2013年7月の読書 読書メーター

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2013年7月の読書のまとめです。  じぃじとばぁばの老人ホーム入居が月初にあった先月はやはり読書が捗っています。  ただ読むだけのみならず、ちゃんと「読書感想文」を書くことさえできていることを考えると、生活のリズムという点では雲泥の差があります。  改めて介護生活というやつが介護者に強いる時間的・精神的犠牲の重さには愕然とさせられます。  もちろん KiKi も自分の親を介護施設にお任せするにあたっては多くの心理的葛藤がありました。  でも、介護生活の厳しさ・苦しさはやったことのある人にしかわかりません。  その端的な例がこの読了数にも顕著に表れていると思います。

読書というやつは趣味(楽しみ)であるわけで、人としてもっと大事なことがあると言われてしまえばそれまでです。  でも、24時間、365日、己をひたすら殺して被介護者に寄り添うな~んていうのは聖人君子であったとしてもかなり難しいことだと思います。  実際、6月頃から KiKi 自身、いろいろな面である種の限界を感じていたし、自分の精神状態に危惧に近いものさえも抱えていました。  

特に我が家の場合、アルツハイマーを患うばぁばがデイ・サービス、ショート・ステイといった介護保険で制度として確立された介護者の負担を軽減するサービスの全てを一切拒否していたし、暴言・物を投げる・家出・徘徊は日常茶飯事で、とにかく一緒にいない時間(目を離せる時間)というのが全くない状態でした。  そして起きている間は2~3分おきに「ゴハン攻撃」に晒され、夜は夜で「戸締り確認攻撃」でおちおち寝てもいられないという状況でした。  「気の休まる時間」というやつが全くないうえに、普通の会話が成立しない環境で何か月も過ごすと介護者の身体や精神の方が悲鳴をあげはじめます。

まあ、そんな生活から解放されたその反動がこの20冊という読了数に反映しているとも言えるわけですが・・・・・・ ^^;

  

2013年7月の読書メーター


読んだ本の数:20冊
読んだページ数:7174ページ
ナイス数:45ナイス

水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)感想
前巻で発生した2つの不穏な空気のうち、宋江絡みの大戦の方は何とか凌ぎ切った梁山泊だけど、楊志と彼の副官2人を失った二竜山を何とかしなくちゃいけません。  とりあえず林冲に一時的に任せることにしたみたいだけど、林冲さんは組織を束ねて方向性を示すマネージメントタイプというよりは誰かに示された方向性へ向かうために力技で活路を開くゲリラ・スタッフタイプ。  要するに大将というよりは遊軍に近いところで力を発揮するタイプです。  そろそろヘッドハンティングが必要な雰囲気をプンプン漂わせながら第6巻へ進みます。
読了日:7月29日 著者:北方 謙三


水滸伝 四 道蛇の章 (集英社文庫)水滸伝 四 道蛇の章 (集英社文庫)感想
さて、この巻で KiKi にとって印象的だった人物は?と言えば、飛脚屋の総元締め、戴宗です。  原典では不思議なお札の力で空を飛ぶように歩いた(2枚のお札を両脚にくくりつけると、一日に500里、4枚のお札をくくりつけると800里も歩くことができた)ということになっていたわけだけど、この「北方水滸」ではもちろん彼自身足が速いという設定は残されているものの、「飛脚屋」というビジネスを営み、彼の個人技ではなく集団の力で梁山泊を支える情報線を構築します。
読了日:7月27日 著者:北方 謙三



水滸伝 三 輪舞の章: 3 (集英社文庫)水滸伝 三 輪舞の章: 3 (集英社文庫)感想
個人的にかなり面白いなぁと感じたのは魯智深の北行の物語でした。  これは「楊家将」「血涙」「水滸伝」そして「楊令伝」をとりあえず一読した今だから あ~んど 今回「北方水滸」を再読し始める前に世界史の復習をした後だから気が付いた点とも言えるわけだけど、宋という国とそれを取り巻く「遼」、「西夏」といった周辺諸国の歴史的な流れと魯智深の「遼入り」の話は見事にマッチしているのみならず、物語の通奏低音みたいな役割を果たすエピソードになっていることを感じ、思わず「巧い!!」と唸ってしまいました。
読了日:7月24日 著者:北方 謙三


水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)感想
ちょっと鬱陶しいまでに出てくる梁山泊側の「志」の対抗馬として出してきたのが、青蓮寺なる体制擁護派の頭脳集団(別の呼び方をすれば諜報機関)であり、その依って立つ思想が「王安石の新法」ときましたか!!  これは巧い!!  現状をすべて破壊して新たなものを創るのではなく、今ある枠組みは生かしながら改革をするという考え方は一方にあるべきだし(それが平和ボケと呼ばれちゃうにしろ)、やはりそのせめぎ合いがなければ「結局最後は力でしょ。」となってしまったりもするわけで・・・・・・・。
読了日:7月22日 著者:北方 謙三


水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)感想
KiKi の大好きな上橋菜穂子さんの作品でも「食」に関する記述はものすご~く多いけれど、この北方作品にもそれに近いもの(但しやっぱり男性のしかもハードボイルド作家の筆致だから「美味い! 美味い!」の連発でちょっと残念だけど)があるように感じます。  朱貴の店の「魚肉入り饅頭」とか「阮兄弟の鍋」なんかは是非食べてみたいものです。  (この先に登場するとある暴れん坊のお料理もね 笑)
読了日:7月22日 著者:北方 謙三

