2013年11月アーカイブ

じぃじの緊急入院のため病院通い & ばぁばの老人ホームご機嫌伺い等々でバタバタしており、暫くの間ブログの更新をお休みさせていただきます。  

先日、このエントリーでもお話したとおり、同じ物語の「瀬田訳」を読了したばかりですが、たまたま衝動買いしたこちらの存在を思い出したので、せっかくの機会・・・・・とばかりに読んでみました。  本日の KiKi の読了本はこちらです。

ホビット ゆきてかえりし物語 (上)
著:J.R.R.トールキン 訳:山本史郎  原書房

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映画「ロード・オブ・ザ・リング」で世界中にブームをまきおこした J.R.R.トールキンの「指輪物語」。  その前章の物語「ホビット」の定本(第四版)の新訳版!  著者自筆の挿絵および各国語版の挿絵を収録。  時代を越えて読み継がれる名作の理解を助ける詳細な注釈つき。  2012年12月、3部作の第1弾「ホビット 思いがけない冒険」がついにロードショー!  (Amazon より転載)

KiKi が子供時代に出会った「ホビット」の日本語版は瀬田貞二さん訳の岩波書店のハードカバー本でした。  その後、長じてから原書房から山本さん訳の「ホビット―ゆきてかえりし物語」(↓)が出た際にこの「ゆきてかえりし物語」というフレーズに惹かれて(実際、原題・・・・かどうかははっきりしないけれど KiKi が持っている英語版 には There and Back Again という副題がついている)、読んでみようかと何度も思いました。

ホビット―ゆきてかえりし物語
著:J.R.R.トールキン 訳:山本史郎  原書房

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ファンタジー界の金字塔「指輪物語」誕生のきっかけとなったのが本書。  著者トールキンがわが子のために書いた童話で、初版は1937年。  その後、続編となる大作「指輪物語」を書き進めるトールキンは、物語の整合性のため、前編ともいうべき「ホビット」に手を加え、2度3度と版を改めている。  51年版にはすでに邦訳があるが、本書は、アメリカのトールキン研究者ダグラス・A・アンダーソンが66年版をベースに、テキスト改訂の歴史をたどり注釈版として88年に出版したもので、本邦初の翻訳。  言ってみれば「ホビット」の決定版である。

特徴としては、著者自身によるイラストや、世界各国の翻訳版からの多様な挿絵が豊富に収められているところ。  そして、行間にときどき打たれる注ナンバー。  これは面倒であれば当然無視してかまわないが、本書は「注釈版」と銘を打つもの。  トールキンファンにとってはここがもっともおいしいところともいえる。  たとえば、闇の森を抜けて進むビルボが、巨大なクモの群れにお団子にされた仲間のドワーフたちを勇猛果敢に救出するくだりには、トールキンの談話としてこんな注釈がついている。  「話に蜘蛛の顛末をいれたのは、(中略)とくに息子の1人が激しく蜘蛛嫌いなのです。  この子をすっかり怖がらせてやろうと思って書いたのですが、この企みはまんまと成功しました」。  本書は「トールキン通」への道を約束してくれるだろう。  (Amazon より転載)

でも、結局長々とこの本を購入せずに(ついでに図書館で借りて読むこともせずに)きたのはひとえにこの「翻訳」に関して芳しからぬ評判を耳にしていたからでした。  そしてその芳しからぬ評判の中でもっとも KiKi の読書意欲を削いでくれちゃったのは、会話文の翻訳のところで「ナンタルチア」とか「サーラバイバイ」という一世を風靡(?)したかもしれないけれど死語と化しているように感じられる言葉が出てくるというお話と、ゴラムのセリフの中の "My Precious" が「僕チン」となっているというお話でした。

KiKi は辛うじて「ナンタルチア」は何気に記憶にあるものの「サーラバイバイ」はよくわからなかったし、"My Precious" の「僕チン」に至っては「何故そうなる??」と疑問符だらけ(ゴラムの "My Precious" は自分のことを言っているケースと指輪に呼びかけるケースがあるのに僕チンではその二重人格的な異様さがよく伝わってこない気がした)で、全体を読まずして「あとは推して知るべし・・・・」みたいな気分になっちゃって敬遠してここまできてしまいました。

でも映画化のおかげで比較的手を出しやすい文庫本も出たことだし、「ナンタルチア版」からは改訂もされていると聞いていたし、さらにはこちらのサイトで「ナンタルチア」や「サーラバイバイ」はともかくとして、情景描写なんかのところでは瀬田版よりも正しい翻訳になっている部分も多いということを聞きかじっていたこともあり、今回購入→読書という流れになりました。  さらに言えばトールキン・ファンの KiKi にとっては嬉しいほどの重厚な注釈(この上巻では本文246ページに対して、注釈が96ページ!)があるのも魅力でした。

ま、てなわけで注釈をいちいち参照しながら読み進めていたので上巻だけを読了するのに結構な日数がかかってしまったのですが、前評判から恐れていたほどには読みにくい訳ではなかったように感じました。  「ナンタルチア!」は消えて「驚き、桃の木、バナナの木」となっているのには結構笑えました。  「サーラバイバイ」は相変わらず・・・・・・。  「僕チン」は「愛シ子チャン」に変更されていて「僕チン」よりはいいけれど瀬田さんの「いとしいしと」のセンスにはちょっと及ばないかなぁ・・・・という感じでしょうか?(苦笑)

老人ホーム探しのあれこれ

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さて、「深夜の家から閉め出され事件」あり、当然のことながら休むことなく続けられていた「のべつまくなしのゴハン攻撃」やら「ばぁばの家出捜索事件」やら「コンセント抜きまくり事件」やら「何でも拒否 with 暴言・暴行」やらに悩まされ続け体力・気力の限界に陥ってしまった KiKi。  じぃじからのリクエストを真剣に考え、「もはや同居介護はムリ。  施設入居をしてもらうしかない。」との結論に至りました。  そこで、まずはインターネットで「老人ホームの検索」から開始しました。

数か所のDBを当たってみたのですが、それら複数の検索システムでわかったことの1つは世の中に「介護付き老人ホーム」は数あれど「認知症受け入れ可」とおおっぴらに謳っている施設となると数がぐ~んと減ってしまうことでした。  それに加え、「夫婦部屋あり」となると更に数が減り、しかも「空き部屋あり」となると悲しくなっちゃうほど残りません。  KiKi たちが施設探しをしていた約3ヵ月の間で結果的に「体験入居候補」に挙げることができたのは群馬県で2軒、静岡県で1軒しか残りませんでした。(見学だけだったらかなりの数を訪ねてみたけれど・・・・・)

そしてもう1つわかったことは、施設入居する際にも「介護保険認定」というのは結構大事で、「要介護度」によって月額の利用料金に差があるということでした。  いずれにしろ入居先を最終的に決めるまでにはじぃじの「要介護度」をはっきりさせておく必要がありました。  まあ、老人ホーム探しを始めた時点ではじぃじの「介護保険認定依頼」は済ませてあり、後は結果待ち・・・・・という状況だったんですけどね。

さて、この老人ホーム探し。  まずは当たりをつけるためにネット上の検索システムを利用し、資料を取り寄せ、さらにはまずはダーリン & KiKi が下見に行き、KiKi たちの一次審査を通った施設に入居当事者となるじぃじ & ばぁばを連れて行き、その施設が静岡県ならまずは見学したうえでじぃじが「良さそう」と思えば「体験入居」へと進める手法をとり、その施設が群馬県なら往復の都合もあるのでいきなり「体験入居」という形で選別をしていきました。  

あちこち連れ回されるばぁばはこの「老人ホーム探し」の度に不穏になったり、抵抗したり、泣いたりと一悶着を起こし、途中から ダーリン & KiKi は「早くどこかに決めてくれ」という心境になったのですが、そんなばぁばの様子にはまったく無頓着なじぃじはまるで旅行気分で楽しんじゃっていました。  実際、ばぁばのお見舞いに来てくれた親戚の人にパンフレットを見せながら

「いや、実はなかなかこれ(老人ホーム探し)が楽しいもんなんですよ。  あっちこっちへ行って、旅行みたいなもんでね。」

な~んていうことをのたまわっていました(苦笑)  この発言には若干 KiKi も危惧感を抱きました。  旅行だったら常に「いずれ家に帰る」ことが前提になるわけだけど、その時やっていることは「終の棲家探し」なのですから・・・・・。  「そこで暮らせるかどうかを判断するための体験入居であることをわかっているのかしら??」ってね。

         

