敷島公園 バラ園

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昨日はじじ・ばば孝行のため前橋にある敷島公園バラ園を訪問する予定にしていました。  老人ホームの食事が口に合わないといつもこぼしているじじ・ばばに美味しいお昼を食べてもらって気分転換のバラ園散策としゃれこむ予定でした。

狭心症の手術で2度の手術・入院をする前までは2人を連れ出してもどちらかと言うとじぃじは手がかからず、認知症のばぁばの面倒だけ見ていればいいようなところがあったんだけど、あの入院以来じぃじは足がすっかり弱ってしまったので、念のために老人ホームから車椅子を借り出すことにしていました。

お昼ちょっと前に老人ホームに迎えに行くと、しっかり身支度を整えて、カメラを首から下げてペットボトルのお茶まで買って準備万端整っているじぃじに対し、ばぁばは姿も見せません。  聞けば「頭が痛いうえにフラフラするから寝ていることにする」と言っているとのこと。  ばぁばの「頭が痛い」「フラフラする」は口癖みたいなもので、出かける際に愚図る時の常套手段であることは百も承知なんだけど、2人を連れて歩くと正直なところかなり大変でもあるし、認知症患者は無理強いすると興奮したり暴れたりということもあるので、無理には引っ張り出さずホームで留守番させることにしました。

じぃじのリクエストでお昼は天ぷら定食を食べ(相変わらず完食!  因みに KiKi は食べ切れずダーリンに少し手伝ってもらったぐらいの量があった)、敷島公園に向かいました。  ここのバラ園は全国的にも有名なだけあってものすごい車 & 人の量で、バラ園に一番近い駐車場は満車で「第3駐車場」へ行けとのこと。  可能ならバラ園の門の前でじぃじだけでも車から下ろしたかったんだけど、ダラダラズルズル動く車列 & 地元老人ホームの送り迎えの車で門の前はごった返していてとてもじゃないけど下ろせるような状態ではありませんでした。

なかなかじぃじを下ろす場所を見つけられずにいると本人曰く「大丈夫、歩けるよ。」とのこと。  内心、「気持ちだけだろうけどね・・・・。」と思いつつも、そんなじぃじのプライドも大事にしてあげなくちゃいけないので、とりあえず第3駐車場へ向かいました。  まあ、車いすも借りてきているし・・・・・。

ところがこの第3駐車場からバラ園へ向かうためにはかなり低めではあるけれど歩道橋みたいなものを渡らなくちゃいけないことが判明。  階段部分では車椅子は使えません。  どうしようか?と悩むダーリン & KiKi に「大丈夫、休み休み行けば歩ける!」と主張するじぃじ。  一応、その言葉を尊重し、休み休み歩いていくことにしたけれど、その「休み休み」の頻度が異様に高い・・・・・(苦笑)

10歩歩いて一休み、20歩歩いて一休みという感じでなかなか前へ進みません。  こんな状態でばぁばまで連れていたら、認知症故にひたすら「我が道を行く」状態のばぁばと牛歩の歩みのじぃじの間でダーリン & KiKi はばててしまっただろうと思わずにはいられませんでした。  そして、そんなこんなで何とか無事にバラ園に到着しました。  普通だったらあちこち見回していただけるパンフレットやら何やらをゲットするところなんだけど、どこか足元がおぼつかないじぃじがいると、ひたすらじぃじのペースに合わせて進むことになるので、そのままバラ園会場へこれまた休み休みしながら進んでいきました。

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元気だったころはじぃじ & ばぁばはよく「写真旅行」に出かけていたし、今回もじぃじはしっかりデジ一を持参で来たのでせっせと写真を撮るんだろうなぁ・・・・と思っていたらどうも様子がおかしい。

バラにカメラを向けはするものの、何度もカメラをひっくり返しながら眺めています。  最初のうちは又「絞りをどうする」とか「ホワイトバランスをどうする」というようなことを考えているのかなと思ったんだけど、そうでもなさそうです。  仕方ないので近づいて「どうしたの?」と聞いてみると、シャッターが下りないとのこと。  ついこの間電池は充電してあげたばかりなので、「そりゃおかしいね・・・・」と言いながらチェックしてみると何とCFカードが入っていません ^^;

そう告げると「そう言えばこの間ホームで藤の花を観に連れて行ってもらった後で、カードを抜いてプリンターに差し込んでそのままだったかもしれない・・・・・」とのこと。  仕方ないのでじぃじとまったく同機種を持っていたダーリンのカメラをそのままその日のじぃじ用に貸し出しました。

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バラはちょうど満開(逆に言えば蕾はもうほとんどない)で、なかなか見応えがあったけれど、正直なところあまりノンビリと「バラ鑑賞」とはいかず、ちょっと進むと置いてあるベンチごとに休憩をするじぃじに合わせてノロノロと園内を進みました。  

