2013年10月の読書 読書メーター

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2013年10月の読書のまとめです。  読書メーターに登録できた本の読了数が15冊。  これに追加で実家の「少年少女世界文学全集」から読了した「ジャングル・ブック」を含め、合計16冊でした。

2013年10月の読書メーター


読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4514ページ
ナイス数:57ナイス


ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)ゲド戦記 2 こわれた腕環 (ソフトカバー版)感想
ものすご~く簡単にまとめてしまうと、第1作目は広い世界を転々と旅するゲドの姿を描く中で、彼が己という存在と向き合う話で、こちらの第2作目は閉鎖的な世界で、己を失わざるをえなかったテナーという少女がゲドとの出会いにより己を取り戻す話という感じなのではないでしょうか。  と同時に、第1作では影と戦えるのは自分だけしかいないというのに対して、この第2作目では他者との信頼関係を築くことによって、一人では成し遂げられない、より大きな課題へ挑戦することができるようになることが描かれているように思います。
読了日:10月31日 著者:アーシュラ・K.ル・グウィン,UrsulaK.LeGuin


ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)ゲド戦記 1 影との戦い (ソフトカバー版)感想
この物語の中で扱われている「魔法」の概念が素晴らしい。  次にある種の「力」を手にすると、人間はとかく高慢になりがちで、それゆえに陥りがちな「自尊・虚飾」というものがあり、結果的にはそれに踊らされてしまう自分にある時ふと気がつかされる・・というプロットも。  更にはゲドが恐れる「影」は、決して「善 vs. 悪」というように対立するものではなく、片方があれば必然的にもう片方も同時にあるというようなものに過ぎなくて、それらから目を背け逃げようとすべきものではなく受容すべきものという考え方にも共感が持てます。
読了日:10月29日 著者:アーシュラ・K.ル・グウィン,UrsulaK.LeGuin


蠅の王 (新潮文庫)蠅の王 (新潮文庫)感想
ラーフとジャックは結局対立に至ったわけだけど、この物語に描かれているのは「善と悪」とか「理性と本能」とか「文明と野蛮」といったような現代人が好む概念上の対立ではないと KiKi には感じられます。  彼らは心理的・集団的な秩序を何とか見出そうと躍起になっていました。  ラーフたちが範としたのは彼らがそれまで暮らしていた文明社会で習い覚えた「理性的な秩序」とも呼ぶべきもの。  他方、ジャックたちが範としたのは軍隊的な統率・・・・とでも言うようなものです。  どちらが正しいとは簡単には断じられません。  
読了日:10月26日 著者:ウィリアム・ゴールディング


二年間の休暇(下) (岩波少年文庫)二年間の休暇(下) (岩波少年文庫)感想
イギリス人の中のリーダー的存在であるドニファンとフランス人のうちの兄であるブリアンの確執は、彼らの性格によるもの・・・・・というように描かれているけれど、英仏2国の歴史的な関係の縮図みたいな印象があります。  ヴェルヌ自身がフランス人のためか、どこかブリアンを「良い子」扱い、「人気者扱い」しているのがちょっと笑えます。  でも、よくよく読んでみると、ブリアンにもどこか小賢しいようなところ、計算高いところが見え隠れするのはやっぱりお国柄でしょうか・・・・・(笑)
読了日:10月23日 著者:ジュール・ヴェルヌ


二年間の休暇(上) (岩波少年文庫)二年間の休暇(上) (岩波少年文庫)感想
この物語の中で KiKi がもっとも「できすぎ」感を感じるのは、彼らが着るものにまったく困っていないところです。  8歳から14歳までの少年と言えば育ちざかりです。  とりあえず漂着した時点で着るものにさほど不自由していないのはいいとして、二年間という長いようでいて比較的短期間の自給自足生活で済んだことを考慮に入れたとしても、身体の成長に手持ちの衣類が追いつかなくて、ついでにやっている生活はサバイバリストのそれだから、あちこち破けたり綻んだりして着るものがなくなっていってもおかしくないのになぁ。
読了日:10月22日 著者:ジュール・ヴェルヌ


嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書)感想
この本に書かれている「アメリカとはこんな国」という記述の大半は正しいと認識しています。  それでも、この本には心の底から同調することができません。  何て言うかどこか喧嘩腰(しかもその喧嘩の相手が誰だかよくわからない ^^;)なうえに、煽動的な空気が充満している気がして、それが鼻について仕方ない・・・・。  さらに言えばアメリカをぼろくそに言っている割には著者の論旨の進め方は極めてアメリカ的です。  ある意味で善悪を極端に分けて、悪とした方(これを「通説」と名付ける)をメッタギリにしている感じがします。
読了日:10月21日 著者:倉山満

日本人が知らない世界と日本の見方日本人が知らない世界と日本の見方感想
読了してみてまず思うのは、「え?  これがあの京都大学の講義??」ましてや「3回生や4回生も聴講生には含むレベル?」というのが率直なところでした。  何て言うか、「天下の京大にしてこのレベル??」と思っちゃった。 これが現代日本の知的文化レベルだとするとちょっと将来を危ぶんでしまいそうな想いに囚われました。 ただ逆に言えば、学究の道からは遠く離れてしまった社会人がとかく些末な部分に振り回されがちな現実問題から一歩下がってもう一度「現在」や「現在に至る流れ」を振り返るには非常に適しているテキストです。
読了日:10月21日 著者:中西輝政