老人ホーム探しのきっかけ

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さて、とにかく日中たまの一日であってさえもばぁばを預かってもらえる当てもなく(実際には1軒だけ可能性のあるところはあったけど)、四六時中ばぁばの周辺行動に悩まされ、気分転換をする余裕もない日々を送っていた KiKi。  そうこうしているうちにあれこれ自分なりの考えに没頭していた様子だったじぃじが「話がある。」と言ってきました。  ようやくばぁばを週一ぐらいの低頻度ででもあの気に入らなかった施設に預かってもらう決心がついたのか?と思いきや、じぃじの口から出てきたのはまったく別のセリフでした。

「あのなぁ、あれから更に色々考えてみたんだけど、やっぱりあのデイ・サービスに預けるのはどうしても気が進まないんだ。  他の施設は今の段階では受け入れてもらえないのもわかっている。  そのうえ、私の介護保険の認定結果が出たとしても、あのケアマネが言っていたみたいに『自立』かもしれないだろう??  仮に『要支援』が出たとしても、やっぱり自宅での生活はもう無理になってきていると認めざるをえないところまできていると思うんだ。  そのうえ、お前たちだってお前たちの生活があるのに、もう何ヶ月もここにいてもらっているし。  特に○○さん(ダーリン)には本当に申し訳ないと思っているんだ。」

「で、考えたんだけど、元々『いずれは老人ホームに』と思っていたのはお前も知ってのとおり(← これはKiKi が就職活動を始めた頃から、じぃじとばぁばの口癖でした。  「お前には迷惑をかけない代わりにお前も独立した以上は親に甘えるな。  いずれ自分たちは老人ホームに入る。」と言い続けていました。  じぃじが70代の頃は2人で老人ホームの見学にも行っていました。)だし、そろそろ本気でそうすべき時になったと思うんだ。」

「そこで・・・・だ。  もう私は自力でホームを探すのは困難になってきているから、そこはお前たちに助けてもらって、色々調べてもらって、その中からいくつか候補をあげて欲しいんだ。  最後は俺が決める。」

とのこと。  ものすごく正直に言ってしまうとこのセリフを聞いた時、KiKi は少しホッとしました。  両親と同居するのがイヤだと思ったことはなかったし、ばぁばの相手をするのが嫌で嫌でたまらない・・・・とまでは思っていなかったけれど、「普通の生活(夜は眠れて、ごはんの支度はしかるべき時間にするだけでよくて、洗濯ものも突然の雨でも降らない限りは普通に取り込めて、探し物に追われることもなく、家出したばぁばを探し回ることもなく、携帯やPCも普通に充電できる生活)」を1日でも送ることができれば・・・・というのが当時の KiKi の最大の希望でした。  

もしもじぃじ & ばぁばが老人ホームに入ってくれたら、KiKi はその普通の生活を送りながら介護生活をすることができるようになるのです。  そうなれば、もうかなり「病んできている自覚」がある自分の精神状態を立て直すこともできるし、そうなって初めて今よりももっともっと「優しい気持ち」を持つことが容易になるような気がしました。  でも、同時に自分の親を老人ホームに預けることに対する後ろめたい気持ちみたいなものも湧きあがってきました。  だから即答はせず、少し考える時間が欲しい旨をじぃじに伝え、その日の会話はそれで終わりました。

たまたま父方の親戚に KiKi の叔母にあたる方を「特養」に10年以上預けていたいとこがいました。  そのいとこや、母方の祖母をずっと自宅介護していた叔母、更にはついこの間まで自宅で同居していた95を超える叔母を持ついとこなど、介護経験のある親戚筋に色々と相談してみました。  経験者は皆、口を揃えて言いました。

「デイやショートが使えないなら、施設利用を考えた方がいい。  KiKi ちゃんが肉体的・精神的に参っちゃったらそれこそ本当にどうしようもなくなるんだから・・・・。  まして、認知症という病気はどんなに献身的に介護しても良くなることはないんだから・・・・・・。  施設に預けたからって親を捨てたことにはならないよ。  預けっぱなしじゃそう言われても仕方ないようなところもあるかもしれないけど、時々顔を見せてあげられるならそれでいいと思う。」

「お父さんの希望が2人一緒がいいというなら、その通りにしてあげた方がいい。  お父さんだけでも面倒をみたいという気持ちはわかるけど、それはある意味では KiKi ちゃんの自己満足のようなもの。  そして2人一緒がいいというのはお父さんの自己満足のようなものだけど、同じ自己満足ならどっちを優先すべきかは明らかでしょ。」

というような趣旨のご意見でした。  そうこうしているうちに、上記の95を超えた叔母(当時は入院中)が亡くなり、両親の名代として葬儀に参列した KiKi は否応なく、親戚中の人たちと久々に再会することになりました。  その叔母とじぃじが唯一生存していた姉弟だったため、かなりの数になるいとこたちから両親の最近の様子を聞かれ、報告し、結果、様々なご意見を拝聴することになりました。  

さて、ちょっと話は横道に逸れますが、この叔母のお通夜に参加した日、お通夜が終わるなり可能な限り早く帰宅したダーリン & KiKi は家から閉め出されてしまいました。  出かける前にじぃじには

「できるだけ早く帰ってくるけど、玄関のカギは空けておくか、ドアチェーンだけは外しておくかしておいてね。」

とお願いしてありました。  もちろんじぃじはそれを守る努力はしてくれていたようでした。  でも我が家には「必殺! 戸締り確認人」たるばぁばがいます。  夜になると、「戸締り、戸締り」とブツブツ言いながら、そこかしこの戸締りを数秒おきにして家中を歩き回っています。  じぃじがわざとかけずにおいたドアチェーンを閉め、それでもそのことを忘れ、確認に次ぐ確認に歩き回っていました。  もっと言うなら、じぃじから「今日は、KiKi たちが夜遅くに帰ってくるから、ドアチェーンは空けておくんだよ。」と何度言われても、数秒後にはその話を忘れちゃって毎日のお努めに励んでいました。

その日 KiKi たちが帰宅し、予想していた通りに閉め出されたことがわかり、何とかドア・チェーンを外してもらおうとドア・チャイムを鳴らしたり、電話をかけたりと思いつく限りの行動をとってみたのですが、残念なことにそれらの音はツンボのじぃじには聞こえません ^^;  そしてドア・チャイムの何たるか、電話の何たるかを覚えていないばぁばは聴力こそ問題ないものの、いつものようにそれに応答しようとしないのみならず、じぃじに「何かが鳴っている」ことを伝えることさえもしてくれません ^^;  時は夜の9時半過ぎ。  ご近所の手前、大騒ぎをするわけにもいきません。  

寒空の中、1時間以上戸外での待機を余儀なくされた ダーリン & KiKi。  この事件が「じぃじ & ばぁばの老人ホーム入所」を KiKi に最終的に決心させる出来事の1つになりました。  ばぁばと一緒に外出しない限り、家にさえ入れないことがままある生活な~んていうのはどう考えても耐え続けられそうにはありませんでした。     


もう随分前にこの物語の Review は一度書いているのですが、たまたまつい先日、「ホビット 思いがけない冒険」のDVDを観たのを機に、再読してみました。

ホビットの冒険
著:J.R.R.トールキン 訳:瀬田貞二  岩波書店

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ひっこみじあんで気のいいホビット小人族のビルボが、ある日、魔法使いとドワーフ小人に誘いだされて、竜に奪われた宝ものを取り返しに旅立ちます。  (Amazon より転載)

ホビットの冒険(上)
著:J.R.R.トールキン 訳:瀬田貞二  岩波少年文庫

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ひっこみじあんで、気のいいホビット小人のビルボ・バギンズは、ある日、魔法使いガンダルフと13人のドワーフ小人に誘いだされて、竜に奪われた宝を取り返しに旅立ちます。  北欧の叙事詩を思わせる壮大なファンタジー。  (Amazon より転載)

ホビットの冒険(下)
著:J.R.R.トールキン 訳:瀬田貞二  岩波少年文庫

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魔法の指輪を手に入れたビルボとその一行は、やみの森をぬけ、囚われた岩屋からもなんとか脱出に成功。  ビルボたちは、いよいよ恐ろしい竜スマウグに命がけの戦いを挑みます。  「指輪物語」の原点といわれる、雄大な空想物語。  (Amazon より転載)

とりあえず物語の Review は前回のエントリーでそこそこ書いているし、今回の読書でさほど違う感想を持ったわけではないので、今日の Review はちょっと違う切り口で書いてみたいと思います。