「そこ、足元、平らじゃないから気を付けて」

「ロープ、見えてる??  杖が引っかかっているよ」

「そんな所に杖を置いたら、落ちてっちゃうよ。  預かるからその間に写真撮って。」

と、じぃじ観察がメインみたいな状態です。

2014_May25_006.JPG

辛うじて KiKi がバラ鑑賞 & バラ撮影ができるのはやっとの思いで辿りついたベンチでじぃじが一休みする一瞬の間だけ・・・・。  しかも気持ちだけは急いていて、動ける気満々のじぃじは5分と休まずに次のベンチへ向かって移動を始めるので、メイン通路からちょっと離れたところにあるバラを鑑賞しようと思うとベンチとの往復を走り回る羽目に陥りました。

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せっかく素敵な東屋なんかもあったんだけど、そこは階段を上らなくちゃ辿りつけないので、じぃじが自力で動き回れる範囲には入りません。  できることなら休憩は日差しを遮る屋根の下で・・・・・と思っても、辿りつけないのでは仕方ないので、屋根なしのベンチでカンカン照りの中休憩です。  休憩するたびにバッグからじぃじの「お茶ペット」を取り出し、ダーリン & KiKi は持参の水筒で水分補給。  帰宅後にネットで調べてみたら、モナコ王室のバラとかイギリス王室のバラとか日本皇室のバラとかアメリカ大統領のバラとかオールドローズ・ガーデンとか、見なかったものの情報がてんこ盛りでした。

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ベンチがあるのが救いだけど、屋根がないので昨日の暑さは結構堪えました。

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KiKi が堪えると感じたと言うことは齢90の爺様はもっと堪えているはずなわけで、名残惜しい気分はヤマヤマだったけれど、早々に引き上げることにしました。  でもとてもじゃないけど、あの「第3駐車場」までもう一度歩かせるのはムリと判断(本人は大丈夫と言い張っていたけれど・・・・・)。  途中で見つけた茶店の日陰の椅子にじぃじを座らせ、そこで待っていてもらうことにして、ダーリン & KiKi が2人で駐車場へ向かいました。

車で老人ホームまで送るとさすがにじぃじも疲れていたみたいで、ホームの玄関から自室までは車椅子でスタッフさんに連れて行ってもらいました。  そのじぃじの部屋へ向かう途中の廊下の奥でばぁばの姿を発見!  見れば帽子を被り、杖を持って、「外へ行く気満々スタイル」です。  頭が痛くてフラフラするのはどこへ行っちゃったんでしょうか??(笑)  その時はスタッフさんに連れられて自分の部屋へ一旦戻ったようだったけど、じぃじの部屋でじぃじを休ませるために手伝っているところへばぁばが登場しました。 

もちろん1人で来れたわけじゃなくて、徘徊しているところをスタッフさんに見つかって連れられて・・・・ではあるんですけどね。  そしてじぃじの部屋に来るなり、

「ねぇ、帰りましょうよ。」

の一言。  絶句しているじぃじの代わりに KiKi が

「○○さん(じぃじの名前)はさっきまでお出かけしていて、今やっとここへ帰ってきたところなのよ。  今日はもう疲れたから、ここで寝るんですって。」

と言うと、何やら口の中でモゴモゴ言っていたけれど、そのままそこにペタンと座り込んでしまいました。  どうやらあの「外へ行く気満々スタイル」は帰り支度だった模様です。  

「ねぇ、○○さん(ばぁばの名前)。  ところであなた何を持ってるの?」

とばぁばが握りしめているスーパーのビニール袋を覗いてみると、中には下着一式、靴下、パジャマが入っていました。  下着類と寝間着は持ってもブラウスやズボンは持っていないあたり、途中まではそれなりにしっかりしていたけれど、旅支度をしている間に何が何やらわからなくなってしまったもよう・・・・。  しかも KiKi に尋ねられた直後は自分がモノを持っていることも忘れていました。  挙句、同じ物を一緒に袋の中に確認した本人曰く

「何だかわかんない、  布っきれ」

だそうです。  こういう姿を見る度に胸がつぶれるような想いに苛まれます。  その話題には早々に飽きちゃったみたいで、次に口を開いて出てきた言葉がもはや毎度おなじみとなっている

「歳をとるっていや~よ。  私、頭、パーチクリンなの。  こんな風になっちゃうなんて思ってもいなかった。  ホント、いや~よ。」

で、この言葉を何度も何度も繰り返していました。  

今日、ばぁばにはバラを見せてあげられなかったのはとても残念だったけれど、逆に言えばせっかく何かを見てもすぐに見たことを忘れちゃう今のばぁば。  そしてそんな感動よりもあちこち見知らぬ場所に連れ回されることにより、その度に言い知れない不安に陥ることがいいことなのかどうか・・・・。  気分転換というヤツはそれなりに記憶のしっかりしている人だからこそ必要なことなのかもしれません。             

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このページは、KiKi (Brunnhilde)が2014年5月25日 13:48に書いたブログ記事です。

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