え? そうだったの??  完全看護 その2

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さて、完全看護のはずの病院から終日の付き添いを依頼(というより命令?)されてしまった KiKi。  ここで大きな問題が発生しました。  何せ、ダーリン & KiKi は緊急事態ということでとにかく取るものもとりあえず・・・・という状態で KiKi の実家に帰省していました。  つまり自分たちの着替えだって必要最低限のものしか持ってきていなかったし、何よりも自分の家の始末だって十分とは言えない状態で飛び出してきていました。  

冷蔵庫の中には生ものを含め食料品がいっぱい詰まっている(何せ山小舎暮らしでは近くにお店がないから、どんなものであれストックが必要なんです)し、一応水道の水抜き(← これ、山小舎暮らしだと冬には絶対に必要です。  これをちゃんとしておいたって水道管が凍り付いて後日色々なトラブルが発生したぐらいですから)だけはしてきたけど、気になるところは一杯あります。  更に、税金や社会保険関係だってこれまで村役場に直接納税に行っていたからこのままいつ終わるとも知れぬ介護生活に突入しちゃったら「滞納 → 延滞金」となっちゃうこと確実だし、更に更にダーリンの通院予定日だって控えていました。

当然のことながら KiKi たちの移動には我が愛犬のノルンちゃんもご同行なわけだけど、ワンコグッズ(餌とかおしっこシーツとか)だって我が家には在庫がいっぱいあるのに実家に運んだのはほんのその一部です。  これらはもちろん実家付近でも購入可能だけど、餌なんかは一応「賞味期限」みたいなものもあるので、みすみすその在庫の全てをゴミ箱に捨てちゃってもいいやと思えるほどにはダーリン & KiKi はお金持ちでもありません。  冬越えするための最低限の畑仕事だってまだ残っていたし、とにかくこのままなし崩し的に実家に居続ける前に、何はともあれ一度は自分たちの家に帰らなければいけませんでした。

もっと言うならこの時点でダーリンは通院している病院から過去に心筋梗塞で入れたステント部分の血流を確認するために一度検査入院を考えた方がいいと勧められていて、それをどうするかも相談しなくちゃいけませんでした。  その準備の一環として通常の通院(これは薬をもらうため)以外にもいくつかの「通い検査」の日程も既に組まれていました。  つまり、ダーリン & KiKi は可能な限り沼津にいることはできても、このまま沼津で即同居と決められる状態にはありませんでした。

ところがばぁばが入院した病院はそんなこちらの都合には全く頓着せず、「何はなくても付き添いだけはしてもらわなければ困る」という勢いで迫ってきます。  結局この時は齢88の爺様が付き添いをすることになりました。  実際問題として、ダーリン & KiKi は群馬へ行かなくちゃいけないし、爺様は1人では生活できない人だし、そうじゃなくてもばぁばのことが心配で夜もろくろく眠れないじぃじは自分からその役目を買って出てくれました。

正直なところ、年寄りにそんなことはさせたくなかったけれど、状況が状況(つまり物理的に付き添いができるのはじぃじだけだった)だし、じぃじ自身もばぁばの側にいて様子を見ていた方が安心できると言うし、何よりもばぁばはもはや KiKi のことを忘れちゃっているわけで、見ず知らずの人間だとばぁばが思っているKiKi が付き添うよりはじぃじが側に居てくれた方が落ち着くことも確かです。  ま、てなわけで、それから約1週間、ダーリン & KiKi はLothlórien_山小舎に一時帰宅し、じぃじが付き添うことになりました。

   

こうして、ダーリン & KiKi は半日をかけて沼津→群馬の移動をし、ダーリンの病院通いをこなし、納税や社会保険料納付を銀行口座からの自動引き落としに変更する手続きをし、タイミング的に間に合わなそうな分はその場で現金納付しと想定されるありとあらゆることの始末をつけるために走り回り、ゆっくりする暇もなく再び沼津に飛んで帰りました。  そして、その足でじぃじ & ばぁばのお見舞いに行くと、又もや看護婦長さんに KiKi は呼び出されました。

この頃になると KiKi の頭の中には「看護婦長さんに呼び出される → 何等かの苦情を言われる → とにかく謝らなくちゃいけない」の法則ががっちりと構築され、呼ばれた時点でどこか卑屈な気分に陥るようになっていました。  すると案の定

「お父様に付き添いしていただいて、お母様はとても落ち着かれて良かったんですけど、お父様が夜中にフラフラと寝間着のまま廊下を歩いていらっしゃるということが連日発生して、夜勤の看護婦から入院患者でもない人の心配までしていられないという苦情が出てしまいました。  ですからお父様にはお引き取りいただいて、お母様にはできるだけ早く退院できるように準備してください。  で、退院までの間の付き添いもお嬢さんに交替してください・・・・・。」

とのこと。  実はじぃじは前立腺肥大という病気に罹患しているため、頻尿気味で自宅でも夜中に何度もトイレに行きます。  ばぁばの病室にはトイレはなく、このエントリーでもお話したように「療養病棟」の端っこも端っこ、防火シャッターの外側のお部屋ですから、病棟内のトイレからも必然的に一番遠い部屋に入院していることになります。  夜中に騒ぐでもなく、倒れてご面倒をおかけしたわけでもなく、トイレまでもたなくてもらしたわけでもなく、ただ毎晩数回トイレに通ったというだけで苦情を言われるとは・・・・・・。  KiKi は言葉も出ませんでした。

