え? そうだったの??  介護保険 その6

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さて、なんだかんだとあって結局失敗に終わったはじめてのデイ・サービス利用。  とりあえず他の手立てを考える時間もなかったため、とにかくこの時緊急に必要だった「ダーリン & KiKi たちが数日間 Lothlórien_山小舎に帰宅する間の2人の日常生活の面倒をみてもらう」ために自費でヘルパーさんを雇うことにしました。  自宅に他人が入ってくることにばぁばが抵抗を示すことはわかっていたのですが、この初回のヘルパーさんとは特に大きな問題を起こすこともなく、無事に留守を乗り切ることができました。  

トンボがえりで Lothlórien_山小舎から実家に戻ったダーリン & KiKi。  でもこの時の診察から今後も2ヶ月に1度はダーリンの通院のために定期的なLothlórien_山小舎への帰宅が必要であることが確定していました。  そしてそれ以上に主介護者である KiKi 自身の精神衛生状の負担軽減を考えると、やはり介護から解放される時間は必要です。  そこでばぁばを預かってくれる別の施設(デイ・ケアセンター)探しが始まりました。  ケアマネさんに紹介していただいたこじゃれた施設(← このインフラへの拘りはじぃじが譲ろうとしない)の中から、じぃじのお眼鏡にかなった2つの施設の利用を検討し始めました。  早速ケアマネさんにその2つの利用が可能かどうか打診してみました。

するとそのうちの1つに関しては定員オーバーのためムリとの返事が打診の電話をした時点で返ってきました。  ケアマネさん曰く、我儘なじぃじの強い要望もあるためとりあえず利用できそうな施設情報を先方の状況を確認しないまま KiKi 達に連絡をしてくれていたらしいのです。  でも紹介した以上、利用できるかどうかの確認が必要なのでじぃじ達が見学をして歩いている間にケアマネさんから現状確認をしていただいていたとのこと。  そして2つのうち1つに関しては

「現在既に要介護度の高い認知症の患者さんを数名預かっており、その方たちのお世話で介護スタッフの手はいっぱいで、当面預かることができるのは要支援もしくは要介護度の低い人限定になっている。」

とのことでした。  KiKi は比較的素直に額面通り、この言葉を受け入れたのですが、ダーリンの反応は違っていました。  ダーリン曰く

「もちろん嘘を言っているとは思いたくないし、ひょっとしたら要介護度の高い人はたまたま目につくところにいなかっただけかもしれないけれど、少なくとも見学にいった際に、スタッフがかかりきりになっているような人はいなかった。」

と言うのです。  そしてもっと極め付けだったのが

「何て言うか、あそこは普通のお年寄りの集まりっていう感じで、あそこだと確実にお義母さんは浮いちゃうというか、その場の雰囲気を壊しかねないっていう印象だったんだよな。  でも、逆に言えばそういう雰囲気の所だったからお義父さんは気に入ったとも言えるような気がするんだけど・・・・・。」

でももちろん、それはダーリンの個人的な感想なわけで、誰も正面切って「要介護度の高い認知症患者は受け入れ拒否しています」とは言っていないわけです。  必要以上に懐疑的になっても仕方ない、まだ先方に断られたのは1軒だけなんだから・・・・・・と考えるように努めました。

それから数日後、ケアマネさんから連絡があり、もう1軒の受け入れ状況に関する報告を受けました。  どこか歯切れの悪いスタートにじっと我慢して聞いていると、何やら長々と喋ってはいたけれど要するにそちらの施設もばぁばの受け入れはできないというお返事であることがわかりました。  更にはじぃじが拒否した施設以外で今のところばぁばの受け入れを前向きに考えてくれている施設が見つかっていないということも判明しました。

そこで KiKi は思い切ってケアマネさんに聞いてみることにしました。

「あの、要するに最近ではあちこちにデイ・ケアの施設を見かけるけれど、今現在、どこもかしこも満員 もしくは 要介護度の高い人を受け入れる余裕がない。  例外は先日失敗したあそこだけというのが現状ということでしょうか?」

するとケアマネさん曰く

「もちろん永久的にそうだということではありません。  でもご理解いただきたいのは要介護度の高い認知症の患者さんはどうしても目が離せなくなってしまうので、どこの施設でも人員との関係で受け入れられるキャパシティというのが出てきてしまうんです。  そのキャパを超えてしまうと、今通っていらっしゃる方にも、更にはお母様にもちゃんとサービスができなくなって、両方に危険が及んでしまうことにもなりかねません。  何かあってからでは遅いのでその危険性を施設は嫌うんですよ。」

もちろん仰ることは頭では理解できるし、ばぁばから目を離せないことは毎日毎日目を離せずに疲れ切っている KiKi には骨身に沁みています。  でも逆に言えば、この事態は KiKi が何とかじぃじを説得して、あの失敗した施設に通ってもらう以外にはデイ・ケア利用の道は断たれてしまったのとほぼ同義です。  

