壇ふみの茶の湯はじめ 壇ふみ

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せっかくお茶のお稽古に通い始めたというのに、今回の大雪のおかげで2回目のお稽古は心ならずも欠席することになってしまった KiKi。  ならばせめて何らかの自習ぐらい・・・・とばかりに昨日、久々に下山した先にある図書館で茶道に関連する本を何冊か借り出してきました。  その中の1冊が本日の読了本です。

壇ふみの茶の湯はじめ
著:壇ふみ ハースト婦人画報社

51WzJWXS9JL._SL500_AA300_.jpg  (Amazon)

茶の湯とまったく縁のなかった檀ふみさんが、茶道に入門して、初茶会をひらくまで。  「婦人画報」の連載をきっかけに、花に料理に書に禅に、茶杓作りに茶摘みまで日本文化を、カラダで感じた痛快エッセイ。  (Amazon より転載)

図書館で借り出した5冊のうち、一番さらっと読めそうなこの本をまずは読んでみました。  壇ふみさんという女優さんは何気に好きなタイプの女優さんだし、かなりの年齢まで茶の湯と縁がなかったということで妙な親近感を覚えたっていうこともあります。  そしてもっとも KiKi にとって魅力的だったのはやたら高価なお道具を紹介するだけ・・・・というような内容の本ではなく、茶碗も茶杓も仕覆も壇さんの手作りなら、最後に開催されるある意味無謀(?)な茶会の寄付で飾られたのが檀さんのお父様、檀一雄さんの色紙というその手作り感みたいなものに猛烈に共感するところがあったからです。

もちろん茶道という精神世界のストイックな求道者であれば、一流のお道具、一流のお軸というように拘って然るべきところもあるだろうと思うけど、その「一流好み」というヤツが一般ピープル、まして決して経済的に余裕があるわけではない人間には「どこか違う世界のモノ」という感覚を持たせる最大の原因となっていると思うんですよね。  実際、子供時代の KiKi がせっかく茶道というものに興味を持った際に母が反対したのも「お金がかかるから・・・・」という理由が最大のものだったし、その後OL生活を始めたばかりの KiKi が再度興味を持ったにも関わらず結局断念したのも「何だか私の経済力では手を出せそうもない・・・・・」とビビっちゃったからだったし・・・・・。

でも、せっかく日本人として生まれて「日本文化の総合芸術」と呼ばれることもある茶道を知らずに一生を終るのはやっぱりどこか勿体ないとも思うわけでして・・・・・・。  

この本は「婦人画報」という雑誌の企画の1つとして、茶道未経験者の壇ふみさんが、お茶のお稽古を始めるのと同時にお茶にまつわるあれこれを実体験してみてのエッセイ集です。  一般ピープルと同じように「何が何やらチンプンカンプン」という状態を隠し立てすることなく、軽妙な語り口で素直に語っているところに共感を覚えます。  と同時にその企画を推し進めた編集者との人間関係もどこかコミカルで「茶道未経験者」に興味を促す一助となる内容になっていると感じました。

茶道のお点前の稽古の様子はほぼゼロ。  それよりは以下の目次でもわかるように茶道にまつわるあれこれを全方位的に体験していらっしゃるので、お点前そのものよりもそういう文化的な奥深さみたいな部分により強烈に興味を持っている KiKi には嬉しい内容でした。

 1.禅とお茶 大徳寺・松源院を訪ねて
 2.茶会 光悦会に参加して
 3.茶碗 千家十職・樂吉左衛門さんを訪ねて
 4.菓子 末富でオリジナルの菓子を作る
 5.茶花 大徳寺・孤篷庵を訪ねて
 6.写し 田端志音さんの「写し」を写す
 7.朝茶事 名古屋の料亭・志ら玉にて
 8.茶摘み 宇治・丸久小山園を訪ねて
 9.中国 お茶のルーツを訪ねて
10.茶杓 梅田曲巷さんに茶杓削りを教わる
11.仕覆 上田晶子さんに仕覆作りを習う
12.カイセキ 阿川佐和子さんと「懐石か会席か」
          後藤加寿子さんのレシピで懐石を作る
13.正客 谷松屋戸田商店・戸田博さんに聞く
14.家元 裏千家家元・千宗室さん対談
15.ダンフミ茶会 嵐山・吉兆での初茶会
16.壇ふみに捧げる茶会
17.茶の湯・番外編 ほんの少しの恥ですむ、壇流マナー  

さすが雑誌の企画ものだけのことはあって、超一流の方々(お店・工房を含む)の名前が列挙されていて、普通の初心者とはハナから違う部分も多々あるものの、こういうメンバーのお話を1冊の本の中で表層的にでも眺めることができたのは楽しい読書体験でした。

唯一不満だったのは以下の文章です。

無地の紋付を着ている人は、たいていお茶歴の長い、出来る方々なのです。  大寄せの茶会などでそんな着物を着て気取っていると、「出来る」と美しい誤解をされて、お正客の席を押しつけられてしまうかもしれません。  考えに考えた末、このごろの私は、一見無地、でもよく見ると小花がちらほらと飛んでいるような、そんな小紋を選ぶことにしています。

仰ることはわからないじゃないけど、そりゃあ、檀さんのように着物を何枚も仕立てられる人はそういう選択肢を持つことも大したことではないでしょうけど、KiKi のような一般人で、茶道以外にも何かと金のかかる人間(ピアノとかパッチワークとかその他諸々)は、そうそう何枚も着物を仕立てられるわけではありません。  で、着物を仕立てる際にどういう風に考えるか?と言えば「同じ仕立てるなら、何かと使い勝手のいい1つ紋付の色無地とか1つ紋付の江戸小紋にしておこう」と考えるものなのに・・・・。

と、そんなことを思いながら巻末のスタッフクレジットを眺めてみると、あちらこちらの呉服屋さんの名前がズラ~リ。  そう言えば「婦人画報」っていうのはファッション誌のカテゴリーだったっけ。  危ない、危ない・・・・・。  危うく婦人雑誌の商魂に惑わされるところだった ^^;  


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