もちろん夜中に歩き回っている人がいたら不気味なのはよくわかります。  それにただでさえ人手が足りないところで夜中に倒れられでもしたら大変だからそんなことが起こる前に・・・・と考えることも理解できます。  でも、KiKi はLothlórien_山小舎(自分の家)にどうしても帰らなくちゃいけなかったし、そのことは病院も承知してくれていたはずでした。  もっと言えば「そういう事情だったらじぃじでもいいからとにかく誰か付き添いを!」と強要したのは病院の側だったはずでした。  そして生憎とばぁばの付き添いをお願いできる親戚は近くにはいませんでした。      

更に、この後、別の看護婦さんにも廊下で呼び止められ、今度はばぁばの看護に病室に行った時に詳細はよくわからないんだけどじぃじに文句を言われただの、何かをしないようにお願いしたら「私はそんなことはしていない!」と怒鳴られただのと、ばぁばのみならずじぃじまでがメチャクチャ厄介者みたいなことを言われました。  もうだいぶ時間が経ってしまったので言葉の詳細までは覚えていないけれど、これまた「物には言い方ってモンがあるだろう!」と思わずにはいられないほど、きつくて意地の悪い表現を使ってじぃじを悪く言い募りました。  お仕事をしている中でかなり不愉快な会話であってもそこそこ冷静に対処する術はかなり鍛え上げられていた KiKi ですが、この時は不覚ながらその場で涙を流してしまいました。

とは言え、根っこが短気なじぃじのことですから、こういう口のきき方をする看護婦さんに苛立って何かを言っていたとしても不思議ではありません。  念のためにじぃじにその時看護婦さんに言われた1つ1つの事例を出して「こんなこと、あったの?」と聞いてみました。  するとじぃじは身に覚えがないと言います。  その現場に KiKi が居合わせたわけじゃないから、どちらの言っていることが本当なのか判断する術はありません。  でも、はっきりしていることは「KiKi が自分の本拠地に帰宅している数日の間に病棟ぐるみで KiKi の父母は厄介者扱いされるに至った」ということでした。

確かにばぁばの付き添いを KiKi がしてあげられなかったのは病院に対して・・・・というよりもじぃじに対して本当に申し訳なかったと思っています。  でも、人にはそれぞれ「どうしようもない事情」というヤツも確かにあるわけで、じぃじやばぁばのことをいかに大切に思っていても、だからと言ってダーリンを蔑ろにする理由にはなりません。  実際、ついこの間の検査入院の結果、ダーリンの心臓周りの血管には3か所も問題のあるところが見つかったぐらいです。(最初の入院2度目の入院)  まして、KiKi としてはその時その時にできる最大限の努力は全てしているつもりでした。  病院からのリクエストに関しても、全て受け入れ、内心「え?  それってどうよ?」と思うようなことでも、決して文句の1つも言わずに病院側の事情を斟酌してきたつもりでした。   

でもここで病院と喧嘩でもして本当に追い出されてしまったら、ばぁばのリハビリは中途半端で終わってしまうし、まだまだ家の方はばぁばの受け入れ準備ができていません。  しかも頼みの綱の「介護保険」申請ではあの役場のアンちゃんとこれまた不愉快な最初の会話をしたばかりで、いつになったら認定調査の日程を組んでもらえるのかさえわかりません。  この時 KiKi はつくづく思いました。  誰も助けてくれない・・・・・と。

確かにもっと早く、こうなった場合に備えてあれこれ準備していなかった KiKi が一番悪かったんだろうと思います。  でも、11月にじぃじとばぁばに会った時、ばぁばは認知症には罹患していたもののまだまだちゃんとしていたし、本人の意思もはっきりしていました。  同じ話を何度も繰り返す兆候はあったものの、会話は成立していたし、「今はまだ、役場のお世話にはなりたくない。  自分たちのことは自分たちでまだできる。  今はまだあんたの世話にもなりたくない。  本当に必要になったら必ずSOSを出す。」とはっきり言っていたのです。  大の大人が自分の意思をはっきり伝えてきているのにそれを無視して KiKi の一存で両親には内緒で介護保険の認定申請手続きをしておくべきだったのでしょうか??  KiKi にはそんな人権を無視したような行動はとれませんでした。  

突然の事故が発生し、その連絡を受けて大急ぎで病院に駆けつけてみたら、それを更に上回って突然に自分の母親に自分の存在も名前も忘れ去られていて、その事態をどう受けとめればいいのかさえわからず、心の中も頭の中もグチャグチャになりながらも、できうる限りの最大限を尽くして色々やっても、その努力は世の中の誰からも認めてもらえません。  地域統括支援センターに相談してもケアマネさんに相談しても「とにかく介護保険認定を早く、早く・・・・・」という以外には何も言ってくれないし、役場は役場で「財源は限られている。  本来自宅で生活できるようになってから認定調査をするのが正しい」の一点張りだし、病院は病院で「2人まとめて早く引き取ってくれ」とでも言わんばかりです。

ま、それはともかく・・・・・  こうして「病院に付き添いながら自宅の受け入れ準備をする」という「1つの身体で2つの場所で同時進行することをどうやってやれって言うんじゃ!!」と言いたくなるような無理難題を押しつけられた KiKi 。  何はともあればぁばが病院から追い出されないようにと、じぃじと付き添いを交替したわけですが、その初日の夜、今度は別の事件が発生しました。


to be continued ........


  

  

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年10月 7日 10:22に書いたブログ記事です。

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