    

そこでその翌日、KiKi は思い切ってじぃじの説得にかかってみました。  ただでさえ頑固で我儘なじぃじのことですから、うまくいかないことは目に見えていました。  でもそれしか道がない以上、ここは意を決して頑張ってみるしかありません。  でも・・・・・

「あそこに預けるぐらいなら自分は共倒れになっても構わない。」

「とにかくあそこだけは嫌だ。」

「本人だってあんなに嫌がっていたじゃないか!」

ととりつくシマもありません。  さすがにこの頑固さには KiKi もカチンときて

「お父さんは共倒れになっても構わないって言うけど、それじゃついでに私も一緒に共倒れになって、一族郎党み~んな共倒れでもいいって言うの?!  だいたい、今、ダーリンは自分の通院も勧められている検査入院も可能な限り後回しにして一緒に介護生活に協力してくれているって言うのに、そのダーリンも巻き込んで共倒れ??  それがお父さんの希望??」

と詰め寄りました。  口が裂けても言ってはいけないとずっと自制していた言葉がカチンときた拍子にポロッと出てきてしまった瞬間でした。  「まあまあ、俺の検査入院はそんなに緊急度が高いわけじゃないんだから・・・・・」と間を取り持つようにダーリンが口を挟みます。  そんなダーリンにも思わず「今、緊急度が高くないって言ったって、放っておいたら緊急度が高くなっちゃっていたな~んていうことにもなりかねないじゃない。」と言い返していました。  ふと気がつくと、親子喧嘩だったものが、夫婦喧嘩になりかかっていました(苦笑)  何の口論だったのやら・・・・・・ ^^;

でもさすがにこれにはじぃじの気持ちも動かされたようでした。  ダンマリを決め込みつつも何かを考え始めた様子でした。  「日を改めて、もっと冷静に話し合える日にもう一度話し合おうよ。」と言うダーリンに頷いた KiKi は何か思案しているじぃじを置いて自室(として使っていた部屋)に戻りました。  その後冷静なダーリンとじぃじが2人で何か話していたけれど、ついつい感情的になってしまっていた KiKi はそんな2人を放っておいて、言ってはいけないことを口にしてしまった自分に対する嫌悪感やら、じぃじの頑ななまでの頑固さに対する苛立ちやらを持て余し、自室で1人で泣いていました。  そこにふらっとばぁばが現れました。  

何が起こっているのかまったく理解できていないばぁばは、部屋を覗いた時はきょとんとした顔をしていましたが、KiKi が泣いていたことには気がついたみたいでした。  そして何も言わずに側へきて KiKi の背中をトントンと軽く叩いたりさすったりし始めました。  

「何もかも忘れちゃったばぁばだけど、人が泣いていることはわかるんだ。  泣いている人を心配したり慰めたりする気持ちは残っているんだ。」

そう思うとやっとの思いで止めた涙が又溢れてきて、同時にそんなばぁばをどこかに預けるということで言い合いをしている自分たちが情けなく、人情の欠片も持ち合わせていない人間であるかのように思えてきて、その気持ちがますます KiKi を打ちのめしました。  でも365日、24時間、そしていつ終わるとも知れない介護どっぷりの日々を延々と続けられる自信も持てず、そんな自分を責める気持ちでいっぱいになりました。  でも泣いていても何かが解決するわけではありません。  次のダーリンの通院のためのLothlórien_山小舎帰宅時のじぃじ & ばぁば2人だけの生活を考えると、何も手立てができていないことに焦りを覚えました。  

その翌日、じぃじが「ちょっといいか?」と言って KiKi の側に坐りました。  そして言うには、

「あれこれ私なりに冷静に考えてみたけど、やっぱり失敗したあそこはどうしてもあの人を預けたいとは思えない所だ。  これは私の我儘かもしれないけど、どうしてもその気持ちは変えられない。  でも、共倒れ云々は間違っていたと思う。  他にばぁばを預かってもらえる施設が見つからないなら、とりあえず暫くはヘルパーさんを雇って何とかできないか試してみたい。  私自身は自費でも仕方ない・構わないと思っているけれど、この先のことを考えるとずっと自費で・・・・というわけにもいかないかもしれないから、私も介護認定を受けるだけ受けてみようと思う。  あのケアマネは恐らく『自立』になると言っていたけど、試してみる価値はあるだろう??」

とのこと。  とにかくこのままでは何一つ解決しておらず、あれこれと今後の方策を考えるうえでできることの1つは「同居者に1人でも自立の人がいると介護保険の生活支援サービスは受けられない」というハードルを超えてみることであるという点ではじぃじ、ダーリン、そして KiKi の意見が一致しました。  そこで、ケアマネさんに連絡してとりあえずじぃじの介護保険認定依頼をお願いしてみることにしました。



to be continued ..........

      

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2013年11月 9日 11:23に書いたブログ記事です。

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