくりカレンダー


Real Time News


カテゴリ

ノルンはいくつ?

本が好き!


読書メーター

KiKiさんの読書メーター
KiKiさんの読書メーター

最近読んだ本

KiKiの最近読んだ本

今読んでいる本

KiKiの今読んでる本

読了目標





今やってるゲーム

KiKiの今やってるゲーム

このブログ記事について

このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年7月10日 08:50に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「明日はいよいよ入居予定日」です。

次のブログ記事は「じぃじとばぁば、老人ホーム2日目」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

高速運賃





Edita

ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ

名言黒板


作家別タグ