今回の読書も前回同様、KiKi が読んだのはこちら(↓)の「岩波少年文庫特装版」です。  

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実は KiKi はこの「ホビットの冒険」に関しては4種類の和訳本を持っている(英語版を含めるともっと多い ^^;)のですが、その1冊は上でご紹介した1冊目のハードカバー本です。  KiKi が子供時代に最初に読んだのはこの本でした。  その後、このブログではお馴染みになった「岩波少年文庫 全冊読破企画」をぶち上げた際に、同じく上でご紹介した2冊目、3冊目の現在市販されている岩波少年文庫版を購入しました。  今はこれら2冊は東京のマンションの本棚でお留守番中です。  その後、その企画の延長線上で古本屋さんを巡りにめぐってようやく入手したのが「特装版全冊セット」で、これは今では KiKi の宝物になっており、Lothlórien_山小舎にはこの特装版とハードカバーが置いてあります。

ハードカバー版は何と言っても思い出が詰まっている、とても大切な1冊なのですが、なにぶんにも重い・・・・・ ^^;  お布団読書にはあまり向きません。  で、結果的にハードカバー本は今では「本棚の飾り」「家具調度品の1つ」と成り下がってしまいました。  でもどうしても捨てたり売却したりする気にはなれないんですよね~。  それだけ KiKi にとって大切な品ということなんだと自分では思っています。

      

つい昨日、映画「ホビット 思いがけない冒険」の Review をアップしたばかりだけど、日本での評判はどうだったんだろう??と色々検索しているうちに第2作「竜に奪われた王国」の Promotion Video を発見!!  おやおや、第1作ではサルマンさんとかカラドリエルさんが特別友情出演(少なくとも小説「ホビットの冒険」にはない追加シーン)で喜ばせてもらったけれど、今度はレゴラスさんの再登場ですか!?  まあ、彼は闇の森の国の王子さまだから、出てきても不思議はないけれど、これまた小説「ホビットの冒険」にはない追加シーンってことでしょうね。  しかも、これ(↓)で見受けられるエルフらしき女性戦士は誰??  こんな登場人物も小説では心当たりがない・・・・・。

ま、いずれにしろ次回作も楽しみ♪ です。  もっともどうやら日本での劇場公開は他国より遅いらしいですねぇ。  となると、Extended Edition のDVDが出るのはいつになることやら・・・・・・。  もう何年も映画館には足を運んでいない(まして山小舎からだとどこへ行けばいいのかさえわからない ^^;)KiKi としては、DVD発売までじっと我慢の子なんですけど、それまではせいぜいこれ(↓)と第1作の特典映像DVDでも観ながら待つとしましょうか・・・・・・。


    

何となく鬱陶しいジェンダー思想丸出しになっちゃったゲド戦記。  気分的には「もうおなかいっぱい!」っていう感じで最後まで読み続けるのにあんまり気が進まなかったのですが、何事も途中で放り出すのはどうも苦手な性分で、手掛けてしまった以上終わりまでいくしかない・・・・・^^;  ま、てなわけで本日の KiKi の読了本はこちらです。

ゲド戦記5 アースシーの風
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波書店

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故郷のゴント島で妻テナー、養女テハヌーと共に静かに余生を送るゲド。  竜が暴れだし、ふたたび緊張が高まるアースシー世界。  テハヌーは王宮に呼び出され、レバンネン王から重要な使命を与えられる。  (ソフトカバー版扉より転載)

ゲド戦記6 アースシーの風
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波少年文庫

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故郷の島で妻テナー、養女テハヌーと共に静かに余生を送るゲドも、70歳になった。  ふたたび竜が暴れだし、緊張が高まるアースシー世界を救うのは誰か。  (岩波少年文庫HPより転載)

気が乗らない中での読書だったので、正直なところあまりのめり込むことができませんでした ^^;  どちらかというと活字を追っているうちになんとか終わっちゃってやれやれ・・・・っていう感じでしょうか?  ところどころにはっとさせられるような記述もあるんですけど、結局どこかしらにジェンダーバイアスがかかったような記述が出てきて、そこで興ざめ・・・・・(苦笑)  KiKi 個人の結論としてはもともとのゲド戦記だった第3巻までで十分じゃないか?っていう感じです。

この作品から KiKi が読み取った一番大きなメッセージと思えるものは、「人間がこの世界をあたかも自分たちのために作りかえてきたかのように傲慢に振る舞っていることに対するある種の警鐘」という感じでしょうか・・・・。  

ホビット 思いがけない冒険

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久しく映画の DVD には手を出していなかった KiKi。  だけどこの作品群だけはどうしても素通りすることができません・・・・・。  但し、「ロード・オブ・ザ・リング」の頃は稼ぎもあったため、劇場公開版も Extended Edition もホイッと買うだけの資力があったけれど、今はそうもいきません。  仕方なく待ちましたよ、「ホビット」の Extended Edition の発売まで・・・・・・。  そして首を長くして待っていた Extended Edition のDVDがLothlórien_山小舎に配達されてきたのが一昨日(13日)のこと。  早速、ダーリンと2人、ワクワクしながら観てみました。

ホビット 思いがけない冒険
ASIN: B00BG2MJ1O ワーナー・ホーム・ビデオ  監督: ピーター・ジャクソン

51HmwBwjRiL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

いや~、久々に観るホビット庄の何とまあ美しいことか!!  前作、「ロード・オブ・ザ・リング」の時もあの見事に再現されたホビット庄の美しさに冒頭から唖然としたものだったけど、やっぱり相変わらず素晴らしい!!  更には久々に見る裂け谷のエルロンドの館も素晴らしかったし、真っ暗だったけどモリアも懐かしかった!!  前作の主人公フロドはやっぱりあの頃と比べるとちょっと雰囲気が変わって大人っぽさが漂っていたけれど(物語上の時間軸ではあっちの方が後だけど・・・・ ^^;)、わが家のTV画面に映し出される映像の数々に向かって思わず「おかえり♪」と心の中で声をかけている KiKi がいました。

でもね、逆に言えば「おかえり♪」ではあったものの、あの前作を初めて見た時の言葉にもならないような感動とはちょっと訳が違う・・・・・^^;  前作では出てくる場面、出てくる場面で「わぁ! わぁ!  すっご~い!!」っていう感じだったのが、今回はあの時みたいな新鮮な驚きとはちょっと無縁だったのがちょっぴり残念でした。

そして間抜けなことに観終わるまで知らなかったのは、これ、この1作でお終いじゃなかったんですねぇ。  ラストシーンがはなれ山で黄金に埋もれて眠っている竜の目玉で終わっちゃった時は「え? え?  何で???  お話はこれからでしょう!!  アーケン石は???」って焦っちゃった・・・・・。  更に特典映像を観て初めて認識したのはこれまた3部作として作られるのだそうで・・・・・。  ってことはこれ以外にもあと2種類、乏しい年金収入で買わなくちゃいけないってこと??  そんなぁ、ご無体な!!gurug.gif  でも楽しみ♪  waku1.gif

  

初雪

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昨晩 Yahoo! 天気予報を見たら夜中から今朝にかけての「おらが村」の天気予報は・・・・。  半分「冗談でしょ?!」と思いつつ、残りの半分は「でもまあ、そろそろ降り始めてもおかしくはないか・・・・」と思って床につきました。  そして今朝起きてみると・・・・・


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あれまぁ!  ホントだったんだ!!


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さすがに一面真っ白というほどのドカ雪ではなかったけれど、まだ辛うじて枝にしがみついている紅葉、地面に散り積もった紅葉と雪とが何とも繊細で美しいコントラストを描いています。  

で、その Yahoo! 天気予報によれば今日の午前9時以降は晴れということになっていたはずなんですが、今も雪は降り続いています。  もっともその割には気温がさほど下がっていないのでどんどん降り積もるという感じではないんですけどね(笑)

やっぱりここは山の中なんだなぁと再認識。  とうとう冬本番の到来です。  でも今年は昨年末から7月まで実家で介護生活どっぷりだったので、薪ストーブの薪がまったく足りていないんですよね・・・・・。  今ある在庫だけでは1月半ばまで持つかどうか・・・・・。  

薪ストーブのことを考えると最低でも1年以上乾燥させた薪を使うのが理想なんだけど、今年はそうも言っていられそうにありません。  つい先日薪材(要するに2mぐらいの長さに切りそろえた木材)の発注はしたけれど、それが届いても乾燥させる時間は2ヶ月あるかないかぐらい・・・・・・。  厳しい冬の山小舎暮らしがスタートしました。


     

以前、このエントリーでも書いたように、KiKi が「ゲド戦記」を購入した頃、このシリーズは岩波少年文庫のラインナップには含まれていませんでした。  で、仕方なく今手元にある「ソフトカバー版」を Box Set で揃えたわけですが、その後だいぶ経ってから発刊された岩波少年文庫版とこのソフトカバー版の一番大きな違いは、こちらのソフトカバー版では外伝扱い(事実、外伝ではあるんだけど)で第5巻が「アースシーの風」となっているのに対し、岩波少年文庫版では第5巻がこの「ドラゴンフライ アースシーの五つの物語」と位置付けられ、「アースシーの風」は第6巻扱いになっていることでした。