じつは面白かった『平家物語』 (PHP文庫)じつは面白かった『平家物語』 (PHP文庫)感想
こういう本は苦手・・・・  ダイジェストと言えばダイジェスト。  でもねぇ・・・・  何て言うか高校生時代の古文の教科書や副読本の方がまだマシな感じがしちゃうんですよねぇ。  実家にあったからちょっと手に取って読んだだけだし・・・・。
読了日:10月17日 著者:

やかまし村はいつもにぎやか (岩波少年文庫)やかまし村はいつもにぎやか (岩波少年文庫)感想
KiKi なんかの感覚では学齢に達するとそれまでは年下の子とも楽しそうに遊んでいた子供であってさえも、知力も体力も自分には及ばない年下の子と遊ぶより同年代の子供と遊ぶことを優先するようになっていくのが普通だと思うんですけど、この「やかまし村の子どもたち」は相変わらず6人の小さなコミュニティの中だけで遊び続けているんですよね~。  だからと言って社会性が育っていないのか?と言えば、そうでもないのがこれまた不思議でねぇ・・・・・(苦笑)
読了日:10月13日 著者:アストリッドリンドグレーン

やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)感想
最近の子供は抜けちゃった乳歯をどうしているのか知らないけれど、KiKi の子供時代は上の歯が抜けたら縁の下へ、下の歯が抜けたら屋根の上に向かって投げ「早く立派な歯がはえますように」と唱えるのが決まり事のようになっていました。  あの抜けた歯というヤツは子供時代から大人へ向かうイニシエーションの賜物であり、人生の中で大人への階段の第一歩を示す象徴でもありました。
読了日:10月12日 著者:アストリッドリンドグレーン


やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))感想
登下校の際に石の上を歩くことを仲間内の決まりとして、万が一何かの拍子で地面に足をつけちゃうようなことがあったら「死んだことにする」な~んていう遊びは KiKi にも覚えがあります。  もっとも KiKi たちの時代は、その遊びには子供なりにちゃんとした(?)本当の理由がありました。  当時は舗装道路と言えば自動車道路限定でした。  そして急増していた「交通事故」から学童自動を守るために通学路は畑の中とか民家の軒先が指定されていて、そこは未舗装だったんですよね。  だから一度雨でも降ろうものならそこかしこに
読了日:10月11日 著者:アストリッド・リンドグレーン


海底二万里 (下) (岩波少年文庫(573))海底二万里 (下) (岩波少年文庫(573))感想
この物語は「元祖 海洋冒険物語」として語られることが多い物語です。  確かに冒険もの、科学小説の色合いの濃い物語であることは否めません。  でも、文系頭脳の KiKi にはそれ以上に「西欧優位主義」「帝国主義」「科学技術至上主義」への警鐘の文学のように感じられました。
読了日:10月10日 著者:ジュール・ベルヌ

海底二万里 (上) (岩波少年文庫(572))海底二万里 (上) (岩波少年文庫(572))感想
実に印象的な海底シーンが満載のこの物語。  KiKi としてはノーチラス号にすすんで乗船したいとは思えないけれど、2つだけこんな旅行ツアーがあったら是非参加してみたいと思わされたシーンがありました。  1つは彼らが時々行った「海底散歩ツアー」、そしてもう1つは「失われた大陸 アトランティス観光ツアー」です。  どちらもヴェルヌの想像の産物であることはわかっているんだけど、あんな風に海底を、泳ぐのではなく自分の足で歩いてみたい(上巻の表紙絵参照)し、海に沈んだ廃墟というヤツもじっくり見てみたいなぁ。
読了日:10月6日 著者:ジュール・ベルヌ


オタバリの少年探偵たち (岩波少年文庫)オタバリの少年探偵たち (岩波少年文庫)感想
物語冒頭はどこか先日読了したばかりの「飛ぶ教室」を彷彿とさせます。 でも途中からは、法廷ものあり、ミステリーあり、サスペンスありと盛りだくさん。  そして最後はユーモアあふれる大人の登場です。  この物語の少年たちの活躍は眩しいくらいだし、彼らが持っている多くの資質には目を奪われちゃうんだけど、それは物語が最終的にはハッピーエンドだったからでもあります。  彼らも1つ間違えばもっと大惨事に巻き込まれていたかもしれません。  物語最後の校長先生や警部のようなことが言える大人になりたいものだけど・・・・
読了日:10月3日 著者:セシル・デイルイス


ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)ぼくらはわんぱく5人組 (岩波少年文庫)感想
この作品の原稿は作者の死後、出版社の引き出しから発見されたものだったのだそうです。  つまりどの程度推敲されたものだったのか、未完だったのか完成作だったのかもよくわかりません。  でも、そういう背景がある物語であることを踏まえると、KiKi にはこの物語はユダヤ人迫害という悲しい歴史を辿ったユダヤ人も私たちと何ら変わりのない輝かしい子供時代を過ごした普通の人たちだったんだよ・・・・という物語であるように感じられてしかたないのです。  あの歴史的惨事を繰り返さない理性が今の私たちには本当にあるのかしら?
読了日:10月2日 著者:カレルポラーチェク



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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年11月 1日 10:06に書いたブログ記事です。

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