血涙(下) (PHP文庫)血涙(下) (PHP文庫)感想

一度はバラバラになってしまった楊家軍を再興するお話なだけに、その軍閥を支える経済的基盤の話やら先の戦で負傷した人々のその後の生きる場所の話(要するに生産活動の話)なんかも出てきていて、KiKi には前作よりも深みのある物語に感じられました。  まあ、そういう裏方系の話が出てくるとある種のテンポ・ダウンみたいなところはあるけれど、やっぱりそういう話もないと単なる「イケイケ・ドンドン」の嘘っぽさみたいなものが感じられちゃいますしねぇ・・・・。
読了日:7月19日 著者:北方 謙三


血涙(上) (PHP文庫)血涙(上) (PHP文庫)感想
楊業の四男・四郎を「記憶喪失」にしちゃったのはちょっと現代人の感覚に迎合しすぎじゃないかと感じました。  確かに四郎は楊家軍の1人として「楊家将」では戦っていたし、楊業の息子だし、先の戦で生き残った兄弟の中では最年長なわけだから、「楊家軍再興」の急先鋒であってほしいのはヤマヤマだけど、あの時代、敵の虜囚となった武人の生き方として、かつての自分とは別の立場で戦う今の自分っていうのはアリだと KiKi なんかは思うんですよね。
読了日:7月19日 著者:北方 謙三


楊家将〈下〉 (PHP文庫)楊家将〈下〉 (PHP文庫)感想
楊業さんの四男、六男、七男は宋遼戦を生き延び(もっとも四男は虜囚となったきり行方不明だけど)、そのまま次の作品「血涙」に突入するようです。  こういう作りの物語だとやっぱり続編は素通りできないと読者に思わせるあたり、北方謙三さん、実に商売上手です(笑)
読了日:7月16日 著者:北方 謙三

楊家将〈上〉 (PHP文庫)楊家将〈上〉 (PHP文庫)感想
KiKi にとって「水滸伝」や「楊令伝」が面白かったポイントに、テンポ・臨場感のある戦の描写というのももちろんあるんだけど、それ以上にそれ以外の部分(時に世論的には「中ダルミ」と捉えられがちだったみたいだけど)、特に心理描写や生活様式、生産活動やら経済活動といった周辺の描き込みの部分に魅せられたということがあったのでそういう面ではこの作品はちょっと物足りなさも感じないではありません。  武家の物語だから仕方ないのかもしれないけれど戦、戦、調練、戦という感じだし・・・・・・。
読了日:7月15日 著者:北方 謙三

水滸伝 下 新版 (岩波少年文庫 543)水滸伝 下 新版 (岩波少年文庫 543)感想
最後の最後、全64章の第59章になってようやく108人の豪傑たちが梁山泊に集合しました。  そこに至るまでの108人の人物紹介とも言うべき、個別エピソードの数々は多分にご都合主義的、刹那主義的、ハチャメチャではあったけれどそれでも結構面白かったのと比べ、全員揃った後はバタバタと戦の話が羅列されて終わりっていう感じ(要するに手に汗握る戦闘シーンみたいなものは皆無 ^^;)で、何とも残念・・・・・。
読了日:7月12日 著者:施 耐庵

水滸伝 中 (岩波少年文庫 542)水滸伝 中 (岩波少年文庫 542)感想
中巻まで進んでも梁山泊にはまだ108人が出揃っていません。  でもあっちの水滸と比較しても生産活動やら経済活動という面では「この人たち、どうやって食べてるの?」状態のこっちの梁山泊ですから(何せ略奪以外に糧食を得る方法はないらしい)、108人とそれに従う兵たちを養っていける状態には程遠い。  結局最後の方でようやく108人達成となりそうな雰囲気がプンプン漂っています。
読了日:7月11日 著者:施 耐庵

水滸伝 上 (岩波少年文庫 541)水滸伝 上 (岩波少年文庫 541)感想
直感的に感じたのは中国人という大陸民族のものの考え方のベースはここにあるのかもしれないなぁ・・・・・・と。  やっぱりそういう意味では「和を以って尊しとなす」という日本人とは大きく異なるものがある、そんな気がします。  それがいいとか悪いというようなことではなく、多くの王朝が建っては崩れ、その度に覇者が入れ変わり、その権力維持の背景には「天の意志」というような摩訶不思議な「絶対神」的なそれでいて得体の知れないお墨付きを欲しがるメンタリティとでも言いましょうか。
読了日:7月10日 著者:施 耐庵


楊令伝 15 天穹の章 (集英社文庫)楊令伝 15 天穹の章 (集英社文庫)
読了日:7月9日 著者:北方 謙三

楊令伝 14 星歳の章 (集英社文庫)楊令伝 14 星歳の章 (集英社文庫)
読了日:7月6日 著者:北方 謙三

楊令伝 13 青冥の章 (集英社文庫)楊令伝 13 青冥の章 (集英社文庫)
読了日:7月5日 著者:北方 謙三

楊令伝 12 九天の章 (集英社文庫)楊令伝 12 九天の章 (集英社文庫)
読了日:7月4日 著者:北方 謙三

楊令伝 11 傾暉の章 (集英社文庫)楊令伝 11 傾暉の章 (集英社文庫)
読了日:7月4日 著者:北方 謙三

楊令伝 10 坡陀の章 (集英社文庫)楊令伝 10 坡陀の章 (集英社文庫)
読了日:7月3日 著者:北方 謙三

竜馬がゆく(八)竜馬がゆく(八)
読了日:7月2日 著者:司馬遼太郎

竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)
読了日:7月1日 著者:司馬 遼太郎

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年8月 1日 11:14に書いたブログ記事です。

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