で、調べてみると実際のところル=グウィン女史が書いたのも岩波少年文庫に収録されている順番だし、Wikipedia を見ると

「ドラゴンフライ」は「アースシーの風」と深いかかわりがあり、先に書かれたこちらを読むと理解が早い。

とあったので、KiKi もそのオススメに従ってまずはこちらを読んでみました。

ゲド戦記 別巻 ゲド戦記外伝
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波書店

514Z6Y4QNCL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

アースシーを鮮やかに照らしだす五つの物語「カワウソ」「ダークローズとダイヤモンド」「地の骨」「湿原で」「トンボ」と、詳細な解説を収める番外編。  ル=グウィンの構想した世界の全貌が見えてくる一冊。(ソフトカバー版扉より転載)

ゲド戦記 ドラゴンフライ アースシーの五つの物語
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波少年文庫

51+788+cbHL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

5つの物語(「カワウソ」「ダークローズとダイヤモンド」「地の骨」「湿原で」「トンボ」)と、作者による詳しい解説を収める〈外伝〉。  作者の構想したアースシー世界の全貌が鮮やかに見えてくる、「ゲド戦記」ファン必見の一冊。  (岩波少年文庫HPより転載)

この本に収録されている作品は以下の通り(Wikipedia より転載)です。


「カワウソ」
ロークの学院開設の功労者にして、初代守りの長、メドラ(カワウソ/アジサシ)の一生を通じて、学院の黎明期を描く。

「ダークローズとダイヤモンド」
エシーリ(ダイヤモンド)とローズの恋物語(ローズの方は真の名が明かされない)。

「地の骨」
アイハル(ダンマリ、のちにオジオン)がヘレス(ダルス)に師事した時と、二人が協力してゴントの大地震を鎮めた時の顛末。

「湿原で」
ロークから逃げ出した魔法使いイリオス(オタク)と、彼を匿った未亡人エマー(メグミ)、そしてイリオスを追ってきた大賢人ゲドの物語。

「トンボ」
「アースシーの風」の重要人物オーム・アイリアン(ドラゴンフライ)の幼年期と青春時代、ロークへの旅と呼び出しの長達との対立、竜への覚醒までを描く。

アースシー解説
アースシーの世界観について、文化や歴史、伝説などの、作者による解説。


それぞれに大筋としてはなかなか読みごたえのある物語だったとは思うのですが、正直なところ KiKi にはあまり気に入りませんでした。  今日はその「気に入らない」ことに関して Review を書きたいと思います。  

失敗に終わったデイ・サービス以外のところのデイ利用を検討したものの、軒並みアウトになるという事態に直面した KiKi。  我が実家のあるエリアでは道を走ればそこかしこに「デイ・ケア・センター」なる建物を見かけ、すれ違う車も1割ぐらいは「在宅介護」とか「デイ・ケア・センター」というような介護系の言葉が書かれたステッカーが貼られているのに、これはいったいどういう現象なんだろう??  ダーリンの「お義母さんの要介護度と認知症の話をしたら、向こうは明らかに嫌そうな顔になった」という言葉も気になり、少し自分なりに情報を集めてみようと思い立ちました。

KiKi の実家のあるエリアはちょうど KiKi が小学生になるぐらいの頃に県が開発した大々的な新興住宅地でした。  つまり老年人口が年々増していっているエリアで、本当の意味で「老々介護」をしていらっしゃるお宅もかなり散見されました。  例えばお隣のお宅だって KiKi と同い年のお嬢さんと妹さん、そしてご両親という家族構成だった家なので、今ではご両親(うちのじぃじ & ばぁばと比べると年齢は7歳ほど若いけど)がお2人だけで暮らしていらっしゃいます。

聞けばお隣の御夫婦もそれぞれ「要介護1」「要介護2」の御夫婦なんだそうです。  でも、少なくとも認知症は発症されていらっしゃらないし、KiKi の目には「普通のお年寄り」に見えるご夫婦です。  「要介護1」の奥様は庭仕事が趣味で、毎日庭仕事に精を出していらっしゃるし、お買い物だってお天気さえよければほぼ毎日自転車でスイっと出かけていきます。  でもお隣はご夫婦揃って「要介護認定」を受けていらっしゃるので、お昼は毎日介護保険の「給食サービス」を利用され、週に2回は「お風呂掃除ヘルパー」に入っていただき、さらには奥様が通院される曜日にはご主人は「デイ・サービス」に行かれていました。

実家の2階の窓からご主人がデイ・サービスのお迎えの車に乗られる姿を何度も見ているのですが、ご主人は自力歩行、杖なし、誰の見送りもない中お1人でお迎えの大型バスに乗り込まれます。  お迎えの方に「お世話になります。」と声をかけ、お辞儀をなさり、バスの乗り口の段差もゆっくりではあるものの自力で登って行かれます。  そして夕方の帰宅の際もやはり同じく自力でバスの段差を降り、見守りのスタッフさんに「お世話になりました。」と頭を下げ、さらにはその車が見えなくなるまでお見送りまでしちゃうというホントに普通のおじいちゃんです。

そしてこのご夫婦から得た情報(個人的な感覚に基づく情報だから信憑性は微妙)によれば、少なくともこのご主人が通われていらっしゃるデイ・ケアセンターには我が家のばぁばのように自力でフラフラと動きまくるタイプの方やちょっと見れば認知症とわかるようなお年寄りはいらっしゃらないとのこと。  車いす等で自力では動けないような方はかなり見受けられるとのことでした。  そしてお隣の奥さまのご紹介で3ブロック先の同じく「老々介護」をなさっているお宅の御主人をご紹介いただきました。  そして、この方のお話に KiKi は慄然としてしまいました。

      

さて、なんだかんだとあって結局失敗に終わったはじめてのデイ・サービス利用。  とりあえず他の手立てを考える時間もなかったため、とにかくこの時緊急に必要だった「ダーリン & KiKi たちが数日間 Lothlórien_山小舎に帰宅する間の2人の日常生活の面倒をみてもらう」ために自費でヘルパーさんを雇うことにしました。  自宅に他人が入ってくることにばぁばが抵抗を示すことはわかっていたのですが、この初回のヘルパーさんとは特に大きな問題を起こすこともなく、無事に留守を乗り切ることができました。  

トンボがえりで Lothlórien_山小舎から実家に戻ったダーリン & KiKi。  でもこの時の診察から今後も2ヶ月に1度はダーリンの通院のために定期的なLothlórien_山小舎への帰宅が必要であることが確定していました。  そしてそれ以上に主介護者である KiKi 自身の精神衛生状の負担軽減を考えると、やはり介護から解放される時間は必要です。  そこでばぁばを預かってくれる別の施設(デイ・ケアセンター)探しが始まりました。  ケアマネさんに紹介していただいたこじゃれた施設(← このインフラへの拘りはじぃじが譲ろうとしない)の中から、じぃじのお眼鏡にかなった2つの施設の利用を検討し始めました。  早速ケアマネさんにその2つの利用が可能かどうか打診してみました。

するとそのうちの1つに関しては定員オーバーのためムリとの返事が打診の電話をした時点で返ってきました。  ケアマネさん曰く、我儘なじぃじの強い要望もあるためとりあえず利用できそうな施設情報を先方の状況を確認しないまま KiKi 達に連絡をしてくれていたらしいのです。  でも紹介した以上、利用できるかどうかの確認が必要なのでじぃじ達が見学をして歩いている間にケアマネさんから現状確認をしていただいていたとのこと。  そして2つのうち1つに関しては

「現在既に要介護度の高い認知症の患者さんを数名預かっており、その方たちのお世話で介護スタッフの手はいっぱいで、当面預かることができるのは要支援もしくは要介護度の低い人限定になっている。」

とのことでした。  KiKi は比較的素直に額面通り、この言葉を受け入れたのですが、ダーリンの反応は違っていました。  ダーリン曰く

「もちろん嘘を言っているとは思いたくないし、ひょっとしたら要介護度の高い人はたまたま目につくところにいなかっただけかもしれないけれど、少なくとも見学にいった際に、スタッフがかかりきりになっているような人はいなかった。」

と言うのです。  そしてもっと極め付けだったのが

「何て言うか、あそこは普通のお年寄りの集まりっていう感じで、あそこだと確実にお義母さんは浮いちゃうというか、その場の雰囲気を壊しかねないっていう印象だったんだよな。  でも、逆に言えばそういう雰囲気の所だったからお義父さんは気に入ったとも言えるような気がするんだけど・・・・・。」

でももちろん、それはダーリンの個人的な感想なわけで、誰も正面切って「要介護度の高い認知症患者は受け入れ拒否しています」とは言っていないわけです。  必要以上に懐疑的になっても仕方ない、まだ先方に断られたのは1軒だけなんだから・・・・・・と考えるように努めました。

