小説十八史略(2) 陳舜臣

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高校時代から苦手意識の元凶となっていた中国史。  とは言えお隣の国 あ~んど 文化的には我が日本国は何かとお世話になった国の歴史ですから、覚える・覚えないはともかくざっと俯瞰してみようと読み始めたシリーズの2巻目です。  ま、たまたま父の蔵書として手元にあったから読み始めたんですけどね(苦笑)

小説十八史略(2)
著:陳舜臣  講談社文庫

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始皇帝死後、陣勝、呉広の乱に端を発し、中国大陸はふたたび戦乱の渦にまきこまれた。  項羽、劉邦の相次ぐ挙兵。  大秦帝国はもろくも滅んだ。  そして劉邦と項羽の争いは劉邦に凱歌があがる。  漢の誕生である。  文帝、景帝につづいて即位した武帝は、漢に黄金時代をもたらす。  時代を動かす英雄たちの足跡。  (文庫本裏表紙より転載)

この巻では始皇帝の晩年から、項羽と劉邦の争い、そして漢の成立、武帝の登場までが描かれています。  物語自体は楽しく読んだものの、読了した今、じゃあ書かれていたことの中で何を覚えているのか?と自問してみると、読み始める前とほとんど変わらず、秦を倒したのは漢の高祖(劉邦)で、その後パッとしない後継者が何代かいて武帝が登場・・・・というだけのもの。  ただ項羽と劉邦の戦いについては久々に文字になっているものを読んだので、かなりワクワクしたという記憶だけは鮮明です(苦笑)

我が国の豊臣秀吉同様、どうしても「成り上がり者」の印象の強い劉邦だけど、やたらと血筋のよろしい方と比較して、どこか底知れない魅力みたいなものを感じさせると思います。  

結構面白かったのは、漢建国後の女性たちの暗躍ぶりのお話で、皇帝の寵姫にとんでもないことをしちゃう皇后さんのお話はさすがにゾッとしちゃう(だってそのなぶり殺しぶりは人間のすることとは思えない・・・・ため息)けど、それ以外の女性たちのやっていることはもう少しソフトで(とは言っても自分に都合の悪い人は殺しちゃうわけだから決して心から感心はできないけど)、彼の国の歴史の鮮烈な部分をあらためて認識したように思います。

      

この本の良さは何と言っても、長~い中国の歴史をさらっと読めるところ・・・・・だと思うんだけど、逆に言えばそうであることの裏返しで、その分物語の進行のスピードがちょっと速すぎるように感じられるのが難点と言えば難点なのではないでしょうか?  世界史の教科書よりは詳しいし、物語仕立てなので読みやすいけど、ある時代、ある人物に焦点を絞った物語と比較するとめまぐるしすぎるため、結果、記憶にはあまり残らないような気がします。

そういう意味では他にも数多ある様々な著者が描く、各時代・各人物に焦点をあてた別の著書と併せて読むともっと楽しめるんだろうなと感じました。  ただ KiKi の場合は他にも読みたい本がいっぱいあるので、なかなか中国史に没頭というムードにはなり難いんですけどね。

たまたま今ダーリンが北方謙三氏の「史記 武帝伝」を読んでいる(これまたじぃじの蔵書なんですけど)ので、どこかでその本は KiKi も読んでみたいなと感じました。

  

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