え? そうだったの??  介護保険 その2

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1月7日、ネットからダウンロードした申請書フォーマットに必要項目を自宅で記入し、町役場の「保険福祉課」に足を運んだ じぃい、ダーリン & KiKi。  対応に現れた窓口職員は20代後半ぐらいの、いかにも世間知らず、いかにもお役所人間という「福祉」という言葉とは見た目およそ相性のよくなさそうな兄ちゃんでした。

提出書類を一瞥したこの兄ちゃん、開口一番、こう言ってのけました。


「手術されたばかりなんですよね。  じゃあ、退院日程が決まったらもう一度申請に出直してください。  この保険の趣旨は自宅生活を送れるようになるまで回復した時に「介護認定」することになってます。  手術直後はどうしても重症なように見受けられ、介護認定が必要以上に重くなって限られた財源を多く拠出することになりますから。」


えっとですね、KiKi も落ちこぼれながらも会計人としてその兄ちゃんの社会人生活の倍以上の時間を社会人として過ごしてきた人間ですから、言っていることはわかります。  でもね、物には言い方ってモンがあると思うんですよね。  制度の財政事情の話なんていうのは、はっきり言えば「他人事」の間はそれなりに大事だけど、当事者ともなればそれより大事なことが出てきちゃうんです。  しかも・・・・・です。  ばぁばが入院しているのは人工骨頭を入れたことによる要するに「整形外科」分野で、介護認定が必要なのは「認知症」の方なんですけど・・・・・・  そう思った KiKi の頭に病院の看護婦長さんの言葉やら、地域統括センターの方の言葉が蘇ります。

「役所は渋るかもしれない・・・・。  病院が申請するようにと言っていると言え。  骨折が申請理由ではなく認知症が問題なんだと言え。 etc. etc.」  そこでちょっとムッとするのを必死で抑え、できるだけ穏やかな声音で KiKi が口を開きます。


「あの、仰ることはわかるんですけど、病院からも地域包括支援センターからも、早く早くとせかされていますし、第一母の場合は整形外科の手術ゆえの問題と言うよりは認知症の・・・・・。」


するとその KiKi の言葉が終わらない前に、まるで遮るかのように


とにかく本来退院されてご自宅に戻られてから『認定調査』というのが正しくて、申請書によれば認定調査の場所は病院となっていますから、調査員を病院に送ることは送りますけど、それは退院スケジュールが決まってからです。」

「財源は限られているんですから。」


とまるで保険金詐欺をしようとしている人間に対応しているかの如く一方的かつ高圧的です。  しかも、KiKi が口を開きそうな気配を見せる度にこの決まり文句を声高に言い募り、KiKi に次の言葉を発する暇さえ与えようとしません。  そのあまりの高飛車な態度に思わず感情的になりそうなのを、「これもばぁばの今後のため。  お役所と喧嘩してもいいことは1つもない。」とぐっとこらえました。  そんな2人のやりとりを半分ツンボのじぃじはオロオロしながら見守っています。  この時ほど KiKi は「じぃじの耳が聞こえなくてよかった」と思ったことはありません。  こんなやりとりをちゃんとじぃじが聞き取ることができていたら、KiKi より先にじぃじの方が


「あんた、そんな言い方はないだろう!!  こちらは病院や地域包括支援センターに言われて手続きに来てるんだ。  そもそも人を保険金詐欺扱いするとは何事だ!!」


と怒鳴って大ゲンカをしていたことでしょう。

この時、KiKi は思いました。  公務員たる者、公共の利益を守るのが仕事ですし、限られた財源の中で住民サービスを行うのは大変なことだと思います。  とは言うのもの、仮にも「保険福祉課」な~んていう名前のところに配属された人は、もうちょっと人間的に成熟していただかないといらぬトラブルを生むなぁ・・・・・と。

  