それから数日後、ケアマネさんから連絡があり、もう1軒の受け入れ状況に関する報告を受けました。  どこか歯切れの悪いスタートにじっと我慢して聞いていると、何やら長々と喋ってはいたけれど要するにそちらの施設もばぁばの受け入れはできないというお返事であることがわかりました。  更にはじぃじが拒否した施設以外で今のところばぁばの受け入れを前向きに考えてくれている施設が見つかっていないということも判明しました。

そこで KiKi は思い切ってケアマネさんに聞いてみることにしました。

「あの、要するに最近ではあちこちにデイ・ケアの施設を見かけるけれど、今現在、どこもかしこも満員 もしくは 要介護度の高い人を受け入れる余裕がない。  例外は先日失敗したあそこだけというのが現状ということでしょうか?」

するとケアマネさん曰く

「もちろん永久的にそうだということではありません。  でもご理解いただきたいのは要介護度の高い認知症の患者さんはどうしても目が離せなくなってしまうので、どこの施設でも人員との関係で受け入れられるキャパシティというのが出てきてしまうんです。  そのキャパを超えてしまうと、今通っていらっしゃる方にも、更にはお母様にもちゃんとサービスができなくなって、両方に危険が及んでしまうことにもなりかねません。  何かあってからでは遅いのでその危険性を施設は嫌うんですよ。」

もちろん仰ることは頭では理解できるし、ばぁばから目を離せないことは毎日毎日目を離せずに疲れ切っている KiKi には骨身に沁みています。  でも逆に言えば、この事態は KiKi が何とかじぃじを説得して、あの失敗した施設に通ってもらう以外にはデイ・ケア利用の道は断たれてしまったのとほぼ同義です。  

    

モノの本によれば第3巻と4巻の間には発表までに長い間隔があったとのこと。  そのためか、第3巻までは表紙にしろ、各章の章題の下に付されている挿し絵にしろ、それらが切り絵細工風の趣のあるものだったのに対し、この第4巻からは何気に現代ものっぽい挿し絵に変更になっています。  と同時に第3巻まではメインの読者対象が子供だったのに対し、この第4巻は大人、それもちょっと鬱積した気分を抱えた女性を対象にしているのかな?と思わないでもありません。  ま、いずれにしろ本日の KiKi の読了本はこちらです。

ゲド戦記4 帰還
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波書店

518V405D53L._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

魔法の力を使い果たしたゲドは故郷ゴント島に戻り、テナーと再会する。  大火傷を負った少女も加えての共同生活が軌道にのりだした頃、三人は領主の館をめぐる陰謀に巻き込まれてゆく。  太古の魔法を受け継ぐのは誰か。  (ソフトカバー版扉より転載)

ゲド戦記4 帰還
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波少年文庫

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平和と秩序を回復するため全力を出しきったゲドは、故郷の島に帰った。  心身ともに衰えた初老のゲドに、思いがけない女性との再会が待っていた。  (岩波少年文庫HPより転載)

この物語の原語版が世に出たのが1990年、続いて日本語版が出たのが1993年なのだそうです。  いわゆる「ジェンダー」という言葉が「性の自己意識・自己認知(性同一性)」の問題を扱う世界で使われ始めたのが1950年代から1960年代にかけて、その同じ言葉が社会科学の分野で使われ始めるようになった(社会・文化的に形成された性;要するに性的役割というような分野で使われるようになった)のが70年代でした。  そしてその70年代に始まった定義が80年代に入るとフェミニストの間では「ジェンダー」という言葉の当然の定義となされるようになりました。  そういう意味ではこの物語が書かれた背景には確実にアメリカ社会における「女性の社会的自立・社会進出」の影響があったことは想像に難くありません。

だから・・・・・なのか、そこかしこに「ジェンダー論」的な表現が顔を出します。  だいたいにおいて、「ゲド戦記」と銘打っている割にはこの第4巻、メインの登場人物は第2巻の「壊れた腕環」でゲドに助け出された元大巫女のテナーと彼女がひょんなことから引き取ることになった大火傷を負った少女テルー、更には彼女たちの生活を何かと助けるコケばばとよばれるまじない女っていう感じで、色々な世代の女性のオン・パレードです。  


さて、「え? そうだったの?? 介護保険」のシリーズ・エントリーはだいぶ時間が空いてしまいましたが、久々にこのトピックに戻りたいと思います。  因みにこのシリーズで書いたこれまでのエントリーの一覧はこちらです。

え? そうだったの?? 介護保険 その1
え? そうだったの?? 介護保険 その2
え? そうだったの?? 介護保険 その3
え? そうだったの?? 介護保険 その4

さて、ようやくばぁばの介護保険は認定が下り、様々なサービスが使えるようになったと一安心したのも束の間、物知らずだった KiKi が思い知らされたのは、「同居家族が1人でも自立なら生活支援系のサービスは一切受けられない」という事実でした。

わが家の場合、齢89のツンボのじぃじはこの時点では介護保険認定を受けていなかったので「自立」、まして住民票こそ移していないもののダーリン & KiKi が実質同居という形だと利用できるサービスは実質的には「デイ・サービス(日中預かってくれる)」、「ショートステイ(お泊りさせてもらう)」、「訪問看護(自宅に訪問看護士さんが来て、医療的なサポートをしてくれる)」、「訪問リハビリ(自宅に理学療法士さんが来て、リハビリ体操をしてくれる)」ぐらいとのこと。  

ばぁばの退院からほぼ1か月。  たまたまダーリンの通院のためどうしてもLothlórien_山小舎に帰宅しなければならなかった KiKi たちは自分たちの留守中のじぃじ & ばぁばの生活を何とかすることを考える必要性に迫られました。

まだリハビリ継続中のばぁばの足のことを考えると、本来なら日常生活の中で何かと注意が必要なばぁばを余所へ預けることは躊躇われました。  でも「家事ヘルパー」さんの助けを得られないとなると辛うじて「自立」のじぃじには1人で何とか1週間ほどの生活を乗り切ってもらって、ばぁばはどこかへ預けてじぃじの負担を軽減するぐらいのことしかできません。  そこでケアマネさんと相談の上、「お泊り付きデイ・サービス」を提供している会社にばぁばを預けてみることにしました。

とは言え、ばぁばの立場になってみると、それまで普通のデイ・サービスさえ利用していなかったのがいきなり「お泊り」までついちゃうわけですから、不安定になることが十分予想されました。  これはあまりにもハードルが高すぎます。  そこで、まずはその会社が提供する「お試しデイ・サービス」を受けてみることにしました。

この「お試しデイ・サービス」の朝はできるだけばぁばを刺激しないように、ダーリン & KiKi & じぃじの3人でばぁばを施設までお見送り。  とにかく1日預かってもらって、帰りは施設の方に自宅まで送っていただきます。  これは肝心要の「お泊りデイ・サービス」の際には施設の方に送り迎えをしていただく必要があるので、その前に「どのくらい記憶に残るか?」は定かじゃないものの施設の方 & 施設の車に慣れてもらうことを意図していました。

ところが、いざ施設に着いてみるとじぃじがそこの雰囲気が気に入りません。  スタッフさんにばぁばを預け、とりあえず暫くはじぃじにもばぁばに付き添ってもらって、KiKi & ダーリンが施設の事務スタッフさんと事務手続きの打ち合わせを2階でしているところに、見るからに不機嫌そうなじぃじがふらりと現れました。  そして

「あの人がもう帰りたいと言っている。  このままだと興奮状態に陥り、こちらにもご迷惑をおかけするから連れて帰ろう。」

と言い出しました。  「やっぱりそう来たか!」と内心は思いつつも、「どうしても連れて帰りたいならそれはいいけど、来週からの4日間はどうするの??  お母さんを預かっていただくところがないと24時間お父さん1人で介護が続くことになるし、家事全般、全てお父さん1人でやらなくちゃいけなくなるのよ。  お母さんはお風呂だって介助が必要だし、着替えだって今はもう1人じゃうまくできないのよ。」 と説得にかかる KiKi & ケアマネさん。  「だいたい、今日はお試しなんだから、そのお試しさえも遂行しないでどうするの?」と聞くと、無言です。


今日は「ゲド戦記」の3巻目の Review です。  巷の噂によればジブリのアニメ「ゲド戦記」はこの巻の内容をベースにしているとか・・・・・。  その映画は観ていないし、これからもたまたまつけた TV で放映されていて他には観るものもないような状況にでも陥らない限り、特に観る予定もないので「だから何だ?」っていう感じですが、もしもジブリ映画に関する何らかの情報を期待される方が何かの間違いでこのエントリーにお立ち寄りいただいたとしたなら、このエントリーでは全くそれには触れていないことを最初にお断りしておきます。

ゲド戦記3 さいはての島へ
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波書店

51Z135YPBDL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

大賢人ゲドのもとに、ある国の王子が知らせをもってきた。  彼の国では魔法の力が衰え、人々は無気力になり、まるで国中が死の訪れを待っているようだと。  ゲドはアレン王子を連れ、見えない敵を求めて旅に出る。  (ソフトカバー版扉より転載)

ゲド戦記3 さいはての島へ
著:U.K.ル=グウィン 訳:清水真砂子  岩波少年文庫

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アースシーを治める大賢人となったゲドは、災いの源を断つため、若い王子をともなって最果ての地におもむき、死力を尽くして戦う。  (岩波少年文庫HPより転載)

第1巻では若造ゲド、第2巻では青年ゲド、そしてこの第3巻では初老のゲドという感じで老成していっています。  それに伴い、「才能ある魔法使いの弟子」 → 「竜人(竜と話せる人)」 → 「大賢人」と称号が変わってきています。 

さて、第2巻でゲドは世界に平和をもたらすとされる「エレス・アクベの腕環」を復元しました。  その時、KiKi は

ゲドのようにお気楽に

「見よ!  私は闇で光を見つけたぞ。  光の精を見つけたぞ。」

とか

「この人のおかげで、古き悪は滅び、 (中略) この人のおかげで、壊れたものはひとつになり、この人のおかげで、憎しみのあったところに平和がもたらされるんだ。」

な~んていう風には思えないんですけど・・・・・ ^^;

と書いたわけですが、案の定(?)、アーキペラゴ全域において魔法使いが大切にしてきた均衡が失われ、秩序とモラルが崩壊し始めていました。  そして、どうやらこの第3巻のメインプロットは「世界を平和に統治する優れた王の育成」ということになったようです。

物語によれば過去にアースシー全土の王となったマハリオンという方が、「暗黒の地を生きて通過し、真昼の遠き岸辺に達したものが私の後を継ぐであろう」と言い残したということになっています。  そして、このマハリオン亡き後、これまで800年玉座は空っぽだったとのこと・・・・・・  そして、この第3巻ではゲドを訪ねてきたエンラッドの王子アレンがゲドと共に異変の原因をつきとめ、処置をほどこす旅に同行することになるところから物語は始まります。  これはどうやらグウィン版「行きて帰りし物語」となる気配プンプンです(笑)。


今年最初の紅葉狩り

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昨日、ブログエントリーを書いて、その後遅めの昼食をとり、それから重い腰をあげて裏山の紅葉見物に出かけました。  時刻は3時をまわっていたのでお日様もだいぶ影ってしまい、色彩的には今一つぱっとしない紅葉狩りとなってしまったのがちょっと残念・・・・・。  それでもやっぱり今年もなかなか見応えのある紅葉が見られたと思っています。

わが家の裏山(子持山)にはいくつかの紅葉スポットがあるんだけど、観光地化していない(ついでに言うと整美もほとんどされていない)ので人が混み合う所とは大違いでこの自然が描く美しい色彩をゆっくり堪能することができるのが KiKi のお気に入りです。

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山道(車道)から分かれるように現れるこの遊歩道が見えるとそこから先が紅葉スポットです。

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こんなに鮮やかな紅色もあれば

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黄色と緑、さらには紅色が交じり合い何とも言えない風情を醸し出す景色もあります。

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ちゃんとした整美がされているとは言い難い場所なので、下草も結構生えています(だからオシャレな靴では来ることができません)けど、運動靴やトレッキングシューズだったら何の問題もありません。  時々、倒木とか折れた枝に進路を阻まれることはあるけれど・・・・・・ ^^;



ようやく「じぃじのひざかけ」のキルトトップが完成し、昨日はキルトラインを描いて、今日は朝からしつけがけ。  何とか当初の予定からは4日遅れでキルティングにとりかかるところまで進みました。  今回はキルティングラインを描くにあたって、つい先日、いつものベアーズ・ポーさんで購入したこちら(↓)の「マーカー&消しペンセット」のマーカーを使ってみました。

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一応余り布でちゃんと消しペンで消えるかどうかテストはしてみたんですけど、この「じぃじのひざかけ」に使われている全ての布で試したわけじゃないので、本当にちゃんと消えるかどうかちょっと心配・・・・ ^^;  でも、これまで KiKi が使ってきた「チャコエース」(↓)だと、時間がたつと消えることは消えるんだけど、まだキルティング作業中でも勝手に消えちゃうので、作業の途中で何度も何度もキルティングラインを描き直さなくちゃいけなかったので便利なような不便なような・・・・・だったんですよね ^^;

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ベアーズ・ポーさんのサイトによれば今回購入させていただいた「マーカー」であれば

室内の湿気ぐらいでは消えないし、もちろん時間が経っても消えない。  消したい時に専用の消しペンでなぞると魔法のようにきれいに消える!という夢のようなグッズ。

とのこと。  これで4日の遅れが取り戻せるかも(?)しれません。

  

2013_Nov04_001.JPG  

ま、いずれにしろ、とにかく今はキルティング作業に邁進するのみ!です。  



でもねぇ、今、KiKi のアトリエの窓の外には半端じゃなく美しい紅葉が見えているんですよね~。

  

さて、今日は「え? そうだったの?? 認知症」シリーズのとりあえず最後のエントリーです。  そのトピックは言わずと知れた「徘徊」です。  幸いなことに我がばぁばは排泄のトラブルは入院中を除くとほぼ皆無(何度か失敗した気配はあるけれど、ちゃんと自分で始末できていた)、いわゆる異食(本来食べ物ではないものを食べる)といった類の周辺行動はありませんでした。  これらがなかったことが KiKi にとっては救いと言えば救いだったんだけど、それでもこれまでお話してきた「寝かせてもらえないこと」「何でも拒否症状 with 暴言 & 暴力」「のべつまくなしのゴハン攻撃」、そして前回お話した「家中のコンセント抜き歩きプロジェクト」と今日これからお話させていただく「徘徊」だけでもアップアップでした。

さて、「徘徊」です。  ばぁばの場合、幸いなことに出かけたきり行方不明になって1日以上帰ってこないというほど重度の徘徊はありませんでした。  多くの場合、2時間も探し回れば見つかる所を歩いていて、何とか連れ帰ることができる(但し、その連れ帰り担当はダーリンでなければダメ)程度で事無きを得てきたので、徘徊で本当に苦労されていらっしゃる方と比較すれば大したことではありませんでした。  でもね、頻度と言う意味では結構何度もあるうえに、やっと見つけても KiKi が連れ帰ろうとすると「何でも拒否症状 with 暴言」が発動されるのでこれにはかなり悩まされました。  

多くの場合、ばぁばの「徘徊」の原因を作るのはじぃじでした。  生憎その現場に居合わせたことがないので、きっかけが何だったのかはわかりません。  ただ後でじぃじから聞いて類推するに、ばぁばが何かを話しかけたのにツンボのじぃじには聞こえなくて返事をしてもらえなかった(or トンチンカンな返事が返ってきた)というようなことが繰り返されてばぁばが被害者意識を募らせたか、何かのきっかけで我儘 & 頑固なじぃじに怒鳴られたとかいったことが原因だったようです。  いずれにしろ


「そんなに私のことが嫌いで迷惑なら、出て行きます!」


という捨て台詞を吐いて、家を飛び出していることは確かでした。  同居中、実家の2階は基本ダーリン & KiKi のスペース、1階はじぃじ & ばぁばのスペースだったのですが、多くの場合この喧嘩はダーリン & KiKi が2階にいてじぃじ & ばぁばが1階で2人きりの間に発生しました。  そして、ダーリン & KiKi が事件発生に気がつくのはばぁばの金切声と玄関のドアが開いて締まる音によって or 自力で何とか解決しようとしたじぃじがばぁばにはついていけず、諦めて家に戻って報告にくるかによってでした。

前者であればばぁばが家を飛び出してから捜索活動までにさほど時間がかかっていないうえに、 KiKi たちは家を飛び出す前に2階の窓からばぁばがどちらの方向へ向かったのかを確認したうえで追いかけることになるので、比較的スンナリと見つけることができたのですが、後者の場合は手を焼きました。  何せじぃじが見失った場所から捜索活動を始めるしかないわけですが、そこからじぃじが家に戻ってくるまでの間のロスタイムがかなり大きいうえに、しかも既に見失ってしまった場所にまず誘導されるので、そこからどっち方面へばぁばが向かったのかその手がかりがまったくなくなってしまうからです。