世の中には人様のお世話になってもそれを「当然の権利」と主張して憚らない人間がいるのも確かだけど、我が父母のように「できるだけ人様にご迷惑をかけないように」と頑張り続ける人も確かにいるわけで、そういう人たちがこういう窓口に飛び込んでくるのはかなり切羽詰まった状態に追い込まれているケースもままあるはずです。

「助けてもらえる可能性が広がる」と一縷の希望を抱いて訪れた人を前に「限られた財源」とか「制度ではこうするのが正しい」な~んていう官僚的な態度で臨まれたら、必要に迫られている人間はたまったものではありません。  まして、今回我が家の場合は KiKi のようにそこそこ若くて(実際には決して若くないけど ^^;)役場へ足を運ぶことがさほど苦にならない人間が一緒だからまだしも、これがじぃじが1人で手続きに行っていたとすると、何度も足を運ばせることが自体がその老人にどれだけ負荷をかけることなのか、仮にも「福祉課」に籍を置く人間だったらもう少し想像力を働かせて考えていただきたいなぁ・・・・・と。

あれやこれやのスッタモンダの末、申請書類だけは何とか受け取ってもらえたけれど、それでも退院日程が決まったら再度「正式申請」に来ることを要求され、「苦い思い」を抱えたままの帰宅になったことは言うまでもありません。  そしてこの兄ちゃんの「他人事」態度にこの後もイライラさせられる事態が待っていました。

人生初の「保険福祉課」のあんちゃんとのお世辞にも芳しいとは言い難かったやりとりの後、ばぁばが入院していた病院の看護婦長さんに役場での顛末をお話し、それでもばぁばの性格(人様のお世話になるのはプライドが許さない)を鑑みると退院後に自宅に認定調査に来てもらうというのはどう考えても無理な相談で、入院中に認定調査をしていただく形が望ましいことを伝え、役場にいつ再申請に行くべきかアドバイスをお願いしました。

病院側は入院中のばぁばとそれこそ四六時中接しているわけですから、ばぁばがどういう状態なのか(認知症の進行具合とばぁばの性格の Mix 技がどんなふうに現れるか)を熟知されているため、KiKi が入院中の認定調査に拘る理由を深く理解してくださり、退院可能(≠ 退院予定日)となるタイミングで事前にお知らせいただけることになりました。

そしてその約2週間後、主治医の先生(認知症ではなく大腿骨骨頭骨折の執刀医)から「おうちの受け入れ態勢が整えば(≒ じぃじと二人暮らしなら NG、もしも KiKi が家にいられる状況がしばらくの間でも作れるなら)、いつでも退院してもよい」というゴー・サインが出るとすぐに婦長さんからその旨のお話がありました。  そして「介護保険の再申請に行ってください」とのこと。  そこでその翌日、再び役場の「保険福祉課」に足を運びました。

行ってみると窓口に出てきたのはあの「財源限られている発言・福祉という言葉とは見た目およそ相性のよくなさそうなあんちゃん」でした。  あの日のイヤ~な思い出が頭をよぎりましたが、できるだけ何事もなかったかのように声をかけてみました。


「あの~すみません。  先日、こちらにお邪魔して退院日程が決まったら再度申請に来るように言われた○○の家のものですが、病院から『もういつでも退院できる』と言われたので認定調査のお願いに来ました。」


すると、このあんちゃん。  KiKi が提示しようとする書類(コピー 原本は既に提出済み)を確認することもなく


「あ、そうですか。  退院予定日はいつですか?」


と問い返してきました。


「いえ、あの、認定調査は自宅ではなく病院でしていただけるようお願いしていて、先日お出しした書類にもそのように記載して提出しているんですけど。」


すると以前と同じ決まり文句(マニュアルにでも書いてあるんでしょうか?)