こうなるとダーリン & KiKi はとにかく闇雲に探し回るしか手がありません。  ばぁばの場合、常に同じコースを歩くのではなく、家を中心に全方向に向けて歩き回るようなところがあったため、「当てをつけて探す」という手法が取れませんでした。  そのうえ、何か本人なりの目的があってそこへ向かって出かけているつもり・・・・・というよりは、怒りに任せて家出をしてほっつき歩いている状態なわけですから、そこには法則性もへったくりもないのです。

しかも ばぁばは昨年の12月末に大腿骨の骨頭骨折をしているわけですが、その後のリハビリを担当した理学療法士さんからも「期待以上の回復力・抜群の基礎身体能力」と太鼓判を押されたほどの回復を見せています。  そこに怒りモードの追い風を受けて、こちらが走らなければ追いつけないようなスピードでぐんぐん歩いていくのですから、ようやくそれらしい姿を遠くに見つけてもあっという間に後ろ姿が小さくなり、視界から消えていきます。

   

昨日、作業停滞中のお話をさせていただいたばかりの「じぃじのひざかけ」ですが、何と、今日、つい先ほど、キルトトップが完成しました。

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もちろんあのエントリーを書くことによって、モチベーションを少し取り戻したっていうのもあるんだけど、それ以上にここ何日かはお天気が良かったことがこの作業の進捗に大きな影響を及ぼしていたみたい・・・・・ ^^;  今となっては老眼に鞭打って(というほど激しいモンじゃないけれど)、チクチク作業をしている KiKi にとって部屋の明るさというヤツはチクチク作業にかなりの影響を及ぼします。

手元が明るくて針目が見やすいというだけで、スピードが全然違うんですよね~。  今日はこれからこの縫い終わったキルトトップにアイロン掛けをする予定。  気分が乗ればそのままキルト綿と重ねてしつけがけまでいくかもしれないけれど、あまり根をつめると又、五十肩になっちゃうかもしれないから、そこは様子を見ながら決めようと思っています。  


Naxos Music Library 入会

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KiKi がLothlórien_山小舎で暮らし始めて、何が一番変わったか?と言えば、それはCDや DVD を購入しなくなったことです。  何せここは山の中。  周りにはお店らしいお店もないし、山を下りても本屋さんといいCDショップといい、KiKi 好みのお店は全くと言っていいほどありません。  まあ、ここに来る前は池袋に住んでいたので、あそこにはできた当時は日本一の店舗面積を誇る(今はどうなんだろう?)ジュンク堂もあればクラシックコーナーが独立した別室になっていた HMV もあるという恵まれすぎる環境で暮らしていました。  で、特にこの2店舗が超がつくほどのお気に入りだったから、休みと言えばほぼ必ずと言っていいほどこの2店を訪れていました。  そして、そこでこれまた必ずと言っていいほど衝動買いをしていたわけですが、そのチャンスが今では全くなくなってしまったことが CD や DVD を購入しなくなった原因の第一なわけです。

でも、今はインターネットなんちゅう便利なものがあって、AmazonやHMVのネットショップには日本全国どこに居たとしても、居ながらにしてアクセスできるわけです。  そして、Amazon にはしょっちゅうアクセスして本を購入している割にはHMVのネットショップにはほとんどアクセスしなくなってしまっています。  この違いはどこにあるのか?って言うと、本の方はまだ自分の中でプライベート・ライブラリーが満足できていないのに対して、音楽の方はある程度満足しちゃっているということが挙げられます。  でもそれ以上に増え続けてきた CD、本、DVDを眺めるにつけ、ふと思ってしまったんですよ。


こんなに物ばっかり増やしてどうするんだ?


ってね。  よくよく考えてみると、KiKi の場合、「聴き比べ」という趣味はあんまりないんですよね。  で、CDの方はある時期から廉価盤が普及してきたということもあって、「好きな曲・好きな演奏を集める」というよりは「聴いたことのない曲を集める」という収集に変わってしまったようなところがあって、「購入したきり一度も聴いていないCD」とか「一度聴いて満足したので、恐らくもう二度と手に取らないだろうCD」な~んていうのも結構あるんですよ。  要するに、これが本だったら「図書館で借りて読めばいいや」と思うようなものにまで手を出していたことに気がついちゃったんです。

つまり「音楽の図書館」があれば買わずに済ませたものまで買っていたのはどう考えてもお金とスペースの無駄なような気がしてきちゃった・・・・・(苦笑)。  で、年金生活に入ったということもあってとりあえず、CDの方は購入を自らに封印してみたっていうわけです。  そうしたら、これまでのコレクションでこれが結構楽しめる・・・・・(苦笑)  


このエントリーで進捗状況をお伝えした「じぃじのひざかけ」ですが、作業が停滞しております ^^;  予定では昨日までにキルトトップを縫い終え、今日からキルティングという心積もりだったんですけど、まだキルトトップができあがっていません。(涙)

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このキルト、ベアーズ・ポーさんのレシピではばぁばのひざかけの「オールド・ファッションド・キルト」同様に「同じ布が近くに来ないように、全体に散らすようにすると良い。」とあったんですけど、個人的には濃い紫のチェック柄の布がそこかしこに散っている配置はイマイチ好きになれなかった(何気にそこだけ浮いちゃうような気がした)ので、キルトのど真ん中にクロス(十字架)の模様を描くように配置することにしたんです。  

そしてその順番が崩れないようにピースの束を作って番号札まで作って順次ピーシング作業をしていたつもりだったんですけど、繋いでいる過程でどうやら繋ぎ順(左右と言うべきか)を間違えちゃったみたいで、4段目と5段目を繋ぎ終わって全体を眺めて初めてその誤りに気がついちゃった・・・・・ ^^;  で、一度繋いだ所を解く作業をしたら、これが縫うよりも時間がかかるんですよね~。  しかもせっかく一度は繋いだ所を解くわけですから、何気に後ろ向きな気分がドヨヨ~ンと沈殿してきて、さらに時間がかかるという悪循環に陥ってしまいました。  

しかも前回進捗状況をお話した日に既にひいていた風邪が未だに抜けず、ここ何日かは朝寝坊ばかりしていたので、そのしわ寄せは全てチクチクタイムに寄っちゃって、それまでの半減ペースでしか作業が進んでいません。

ま、てなわけで、現在5段目と6段目を繋ぎ中。  全部で9段構成なので、キルトトップの完成度としてはようやく半分ちょっとまで進んだ程度という体たらくです。  こんなんで「クリスマス」に間に合うんでしょうか??  しかも今日は午後から山を下りてお買い物にも行かなくちゃいけないし、ピアノの練習だって新曲(ショパンのバラード)にも手をつけちゃったから、午後はチクチク作業に割ける時間はほとんどありません。  

でも Lothlórien_山小舎ではもう薪ストーブが大活躍している季節に突入しているんですよね。  

2009_Nov02_004.jpgのサムネール画像

それを考えると、やっぱりできるだけ早く仕上げてあげないとなぁ・・・・。  

ああ、それにしてもしつこい風邪です。  毎日風邪薬を飲んで、早寝遅起きを徹底しているのに、どうもスッキリしません。  この風邪が抜けてくれると身体も気分ももっとシャキッとして、そうすれば色々なことがチャッチャと進むようになるのになぁ・・・・・・。  第一、風邪っぴき状態ではじぃじとばぁばのご機嫌伺いにだって行けないのでホント困ったものです。 

2013年10月の読書のまとめです。  読書メーターに登録できた本の読了数が15冊。  これに追加で実家の「少年少女世界文学全集」から読了した「ジャングル・ブック」を含め、合計16冊でした。

2013年10月の読書メーター


読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4514ページ
ナイス数:57ナイス


ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)感想
ものすご~く簡単にまとめてしまうと、第1作目は広い世界を転々と旅するゲドの姿を描く中で、彼が己という存在と向き合う話で、こちらの第2作目は閉鎖的な世界で、己を失わざるをえなかったテナーという少女がゲドとの出会いにより己を取り戻す話という感じなのではないでしょうか。  と同時に、第1作では影と戦えるのは自分だけしかいないというのに対して、この第2作目では他者との信頼関係を築くことによって、一人では成し遂げられない、より大きな課題へ挑戦することができるようになることが描かれているように思います。
読了日:10月31日 著者:アーシュラ・K.ル・グウィン,UrsulaK.LeGuin


ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)感想
この物語の中で扱われている「魔法」の概念が素晴らしい。  次にある種の「力」を手にすると、人間はとかく高慢になりがちで、それゆえに陥りがちな「自尊・虚飾」というものがあり、結果的にはそれに踊らされてしまう自分にある時ふと気がつかされる・・というプロットも。  更にはゲドが恐れる「影」は、決して「善 vs. 悪」というように対立するものではなく、片方があれば必然的にもう片方も同時にあるというようなものに過ぎなくて、それらから目を背け逃げようとすべきものではなく受容すべきものという考え方にも共感が持てます。
読了日:10月29日 著者:アーシュラ・K.ル・グウィン,UrsulaK.LeGuin


蠅の王 (新潮文庫)蠅の王 (新潮文庫)感想
ラーフとジャックは結局対立に至ったわけだけど、この物語に描かれているのは「善と悪」とか「理性と本能」とか「文明と野蛮」といったような現代人が好む概念上の対立ではないと KiKi には感じられます。  彼らは心理的・集団的な秩序を何とか見出そうと躍起になっていました。  ラーフたちが範としたのは彼らがそれまで暮らしていた文明社会で習い覚えた「理性的な秩序」とも呼ぶべきもの。  他方、ジャックたちが範としたのは軍隊的な統率・・・・とでも言うようなものです。  どちらが正しいとは簡単には断じられません。  
読了日:10月26日 著者:ウィリアム・ゴールディング


二年間の休暇(下) (岩波少年文庫)二年間の休暇(下) (岩波少年文庫)感想
イギリス人の中のリーダー的存在であるドニファンとフランス人のうちの兄であるブリアンの確執は、彼らの性格によるもの・・・・・というように描かれているけれど、英仏2国の歴史的な関係の縮図みたいな印象があります。  ヴェルヌ自身がフランス人のためか、どこかブリアンを「良い子」扱い、「人気者扱い」しているのがちょっと笑えます。  でも、よくよく読んでみると、ブリアンにもどこか小賢しいようなところ、計算高いところが見え隠れするのはやっぱりお国柄でしょうか・・・・・(笑)
読了日:10月23日 著者:ジュール・ヴェルヌ


二年間の休暇(上) (岩波少年文庫)二年間の休暇(上) (岩波少年文庫)感想
この物語の中で KiKi がもっとも「できすぎ」感を感じるのは、彼らが着るものにまったく困っていないところです。  8歳から14歳までの少年と言えば育ちざかりです。  とりあえず漂着した時点で着るものにさほど不自由していないのはいいとして、二年間という長いようでいて比較的短期間の自給自足生活で済んだことを考慮に入れたとしても、身体の成長に手持ちの衣類が追いつかなくて、ついでにやっている生活はサバイバリストのそれだから、あちこち破けたり綻んだりして着るものがなくなっていってもおかしくないのになぁ。
読了日:10月22日 著者:ジュール・ヴェルヌ


嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)感想
この本に書かれている「アメリカとはこんな国」という記述の大半は正しいと認識しています。  それでも、この本には心の底から同調することができません。  何て言うかどこか喧嘩腰(しかもその喧嘩の相手が誰だかよくわからない ^^;)なうえに、煽動的な空気が充満している気がして、それが鼻について仕方ない・・・・。  さらに言えばアメリカをぼろくそに言っている割には著者の論旨の進め方は極めてアメリカ的です。  ある意味で善悪を極端に分けて、悪とした方(これを「通説」と名付ける)をメッタギリにしている感じがします。
読了日:10月21日 著者:倉山満

日本人が知らない世界と日本の見方日本人が知らない世界と日本の見方感想
読了してみてまず思うのは、「え?  これがあの京都大学の講義??」ましてや「3回生や4回生も聴講生には含むレベル?」というのが率直なところでした。  何て言うか、「天下の京大にしてこのレベル??」と思っちゃった。 これが現代日本の知的文化レベルだとするとちょっと将来を危ぶんでしまいそうな想いに囚われました。 ただ逆に言えば、学究の道からは遠く離れてしまった社会人がとかく些末な部分に振り回されがちな現実問題から一歩下がってもう一度「現在」や「現在に至る流れ」を振り返るには非常に適しているテキストです。
読了日:10月21日 著者:中西輝政


じつは面白かった『平家物語』 (PHP文庫)じつは面白かった『平家物語』 (PHP文庫)感想
こういう本は苦手・・・・  ダイジェストと言えばダイジェスト。  でもねぇ・・・・  何て言うか高校生時代の古文の教科書や副読本の方がまだマシな感じがしちゃうんですよねぇ。  実家にあったからちょっと手に取って読んだだけだし・・・・。
読了日:10月17日 著者:

やかまし村はいつもにぎやか (岩波少年文庫)やかまし村はいつもにぎやか (岩波少年文庫)感想
KiKi なんかの感覚では学齢に達するとそれまでは年下の子とも楽しそうに遊んでいた子供であってさえも、知力も体力も自分には及ばない年下の子と遊ぶより同年代の子供と遊ぶことを優先するようになっていくのが普通だと思うんですけど、この「やかまし村の子どもたち」は相変わらず6人の小さなコミュニティの中だけで遊び続けているんですよね~。  だからと言って社会性が育っていないのか?と言えば、そうでもないのがこれまた不思議でねぇ・・・・・(苦笑)
読了日:10月13日 著者:アストリッドリンドグレーン

やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)感想
最近の子供は抜けちゃった乳歯をどうしているのか知らないけれど、KiKi の子供時代は上の歯が抜けたら縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根の上に向かって投げ「早く立派な歯がはえますように」と唱えるのが決まり事のようになっていました。  あの抜けた歯というヤツは子供時代から大人へ向かうイニシエーションの賜物であり、人生の中で大人への階段の第一歩を示す象徴でもありました。
読了日:10月12日 著者:アストリッドリンドグレーン


やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))感想
登下校の際に石の上を歩くことを仲間内の決まりとして、万が一何かの拍子で地面に足をつけちゃうようなことがあったら「死んだことにする」な~んていう遊びは KiKi にも覚えがあります。  もっとも KiKi たちの時代は、その遊びには子供なりにちゃんとした(?)本当の理由がありました。  当時は舗装道路と言えば自動車道路限定でした。  そして急増していた「交通事故」から学童自動を守るために通学路は畑の中とか民家の軒先が指定されていて、そこは未舗装だったんですよね。  だから一度雨でも降ろうものならそこかしこに
読了日:10月11日 著者:アストリッド・リンドグレーン


海底二万里 (下) (岩波少年文庫(573))海底二万里 (下) (岩波少年文庫(573))感想
この物語は「元祖 海洋冒険物語」として語られることが多い物語です。  確かに冒険もの、科学小説の色合いの濃い物語であることは否めません。  でも、文系頭脳の KiKi にはそれ以上に「西欧優位主義」「帝国主義」「科学技術至上主義」への警鐘の文学のように感じられました。
読了日:10月10日 著者:ジュール・ベルヌ

海底二万里 (上) (岩波少年文庫(572))海底二万里 (上) (岩波少年文庫(572))感想
実に印象的な海底シーンが満載のこの物語。  KiKi としてはノーチラス号にすすんで乗船したいとは思えないけれど、2つだけこんな旅行ツアーがあったら是非参加してみたいと思わされたシーンがありました。  1つは彼らが時々行った「海底散歩ツアー」、そしてもう1つは「失われた大陸 アトランティス観光ツアー」です。  どちらもヴェルヌの想像の産物であることはわかっているんだけど、あんな風に海底を、泳ぐのではなく自分の足で歩いてみたい(上巻の表紙絵参照)し、海に沈んだ廃墟というヤツもじっくり見てみたいなぁ。
読了日:10月6日 著者:ジュール・ベルヌ


オタバリの少年探偵たち (岩波少年文庫)オタバリの少年探偵たち (岩波少年文庫)感想
物語冒頭はどこか先日読了したばかりの「飛ぶ教室」を彷彿とさせます。 でも途中からは、法廷ものあり、ミステリーあり、サスペンスありと盛りだくさん。  そして最後はユーモアあふれる大人の登場です。  この物語の少年たちの活躍は眩しいくらいだし、彼らが持っている多くの資質には目を奪われちゃうんだけど、それは物語が最終的にはハッピーエンドだったからでもあります。  彼らも1つ間違えばもっと大惨事に巻き込まれていたかもしれません。  物語最後の校長先生や警部のようなことが言える大人になりたいものだけど・・・・
読了日:10月3日 著者:セシル・デイルイス


ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)感想
この作品の原稿は作者の死後、出版社の引き出しから発見されたものだったのだそうです。  つまりどの程度推敲されたものだったのか、未完だったのか完成作だったのかもよくわかりません。  でも、そういう背景がある物語であることを踏まえると、KiKi にはこの物語はユダヤ人迫害という悲しい歴史を辿ったユダヤ人も私たちと何ら変わりのない輝かしい子供時代を過ごした普通の人たちだったんだよ・・・・という物語であるように感じられてしかたないのです。  あの歴史的惨事を繰り返さない理性が今の私たちには本当にあるのかしら?
読了日:10月2日 著者:カレルポラーチェク



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