「退院が決まらないと認定調査はできないことになっています。」


とのたまいます。


「そうは仰いますけど、それってもしも病院から明日にでも退院してくれと言われていたら(実際のところ病院からはそれに近いこと;要するに KiKi が自宅にしばらくいられる状態ならできるだけ早くと言われていた)今日中に認定調査に来ていただけるという意味ですか?」


と聞き直すと、


「それは無理でしょう。  役場の人間が行くわけではなく、役場の委託先が行くんですから、それなりに時間はかかります。」


とこうです。  そこで


「じゃあ、退院予定日の何日前にお伝えすれば、確実に病院で認定調査していただけるんでしょうか?」


とさらに問いかけると


「何日前とは言えません。」


要するに申請用紙には家族側の選択肢として病院で認定調査を受けることができるかのように書かれてはいるものの、実際には自宅でしかできないということだとしか思えないような問答になっちゃっています。  半ばそうであることを覚悟しつつ、こちらからは絶対にその言葉を言ってやるもんかと意地になりつつも、できるだけ穏やかなトーンで KiKi は問いかけました。


「あのですね、先ほども申し上げたとおり病院からはもういつでも退院できると言われているんです。  でも、諸般の事情があって自宅で認定調査を受けるとなると色々問題が発生するので病院で認定調査をお願いしたいと申し上げているし、先般提出させていただいた書類にもその旨記載しました。  逆を言えば、認定調査の日程が決まらなければ、こちらは退院予定日を決めることもできないんです。」

「あ、そうなんですか。  じゃあ仕方ないから病院に調査員を行かせます。  ご苦労様でした。」


とこうきました。  「今、仕方ないって言った??  絞めたろか、コノヤロ!!」と内心思いつつも、大人の KiKi は相変わらず冷静過ぎるほど静かなトーンで問い返しました。  このトーン、これがもしもお仕事中で、相手が KiKi の部下だったら「あ、KiKi さん、かなり怒ってる。  ヤバイ・・・・・」と思うはずの KiKi 、怒り Max 度の声音だったと自負しています(苦笑)


「あの、すみません。  で、今日お願いが完了したということで、認定調査はいつになるんでしょうか?」

「それはこちらでは判りません。  役場の人間が行くわけではないんですから。」

「じゃあ、こちらはどうやって認定調査の日程がわかるんでしょうか??  同じ申請書で、認定調査の際には家族の同席必須ということでお願いしています。  そしてその日程が決まらないと先ほども申し上げた通り、病院と退院予定日をいつにするかの打ち合わせができないんですけど。」

だ~から!、役場の委託先からそちらに連絡が行きます。」


「だから」にやたらと力を入れてそう仰るわけですが、「調査そのものには役場の委託先が来る」ことは上記の会話の中で聞きましたけど、日程を誰が教えてくれるのかはこの時初めてこのあんちゃんは口にしているわけで、力を入れて「わからん人だな」扱いされる覚えはありません。


「そのご連絡は、申請書にも書いておきましたけど、自宅ではなく、私の携帯にお願いしたいんですけど。  今はまだ母も入院中で、家族は毎日病院に行かなくてはいけないので、留守がちなので・・・・・。」

「はい。  分かってます。  ご苦労様!」


相変わらずの「物には言い方ってモンがあるんだろ!」的な口調・態度にゲンナリしたものの、とりあえず用件は済んだとホウホウの体で役場を後にすることになったのでした。  さて、でもこれは「介護保険」を受けるための第一歩に過ぎません。  たかが申請するだけのことでこんなにイライラさせられるなら、これから先、もっともっとお世話にならなくちゃいけない時はどうなってしまうだろうと思わずにはいられない出来事でした。  そしてその KiKi の危惧は実際の出来事としてこの後も我が身に降りかかってくることをこの時の KiKi はまだ知りませんでした。

尚、日本全国、どこの福祉課もこのような対応をするとは限りません。  ひょっとするともっとソフトで親切な対応をしてくれる職員さんもいらっしゃることでしょう。  これはあくまでも KiKi 個人の経験であることを念のため申し添えておきます。


to be continued ......



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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年10月 4日 10:35に書いたブログ記事です。

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